PHASE21: 砂塵の果て

#遂にバルトフェルド編、終幕。
 その勇姿と阪神タイガースばりの虎スーツをたっぷり眼に焼きつけておこう!

  


「大体クルーゼ隊ってのが気に入らん、僕はアイツが嫌いでね!」(バルトフェルド)
  「宇宙戦の経験だけしかないんじゃ、かえって邪魔なだけじゃないのか」
  増援としてバルト隊にまわってきたイザークとディアッカを見ながら辛辣に一言。

「戦士が消せる傷を消さないのは、それに誓ったものがあるからだと‥思うがね」(バルトフェルド)
「そう言われて顔をそむけるのは屈辱の印‥とでも言うところかなァ?」
  いじわるバルト君、思う存分イザークをなぶるの図。
  心の底からクルーゼが嫌いみたいね。

「虎も、そう言ってたから… ヨーグルトのが美味いって…」(キラ)
「ふーん、味の分かる男だな。けど、敵のことなんか知らないほうがいいんだ。早く忘れちまえ」(フラガ)
「えっ?」.
「これから、命のやりとりをしようって相手のことなんか、知ってたって、やりにくいだけだろ」
  百戦錬磨のムウらしい、実に重みあるセリフ。
  流石に”エンデュミオンの鷹”と呼ばれるだけのことはある。

「ちィ…やらせるかよッ!」(フラガ)
  
被弾したアーク・エンジェルを見つつ一言。
  ガンダム・シリーズお約束の名セリフ「やらせるかよ」系フラガ・バージョン。
  
「おやおや? クルーゼ隊では、上官の命令に兵がそうやって意義を唱えてもいいのかね?」(バルトフェルド)
「…いえ、しかし! 奴らとの戦闘経験では、俺たちのほうが!」(イザーク)
「マケノケイケンデショー?」(アイシャ)
  後方に回されてブーたれるイザークに嫌味をカマすアイシャ姐さん。
  その片言セリフと相成って屈辱は通常の三割増し。

「ナルホド…イイウデネ…」(アイシャ)
「だろ? 今日は冷静に戦っているようだが、このあいだはもっと凄かった」(バルトフェルド)
「ナンデウレシソウナノ? ツライワネ、アンディ、アアイウコ、スキデショ?」
  正直に言わせてもらうならば、お前のその棒読み喋りこそツラいってことに、とっとと気付いてほしい。

「チィ、ビームの減衰率が高すぎる! 大気圏内じゃこんなかよ!?」(デイアッカ)
「くっそっ、この状況でこんなことをしていられるかッ!」(イザーク)
  この後、勇ましく飛び立ったはいいものの、流砂に足をとられてMSごと沈下していくイザーク。
  「うわっ!?くそっ、なんなんだ、これは!」 むしろお前の存在がなんなんだと問いたくなる。

  


「アツクナラナイデ!マケルワ!」(アイシャ)
  ビビアンのその素晴らしき棒読みっぷりが、遂に芸術的領域にまで達した瞬間。
  もはや完全降伏って感じです。

「君も脱出しろ、アイシャ」(バルトフェルド)
「ソンナコトスルグライナラ、シンダホウガマシネ」(アイシャ)
「君も馬鹿だな」.
「ナントデモ」.
「では… 付き合ってくれ!」
  これ以上その棒読みっぷりを聞かされるぐらいなら、シンダホウガマシネ。

「バルトフェルドさん!」(キラ)
まだだぞ!少年!(バルトフェルド)
  「もうやめてください、勝負はつきました!」と降伏を迫るキラに対し、玉砕覚悟で挑むバルト。
  かつてあのランバラルが見せた滅びの美学が、今再びここに。

言ったはずだぞ! 戦争には明確な終わりのルールなどないと!(バルトフェルド)
戦うしかなかろう!互いに敵である限り! どちらかが滅びるまでなァ!!
  キラとの最後の戦いに破れ、砂漠の虎、遂に落つ。 …合掌。
  アイシャと抱きあいつつ爆風の中に消えていくその様は、ちょっとエリア88:ミッキー×セラの
  ラストシーンとカブる。

