PHASE31: 慟哭の空

#戦闘シーンの名場面が前回なら、今回は情感シーンの名場面が。

「トールは…そんな筈ないんです、MIAだなんて… だから…だから…!!」(ミリアリア)
「くそォオーッ!!」(フラガ)
  泣いているミリィを慰めようとするも、かける言葉を見つけることができず、ただただ壁を殴りつける
  ことしかできないムウが熱い。ちなみにMIAとは「Missing in Action」、つまり戦闘中行方不明の略称だそうで。

「あの2人がそう簡単にやられるか! 伊達に赤を着ているわけじゃないンだぞ!(イザーク)
  ディアッカとアスランがMIAになったと聞いて、脊髄反射的に「νガンダムは伊達じゃない!」的セリフを
  ブチかますイザーク君に思う存分身悶えしてくださいというお話、たぶん。
  あ、この場合の赤っていうのはクルーゼ隊の軍服の色のことね。

「キラは!危なっかしくて、訳わかんなくて、すぐ泣いて!.
 でも優しい… いいヤツだったンだぞ!」(カガリ)
「知ってる… やっぱり変わってないんだな… 昔からそうだ、アイツは」(アスラン)
「おまえ…?」.
「泣き虫で、甘ったれで… 優秀なのに、いいかげんなヤツだ…」.
「キラを知っているのか?」.
「知ってるよ、よく… 小さい頃から、ずっと友達だったんだ… 仲よかったよ」.
「それで…なんで!? それでなんでお前がアイツを殺すンだよ!?」.
「…分からない… 分からないさ!俺にも!!.

「別れて、次にあった時には敵だったんだ、一緒に来いと何度も言った!.
 あいつはコーディネイターだ、俺たちの仲間なんだ!地球軍にいることの方がおかしい!」.
「おまえ…」.
「なのにアイツは聞かなくて…俺たちと戦って…仲間を傷つけて…ニコルを殺した!」.
「だから…キラを殺したのか…お前が…!」.
「敵なんだ!今のアイツはもう! なら倒すしかないじゃないか!」.
「…ッ バカヤロウ! なんでそんなことになる!なんでそんなことしなきゃならないんだよ!」.
「あいつはニコルを殺した!.
 …ピアノが好きで、まだ15で、それでもプラントを守るために戦ってたアイツを…!」.
「キラだって…守りたいもののために戦っただけだ!なのになんで殺されなきゃならない!?.
 それも、友達のお前に!!」.
「殺されたから殺して…殺したから殺されて…それでホントに最後は平和になるのかよォ!?ええっ!」.
  「あいつは…俺が殺した…」 
  そうボソリと呟いたまま抜け殻と化してしまったアスランを責めまくるカガリ。
  28話の金網シーンと並んで、SEED中盤最大の情感シーンをほぼノーカットでどうぞ。

  


<次回予告>
  
それぞれに抱えた傷。癒しの場所を求めて彷徨う心は沈み、あるいは暴走する。
  願ったものはなにか?辿り着いた場所は夢描いた世界でもなく、再び新たなる闇が迫る。
  これが時代と言うのなら、人は…
  次回、機動戦士ガンダムSEED、約束の地に。激動の渦、駆け抜けろ!ガンダム!




PHASE32: 約束の地に

#注目すべきはサイとミリィのチャッキー化。
 あ、そいや、この回はナタルの珍しいシャワーシーンが。

「どお…して… どお、して…? 僕…」(キラ)
「あなたはシードを持つ者、故に」(マルキオ)
  たぶん「どおして僕を死なせてくれなかったの?」と言いたかったのだと思われ。
  この後、感情を抑えきれなくなったキラ、おそらく3度目のリヴァイアス・モードに突入する。

  


「でもそれは仕方のないことではありませんか? 戦争であれば」(ラクス)
  キラとアスランの殺しあいの顛末を聞いて、あっさりこう言い切るラクス様。
  確実に何かが壊れているね、君は。

「トールがいなくて、キラがいなくて、みんな悲しいんだ。俺も…悲しい」(サイ)
「だから俺、いま君を慰めてやることなんか出来ないよ…御免な、誰か他の奴に言って…」.
「サイ…」 「けど… 私、本当は!」(フレイ)
(かみ殺すように)フレイ!.
「あなた、分かってたじゃない! 私、本当は、キラのことなんか…」.
「いいかげんにしろよ! 君はキラのことが好きだったろ!?」.
「違うわ!」.
「違わないさ!!」.
  フレイのそのあまりの身勝手ぶりに、鬼のような形相で憤怒するサイ。
  17話のシャーキーン!ってな感じの鳩豆ツラと比較すると、とても面白いと思う。

  


「それともバカで役立たずなナチュラルの彼氏でも死んだかァ?」(ディアッカ)
  ミリィを挑発するディアッカ。それを聞いていきなり殺人鬼と化すミリィ。
  ちゃ…チャッキー!

