PHASE11: 目覚める刃
#キラ大覚醒の回。
頭の中で水晶爆裂させたあげく、イザーク、ディアッカ、ニコル等をメタメタに料理。
「確かに、合流前に追い付くことはできますが….
これではこちらが月艦隊の射程に入るまで、10分ほどしかありませんよ?」(ニコル)
「10分あるってことだろ?」(ディアッカ)
「臆病者は黙っているんだな」(イザーク)
「ううっ」(ニコル)
「10分しかないのか、10分はあるのか、それは考え方ってことさ。.
俺は10分もあるのに、そのまま合流するあいつを見送るなんて御免だけどね」.
意気盛んなクルーゼ隊イケイケ派の面々、慎重派のニコルをコケにしまくって強行出撃。
ここまで格好のいいこと言って見栄を切ったからには、それなりの成果とやらを当然見せてくれる筈…
だよね?イザーク君?
「つらそうなお顔ばかりですのね、この頃の貴男は…」(ラクス)
「ニコニコ笑って、戦争は出来ませんよ」(アスラン)
キラがアスランと戦いたくないと言っていたという事をラクスから聞いて
「僕だってそうだ!」「あいつは利用されているだけなんだ!」と動揺しまくるアスラン。
そんな我が儘言ってラクス様のお心を傷めさせてはいけないッスよ。
「そうよ…みんな、やっつけてもらわなくっちゃ…」(フレイ)
キラにぶつかってコケた少女を慰める(フリをする?)フレイ。
「また戦争だけど大丈夫。このお兄ちゃんが戦って、守ってくれるから」とか言いつつ、
あっさりサイコ化して、その少女のお手手をぎゅうー。酷い、酷すぎる。
「くそゥ、こんなタイミングで、よくやるっ! ムウラ・フラガ、出るッ!」(フラガ)
絶妙なタイミングで仕掛けてきたクルーゼ隊に対し舌打ちしつつ、出撃するムウ。
朝方ベッドの中で、いきなり彼女にパクッとくわえられたときなどに使うといいかも。
「イーゲルシュテルン作動!アンチビーム爆雷用意!艦尾ミサイル全門セット!」(ナタル)
「バリアット、撃ェー!」
コントロールで乳ブルンブルンゆわせながら甲斐甲斐しく指示を出すナタルさんの、その勇姿をどうぞ。
「もともとそちらのものでしたっけねえ、弱点もよく御存じだ!」(ニコル)
ミラージュコロイドで姿を隠すブリッツの位置をビーム角度から推測し、流散弾砲でいぶりだすナタル。
見事に1本とられた形になったニコルがニヤリと笑いながらこの一言。
「痛い… 痛い…! いたいーッ!」(イザーク)
覚醒キラにメタメタにやられるイザーク。
デカい口叩いといてこの様かよ、まったく情けないったらありゃしない。
<次回予告>
慣れていかねばならなかった。立ち向かわねばならなかった。自分たちの明日のために。
が、振り返れば残してきた足跡は重く、それは、消えぬ過去となってそれぞれの胸を刺す。
知らぬ自分に戻れぬ今、新たに、子供達の選ぶ未来は?
次回、機動戦士ガンダムSEED、フレイの選択。また、新たな戦場に立つのか、ガンダム!
PHASE12: フレイの選択
#第8艦隊との合流に、遂に成功したアーク・エンジェル。
キラ達が地球に戻るかどうかの選択を迫られる回。
まあ、次回への繋ぎといった意味合いが強い回なので、特に見所はなし。
「なにと戦わねばならないのか… 戦争は難しいですわね」(ラクス)
去り際にポツリと重い一言。
天然なんだけど、時々重みのある一言を言うんだよなあ、このお姫さま。
「なにと戦わねば…か。イザークのことは聞いたかな?」(クルーゼ)
「あ…はい…」(アスラン)
「ストライク、討たねば次に討たれるのは君かも知れんぞ…」
ラクス様の重みある言葉を曲解して、アスランに伝えるクルーゼ。
まあ彼が謀らずとも、周囲の状況が、2人を自然にそのような状態に追い立てていくのだが。
「知将ハルバートン、そろそろ退場してもらおうか…」(クルーゼ)
地球降下前に総攻撃をかけて、アーク・エンジェルを潰そうと画策するクルーゼ一行。
クルーゼがハルバートン提督を認めていることが、この一言からも見てとれる。
「あれの開発を軌道にのせねばならん。ザフトは次々と新しい機体を投入してくるのだぞ、.