  


「僕は‥僕は…! 殺したくないのにィィィィィィィ!」(キラ)
 
 完膚なきまでにキッチリ殺っといて今更「殺したくないのにィィィ」もないっスよ。キラ兄貴。

<次回予告>
 
 砂漠を抜け、紅海へと出たアーク・エンジェル。
  広がる水面にいやされていく心。胸に染みるのは、敵将の言葉の真実か、現実か、明るい髪の少女の思いか。
  が、時は悩む暇も与えず、きらめく波の下には、新たな敵がひそむ。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、紅に染まる海。蒼き飛沫を、切り裂け!ガンダム!




PHASE22: 紅に染まる海

#ディンとグーン、初登場。
 華々しく登場したかと思いきや、キラに思う存分嬲られて、不様に散っていくだけの役割だった。



「でも…だって…! 僕が戦わなきゃ…倒さなきゃ… みんな…!」(キラ)
  今までの戦いを思いだし、またもやウギウギやりはじめるキラ。自分1人の力でどうにかなるもんでもなかろうに。
  ハルバートン提督に「うぬぼれるな!」と言われておきながら、まだ気づいていないようだ。

「よしよし、大丈夫だ、大丈夫だから…」(カガリ)
  カガリに背中をポンポンされていいこいいこされるキラ。
  慰められちゃいましたーエヘヘヘって感じで、ちょっとほのぼのとなる場面。

  


<次回予告>
 
 言い渡された新たな戦場は、地球。
  戦うことを自ら選んだ以上、迷いや疑問はあってはならない自分。
  離反して、立ち止まる心が捕われるのは、ただ、過去への郷愁か。
  砂の浜で出会う少女が、新たにもらたす局面は。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、運命の出会い。その心、研ぎすませ!ガンダム!




PHASE23: 運命の出会い

#アスランとニコルが地球降下してイザーク達と合流。
 これでクルーゼ隊揃いぶみ。アーク・エンジェル包囲網がいよいよ狭まってきた。

「こいつは私がやるッ! おまえ達は船を」(ザフト士官)
  新MS:ゾノ登場。別名ゾックの出来損ない、満を持して登場。
  キラの引き立て役となるべく登場し、そしてあっという間に散っていった。意味ねーじゃん。

  


「これ以上揺れたら…私…!」(フレイ)
  どうなってしまうというのだろうか?
  船酔いに加え戦闘中の振動によりヘロヘロになったところへ、
  360度バレルロールで部屋ごとひっくり返されて、ますます酷い目にあうフレイ様。
  たまにはいい薬です。

  


「フラフラ飛ばれてても邪魔なだけなんだよ!それぐらいのこと、分からんか!!」(フラガ)
  被弾してなお戦おうとするカガリを一括するムウ。
  たまには先輩パイロットらしいところも見せておかないとなめられるってか。

「君はMSのコクピットへ!いざとなったら機体はパージする!」(輸送隊パイロット)
「しかし…」(アスラン)
「積み荷ごと落ちたら、俺たちの恥なんだよ! はやく!」
  カガリのスカイグラスパーと遭遇する輸送部隊。
  応戦を手伝おうとするアスラン対して、コクピットに乗るよう指示し、その意地を見せる。

<次回予告>
 
 敵、それは、自らを脅かすもの。銃声を境に向き合う心に浮かぶのは、怖れか、憎しみか。
  撃たねばならぬわけと、撃たれねばならぬわけ。
  互いを知ることとなったのち、アスランとカガリの交わす言葉は。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、二人だけの戦争。気付かぬ闇を、切り裂け!ガンダム!