  

「コーディネイターなんて…みんな死んじゃえばいいのよォ!」(フレイ)
  ミリィのチャッキー行為にすっかり挑発されてしまったフレイ様までもが
  ここは流れにのっていけとばかり、ディアッカをブチ殺そうと銃を持ち出す始末に。
  もうドロドロのグダグダだー

<次回予告>
  
生きようとした、守ろうとした、切り抜けようとした。ただそれだけ。
  夢中で駆け抜けてきた道を、傷だらけの身で振り返れば、冷たく指し示されるその結果。
  憤りのない憎しみが形ある存在に向く時、胸に目覚めるものは?
  次回、機動戦士ガンダムSEED、闇の胎動。その思い、何を討つのか!ガンダム!




PHASE33: 闇の胎動

#ドロドロになっていく人間関係。

「自分だって殺そうとしてたじゃない?.
 あんただって憎いんでしょ?こいつが! トールを殺したコーディネイターが!」(フレイ)
「何よ…あんただって…同じじゃない! あんただって…私と同じじゃない!」.
「違う… 違う、私… ちがう!」(ミリアリア)
  「違わないさ!」とサイばりに怒鳴ってやりたくもないがミリィは可愛いので許す。
  それにしてもフレイの無差別攻撃っぷりは相変わらずもの凄い。

「だから甘いというのだ、貴女は…」(ナタル)
  マリューから「いろいろあったけど貴女にはホント感謝してる。貴女ならきっといい艦長になるわね」
  と感謝の言葉をかけられるも最後まで悪びれを隠せないナタルさんがたまらん。もう心底陵辱してやりたい。

「チッ、ビンゴだったとはな…」(ディアッカ)
  牢獄の中でミリィを挑発したことを後悔するディアッカ。
  なんかすっかり毒気を抜かれていい子ちゃんに成り下がってしまった感がある。

「キラの夢は、いつも悲しそうですわね…」(ラクス)
「悲しいよ…」「たくさん…人が死んで…」「僕も、たくさん…殺した…」(キラ)
「貴男は戦ったのですわ。それで守れたものも、たくさんあるのでしょう?」.
  過去の行いを反芻し、再び自分を傷つけはじめるキラ。
  何度となく繰りかえされるサイコ系演出は、現代のメンタル君大量発生時代への風刺でもあるのだろうか?

<次回予告>
  過ぎ去った激動の時間。
  切望したはずの穏やかな地にあってなお、悲しみが胸を塞ぐのは未だ終わらぬ砲火の空を知るからか。
  世界に再び迫らんとする闇を知るとき、キラの瞳が映すものは…
  次回、機動戦士ガンダムSEED、まなざしの先。新たな大地に、蘇れ!ガンダム!




PHASE34: まなざしの先

#オペレーション・スピッツブレイク発動編。
 MS降下シーンは、あのジャブローを思い出させる。

「いろいろと…すまなかった。いままで、ありがとう…」(アスラン)
「じゃあな」.
(そういって去って行く後ろ姿に声をかけるイザーク)..
「今度は俺が部下にしてやる! それまで死ぬんじゃないぞ」(イザーク).
「分かった…」.
  特務隊に転属になったアスランとイザークの別れシーン。
  この男臭さ満載の熱き友情に、801関連の皆さんは身をよじって喜ぶと良いです。

  


「いままでありがとう、バジルール中尉」(マリュー)
「いえ…」(ナタル)
「また会えるといいわね。戦場でないどこかで…」.
「終戦となれば、可能でしょう」..
「そうね」.
  ここでも同じような別れが。マリュー×ナタルかあ。ま、そんな百合パターンも悪くないかも。
  この後、彼女等は皮肉な形で再会することになる。

  