なのに、利権がらみで役にも立たんことばかりに予算を注ぎ込むバカな連中は…!.
戦場でどれほどの兵が死んでいるかを数字でしか知らん!」(ハルバートン)
Gのデータを持ってアラスカへ飛べとの命令を、マリュー等に対して下すハルバートン提督。
その言葉の端々から、彼を知将たらしめている、確固たる信念が伺える。
「君が何を悩むかは分かる。確かに魅力だ、君の力は。軍にはな」(ハルバートン)
「だが、君がいれば勝てるというものでもない、戦争はな。うぬぼれるな」.
「で、でも… できるだけの力があるなら、できることをしろと!」(キラ)
「その意志があるならだ。意志のないものに、なにもやり抜くことはできんよ!」
どっかで聞いたことのあるセリフだと思ったら、ウッディ大尉のアムロに対するアレだったよ。
「うぬぼれるんじゃない!アムロ君!」だったっけ?
案の定ウッディ大尉と同じような非業の最後を遂げる羽目になる。
「ストライクめ…アサルトシュラウドが貴様に屈辱をはらす!」(イザーク)
怪我をおして出撃するイザーク君。あんま復讐心が過ぎるとジェリドみたいになっちゃうよ?
<次回予告>
その手に託されたそれぞれの想い。決断の一瞬はキラに何を捨てさせ、何を選び取らせたのか。
再び、強襲するクルーゼ隊の前に立つキラにできるのは、守ることか?それとも憎むことなのか?
向き合う敵の思いは図れず、砲火は再び悲劇と悪夢を呼ぶ。
次回、機動戦士ガンダムSEED、空に降る星。切り裂く大気を突き抜けろ、ガンダム!
PHASE13: 宇宙に降る星
#間違いなくSEED前半、最大のクライマックス。
敵も味方も入り乱れての、大気圏に突入しつつの戦闘シーンには、間違いなく胸が熱くなる。
「なら、私の想いは、貴男を守るわ…」(フレイ)
フレイにいきなりキスられて、完全硬直した後、それをあっさり受け入れてしまうキラ。
なんか男と女が完全に逆転してる。こんなところにも時代の流れが?
「ハルバートンは、どうあってもあれを地球に降ろす気だな。.
大事に奥にしまいこんで何もさせんと…」(クルーゼ)
「こちらは楽ですが…ストライクも出て来ませんし…」(アデス)
「戦艦とMAでは、もはや我らに勝てぬと知っている。良い将だよ。.
アレを作らせたのは彼等ということだしな。ならばせめて、この戦闘でその自説、証明してさしあげよう」
圧倒的な戦力で第8艦隊をズタボロにしていくクルーゼ隊の面々。
それでも姿を見せないアーク・エンジェルに対して、いぶりだしをかけるべく、さらに猛攻を加えようとするクルーゼ。
相手がハルバートンと因縁深きアークエンジェルだけあって、いよいよ本気だ。
「アスランとニコルは甘いな。人を残せば、そいつはまた新たな武器を手に、来るぞ!」(クルーゼ)
アスランとニコルの無駄に殺生せずの精神を評して一言。
対照的にイザークとディアッカはブチ殺しまくり。うーん、どっちもどっちだと思うのだが。
「ふ、相変わらず無茶な奴だな、マリュー・ラミアス」(ハルバートン)
「部下は、上官に習うものですから」(マリュー)
「いいだろう、アーク・エンジェルは直ちに降下準備に入れ。限界点まではきっちり送ってやる」.
「送り狼は一機も通さんぞ!」
敵の狙いがアーク・エンジェルにあることを悟り、降下シーケンスを早めるよう進言するマリュー。
そしてそれを許可するハルバートン。両者の男気(マリューは女だけど)溢れまくりの名場面。
「出てこいストライク… でないと…でないと傷がうずくだろうがァァァ!」(イザーク)
すっかりベルセルク・モードのイザーク。
お前はどうせすぐやられんだから、奥に引っ込んでイタいイタい言ってりゃいいものを。
「メネラウスより、各艦コントロール。ハルバートンだ。.