PHASE24: 二人だけの戦争

#アスランとカガリの無人島編。サービスシーン多し。
 カガリ・ファンにはこたえられない回。

「おんな…?」(アスラン)
  組み伏せられて「イヒャアアアアア」ってな情けな悲鳴をあげたあげく、
  キラのみならずアスランにまでこんなこと言われちゃうお姫さまって一体…
  ラクスと並ぶヒロインにしちゃあ、随分な扱いを受けているなあ。

「服の中にもカニがいるようだぞ?」(アスラン)
  そう言われて、あわててシャツをめくりあげるカガリ。は、ハミ乳が…
  アスラン、このむっつりスケベめが。

  


「ごめん! お前を撃つ気はない! でもッ! あれはまた地球を攻撃するんだろ?」(カガリ)
「ああ?」(アスラン)
「つくったオーブが悪いってことは分かってる!でも、あれは…あのMSは!.
 地球の人たちをたくさん殺すんだろ!?」.
「なら、撃てよ…! その引き金をひいているのは俺だ」
  片や自らの思いに生き、片や祖国の理念に殉じ、それぞれ銃とナイフを向けあう2人。
  結局のところ人が人であり続ける限り避けがたいすれ違いとも言える。

  


<次回予告>
 
 アーク・エンジェルを追い詰めるアスランの部隊。命令は撃破。
  再びまみえる友は、既にまごうことなき敵軍の兵士か。
  4機のガンダムの猛攻に遂に声をあげるカガリ。
  近海での戦闘をたた映像の中に見るオーブが動くその真意とは?
  次回、機動戦士ガンダムSEED、平和の国へ。その海を、駆け抜けろ!ガンダム!




PHASE25: 平和の国へ

#ザラ隊の凄まじき追撃を受けたアーク・エンジェルが、どさくさにまぎれてオーブへ逃げ込む回。
 そしていよいよキラvsアスラン編は佳境へと。

「取りつく気か!?」(キラ)
  vsイザーク:第3ラウンド。
  R1:イザークの負け → 「イタい!イタい!イタいー!」
  R2:イザークの負け → 無抵抗の救命艇に八つ当たり
  R3:イザークの負け → 空中ですれ違い様、サーベルを根本から叩ききられて海へドボーン。
  なんだ、全敗じゃん。使えないにもほどがある。

  


「攻撃って俺たちも? そんなァ〜」(カズイ)
  ヘタれ中のヘタれボーイ:カズイ。
  オーブ海軍からの最後通告を聞いて相変わらずのヘタれっぷりを見せつける。

「ご心配なくっ…てね!領海になんか入れないさ!その前にキめる!」(ディアッカ)
  オーブとザフトの両軍から挟まれる形になったアーク・エンジェルを容赦なく攻めたてるザラ隊。
  だけど圧倒的優位のわりには相変わらずの詰めの甘さでちっとも決められず。

「毎度毎度ッ!」(フラガ)
  お世話になってまーすってな勢いで迫りくるディアッカと交戦するムウ。

「助けてくださったのはまさか〜お嬢様が乗っていたからではないですよね?」(フラガ)
「国の命運と、甘ったれたバカ娘一人の命、秤にかけるとお思いか?」(ウズミ)
  
うん、少し思っちゃった。
  だってそのヒゲ面、どこをどっからどう見ても、まごうことなき親バカ顔なんだもの。
  
「我らが中立を保つのは、ナチュラル、コーディネイター、どちらも敵としたくないからだ。.
 ま、力なくば、その意志を押し通すこともできず、だからと言って力を持てば、それもまた狙われる….
 軍人である君らには、いらぬ話だろうがな」(ウズミ)
  
偉い人にはそれが分からんのですよ逆バージョン系、貴様ら風情に何が分かるか的トーク。
  言ってることは良くわかるけど、正直僕ら下っ端なんで上の方の苦労なんざ知ったこっちゃないのですよ。

「艦長がそうおっしゃるなら、私には反対する権限はありませんが、この件に関しましては、.
 
アラスカに着きました折に、問題にさせていただきます」(ナタル)
(退室した後)この件も…だろ?」(フラガ)
  オーブへの技術協力依頼を受け入れたマリュー艦長に対して反論するナタル姐さん。
  相変わらず厳しいっス。そしてその厳しさが僕ら陵辱オタクにはたまらんのです。

<次回予告>
 
 もしもあのとき。それは幾度繰りかえし、悔いて振り返っても、既に取り戻せない瞬間。
  偶然を生むのは、必然を知る定めの手か。
  抗うことのできぬ流れの中、自ら選んだというものならば、せめて、その意味を。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、モーメント。その記憶、呼び起こせ!ガンダム!