「自分の向かうべき場所、せねばならぬこと、やがておのずと知れましょう。.
 あなた方はシードをもつもの、ゆえに」(マルキオ)
「ですって」(ラクス)
  「ここにいていいのかな?」と自問自答しはじめるキラに優しく答えるマルキオ。
  本来ならいていいわけはなかろうに。

「この作戦により、戦争が早期終結に向かわんことを切に願う。.
 真の自由と、正義が示されんことを。オペレーション・スピットブレイク、開始せよ」(ザラ議長)
  ザラ議長の号令とともにオペレーション・スピッツブレイクが遂に発動。

「少佐はどちらですか?」(ナタル)
「え?ああ、俺はお嬢ちゃんと一緒だよ」(フラガ)
「そ‥うですか(少し残念そうな感じで)」「では、少佐」.
「ああ、中尉も、元気で」.
  握手した際のナタルの腰のひけ具合に注目。
  その後、ムウの後ろ姿を見送りつつ、握手したその手をじっと見つめるナタル。
  なんだ、ナタルさん、ムウのこと密かに好きだったンだね。
  


「さて、この舞台の主役がどれほどの大物か、見せてもらうぞ」(クルーゼ)
  スピットブレイク開始とともに久々登場、変態仮面。
  うーむ、危うく忘れかけるところだった。
  
「なにもできないって言って、なにもしなかったら、もっと何もできない」(キラ)
「なにも変わらない、なにも終わらないから」.
「僕たちは、なにと戦わなきゃならないのか、少し、分かった気がするから…」.
  再び戦場へ戻る決意を固めるキラ。
  「僕はいくよ」と言いつつ素ツラで突然泣き出すような情緒不安定っぷりで大丈夫なのだろうかホントに? 
  ソレ聞いてなにもかも理解したような感じで「分かりました」っていうラクス様もラクス様だ。
  たぶんなにも分かってないと思う。

  


「思いだけでも、力だけでも、駄目なのです。だから!」(ラクス)
  そう言って、したり顔でキラにフリーダムを託すラクス。
  はっきりいって意味不明。まごうことなき真正電波。
  その理解不能言語に感銘受けてるキラも相当重症モン。

<次回予告>
  
開始されたオペレーション・スピットブレイク。ぶつかりあう両軍の思惑。
  求めるものは勝つ為の正義か。正義のための勝利か。
  死闘の果てに待つものを知る、蒼き翼が再び空を駆けるとき、新たに導かれる未来は。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、舞い降りる剣。激闘の渦、切り裂け!ガンダム!




PHASE35: 舞い降りる剣

#オペレーション・スピッツブレイク戦闘本編。
 今まで出てきたMS揃いぶみでの両軍入り乱れての激闘シーンはなかなか。
 この回から中間コマーシャルのつなぎがアスランからキラへ変わる。

「チッ、面白くない的だなあ、こんなもんしかないのかあ?」(イザーク)
  大混戦の中、余裕をかますイザーク君。
  キラにあれだけやられといてその態度は何様だ。

「生け贄はユーラシアの部隊とアレか。色々と面白い構図だな、地球軍も」(クルーゼ)
「恐怖の守り手が立ちふさがる方が、その奥の宝への期待は高まる。.
 頑張ってもらいたいものだな。足付きには」
  岩場の影から戦況を観察するクルーゼ。
  そのなにもかも知ってそうな口ぶりがまた小憎らしい。

「ザフト軍を誘い込むのがこの戦争の目的と言うのなら、本艦は既にその任を果たしたものと判断いたします。.
 なおこれはアークエンジェル艦長マリューラミアスの独断であり、乗員には一切この判断に責任はありません」.
 
(マリュー)
「そう、キバるなって」(フラガ)
「本艦はこれより現戦闘海域を放棄、離脱します!.
 僚艦に打電! 我に続け、機関全速、取りかじ、湾部の左翼を突破します!」
「脱出もかなり厳しいが、あきらめるな。俺も出る!」.
「少佐が…」.
「心配しなさんな。忘れたァ〜?俺は不可能を可能にする男だってことを.
  基地周辺10キロを破壊し、守備隊の味方もろともザフト軍を壊滅させる作戦であったことを知り
  怒りに打ち震えるアーク・エンジェル一同。そんな中、マリューは艦長として戦場を放棄することを決意する。
  そんなマリューの思いに答えるかのようにムウも7話以来の決めゼリフを吐く。