本艦隊はこれより、大気圏突入限界点までのアーク・エンジェル援護防衛戦に移行する。.
厳しい戦闘ではあると思うが、かの艦は、明日の戦局の為に決して失しなってはならぬ艦である。.
陣形を立て直せ!第8艦隊の意地にかけて、一機たりとも、我らの後ろに敵を通すな!.
地球軍の底力を見せてやれ!」(ハルバートン)
知将ハルバートン提督、その身を楯にしてでも、アーク・エンジェルを地球に降ろす覚悟を決める。
流石のクルーゼもその様子を見て思わず舌打ち。「第8艦隊を盾にしてでも足付きを下に降ろすつもりか!」
この言葉と同時に、戦局は一斉に動きだす↓
「させるかよ!」(ディアッカ)
「落ちろォォォォォ!」(イザーク)
「落とせ!なんとしても、ここから先へ通すな!」(ハルバートン)
「くそー時間がないんだ!とっとと落ちろ!」(ディアッカ)
「(撃沈後、口笛を吹いて)もう一つ!」
第8艦隊の防御網を突破しようと躍起になるディアッカとイザーク。
この回はクルーゼ隊がやたら活躍するなあ。
「こんな状況で出るなんて、俺だって、はじめてだぜ…!」(フラガ)
大気圏突入直前での出撃にビビるムウ。そんなんだから立つ瀬なくなっちゃうのだ。
使用用途としては、野外での初プレイの際に使ってみるとか。
「ようやくお出ましか、ストライク… この傷の礼はァ!」(イザーク)
「デュエル? 装備が!?」(キラ)
「受け取れェェェェ!」
デュエルの新装備アサルトシュラウドを見て面喰らうキラ。
その隙を突いて一気に飛び込んでいくも、相変わらず気合いだけが空回りのイザーク。
「くそっ、マジでそろそろヤバいぜ!」(ディアッカ)
「しつこいんだよ、お前らーッ!」(フラガ)
ひょうきんキャラのフラガが感情丸出しにしてブチ切れるのは珍しい。
それほどまでに追い詰められているということか。
「ガモフ、出すぎだぞ! 何をしている!出るなー!」(アデス)
「ここまで追い詰め、退くことは… もとはといえば、我ら… 足付きを…!」(ジーモ)
(通信途切れる)
「刺し違えるつもりか!」(メネラウス副官)
「すぐに避難民のシャトルを脱出させろ! ここまで来て、あれに落とされて、たまるか!」(ハルバートン)
ガモフ特攻。地球側も必死ならザフト側も必死。
まさにSEED前半最大の見どころ。この後ガモフはメネラウスと相撃ちとなり、ともに散っていく… 合掌。
<次回予告>
空に散っていく多くの命。それは美しく流れる星となって、見上げる人々の目には映るのか。
悲しき光の降る本当の訳を。その流れゆく先を。人々の思惑の中、次第に見失なわれていく。
行く先の見えぬ今、戦場をかけるラウの胸の内にあるものは。
次回、機動戦士ガンダムSEED、果てし無き時の中で。新たな未来へ、飛べ!ガンダム!
PHASE14: 果てし無き時の中で
#コーディネイター誕生の秘密を、クルーゼのナレーションで淡々と語る回。
この回からオープニング・テーマ変更。
<クルーゼの名ナレーションを幾つか紹介>
哲学者に言わせると、物事に偶然はなく、全ては必然によって成り立っているのだという。.
だとしたらこの戦争も、今、私がこの情報を掴んだということも全て、必然の成せる業とでもいうのか….
戦争は勝って終わらねば意味がない。.
パトリック・ザラの口癖ではあるが、無論そう思うのは彼だけではない。.
敵もまた、敗北するために戦っているわけではないのだ。
正義は双方にある。それは互いに相容れない。.
戦場に立つものは全て、己の正義の為に敵を討つ。
核を封じれば戦争が終わるというものでもない。.
平和の象徴と言われるハトは、必殺の一撃を与える、するどい嘴や爪を持たぬため、.
互いに戦えばその様相は、長く、凄惨なものになるという。.
フ…我らもまた、似てはいまいか。.
