PHASE1: 偽りの平和

#オープニングのジン降下シーンに注目。
 あとの見所としては、やっぱキラの目ェまんまるシーンかなあ。

 

  フレイがサイから手紙を貰ったと聞いて、目をまんまるにするキラの図。

「ザフトの為に」(ザフト兵1)
「ザフトの為に」(ザフト兵2)
「ザフトの為に!」(ザフト兵3)
  記念すべきオープニング・シーン。
  降下中のジンのモノアイ拡大演出は、ファーストのあのオープニング・シーンを思い出させる。

  


コズミック・イラ70。.
血のバレンタインの悲劇によって地球・プラント間の緊張は一気に本格的武力衝突へと発展した。.
誰もが疑わなかった、数で勝る地球群の勝利。.
が当初の予測は大きく裏切られ、戦局は疲弊したまま既に11ヶ月がすぎようとしていた。.
  今後、お馴染みとなるオープニング・ナレーション。
  ファーストのコロニー落としナレーション程でないにせよ、なかなか良く出来ている。
  
「本当に戦争になるなんてことはないよ…プラントと地球で」(アスラン)
「避難なんて意味ないと思うけど… キラもそのうちプラントに来るんだろ?」
  アスランとキラ、幼少の頃の回想シーン。
  ここで登場する名マスコットキャラのトリィが、この後(ずっと後)の情緒的シーンで果す役割は大きい。

  


「そう難しい顔をするな、アデス」(クルーゼ)
「はっ、はあ… いえ、しかし。評議会からの返答を待ってからでも遅くないのでは…」(アデス)
(遮って)遅いな。わたしの勘がそう告げている。.
 ここで見過ごせばその代価、いずれ我らの命で支払わねばならなくなるぞ…」
  変態タキシード仮面ことクルーゼ初出。ニヒルかつシャープなそのキャラ設定が際だつシーン。
  が、まあいかんせんは、ゼクスを多少ひねくれものにしたぐらいの立ち位置でしかないな、コイツは。
  やはりシャアはシャアでしか超えられないということか…

  


「アレだ、クルーゼ隊長の言った通りだな」(イザーク)
「突けば慌てて巣穴から出てくるって?」(ディアッカ)
「やっぱり間抜けなもんだ、ナチュラルなんて」
  アスラン・ニコル・イザーク・ディアッカ、クルーゼ隊の精鋭達が揃い踏み。
  ナチュラルvsコーディネイターの図式がこの説明的セリフで浮き彫りに。

「おんな…? のこ…」(キラ)
「何だと思ってたんだ、今まで!」(カガリ)
  ”負けず嫌いで男勝りな女の子”というそのキャラ設定はあまりにもベタすぎやしないか?
  という程、王道中の王道を突っ走ってくれるSEED屈指の人気キャラ:カガリ。
  この後、「お父様の裏切り者ォ…!」と泣き崩れ、脳が欠損している我々ゴミ共の腐れかけた
  バーニング・ハートをものの見事に鷲掴んでくれる。

  


「アスラン…?」(キラ)
「キラ…!」(アスラン)
  SEEDの主人公2名が、あまりにも悲惨な再会を果したところで、この回は引き。
  エンディング・ソングが流れはじめる。
  本来ならば最終回くらいでしか使われなかったこの手法を、毎回のラストに持ってくるという工夫は、
  もっと評価されてしかるべきだと思う。 

  


<次回予告>
  
何の疑いもなく信じていた日常は、一瞬のうちに崩れ去った。.
  
炎に包まれる見なれた大地。立ち上がる白い巨体。銃火に再会したキラとアスランは何を思うのか?.
  
次回、機動戦士ガンダムSEED、その名はガンダム。戦火の大地に蘇れガンダム!.




PHASE2: その名はガンダム

#キラ、ガンダム初搭乗。MS乗りとしてのその才能に目覚める回。
 鬼のようなキー操作でシステムOS再設定を行うシーンは、この回最大の見所。
 (セリフ早口で聞き取れなかった…)

eneral
nilateral
euroーLink
ispersive
utonomic
aneuver
  ガンダム起動後の立ち上げ画面で表示される文字。
  英訳入れようかと思ったけど死ぬ程面倒になってしまったので、誰か代わりに書いてください。

「下がってなさい!死にたいの!」(マリュー)
「なにィ!?」 「こいつどうなってる!こいつの装甲は!」(ミゲル)
  ストライクをジャンプさせた際の着地の衝撃を、ラミアス大尉(通称ミサトさん)のボインクッションで
  緩和させるキラ。彼は別の意味で死にたかったンだと思う。
  その後、PHASE・SHIFTの起動でジンのサーベルを軽々と受け止め、ミゲルをびびらせるミサトさん。
  乳バーンは伊達じゃない!ってなわけだね?