「もうゲートはくれてやったんだ、こっちは見のがしてくれたっていいだろうが!」(フラガ)
「ウォンバット、撃ェー!機関最大!振り切れェェェ!」(マリュー)
  ザフト包囲網の中でタコ殴りにあうアーク・エンジェル。
  そこにイザーク駆るデュエルまで加わって、もう事態は最悪。

「こちらキラ・ヤマト。援護します、今のうちに退艦を!」(キラ)
  そこへ突如登場してアーク・エンジェル絶体絶命のピンチを救うキラ。
  一番おいしいとこ取りの熱血アニメ王道パターンがここに。

「この犠牲により、戦争が早期終結へ向かわんことを切に願う」(連邦将軍A)
「蒼き清浄なる世界のために。3、2、1…」(連邦将軍達全員)
  アラスカ基地地下に隠されていたサイクロプスが遂に始動。巨大オーブンレンジでチンの理論。
  北斗の拳ばりにヒデブる兵士達のリアクションが最高に笑えすぎる。

  


「なぜ…助けた…?」(ザフト兵士)
「そうしたかったからです」(キラ)
「殺したほうが…早かった‥だろうに…」.
  そう言ってコト切れるザフト兵士。その場でクルクルと空回るキラの思い。
  世の中そうそううまく回らない。

<次回予告>
  
予期せぬほうに揺れるプラント。アスランの心。
  知らずにいたのは威勢者としての父の顔か?優しき笑顔の向こうに隠された厳しき魂か?
  信じて掲げた大義が揺らぐとき、新たに開く扉は?
  次回、機動戦士ガンダムSEED、正義の名のもとに。若き力、蘇れ!ガンダム!




PHASE36: 正義の名のもとに

#ラクス様のステージ衣装モードが可愛すぎ。それだけが全てと言っても過言ではない回。

「俺は、お前が死んだと思ったとき、すごく悲しかった…」(サイ)
「だから、生きてて、戻ってきてくれて、ホント嬉しいさ!」.
「でも…! なんでお前はそうなんだよ! 違うんだって!俺なんかとは違うんだって!.
 いつも!いつも!いつも! お前を見てると、みじめになってしょうがないよ…俺は!」
「でも、サイも、僕等とは違うだろ?」(キラ)
「君にできないことを僕はできるかもしれない。でも、僕にできないことを、君は出来るんだ」.
  持たざるものの悲哀がここに。そんなサイ君の無惨な虫っぷりを優しく諭してあげるキラ君。
  そのあからさまに上から見下ろしてますっぷりに僕チンちょっとカチン。

「アスランが信じて戦うものは何ですか?頂いた勲章ですか?お父様の命令ですか?」(ラクス)
「そうであるならば、キラは再び貴男の敵となるかもしれません。そしてわたくしも」.
  アスランに対して本当に大事なこととは何かを問うラクス様。
  そのステージ衣装ともども、通常モードとは違うツインテールな髪型にとんでもなくバーニング。

  


「ではアスラン。ピンクちゃんをありがとうございました」(ラクス)
「キラは地球です。お話されたらいかがですか? お友達とも」.
  そんな投げかけとともに優しく微笑むラクス様。
  やーその笑顔でそんなこと言われた日にゃあもう何でも言うこと聞くっスってな勢いで
  すかさず地球に向かうアスラン。「アスラン・ザラ! ジャスティス出る!」

  


<次回予告>
  
再び轟く砲火。燃え上がるパナマの空。
  撃たれた痛みを。悲しみを。癒そうとするかのように放たれる銃弾は、何を奪い去っていくのか?
  願いと裏腹に進む未来を前に、それぞれが選ぶものは?
  次回、機動戦士ガンダムSEED、神のいかずち。その定め、打ち砕け!ガンダム!