PHASE26: モーメント

#キラの今までの戦闘シーンを中心に編集された総集編。
 正直、TMの西川をナレーターに使うのはどうかと思う。

ジェネラル・ユニラテラル・ニューロリンク・ディスパーシャブ・オートノミック・.
マニューバー・シンセシス・システム。.
ザフトに対抗して地球連合軍が作り上げたMS。コードネームはG兵器。.
GはジェネシスのG、そしてジェノサイドのG。.
しかし、ストライクと名付けられたMSをあやつる少年は、システムの頭文字を繋いでこう呼んだ。.
ガンダムと.

<次回予告>
 
 より強きものが勝つ。それは、古より誰もが知る戦いの構図。
  より多くの力を。より強き腕を。欲し続けるのは、それゆえの業か。平和な明日を望む心か。
  だが、その力の向く先を忘れたとき、人は…
  次回、機動戦士ガンダムSEED、果てなき輪舞。その記憶、繰り返されるその意味を知れ、ガンダム!




PHASE27: 果てなき輪舞

#オープニング 及び エンディング変更。
 なにげにニコルがオープニングから姿を消す。ま…まさか!
 ちなみにこの回も、少しパターンを変えてるとはいえ、今までの場面を繋ぎあわせた回想シーンが中心。

「はじめて戦場にMSを送りだしたプラントの技術者達は、宇宙での戦いを制する兵器こそが、.
 戦局を支配すると信じていた。それは、戦闘機よりも優れた機動性を発揮し、戦艦に匹敵する火力を有し、.
 戦車よりも強靭な装甲で生き延びるこのの出来る兵器でなければならない。その主張は大筋において正しかった」.
 
(エリカ・シモンズ)
 
 オーブの兵器開発技術主任エリカ・シモンズにより語られるモビルスーツ進化理論。
  ミノフスキー粒子による通信撹乱を発端にした兵器開発の末に生まれた背景とはまた別の裏側、といったところか。

「けど、これじゃあっと言う間にやられるぞ、何の役にも立ちゃしない。ただの的じゃないか」(カガリ)
「あン、ひっどーい!」(アサギ)
「ホントのことだろーが」.
「人の苦労も知らないで!」(マユラ)
「敵だって知っちゃくれないさ、そんなもん」..
「乗れもしないくせに!」(ジュリ)
「言ったなあ、じゃあ代わってみろよォ!」.
  華々しく登場したアサギ・マユラ・ジュリの面々。
  そのどーでもよさげな感じのツラ構えからして、光の速度でシュラク隊と化すと見た。
  せめて、そのぞんざいすぎる死に様だけはトレースすることのなきよう、願うしかない。

  


<次回予告>
 
 故郷、そして、父と母。誰にはばかることなく帰っていける始まりの場所。
  迎えてくれる優しき手に憩うのは、再び向かわねばならぬ明日を知るからか。
  蘇る思いでは胸を刺し、空にはただ、悲しき羽音が舞う。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、繋がる時へ、立ち向かえ!ガンダム!




PHASE28: キラ

#キラVSアスラン最終編のプロローグ。
 SEED全話の中でもオーブ壊滅編と並んで最大のクライマックスがいよいよ開幕。

「それでも、守れなかったものがたくさんある…」(キラ)
  「限界ギリギリで機体が悲鳴あげてるようだぜ」という整備兵の声を受けての一言。
  この時点で既にキラはカミーユ級の業を背負っているものと思われ。
  半分時点でこれだもの。最後まで持つのだろうか?