「生意気なんだよ!ナチュラルがMSなど!」(ミゲル)
  いわゆるファーストのジーン的役割(噛ませ犬)を果すことになるミゲル君、唯一の見せ場。
  咆哮一閃してジンのサーベルをストライクに向かって突き出すも、ここでキラの神業炸裂。
  後ろから咄嗟に手をのばして操縦を行い、サーベルを交わしざまショルダータックルをかます。
  そしてミゲル唯一の見せ場はあっさりつぶされてしまったというわけ、可哀想に…

「こんなところで! やめろォォォォォ!」(キラ)
  そう叫びつつ、ジンの銃撃を交わしながら、その機体にアーマースライダーを叩き込むキラ。
  キラのコーディネイター・ブラッドの中に秘められた特別な才能が目覚めた瞬間。

  


「私がお前を感じるように、お前も私を感じるのか。不幸な宿縁だな、ムウ・ラ・フラガ」(クルーゼ)
  ヘリオポリスの外で激しく戦闘を繰り広げるフラガとクルーゼ。
  華麗なる空中戦とともに交わされる壮絶な舌戦を連発で御紹介。

「くそっ、ラウル・クルーゼか!」(フラガ)
「お前はいつでも邪魔だな、ムウ・ラ・フラガ! もっともお前にも私がご同様かな!」(クルーゼ)
  むしろお前のその変態仮面自体が邪魔です。とっととツラァ見せてください。
 
「クッ、こんなところで!」(フラガ)
「この辺で消えてくれると嬉しいんだがね」(クルーゼ)
  ヘリオポリスの内部でも激しく戦闘を展開する両名2名。
  クルーゼの撃った流れ弾によりコロニーが破壊されているのを見て、舌打ちするムウ。
  だけどムウ、こんなところでも糞もお前の撃った銃弾そのものもコロニーを破壊してるって話ですよ、実際。

「乱暴でも何でも、戦争をしているんです!.
 プラントと地球、コーディネーターとナチュラル、あなた方の外の世界はね…」(マリュー)
  軍の機密を見たお前らは黙って帰せない、とかいきなり抜かしはじめるマリュー。
  助けてもらったうえにこの言い種、お前いい加減にしろよ。
  胸がデカいからって、何言っても許されると思ったら大間違いだ。

<次回予告>

  友を守りたい…ただその思いから力を尽くして目の前の敵に立ち向かったキラ。
  が、放たれた砲火はそんな思いを届けはしない。
  向けられた銃と銃の間にあるものは、ただ、生と死と、憎しみと。
  そのトリガーを引くわけを今、あらためて少年達は知る。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、崩壊の大地。迫り来る脅威を、撃てガンダム!




PHASE3: 崩壊の大地

#クルーゼ隊の逆襲により戦闘はコロニー内で本格化し、遂にヘリオポリスはコナゴナに砕けちる。
 この回はミゲルのそのやられっぷりと、コロニ−内での危なっかしい空中戦に注目。

「これほどまでの火力、MSに持たすとはな…」(クルーゼ)
  ストライクの320ミリ高速インパルス砲はがコロニー外壁を撃ちぬいたのを見てビビるクルーゼ。
  どうせなら「一撃で…一撃で撃破か…!」ぐらい言ってほしかった。

「なっ…なんですか…?」(キラ)
「君、コーディネイターだろう?」(フラガ)
「… … … はい」
  ジンを撃退した話を聞いて、キラのそのコーディネイターとしての血を軽々と見抜いたフラガ。
  今後、彼はスレッガー+クワトロといった感じの役割を果すことになる。
  コーディネイターを「童貞」に変えて、まごうことなきソレ系の友人に対して使うが吉。
 
「キラがコーディネイターだってのは知ってたけどさ、遺伝子操作されて生まれてきた奴ら、.
 コーディネイターってのは、そんなことも大変だったで出来ちゃうんだぜ?.
 ザフトってのはみーんなそうなんだ、そんなのと戦って勝てるのかよ?地球軍は?」(カズイ)
  ヘタれ中のヘタれキャラ、カズイ君のヘタれ説 炸裂。
  キラが僅かな搭乗時間の間にストライクのOSを書き換えたことを知って「僕らとは違うンだよ…」
  的泣き言をブチかます。

「聞いてのとおりよ、また戦闘になるわ。.
 