PHASE37: 神のいかずち

#ザフトのパナマ占領作戦発動。
 グングニールにより兵器を無力化され虫ケラのごとくプチ殺される連合兵に合掌。

「見て聞き、それからゆっくりと考えられるがよかろう。貴殿等の着ている、その軍服の意味をな」(ウズミ)
  戦場を放棄し地球連合軍から離脱したアーク・エンジェル一行を、オーブに受け入れるウズミ、
  さすが一国の長だけありその懐の深さはなかなかのものと見た。

「一体、誰と誰が、なんのために戦っているのだ?」(ウズミ)
「しかし、おっしゃることは分かりますが….
 失礼ですが、それはただの理想論にすぎないのではありませんか?.
 それが理想とは思っていても、やはりコーディネイターはナチュラルを見下すし、.
 ナチュラルはコーディネイターをねたみます。それが現実です」(フラガ)
「分かっておる。無論我が国とて、全てがうまくいっているわけではない。.
 が、だからと諦めては、やがて我らは本当にお互いを滅ぼしあうしかなくなるぞ!.
 そうなってから悔やんだとて既に遅い。それとも、それが世界というのならば、黙って従うか?」.
見極められよ、真に望む未来をな。まだ時間はあろう….
  ただコーディネイターだから・ナチュラルだからとお互いを見る、そんな思想こそが軋轢を生む原因と考えるウズミ。
  全てのコーディネイターを敵とする大西洋連邦のやり口に対して、やりきれない思いの丈をぶちまける。

「ただ剣を飾っておける状況ではなくなった。そう思っておる」(ウズミ)
  キラに「どう思ってらっしゃるんですか?」と聞かれて、こう答えるウズミ。
  アズラエル率いる連合軍との交戦を遂に決意する。

「アラスカの弔い合戦と皆いきまいております。するんですよ…!(クルーゼ)
  パナマ占領作戦発動。降下までに制圧できるかと聞かれて見栄を切るクルーゼ。
  相変わらずその口先だけは冴えている。

「やってやる!やってやるさ!この空の化け物めェ!」(連邦の名もなき一兵士)
  ザフトの圧倒的戦闘能力に成す術もなく蹂躙される地球連合軍。
  無我夢中で応戦するも、この後あっさり砲台ごと圧殺される。うーむ諸行無常…

「うごけない敵を撃って、なにが面白い…」(イザーク)
  グングニルにより動けなくなったMSから這い出てきた兵士を穴だらけにするザフト軍。
  それを見て嫌悪感をもろに示すイザーク。お前だって無抵抗の避難民用シャトル撃ち落としたろうが。

「さて、新たな舞台の幕開けとなるかな…」(クルーゼ)
  パナマ占領作戦終了跡を見て1人悦に入るクルーゼ。く…暗いヤツ。

「出来ることと、望むことをするだけです」(キラ)
  お前は一人でも戦うつもりかとムウに聞かれて雄々しく答えるキラ。
  なんかすっかり立派になっちゃってまあ。これもラクスの真正電波効果の一つだろうか。

「私が乗る! あ、もちろんそっちがいいんならの話だけど…」(カガリ)
「いーや、駄目だ!」(フラガ)
「なんで!」.
「俺が乗る」.
「えーッ」.
「少佐!?」(マリュー)
じゃ、ないんじゃない、もう? …マリュー、さん.
  キラがフリーダムを手に入れたことにより搭乗パイロットのいなくなったストライクを取り合うカガリとムウ。
  地球連合軍という枠から離れたことを改めて気づかせてくれるようなムウのセリフが面白い。

<次回予告>
  
突きつけられた理不尽な要求。戦火に飲み込まれようとするオーブ。
  強大な力に抗えぬとき、弱者はただ従うしかないのか。望む世界は何処に。
  苦汁の選択を迫られるとき、その心が叫ぶ言葉は。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、決意の砲火。新たな空へ、飛べ!ガンダム!




PHASE38: 決意の砲火

#地球連合軍によるオーブ侵攻作戦開始。
 発狂3人組のどうしようもないとしかいいようのない狂いっぷりが見所。

「どうあっても世界を二分したいか!大西洋連邦は!」(ウズミ)
「子供等が時代に殺されるようなことだけは、避けたいものじゃな…」(オーブ高官)
  無条件降伏勧告ともとれる大西洋連邦の無茶な要求に憤慨するウズミ等オーブ指導者達。
  オーブ高官のセリフからは自らを犠牲にしてでも子供達だけは救わねばという決死の覚悟が伺える。

「私のような頼りない艦長に、ここまでついてきてきれて…ありがとう」(マリュー)
  