人としての根源、そこまでを手にしたとて、何故か人の心は変わらない。.
持つものに持たざるものの思いは分からず、持たざる者は持つ者をねたむ。.
「いま、この宇宙空間から地上を見ながら、僕は改めて思う。.
僕はこの母なる星と、未知の闇が広がる広大な宇宙との架け橋。そして人の今と未来の間に立つもの。.
調整者。コーディネイター、このようにあるものなのだと」(ジョージ・グレン)
全てのコーディネイターの父:ジョージ・グレンが、宇宙空間から地球を顧みつつ一言。
もとはと言えばコイツの存在が全部悪い。調整者どころか破壊者だ。
「だが、だからこそ面白いのだよ」(クルーゼ)
「何と戦わねばならないのか」というラクスのセリフを脳裏にフィードバックさせつつボソッと呟くクルーゼ。
こういうシーンをやらせると映えるなあ。
<次回予告>
出来ること、出来るだけの力。あると信じていた自分は、ただうぬぼれていただけなのか?
多くの人の想いを受け、今ここにいることの意味を、子供達は様々に思い、悩む。
新たな出会いがもたらすものはさらなる苦悩か、それとも救いの糸口か?
次回、機動戦士ガンダムSEED、それぞれの孤独。闇の中、駆け抜けろガンダム!
PHASE15: それぞれの孤独
#アスランの回想のみで終わる回と言ってもいいかも。
後の見所はサイの鳩豆ツラ。
「サイ…貴男とのことは…パパの決めたことだけど…そのパパも、もういないわ…」(フレイ)
「えっ…?」(サイ)
「まだお話だけだったんだし、私たちの状況も変わったんだから、.
何もそれに縛られることはないと思うの」
フレイにこう言われて、ハトが豆鉄砲くらったツラしたまま凝固するサイ。
さあ、いよいよ楽しくなってきたよ!
「キラは…戦って、戦って、戦って、死ぬの…でなきゃ許さない…!」(フレイ)
確固たる決意を秘めて、こう呟くフレイ。もはや誰にも止められない。
「あの子…! 僕は…守れなかっ…」
打ち落とされた避難民シャトルに乗っていた女の子から貰った折り紙を見て、激しく慟哭するキラ。
それを見たフレイ、これはチャンス!とばかり、キラを心理コントロールする為のきっかけをつくろうとする。
そんな腹ァまっ黒けの女に「キラ…大丈夫、私がいるから」と優しく言われて、フレイを見上げるキラの
その子犬のような潤んだ瞳が笑えすぎ。
<次回予告>
目標点をそれて降下してしまったアーク・エンジェル。
軍人として戦いの中に身を置くことを決めた子供達。
だがその思いは、闇の中を彷徨い、キラの前には新たなる強敵が姿を現す。
砂の海で再会する少女が運命にもたらすものは。
次回、機動戦士ガンダムSEED、燃える砂塵。その力、解き放てガンダム!
PHASE16: 燃える砂塵
#砂漠の虎ことアンディ・バルトフェルド、遂に登場。
ここからバルト編が6話連続で続く。
「うーん、コーヒーがうまいと気分がいい! さ、戦争をしにいくぞォ」(バルト)
コーヒーにこだわる男、アンデイ・バルトフェルド。
初っぱなからその濃さっぷりを思う存分見せつける。正直濃いのはコーヒーだけで充分だと思うが。
「フレイ…こんな遅くに御免よ…でも、あのォ…2人でちゃんと話す時間、なかなかとれなくて….
昼間のことなんだけどさ…なァちょっと起きてきてくんないかなー」(サイ)
フレイの部屋の前で、ピエロと化すサイ。
この情けなっぷりはもはや芸術レベル。これ以降、彼は完全なるお笑いキャラと化す。
「敵!? … … …もう、誰も死なせない…! 死なせるもんか!」(キラ)
そう呟いて着替えるキラの横には、なんと裸のフレイが? ええー?