シェルターはレベル9で今はあなた達を下ろしてあげることもできない….
 
どうにかこれを乗りきってヘリオポリスから脱出することが出来れば…」(マリュー)
「卑怯だ、あなたたちは!.
 そしてこの艦にはMSはアレしかなくて、今扱えるのは僕だけだって言うんでしょ!」(キラ)
  クルーゼ隊が再び攻撃を仕掛けてきたとの報を受けて、あの手この手でキラをガンダムに乗せようとするマリュー。
  その大人ーンな感じの小賢しさはマジでエヴァのミサトさんまんまな。(乳もデカいしな)

「もらったーッ!」(ミゲル)
  キラがアスランに気をとられている隙をついて、キラを攻めるミゲルのジン。
  だけど全然もらってねえよ。キラにライフルを回避されたあげく、投げ付けられたサーベルで足ィ
  チョン斬られて、コントロールが乱れたところをソード・ストライカーで真っ二つ。
  これ以上ないというくらい見事すぎるそのやられっぷりに合掌。ちなみに断末魔は「うぅわああああああーッ!」

  


「キラ… キラ・ヤマト!」「やはりキラ… キラなのか!」(アスラン)
「アスラン… アスラン・ザラ!」「なぜ? なぜ君がっ!」(キラ)
「お前こそ! どうしてそんなものに乗っている!?」
  そんな2人の絞り出すような叫びをバックに崩壊していくヘリオポリス。
  破滅の美学チックな感じの実に情緒的なシーン。ちょっと切なくなる場面。

<次回予告>

  失われたもの、それは当たり前の時間と信じていた未来。
  戻らぬものの大きさを虚空に散る大地に知ったとき、少年達は何に向かおうとするのか?
  伴わない感覚のなか、迫る現実は彼等を追い立て、開くゲートの先に広がる戦いの闇は果てしなく暗く、深い。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、サイレントラン。その闇を切り裂いて開け、ガンダム!




PHASE4: サイレントラン

#フレイ様、遂にアークエンジェルに搭乗。
 これ以降、物語は彼女を中心に展開されていく。

「そりゃあ、しょうがないと思って2度めも乗りましたよ!.
 でも… 僕は軍人でも何でもないんですから!」(キラ)
「いずれまた戦闘がはじまったとき、今度は乗らずに、そう言いながら死んでくか?」(フラガ)
「今、この艦を守れるのは、俺とお前だけなんだぜ?」.
「でも…僕は…」.
「君は、できるだけの力を持っているだろう? なら、できることをやれよ」.
「そう時間はないぞ?  悩んでいる時間もな」..
  機体の整備をしておけと言われてブーたれるキラに対して、大人の論理をふりかざすフラガ。
  「大人の言いそうなことね」 そんなセリフで対抗してもいい場面。
  その後、キラはガンダムを見上げながら
「MSを動かせたって、戦争が出来るわけじゃないッ!」と思い悩む。

「君のかつての友人でも、いま敵なら我らは討たねばならぬ。それは分かってもらえると思うが?」(クルーゼ)
「キラは…あいつは、ナチュラルにいいように使われているんです。.
 優秀だけどボーッとして、お人好しだから、そのことにも気づいてなくて….
 だから私は説得したいんです…! あいつだってコーディネイターなんだ!.
 こちらのいうことが分からない筈ありません!」(アスラン)
「君の気持ちは分かる。だが、聞き入れないときは?」.
「そ、のときは… 私が討ちます…」
  キラと幼馴染みであることをクルーゼに告白するアスラン。
  全身をプルプルさせながら、絞り出すように呟く最後のセリフは実に印象的。

「おい、2艦のデータと宙域図、こっちに出してくれ」(フラガ)
「なにか策が?」(ナタル)
「それは、これから考えるんだよ」
  ヴェサリウスに頭を押さえられ、後方の逃げ道も塞がれ、完全に挟み撃ちにされたアーク・エンジェル。
  この絶対絶命のピンチに少しも動じず、あっけらかんとしているフラガのそのキャラの立ち具合は実に見事。
  が、実力者かつお調子者のキャラが最終回まで生き延びた記録は、実はデュオ以外なかったりするのだ。
  故にコイツは間違いなく死ぬ。だから今のうちに祈っとこう。

  


「ほう、やっとやる気になった…ってことか、その格好は」(フラガ)
「大尉が言ったんでしょう。いまこの船を守れるのは、僕と貴男だけだって。.
 