「なによ!同情してるの? あんたが…! 私に?」(フレイ)
「私には誰も会いにこないからって。だから可哀想って…そういうこと!」.
「冗談じゃないわ、やめてよねそんなの。なんで私が、あんたなんかに同情されなきゃなんないのよ」.
「ツラいのはあんたの方でしよ?.可哀想なキラ、ひとりぼっちのキラ、.
 戦ってつらくて、守れなくてつらくて、すぐ泣いて…だから…!」.
「なのに…なのになんで私が! あんたに同情されなきゃなんないのよォ…!」.
「フレイ、もう、やめて… もう、やめようよ、僕たち、間違ったんだ!(キラ)
「なによ…なによ、そんなの!」
  皆が両親との面会に向かう中、1人ポツンと取り残されるフレイ様。
.
  そんな彼女に対して優しく接するキラの思いやりがいつものごとく仇となり、セントヘレンズ大噴火を誘発。
  ありとあらゆるキレ方でキラをビビらせたあげく最後にはフラれる羽目になる。

「今、会うと言っちゃいそうで、ヤなんですよ」(キラ)
「何を?」(フラガ)
「なんで僕を、コーディネイターにしたの…? って」
  どうして家族との面会を断ったんだ?との問いに対してこう答えるキラ。
  それを聞いて思わず絶句するムウ。
  まあ、まだ「どうして僕を生んだの?」と言われなかっただけマシか。

(手のひらにのせたトリィを差し出しながら) 君…の…?」(アスラン)
「うん、ありが…とう…」(キラ)
(立ち去るアスランに)昔、友達に…! 大事な友達に貰った…大事な、ものなんだ…」.
「… … そう…」
  フェンスの向こうとこちら側。
  かつての親友・現在の敵同士が冊を境に向かいあうSEED屈指の情感シーン。
  トリィはこの場面をよりドラマチックに演出するためだけに登場したマスコットとも言えよう。

  


<次回予告>
 
 つかの間の邂逅、向きあった過去。
  欲する手に望むものは戻らず、時の船は常に未来という見えぬ航路へと舳先をすすめる。
  海が再び砲火の嵐となるとき、波に消えゆく声は悲しみの叫びか。新たな悲劇を知るとき、アスランとキラは。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、さだめの楔。その刃、切り裂くときを知れ!ガンダム!




PHASE29: さだめの楔

#ニィコォォォォォルゥゥゥゥゥゥゥ!!

「残念ながら、それほど単純な頭でもないんでね」(イザーク)
  ディアッカから冗談まじりにクーデターを持ちかけられてのこの一言。
  単純バカだったイザークだが、時間の経過とともに少しは利口になってきているようだ。

「だが、お前はフェンスの向こう側だ」(アスラン)
  キラの「大事な友達から貰ったんだ」というセリフを思い出して、感慨にふけるアスラン。
  キラとの最終決戦へ向けての迷いが、この時点ではまだ断ち切れていないことが伺い知れる。

「戦わなきゃいけないな、僕も…って思ったんです、ユニウスセヴンのニュースを見て」(ニコル)
  「どうして軍に志願したんだ?」とアスランに聞かれて、ポツっと答えるニコル。
  思えばこのシーンが、別れへの予兆でもあったか。

「お前が戦えば、終わるのか?」(ウズミ)
「お前が誰かの夫を撃てば、その妻はお前を恨むだろう。.
 おまえが誰かの息子を撃てば、その母はお前を憎むだろう。.
 そして、お前が誰かに撃たれれば、私はそいつを憎むだろう。.
 こんな簡単な連鎖が何故わからん!」
「分かっています!しかし…この国で自分だけのうのうと…!」(カガリ)
そんな安っぽい、ひとりよがりな正義感で、何が出来るか!!.
  アーク・エンジェルとともに行くと主張するカガリを思い止まらせようとする父のウズミ。
  最後のセリフはザ・親父って感じでなかなかにカッコいいっス。
  このフリがあってこそ映えるオーブ壊滅編というもの。こういう伏線貼りはうまいなあ。

「やめろアスラン! これ以上、戦いたくない!」(キラ)
「何を今さら! 撃てばいいだろ! おまえもそういった筈だ!」(アスラン)
「お前も俺を撃つと…言ったはずだー!」.
  この回のキラの働きはまさに神。バスター、デュエル、ブリッツを軽々と手玉にとりまくる。
  そして遂にアスランのイージスまでもが。そこへ…