自ら連合軍を完全離脱することを決意するとともに、その覚悟を全員に伝えるマリュー。
  
オーブに組して戦うか、何もかも捨てて逃げるかの選択を迫られるクルー。
  逆シャアのブライトによる「すまんが、皆の命をくれ」とシーンと少し情景がカブる。

「ほかの奴のこと、もう気にすんなよ。自分で決めたことなら、それでいいじゃんか。.
 みんな違うんだから…」(サイ)
  艦を降りることを決意した後も「俺だけ降りるって言ったらみんな臆病者とか言うんだろ」などと
  相変わらず皆の動向や顔色を伺ってウジウジするカズーイを、優しく諭すサイ。
  その堂々たる態度からは、フレイにふられてシャキーンってなった時の虫っぷりはもはや伺えない。

「少佐は…なんで戻ってらしたんですか?ジョシュアで」(マリュー)
「え? …今さら…聞かれるとは…思わなかったぜ(といいつつマリューを引き寄せてキス)(フラガ)
(それを受け入れつつも)わ、私は…モビルアーマー乗りは嫌いです!」.
「あ、俺いま、モビルスーツのパイロット(といいつつ再びキス).
 
 マリュー×ムウ、ここに目出たく成就。その現場を目撃して完全凝固するクルー。
  ムウのノリの軽さと変わり身の速さは正直見習いたいものがある。

  


「広げるはたやすく、消すは難しいものです、戦火は…」(マルキオ)
  オーブと地球軍の激突をTVで見つつ、悲しそうに呟くマルキオ。
  こいつのスナフキン的役どころは分からんでもないが、それにしてはキャラが薄すぎるんだよなあ。

「おーおー、カッコいいねえ〜 どうせ俺は新米だけどね〜」(フラガ)
  キラの圧倒的な戦力に見惚れるムウ。戦闘能力的にはなんかすっかり置いてきぼりにされた感が。

「ウザーい」(シャニ)
  発狂3人組、デスサイズ…じゃなくてフォビドゥンのパイロット:シャニ。
  発狂組の中ではコイツが一番好きだなあ、ケダるさそうに戦ってる様が妙にキャラにハマってて。

  


「あれやるよ!白いの!」(クロト)
「撃滅!」.
「テメェェェェェェ!抹殺!」.
  発狂3人組、レイダーのパイロット:クロト。
  正直お前は叫びすぎ。シャニ風に言うならコイツ「ウザーい」

  


<次回予告>
 
 知っているつもりだった世界。その構図。そして、その引き金を引く意味。
  目の前の砲火の中を駆けるのは、かつての友か。あるいは敵か。
  砕いた過去が蘇るとき、見えてくる真実は。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、アスラン。その力、呼び覚ませ!ガンダム!




PHASE39: アスラン

#オーブvs連合軍、戦闘激化。

「どういうつもりだ!ザフトがこの戦闘に介入するのか?」(キラ)
「軍からはこの戦闘に対して、なんの命令も受けていない!」(アスラン)
「この介入は…俺個人の意志だ!」.
 
 キラの窮地に際して、それを救うことを選択したアスラン。
  「なにと戦うべきか」というラクスの言葉が重く肩にのしかかる。

「ヘェ〜まだいたんだ。ヘンなMS」(シャニ)
「なんだか知らねえが!テメエも瞬殺!」(クロト)
「なんだありゃ?増えてる!?」(オルガ)
  発狂3人組、カラミティのパイロット:オルガ。こいつはその発狂っぷりに芸がなさすぎ。
  あと相変わらずクロトはうるさい。

  


「数だけいたって!」(ディアッカ)
  なんかいつのまにオーブ側について戦ってるディアッカ君。
  そんなにミリィがいいのか?チャッキーされて殺されそうになったというのに?
  この時点でコイツ、まごうことなきマゾ決定な。

「ディヤー!必殺!」(クロト)
「ウザいんだよ!」(オルガ)
  相変わらず絶叫しかできないクロト。意味なく味方を攻撃するオルガ。お前等自体の存在が一番ウザい。
  この後、お薬がきれて文字通り本当に発狂しちゃう発狂3人組。うーん、見てて色んな意味でツラい。

「あーもう駄目駄目です、そんなの」(アズラエル)
  オーブからの再三に渡っての会談申し込みを駄目駄目の一言で一蹴するアズラエル。
  冷静に見えつつも確実に狂ってるキャラなので見ていてたのしい。