歴代ガンダム濡れ場シーンの概念そのものを塗り替えた衝撃的ワンカットと言えるだろう。
フレイ様は。この後も裸のまんま「守ってね…あいつら、みんなやっつけて…ハッハ…アハハハハハハ」
と言いつつ狂乱し、そのビッチぷりを思う存分見せつける。
「空じゃどうだったか知らないがな…」(ザフト兵士1)
「ここじゃ、このバクゥが王者だ!」(ザフト兵士2)
ソイドの出来損ないことバクゥ登場。まさかワンワンがMS化する時代がやってくるとは。
これ始めて見たときは流石に笑うしかなかった。
「あーららー、パイロットに優しくない指揮官だなァー それとも、信頼しているのか?」(バルト)
バクゥに翻弄されまくるストライクを見るにみかねたナタル。キラに当たることを承知でスレッジハンマーを一斉射。
これを見て思わず苦笑するバルトフェルド。敵に同情されてりゃ世話ないっス。
「接地圧が逃げるんなら、合わせりゃいいんだろ!.
逃げる圧力を想定し、摩擦係数は砂の粒状性をー20に設定!」(キラ)
OSのパラメータを調整することで、ストライクを砂地に対応させるキラ。
この後、あれだけ翻弄されていたバクゥをショルダーで吹き飛ばし、ひっくり返ったところを砲撃でコナゴナに。
そいやこのセリフ、アレが初めての彼女との夜にも使えそうだね。
「膣圧が高いなら、合わせりゃいいんだろ!」
「痛みによる上部へのずりあがりを想定し、勃起硬度をー10に設定!」 そんなわけないか。
「…この短時間に運動プログラムを砂地に対応させた… あれが本当にナチュラルか」(バルト)
自慢のバクゥがボコボコにされるのを目の当たりにして、顔面蒼白となるバルトフェルド。
「確かに、いいMSだ。パイロットの腕もそう悪くはない。…が所詮人型。この砂漠でバクゥには勝てん」
とか何とか言っておきながらこのザマだ。余裕もすっかり消え失せた。
「食い付いたな…」(アフメド)
「エサが上等だからな」(カガリ)
1話以来の再登場、カガリ。ストライクを餌にバクゥ部隊を罠へと誘い込もうと画策する。
久々の登場にしちゃ、ずいぶんとっぽくなったんでないの?
<次回予告>
守れなかった少女。それは向けられた思いとともにキラの胸をさいなみ、彼の中の何かを変えた。
砂の戦場を駆ける人々もまた、ただ自分たちの未来を守るために銃をとる。
討たねば討たれるという現実は、子供達に、どんな明日を見せることが出来るのか。
次回、機動戦士ガンダムSEED、カガリ再び。新たなステージに、飛べガンダム!
PHASE17:カガリ再び
#サイの道化っぷりが最高の回。
「足付きは、今後、地球駐留部隊の標的となるだろうが、君たちも暫くの間、.
ジブラルタルに留まり、ともに奴らを追ってくれ」(クルーゼ)
「無論、機会があれば討ってくれてかまわんよ?」.
ニヤッと笑って、指示を出すクルーゼ。
それを聞いて「俺たちに地べたを這いずり回れと?」とブーたれるディアッカ。
それと対照的にイザーク君は「撃ってやるさ、次こそ必ず!この俺がな!」と猛りまくり。
心無しか、そのお顔も以前に比べて、多少りりしくなっているようで。
「…色々あったんだよ… 色々とね…」(キラ)
カガリと1話以来の再会を果すキラ。
「色々気になっていた」「お前はどうしただろうと」「おまけに今は地球軍か?」
矢継ぎ早に色々と聞いてくるカガリに対して、絞り出すように、この一言を返す。
これまでの戦闘で背負って来た何かの重みが感じられるワンシーン。
「うーん、いいねェ〜 今度のにはハワイコナを少し足してみたんだが、これもいい…」(バルトフェルド)
コーヒー研究家バルト君。いつでもどこでも、そのこだわりの姿勢は変わらない御様子。
「そのまま永久に眠りについてもらおう、なんてこたァ言わないよ、ぼ・く・は」(バルトフェルド)
レジスタンスのアジトへ総攻撃をかける直前でこの一言。