「アスラン… 逃げッ…」(ニコル)
「母さん、僕の…ピアノ…」
  アスランの危機を救うべく、ストライクに突っこむニコル。
  その攻撃をかわしざまの反動で、コクピット部分に思わずソードを叩き込んでしまうキラ。
  その死に様たるや(体を真っ二つに割られた上、そのまま蒸発死)、これまでのガンダム史においても
  群を抜く悲惨っぷり。そしてニコルは原子の塵へと還った。合掌。

  


ニィィコォォルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!(アスラン)
  こればっかしは茶化せない。アスラン、鬼の慟哭。
  それと同時にエンディング・ロール。もう死ぬほど泣ける。

  


<次回予告>
  
爆炎に消えた優しい笑顔。彼の夢、未来。どれほど悔やんでも取り戻せない。
  それは、認めがたい思いとともに、アスランの心をさいなむ。これが定めか。
  戦場で出会えば敵。再び相見えるキラとアスランの戦いの行方は。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、閃光の刻。業火の中、駆け抜けろ!ガンダム!




PHASE30: 閃光の刻

#キラvsアスラン、完全決着。
 以降、話はオペレーション・スピットブレイク編へと展開していく。

「やめてください!人を殺してきて…! そんな…よくやっただなんて…」(キラ)
  
ニコルを殺してしまったことに対し、傷つきまくるキラ。
  そんな中「遂に一機やったって?」「もう向かうところ敵無しだな」などと賞賛されて遂に逆ギレる。
  もはや精神的にはこれ以上ないというぐらいボロボロか?

「キラ、俺たちは軍人だ! 人殺しじゃない。戦争をしているんだ、.
 撃たなければ撃たれる! 俺も…お前も! みんな!!」(フラガ)
「知ってます!」(キラ)
「なら迷うな!命取りになるぞ!」.
  そんなキラの心をなんとかケアしようと躍起になるムウ。だけど無駄な努力っぽい。

  


「何故あいつが死ななきゃならない!こんなところで! ええっ!?」(イザーク)
「言いたきゃ言えばいいだろ!俺のせいだと!俺を助けようとしたせいで死んだと!!」(アスラン)
「ここでお前等がやりあったってしょうがないだろ!俺達が討たなきゃならないのはストライクだ!」(ディアッカ)
  ニコルを失ったその悲しみにひたるクルーゼ(ザラ)隊。
  皮肉にもこの出来事が彼等の団結を強くするきっかけになろうとは。

「くっそォォォォォ…撃たれるのは俺の…俺のはずだった…! ニコル…」(アスラン)
「俺が…今まであいつを撃たなかった俺の甘さが…お前を殺したッ!」.
  ニコルの軍服からこぼれた譜面を見て、さらに悲しみにひたるアスラン。
  クルーゼの「ストライク、討たねば次に討たれるのは君かも知れんぞ」とのセリフを脳裏にフィードバックさせ、
  今度こそキラを撃つと固く心に誓う。遂にアスランが本気になった。

「トール! 駄目だッ来るなー!」(キラ)
  鬼と化したアスランの猛攻の前になす術もないキラ。それを助けようと無謀な援護を行うトール。
  結果としてアスランの逆鱗に触れ、自嘲的な薄ら笑いを浮かべつつ自らの首を軽々と空に放り投げる羽目に。
  コンソールでシグナルロストの信号を見て「えっ?」と呟くミリィが可哀想。

  


「アァスゥゥゥラァァァァァァン!」(キラ)
「キィィラアアアアアアアアアア!!」(アスラン)
  これによりキラも大暴走、遂に戦いは互角レベルに。
  両者ともに頭の中で水晶を爆裂させてスーパーサイヤ人と化し、鬼の形相で互いを殺っちゃおうと必死になりまくり。
  その結果としてアスランのイージスはストライクもろとも自爆する羽目に。ひでーことになってきたよオイ。

  


<次回予告>
  
途切れた無線。その沈黙の意味するものは。
  巻き戻し、やり直したいと願っても、戻らない時間。あのとき自分は、何を思い、何をしようとしていた。
  振り返れば、それすら定かでない自分を抱いて、子供達は何処へ向かおうとするのか。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、慟哭の空。暁の空へ、飛べ!ガンダム!



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