「お前どうするんだ、これから?」(カガリ)
「分からない… だが、もう答えはでているのかもしれない… 苦しいな…」(アスラン)
「みんなな…」
  パパリンの命令に従いザフト将校としての責務を果すべきか、ラクス様の電波的啓示に身を任せるべきか。
  この後に及んで未だに答えを出せないアスランを優しく慰めるカガリ。
  すごいよこのカガリ!さすがキラのお姉さん! だけど次回ではパニくりまくる。

「あの2機!」(シャニ)
「今度こそ…!」(クロト)
「落としてやる」(オルガ)
  
アズラエルにおしおきされちった発狂3人組、雪辱を誓い第2ラウンドへ出発。
  ちなみに「あの2機」とはキラ駆るフリーダムとアスランのジャスティスのこと。

<次回予告>
  
目を覆っていたのは困惑、耳をふさいでいたのは怒りか。
  たちかえれば見えてくるその顔。聞こえてくるその言葉。
  が、思い届かず、迫る闇は深い。追い込まれるは更に苦難の道か。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、暁の空へ。その名のもと、突き抜けろ!ガンダム!




PHASE40: 暁の空へ

#最終回前もそれなりに盛り上がるけど、たぶんこの回には適わない。
 それほどまでに泣ける回。むしろ事実上の最終回?

「この状況じゃどの道オーブに勝ち目はない、分かってるんだろ?」(アスラン)
「うん…たぶん… みんなもね」(キラ)
「でも、勝ち目がないから戦うのをやめていいなりになるって、そんなことできないでしょ」.
「大切なのは、なんのために戦うかで、だから‥僕もいくんだ」.
「本当は戦いたくなんてないけど、戦わなきゃ、守れないものもあるから」.
「ごめんねアスラン、ありがとう。話せて嬉しかった…」.
  オーブ攻防戦最終局面に臨んで、勝ちめのない戦いに赴くキラ。
  その後ろ姿を見送りつつ考えこむアスラン。そこへディアッカが…

「やっぱマズいんだろうなあ、俺たちザフトが介入しちゃあよォ」(ディアッカ)
「だが…俺はアイツ…アイツ等を死なせたくない!」(アスラン)
「珍しく…ってか、はじめて意見があうじゃんか」.
 
 アスランと対立していた筈のディアッカが、迷うアスランの気持ちに呼応し、その背中を押す一言を。
  これにはジーンとならざるをえない。こういうシーンは好きだなあ。

「俺たちにだって分かってるさ! 戦ってでも守らなきゃいけないものがあることぐらい!」(アスラン)
 
 お待たせしましたサンダーボルトッ!ってなリンかけ並の熱さ全開で出撃するアスラン。
  遂に決意を固めたか? ここに翼くん・岬君クラスのゴールデン・フォメーション誕生。

「離せ!私もでるッ!」(カガリ)
「バカを言うな!」(キサカ)
「自分だけこんなところで見ていられるか!」.
「指揮官が持ち場を離れてどうする!いいかげん学びなさい!」.
「グっ…でもォ…!」.
「泣くのも駄目です!」.
  圧倒的不利な戦況にやきもきして爆発したカガリに、泣くことすら許可しないキサカ。
  その素晴らしきサドっぷりに惚れた。師と仰ぎたいくらいだ。

「イザーク、銃を撃ちあうばかりが戦争ではないのだよ」(クルーゼ)
「私は鍵を探していた。そして拾ったのだ、おそらくな…」
  フレイを捕虜扱いするべきだと意見するイザークに対して、意味不明な答えを返すクルーゼ。
  まあ鍵が見つかったのはいいことだと思うけど、でもその鍵、根元から腐ってしかも折れてるっぽいよ?

「くっそ、このバカMS!もうパワーがヤバい!」(オルガ)
「お前はドカドカ撃ちすぎなんだよバーカ」(クロト)
「ンだとォ!」.
「帰るんなら一人で帰ってよね。僕は知らないよ〜」.
(とかなんとかダベってる隙にアスランから一撃食らって)
「バカはお前の方じゃねーか」.
「なんだと!」「(あまつさえMS上に乗られて)勝手に乗ンなよ、この野郎!」.
「うるせエ!とっとと補給に戻れよ!おまえもそれじゃしょうがねーだろ!」.
  オルガとクロトのどつきあい漫才。なんだかんだで息はあっているようで。