戦いたいわけじゃないけど、僕は、この船は守りたい。みんな乗っているんですから」(キラ)
「俺たちだってそうさ。意味もなく戦いたがる奴なんざ、そうはいない。.
 戦わなきゃ、守れねえから、戦うんだ」.
  ”意味もなく戦いたがる奴なんざそうはいない” 今回のガンダムの一番駄目なところはココだな。
  そういった理屈をコナゴナにするかのような狂気をまとったキャラがクルーゼくらいしかいないってとこ。
  故にクルーゼには期待せざるを得ない。せめてシロッコぐらいの位置付けにまで成長してほしいものだ。
  (前言撤回:30話以降、狂気をまとったキャラがボコボコでまくりやがんのな)

「キラ・ヤマト、ガンダム、いきますッ!」(キラ)
  歴代ガンダムを通り抜けてきたものだけが分かちあえる、ある意味一番の名セリフ。

  


<次回予告>
  
決意したこと。それはぞれぞれの戦意。わかたれた訳を知るよしもなく、少年達は道を選ぶ。
  無音の闇を切り裂く砲火の前に、叫ぶキラとアスランの声は虚しくすれちがい、新たな記憶を刻む。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、フェイズシフトダウン。この空を駆け抜けろ、ガンダム!




PHASE5: フェイズシフトダウン

#宇宙要塞アルテミス到着目前での、クルーゼ隊とアークエンジェルの攻防戦。
 奪われた4機のG、イージス・デュエル・バスター・ブリッツが、容赦なくキラを追いたてる。

「止めろ、剣をひけ、キラ!」(アスラン)
「僕たちは敵じゃない、そうだろ? 何故僕たちが戦わなくちゃならない?」.
「アスラン…!」(キラ)
「同じコーディネイターのお前が、何故僕たちと戦わなくちゃならないンだ?」
  アーク・エンジェルに襲い掛かるバスターとブリッツを見て、それを救いにいこうとするキラを止めるアスラン。
  今やすっかりお馴染みとなった、この「やめろやめない掛け合い漫才」もそろそろ飽きてきたな。
  何かこう…もう少し新しいバリエーションが欲しいところ。

「帰還…信号…!? させるかよ! こいつだけでも!」(イザーク)
「イザーク! 撤退命令だぞ!」(アスラン)
「うるさい!腰抜け!」
  ヴェサリウス被弾による撤退命令をシカトして、キラのストライクにからむイザークのデュエル。
  ちなみにイザークの声が抜群にイイと思うのは、私だけだろうか?

「アスラン!どういうつもりだ!」(キラ)
「このままガモフへ連行する」(アスラン)
「ふざけるな!僕はザフトの船になんかには行かない!」.
「お前はコーディネイターだ、僕たちの仲間なんだ」.
「違うッ!僕はザフトなんかじゃ…」.
「いいかげんにしろキラ! …このままくるんだ… .
 でないと僕は…お前を討たなきゃならなくなるんだぞ…!」.
「アスラン…」
  撃墜寸前だったストライクの窮地を、無理やりイージスのクローで捕獲することにより救うアスラン。
  捕らえられたストライクのその姿は、あたかもツバメにくわえられたトンボのよう。

  


「アスラン、貴男らしくないとは僕も思います、でも…」(ニコル)
「…今は放っておいてくれないか…ニコル」(アスラン)
  クルーゼ隊4機でかかったにも関わらずストライク1機を落とせなかったことに怒りまくるイザークとディアッカ。
  彼等に命令無視の件(イージスでのクロー捕獲)を責められ、ショボーンなアスラン。

<次回予告>

  空に輝く美しき光、アルテミスの傘。が、その裏側にひしめくのは身勝手な思惑と欲望。
  望まぬ戦いを繰り返してまで求めた場所で、戦争の実態を子供達はあらためて知る。
  動き始めた運命の針は止めようもなく、キラを、何処へ向かわせようというのか。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、消えるガンダム。見えない未来に立ち向かえガンダム!