おちゃらけてるようでも流石にそこは戦闘前、妙な凄みが感じられる。
「フレイに話があるんだ… キラには、関係ないよ」(サイ)
「関係なくないわよ…私ッ…夕べはキラの部屋にいたんだから!」(フレイ)
このセリフを聞いた途端、シャキーンという効果音とともに固まるサイ。
表情が虫っぽくてサイコー。
「やめてよね。本気でケンカしたら、サイが僕にかなう筈ないだろ!」(キラ)
シード屈指の笑いどころはさらに続く。
ブチきれて殴りかかってきたサイの腕を取って、軽々とねじりあげ、砂地に突き飛ばすキラ。
全身をワナワナさせながら口をポカー開けてる、そのびっくりツラがサイコーすぎる。
「フレイは…優しかったんだ… ずっと付いていてくれて… 抱き締めてくれて…」(キラ)
「僕がどんな想いで戦ってきたか…! 誰も、気にもしないくせに!」
誰がどんな想いでどうのこうの。色々な場面でよく聞くセリフ。
だけどソイツ以外の他人にとっちゃ、正直そんなの知ったこっちゃないっス。
<次回予告>
砂漠を抜ける手立てを探して、レジスタンスの基地に入ったアーク・エンジェル。
が、その行く手には、砂漠の虎、バルトフェルドが立ちふさがる。
空を焦がす炎は、繰り返される戦いへの狼煙か。暴走する心は容赦なく敵を討ち、砲火は新たな火種を生む。
次回、機動戦士ガンダムSEED、ペイバック。必殺の一撃で、切り裂けガンダム!
PHASE18:ペイバック
#キラの最後のセリフだけが唯一の見所といってもいい回。
アフメドとかいう小僧が軽々と死ぬが、正直そんなのどうでもいい。
「ええ〜っと、まあ… やな奴だな、虎って…」(フラガ)
「あんたもな!」(カガリ)
町を襲撃する際、脱出勧告を促したバルトを「優しいじゃない…」と評するムウ。
どうやらカガリさんにはそれがお気に召さなかったよう。
すかさずフォローするも時既に遅しといった感じで、思いっきり睨まれてしまうムウと
ブーっていう顔してるカガリが妙に可愛いっス。
「なんとまあ…風も人も熱いお土地柄なのね…」(フラガ)
バルトフェルド隊を、あまりにも貧相な装備で追うサイーブ達。
それを横目に見ながらボソっと呟くムウ。お前もちったァ熱くなれ。
「自走砲とバクゥじゃ喧嘩にもならん。.
死んだ方がマシというセリフは結構良く聞くが、本当にそうなのかねェ?」(バルトフェルド)
(追撃が来たことを聞いて)「やはり死んだほうがマシなのかね…」
無謀にも追撃してきたサイーブ達を悲しげな瞳で見やりながら、ボソッと呟くバルト。
ひょうきんキャラながら、節々で重みを感じさせる言葉を呟くこの男、よくよく考えるとフラガにそっくりかも。
「撃ち合ってみないと、分からないこともあるんでねェ〜」(バルトフェルド)
バクゥの操縦を部下と変わってまで、キラのその戦闘能力を試そうとするバルト。
すれちがいざまの一撃は互いに相撃ちといったところか。
意中の彼女を口説く時とかに使ってみよう。「ヤってみないと、分からないこともあるんでねェ〜」
あとの責任は負いません。
「気持ちだけで… 一体何が守れるって言うンだッ!!」(キラ)
シード屈指の名セリフ。
無謀な装備でバルト隊に挑んだカガリ達を「…死にたいんですか?」と諌めるキラ。
そこで「みんな必死で戦った…戦ってるんだ!大事な人や大事なものを守る為に、必死でなァ!」
とカガリに反論されてキレキレになったあげく、平手打ちをブチかましてこのセリフ。
キラにしては素晴らしく正論。結局のところ力なきものには大儀も正義もついてこないのだ。
<次回予告>
友達という他人、恋人という他人、敵という他人、分かりあえる者と分かりあえない者。
信じたいと望むのは胸のうちで震える、孤独な心かも。
はじめて出会う敵将の言葉に、キラの思いは大きく揺れる。戦場で見失ったものが再び戻る日は…?
次回、機動戦士ガンダムSEED、宿敵の牙。その影を、撃て、ガンダム!