「貴方がたにももうお分かりであろう、オーブが失われるのも、もはや時間の問題だ」(ウズミ)
「人々は避難した。皆の支援もあろう。後の責めは我らが負う」.
「が、たとえオーブを失っても、失ってはならぬものがある」..
「地球軍の背後には、ブルーコスモスの盟主、ムルタ・アズラエルの姿がある。.
 そしてプラントも今や、コーディネイターこそが新たな種とする、パトリック・ザラの手の内だ」.
「このまま進めば、世界はやがて、認めぬ者同士が際限なく争うばかりのものとなる」.
「そんなもので良いか?君たちの未来は。.
 別の未来を知るものなら、今ここにある小さな火を抱いて、そこへ向かえ」.
「またも過酷な道だが、分かってもらえような…マリュー・ラミアス」.
「小さくとも強い火は消えぬと、私たちも信じております」(マリュー)
  ウズミ、遂に最終決断を下す。この重みある決定に黙りこむクルー達。
  その覚悟の程を未だ理解していないのは愛娘のカガリのみか。

「ザフトのアスラン・ザラか… 彼女には分かってたんだな…」(アスラン)
「アスラン?」(キラ)
「国、軍の命令に従って敵を討つ。それでいいんだと思っていた。仕方ないと。.
 それで、こんな戦争が1日でもはやく終わるならと」.
「でも…俺たちは本当は、何とどう戦わなくちゃいけなかったんだ!?」.
「一緒に行こう‥アスラン。皆で一緒に探せばいいよ、それもさ」.
 
 その決断は実に立派なことだと思うけど、でも‥たぶんラクス様は何も分かってなかったと思うよ、アスラン…

「さあ、今度こそケリにしましょう!」(アズラエル)
「私もそろそろ、陸で食事がしたいですしねェ」.
  アズラエルのこの小粋かつ憎々しいセリフとともにいよいよ第3波、最終攻撃が開始。
  発狂3人組も3たび出撃。ただでさえひん曲がり気味なその顔をさらに曲げてシャカリキになる。

「お父さま!」(カガリ)
「おまえはいつまでグズグズしておる!早くいかぬか!」(ウズミ)
「しかし!ああっー」.
(むりやりカガリの手を引きつつ)我らには我らの役目!お前にはお前の役目があるのだ!」.
「でもォ…!」.
「思いを継ぐものなくば!全て終わりぞ! 何故それが分からん!」.
  ウズミとカガリ、父と娘の別れの情景パート1。
  はんべそかいているカガリの手を無理矢理ひいて、シャトル・ゲートまで連れていくウズミ。

「そんな顔をするな、オーブの獅子の娘が‥」(ウズミ)
そなたの父で‥ 幸せであったよ.
  
ウズミとカガリ、父と娘の別れの情景パート2。
  このセリフと同時にシャトルのハッチがバシャってしまるアルマゲドン的演出には、
  分かっていても泣けてくる何かが。同時にシャトルは発射、そして遠ざかる父の姿。め‥目頭が‥

  


「オールシステムズ・ゴー。クサナギ、ファイナル・ロード・シーケンス・スタート」(管制塔)
「ハウメアの守りがあらんことを」.
  この管制官の最後の言葉とともにマスドライバーを疾走するシャトル。それを追う発狂3人組。
  そしてそれと応戦しつつ、シャトルにとりつこうとするフリーダム・ジャスティスの両機。
  大詰めの大詰め。まにあえ〜まにあえ〜ってな感じでウラキを光臨させて見るとよいです。

「種は飛んだ…これでよい。オーブも、世界も、奴等のいいようにはさせん!」(ウズミ)
  そしてオーブもろとも自爆するウズミ達、それを見て慟哭するカガリ、炎の中に鬼の仁王立ちウズミ、
  同時に流れる新エンディングが情緒感たっぷりのバラードと4連コンボで責められた日にゃあマジたまらん。
  もろに涙腺直撃。SEED全編の中でも1・2を争う感動的場面かも。

<次回予告>
 
 再び戻った宇宙。が、そこは既に以前とは違う色。
  別れを、悲しみを、涙を経て、再び見つめるその星の先に待つものは。光か、更なる戦いの渦か。
  加速する闇を、懸命にとめようとする優しき手は。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、ゆれる世界。新たな空を、切り裂け!ガンダム!


[ MenuNext ]