PHASE6: 消えるガンダム

#ファースト的に言うならば、第4話のルナツー救出作戦か?
 要は要塞の司令官とぶつかっちゃって味方同士でゴタゴタしちゃうってお話。
 あとニコル大活躍の回。
 ブリッツのミラージュコロイドが難攻不落と言われた要塞アルテミスの監視網を軽々と突破。

 


「僕は貴男に殴られる筋合いはないですよ!」(キラ)
  横暴な士官の対応にブチ切れて、やり返すキラ。
  これまた歴代ガンダムシリーズのどこかしらで必ずお目にかかるシーンだな。もはやお約束なのか?

「だが、君は裏切り者のコーディネイターだ」(ガルシア)
「う…裏切り者?」(キラ)
「どんな理由でかは知らないが、どうせ同胞を裏切ったんだろう?ならば色々と…」.
「違うッ…!僕は!」.
「地球軍側につくコーディネイターというのは貴重だよ。何、心配することはない。.
 君は優遇されるさ、ユーラシアでもな」
  キラの能力を利用して、兵器開発をやらせようと画策する要塞アルテミスの士官達。
  それにしてもここの司令官達の人間的な深みのなさったら、幾ら何でもひどすぎる。
  同じようなお話でも、ワッケイン司令が持っていた信念の一欠片も持ちあわせちゃいない。
 
「もう…僕たちを放っておいてくれェー!」(キラ)
  陥落したアルテミス内で、ニコルのブリッツと戦闘を繰りひろげるキラ。
  コーディネイターでありながら図らずしも地球軍側について戦っていることや、アスランとのこと、
  その他、戦闘中に去来する様々な思いとやり場のない憤りがごちゃごちゃになり、ブチ切れちゃう。
  なんかこの時点でキラ君、もうボロボロって感じ。 
  使用用途としては、仕事で疲れた時とかに使ってみるとか。

<次回予告>

  血のバレンタイン、それは虚空に輝く狂気の光が止めたすべての時間。
  はてなき闇を漂う魂は、もはや我らに何も伝える術はもたぬのか。
  生者と死者、へだてる境界は脆く、凍てついた空の大地に、少年達は人の業を知る。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、宇宙の傷跡。悲しみの向こうに、飛べガンダム!




PHASE7: 宇宙の傷跡

#ザラ議長の演説が全ての回。
 あとラクス様がTVで歌うシーンも、一部のクソオタ共は要チェキ。
 ほーしのー降る場所へー思いをー貴男にとどけたいーいーつもー♪

「オーブはかなり強い姿勢で、抗議してきているようですが…」(アデス)
「問題は、我々にとって何が重要なのかということなのだ、アデス」(クルーゼ)
「はっ」
「ヴェサリウスの修理と補給、急げよ。.
 しばしの休暇と言ってもそうくつろいでいる時間はないぞ。おそらくな…」
  ニヤッと笑って「おそらくな…」というシーンは、こりゃ確かにカッコイイ。
  こういう仕草だけならむしろシャアを超えるかもしれないな、コイツは。
  頼むから方向性を間違えてトレーズみたいにならないでくれよ、心の底から祈るから。
  
「だって水の使用制限だって、昨日シャワー浴びられなかったンだもーん」(フレイ)
  サイが近付くと離れるフレイ。照れながら言うこの物言いはちょっと可愛いかも。
  そしてサイがスメル・フェチならばプレイ的には何の障害もない筈。故にゴーアヘッド!

「不可能を可能にする男かな。俺は」(フラガ)
  わざと危険なデブリ・ベルトに進路をとって、その中の残骸から補給することを思いつくフラガ。
  この安易な思いつきが、艦内にとんでもない爆弾娘を迎え入れるきっかけとなってしまう。
  (後日追加:これ凄まじく重要な名セリフであることが判明。ちゃんと心に刻んでおくように)