PHASE19:宿敵の牙
#アイシャ初登場。
その妥協なきセリフの棒読みっぷりで、視聴者を容赦なく混乱の渦へと陥れる。
「いいよねえ〜 若者は〜」(フラガ)
キラとフレイが付きあっているらしいことを察知したムウが「クゥ〜羨ましい〜」ってな感じで一言。
その流れに続けとばかり、自らもマリューにコナをかけるが、そのボインに見とれすぎてあえなく撃沈。
「あいや、待ったー!ちょっと待ったー! ケバブにチリソースなんて何を言ってるんだー.
このヨーグルトソースをかけるのが常識だろうが!」(バルトフェルド)
「ああ?」(カガリ)
「いや、常識というよりも…もっと、こう… そう!ヨーグルトソースをかけないなんて!.
この料理に対する冒涜だよ!」
その正体を秘めて、キラ達に接触するバルトフェルド。
コーヒーといいケバブといい、相変わらず妙なところにこだわりがある男だ。
「おんな…のこ?」(キラ)
ドレスアップされたカガリを見て、思わず1話の時と同じセリフを呟いてしまうキラ。
このあと当然のごとくカガリ姐さんにヤキを入れられるっス。
ちなみに、いざ!というときになったベッドの中で、このセリフの逆だけは使いたくないなあ…
「戦争には制限時間も得点もない、スポーツの試合のようなねェ〜.
なら、どうやって勝ち負けを決める? どこで終わりにすればいい?」(バルトフェルド)
「ど、こっ…って…」(キラ)
「敵であるものを全て滅ぼして…(銃を向けつつ)かね?」「
普段のおちゃらけっぷりを一転させて、ここぞというところで凄みを見せるバルト。
流石に砂漠の虎と言われるだけのことはある、只のお調子者じゃない。
「また戦場でなァ」(バルトフェルド)
ランバ・ラルの「しかし、戦場で会ったらこうはいかんぞ。がんばれよ、アムロ君」というセリフを
思わず彷佛とさせてしまうような一言。この回で随分バルトの株が上がったような気がする。
「ゥゥゥゥゥゥゥゥあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぅぅぅぅ…ぁ゛ぁ゛あ゛うああァァァ…!」(サイ)
キラに対抗すべく自らもガンダムを動かそうとするも、あえなく失敗してコクピットで泣きわめくサイ。
その魂の叫びは、もはやオットセイかセイウチの交尾ヴォイスと聞き間違えんばかりの素晴らしさ。
男として彼女にこの雄叫びをあげさせることが出来れば君もすっかり一人前だ。
<次回予告>
共有していた筈の優しい時間、穏やかな記憶。
が、時の流れは、思いを巡らす今をも瞬時に過去へと追いやり、人々の前には新たなヴィジョンが姿を現す。
進むことが幸福か、振り返るのは勇気か、交わされる言葉、それもまた…
次回、機動戦士ガンダムSEED、おだやかな日に。その未来、ひらけ!ガンダム!
PHASE20:おだやかな日に
#ラクス様のその奇行に素晴らしく心癒される回。
あとは自分からのしかかって冷たくキラにいなされるフレイ様のビッチっぷりもなかなか。
「今日はおひげにしましょうね〜」「これで良しっと…出来ました!」(ラクス)
こ…これは…! この白いおヒゲはまごうことなきターン・エー!
こういう遊び心溢れるシーンは好きだなあ。
「戦争は、勝って終わらねば意味がない」(パトリック・ザラ)
ま、そら確かにその通り。クルーゼ辺りに言わせれば
「無論そう思うのは彼だけではない。敵もまた、敗北するために戦っているわけではないのだ」
ということになるのだろうが。
「支配者の手は気まぐれだ、何百年、俺たちの一族がそれに泣いてきたと思う…」(サイーブ)
「支配はされない、そしてしない。俺たちが望むのはそれだけだ」
「虎に支配されれば平穏な暮らしが戻るのに」と問われて、自らその決意を示すザイーブ。
チョイ役だったけど、わりと好きなキャラだったなあ。
<次回予告>
避けては通れない、敵という名である以上。倒さなければならない。
そんな単純な構図。定めたのは誰か?思う間もなく、灼熱の大地は戦場へと変わる。
互いに向けた銃口。その先の存在とは?
次回、機動戦士ガンダムSEED、砂塵の果て。そのトリガーをひけ!ガンダム!