「戦いたがるものなどおらん、我らの誰が、好んで戦場へ出たがる….
 平和に、穏やかに、幸せに暮らしたい。我らの願いはそれだけだったのです。.
 だが、その願いを無惨にも打ち砕いたのは誰です?.
 自分たちの都合と欲望の為だけに、我々コーディネイターを縛り、利用し続けてきたのは?.
 我らは忘れない。あの血のバレンタイン、ユニウスセヴンの悲劇を.
 243721人。それだけの同胞を失ったあの忌わしき事件から1年。.
 それでも我々は、最低限の要求で戦争を早期に終結すべく心を砕いてきました。.
 だが、ナチュラルは、その努力をことごとく無にしてきたのです。.
 我々は我々を守るために戦う、戦わねば守れないならば! 戦うしかないのです!.
  ザラ議長、渾身の名演説。全力を振り絞って穏健派の意見を一掃しようと目論む。
  それにしても最後の「我々は我々を守るために戦う!」の下りはフラガの4話のセリフと、もろカブりだね。
  それぞれにそれぞれの主張、そしてそれぞれの平和があるということか。
  で、その天秤のバランスが少しでも崩れちゃうと、下記のシーンみたいになっちゃうというわけ。
  そんなことを何千年も繰り返して発展しまくってきた僕らの未来は、やっぱし、お先真っ暗なのだろうか?

  
 (血のバレンタイン)

「バカヤロー!なんで気付くンだよ!」(キラ)
  強行偵察型ジンを発見し、スコープ・ロックオンするも、そのままこちらに気付かず去ってくれるよう祈るキラ。
  が、その思いを無視するかのように、そのジンはこちらに気づいてしまい、哀れキラ君は味方を守るため断腸の
  思いで引き金を引くのであった…ってかキラのこの不幸せっぷりは尋常じゃない。
  方向性はともかく、この徹底ぶりは、むしろ評価されてしかるべき。

「ありがとう、ご苦労さまです」(ラクス)
  かつてガンダム史上において、ここまでベタな超超超天然キャラが存在したことがあっただろうか。
  否!断じて否! みたいなテンションで、ラクス様、遂に御降臨。

  


<次回予告>
  ナチュラルであること。そしてコーディネイターであること。
  それは、自ら選んだわけではない運命。それぞれの進む道は次々と枝を広げ、揺れる。
  運命を選び取り、歩む者達の上に響くのは癒しの歌か。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、敵軍の歌姫。流れる歌の向こうに、何を見るのかガンダム!




PHASE8: 敵軍の歌姫

#人類が貯えてきたこれまでの叡智を全てコケにするかのようなラクス様の天然っぷりに注目。
 とりあえずラクスの周囲でさえずっているハロを叩き壊したい。
 
「あらあら? まあーこれはザフトの船ではありませんのね?」(ラクス)
  登場直後からいかんなくその天然ぶりを見せつけるラクス様。
  だけどSEED女性陣の中ではカガリに続いて、僕の心をわしづかむキャラだったりもするのだ。

  


「ユニウスセヴンは地球の引力に引かれ、今はデブリ帯の中にある。いやな位置なのだよ。.
 ガモフがアルテミスで足付きをロストしたままだしな」(クルーゼ)
  愛称が付けられてこそ、認められたとも言えるのだ。かつてホワイトベースが木馬と呼ばれたように。
  それにしても「足付き」かあ。まあリックドムの愛称「スカート付き」よりは幾分マシとも言えるが。

「ラクス嬢とお前が定められたもの同士だということはプラント中が知っておる。.
 なのにお前がいるクルーゼ隊がここで休暇というわけにもいくまい?」(パトリック・ザラ)
「彼女はアイドルなのだ。頼むぞ。クルーゼ、アスラン」.
(去っていくザラ議長の後ろ姿を見つつ)
「彼女を助けてヒーローのように戻れ…ということですか?」(アスラン)
「もしくはその亡骸を号泣しながら抱いて戻れ、かな?」(クルーゼ)
  いじわるクルーゼ君、アスランをイビるの図。
  この辺りの底意地の悪さは、そこはかとなくカイを思わせるなぁ。そのニヒルさも含めて。

「コーディネイターのくせに馴れ馴れしくしないで!」(フレイ)
  
握手を求めたラクスを手を振り払って、さらに啖呵まで切っちゃうフレイ様。
  アメリカ南北時代もインドのカースト制度も南アのアパルトヘイト政策も、みんな真っ青。
  ラクス様VSフレイ様、天然VS計算の戦い。果してどちらに軍配はあがるのか?

「僕は…僕も、コーディネイターですから…」(キラ)
「そうですか… でも貴男が優しいのは、貴男だからでしょ?」(ラクス)
  「貴男は優しいのですね」とラクスに言われて、思わず照れるキラ。
  その上さらにこんな追い討ちかけられた日にゃあ、そらメロメロにもなるっつうの。
  それにしてもラクス様のこのベタ具合はマジで半端じゃないなあ。
  そしてそれが受け入れられてしまう今の時代もホントに半端じゃないなあ。

「ラクス・クラインの捜索も、もちろん続けるさ。.
 だがたった一人の少女の為にアレを見のがす、というわけにも行くまい?」(クルーゼ)
「私も後世、歴史家に笑われたくないしな」
  とりあえずお前は、その行いが後世の歴史家に笑われることを怖れるよりも、
  その中途半端な仮面ツラが現在の人々に笑われていることに気づいたほうがいい。

<次回予告>
  
届けられたかすかな声、その向こうに見える救いの手に彷徨う船は喜びの声をあげる。
  苦難の日々は時の中に去り、約束されるは前と変わらぬ平穏か。
  が、再び銃火が空を切り裂くとき、キラはきまぐれな運命を見る。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、消えていく光。決意の一撃を放て!ガンダム!




PHASE9: 消えていく光

#出だしでいきなりサービスカット。フレイとミリアリアのシャワーシーン。
 あとフレイ様御乱心。あーもうストーリーなんてどうでもいい。

「キラ!戦闘配備ってどういうこと?先遣隊は?」(フレイ)
「…分からない、僕にはまだ何も…」(キラ)
「大丈夫だよね… パパの船、やられたりしないわよね…! ね!」.
「…だ、大丈夫だよフレイ、僕たちも行くから」.
  オヤジの船がクルーゼ隊にボコられ寸前と聞いて動揺するフレイ。
  それを下手に落ち着かせようとして安易なこと言っちゃったせいで、キラ君、後で大変な目にあうことに。

「奪われた味方機に落とされる…? そんなふざけた話があるか!」(ジョージ・アルスター)
  フレイのオヤジ、絶叫す。
  思わずマ・クベよろしく「フ‥あるのだな…」と呟きたい気分になる。

「本命のご登場だ。雑魚にあまり時間をかけるなよ!」(クルーゼ)
  戦闘区域から離脱せよとの命を受けていたアーク・エンジェル、独断で先遣隊の救出作戦に出る。
  この、まったくもって無意味な行動は、自らをますます窮地に追い込むことになる。

「これじゃあ立つ瀬ないでしょう〜俺は〜!」(フラガ)
  被弾してブーたれるムウ。確かに立つ瀬ない。

「キラは?あの子は何やってるの?」(フレイ)
「頑張って戦っているよ。でも、向こうにもイージスがいるし、なかなか…」(サイ)
「でも!大丈夫だって言ったのよ!あの子! 僕たちもいくから大丈夫だって!」.
  先遣隊の一機が撃沈。それを見たフレイ様、発狂の徴候を見せはじめる。
  で、肝心のキラは、その間、アスランと戦うのに必死こいてました。

「この子を殺すわ!パパの船を撃ったら!この子を殺すって! あいつらに言って!」(フレイ)
「そう言って!」
  遂にスーパーフレイ・モード発動。ってか傍で見てるなら止めてやれよ、サイ。
  よりにもよってラクス様を人質にとって、クル−ゼ隊の猛攻を止めさせようとする。

  


  しかし、そんな発狂の甲斐もむなしく、その直後パパの船はアボボボボーン。
  それを見たフレイ様、「あーあーはーあーあはっー」と発狂に輪をかけたとてつもない発狂ぶりを見せ、
  遂にその狂気はナタル・バジルール少尉にまで伝染してしまう↓

「ザフト軍に継ぐ!こちらは地球連合軍所属艦、アーク・エンジェル!.
 当艦は現在、プラント最高評議会議長シーゲル・クラインの令嬢ラクス・クラインを保護している」.
「偶発的に救命ポッドを発見し、人道的立場から保護したものであるが、.
 
以降、当艦へ攻撃が加えられた場合、それは貴艦のラクス・クライン嬢に対する責任放棄と判断し、.
 当方は自由意志でこの件を処理するつもりであることをお伝えする!」(ナタル)
「卑怯な!」(アスラン)
「なんともまあ…」(フラガ)
「かっこうの悪いことだ。援護にきて不利になったらこれか」(クルーゼ)
  ナタルの勧告放送後、それぞれ場面が切り替わって、主要キャラが一言呟くところが面白い。
  それにしても、確かにちょっとカッコ悪すぎるシーン。
  連邦側の主要キャラがワルモノっつー展開は実際初めてじゃないだろうか?


#ラストにちょっと許せないシーンが。

 
 ドサクサにまぎれて、ラクサ様の腰に手ェ回してんじゃねーぞ、このムッツリ野郎。


<次回予告>
  
偽りはなかった。ただ救いたいと思った。それだけのこと。
  胸の奥、繰り返される小さな呟き。悲劇を生むのは引いた引き金か。それとも引けぬ優しさか。
  事態は次々とキラを裏切り、傷付いた子供達の心に、様々な波紋が広がる。
  次回、機動戦士ガンダムSEED、分かたれた道。その涙握りしめて、ゆけガンダム!




PHASE10: 分かたれた道

#なんだかんだで人間関係、前半のターニング・ポイント。
 ちなみに今週は、ラクス様サービスカットのオンパレード。
 寝起き直後のTシャツ肩ハミ・シーンといい、パンツ全開シーンといい、あまりにもあざとすぎる。

  
 (右肩に注目)

「救助した民間人を人質にとる… そんな卑怯者とともに戦うのがお前の正義か!キラ!」(アスラン)
  
ナタルのあまりにもあんまりな人質戦法にブチ切れるアスラン。
  ちなみにこのセリフはタグ#1ね。意味は後で分かる。

「どういうことですか!?」(キラ)
「どうもこうも… 聞いたろ? そういうことさ」(フラガ)
「あの娘を人質にとって、おどして! そうやって逃げるのが地球軍って軍隊なんですか!」.
(睨み返して)そういう情けねえことしかできねえのは、俺たちが弱いからだろ?」タグ#2
「俺にもお前にも、艦長や副長を非難する権利はねえよ」
  人質戦法をキラに責められるも、その目を真っ向から睨みかえして反論するフラガ。
  ナタルが暴走して勝手にやったことにもかかわらず、それに対して一切言い訳をせず、
  ただただ自分の中にその原因を抱えこむフラガ君は実に大人な感じでカッコいい。

「うそつき!」(フレイ)
「大丈夫って言ったじゃない!僕たちも行くから大丈夫だって!」.
「あんた…自分もコーディネイターだからって、本気で戦ってないんでしょ!」.タグ#3
  父親アボーンの怒りをキラにぶつけるフレイ。
  というか、このツラは怖い、怖すぎる。すでに楳図かずおレベルだ。

  


「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」(キラ)
  
で、タグ#1〜3のセリフがそろうとリヴァイアス・モードが発動するというわけ。
  これらのセリフを脳裏にフィードバックさせ、凄まじい慟哭を見せるキラ。
  既に使われた手法でさえなければ、とんでもなくセンセーショナルなシーンだったものを…

「キラ!おまえも一緒に来い! おまえが地球軍にいる理由がどこにある?」(アスラン)
「僕だって君となんて戦いたくない… でも、あの船には守りたい人達が…友達がいるんだ!」(キラ)
(全身をワナワナゆわせながら)ならば仕方ない… 次に戦うときは、俺がお前を討つ!」.
「僕もだ…!」
  ラクスを返しにきたキラに対し、彼女を受け取りにきたアスランが、最後の説得を試みる。
  が、交渉は決裂。以降、2人の争いはますますヒートアップしていくことになる。

「サセルカ!」(ハロ)
  ハロの名セリフはあまりにも多すぎるので、とりあえず代表的なこれのみをあげさせていただく。
  他には「ミトメタクナイ!ミトメタクナーイ!」 「オマエモナー」 「マイド!」
  「モシモシ?モシモシ?」 「アラ?」 「テヤンディ!」 「アソボ?アソボー!」 などなど。

「このままには、しないわ…」(フレイ)
  ベッドの上でボソっと呟くフレイ様。と‥とんでもなく怖えー。

<次回予告>
  
虚空に去った優しい笑顔。そして、消えた命。取り戻せないものはどれか?
  様々に向けられた言葉と、その影にある思いは静かに募り、やがてキラを閉じ込める。
  今の自分に科せられた使命を知るとき、突き抜け、放たれたものは?
  次回、機動戦士ガンダムSEED、目覚める刃。駆け抜ける空に、何を生むのか、ガンダム!



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