第28話:大西洋、血に染めて

#波間から現れてレーザーを発射するズゴックの戦闘シーンはなかなかの見物。
 
「対潜ミサイル、よく狙って撃つように伝えろ。フラウ・ボゥ、ガンダムはどうだ?」(ブライト)
「応答ありません。苦戦中のようです」(フラウ)
「だいたいガンダムは水中戦用の武器は持っちゃいないんですからねぇ」(マーカー)
「それを言うな!」
  もはや突っ込まざるをえない場面。マーカーよく言った!
  そもそも水中用MSではないガンダムを海中戦に投入すること自体、無茶にも程がある。
  ここんところ、アムロに頼りすぎではないのか、ブライト?

「ハハハハ!MSといえどもどうだ、グラブロのパワーの前には赤ん坊同然よ!」(ブーン)
  
対水中戦用モビルアーマ:グラブロ登場。や、無駄にデカいだけで大したことなかったけど。

「カイ、私にも戦わせて! 弟達が助かって、あの子達が死んでいいなんてこと無いもん」
「このままだったら、またジオンに利用されるだけの生活よ。
.
 それにもう、ただ見てるだけなんてあたしたまんないよ!」(ミハル)
  その心意気は買う。しかしその安易なヒューマニズムの代償は、自らの命で支払う羽目に…

「いつまでも、こんな世の中じゃないんだろ? ね、カイ」(ミハルの幻影)
  ミハルが死んだと知って大泣きするカイと、ミハルの幻影シーンにはかなりホロリとくるものが…

  
 

<次回予告>
  連邦軍本部ジャブロー。
  シャアの指揮する猛撃の中、アムロはマチルダの許嫁に会う。
  戦争は一人の命を、一人の怒りを、一人の悲しみを、容赦なく破壊する…
  機動戦士ガンダム、次回「ジャブローに散る!」。君は、生き延びることができるか!




第29話:ジャブローに散る!

#名シーン中の名シーンであるところのジオン軍ジャブロー降下場面が遂に登場。
 ここは映画版の方がいいかも。TV版は「お…降りれるのかよ!」がないし…

「なんだって?」(シャア)
「ゾック‥って言ってました。モビルスーツのゾック」(マリガン)
「使えるのか?」.
「水陸両用。ジャンプ力もザクの数倍だと」.
「誰が言うのだ?」.
「北米、キャルフォルニアの技師の話です」.
「ふーん。あれがか。見かけ倒しでなけりゃあいいがな」
  どうにもこうにも疑い深い性格のシャア。その否定癖をなんとかしないと妹に嫌われちゃうゾ☆

「うぬぼれるんじゃない!アムロ君!」(ウッディ大尉)
「パイロットはその時の戦いに全力を尽くして、後悔するような戦い方をしなければ、それでいい!」.
  「僕がもっとガンダムを上手に使えればマチルダさんは死なずに済んだんですよね、すみませんでした」
  と謝るアムロを一喝するウッディ大尉。襟を正して聞くべき名セリフ。

「ミハル!俺はもう悲しまないぜ!.
 お前みたいな娘を増やさせないためにジオンを叩く!徹底的にな!」(カイ)
  カイ、シニカルキャラから熱血キャラへと鮮やかに転進? 

「赤い色のMS?」.
「赤い色のMS!シャアじゃないのか?」(アムロ)
  シャア・ズゴック登場。その体型からは似ても似つかぬ俊敏な動きで軽々とジムを撃破。

  


「ま、間違いない…ヤツだ…!ヤツが来たんだ!」(アムロ)
  シャア・ズゴックのその動きを見たアムロ、興奮してこう叫ぶ。
  そう、遂にヤツが帰ってきた。

「さらにできるようになったな、ガンダムッ!」(シャア)
「やる!」
  前者は、シャアの懐へ飛び込みざまのビームをかわしたガンダムを見て。
  後者は、シールドを目眩ましに使っての攻撃に対して。
  両方とも驚嘆したように呟くシャア。

  


冗談ではない!(シャア)
  
ジオンめ!ジャブローから出ていけ!」と絶叫しつつホバーでシャアのズゴックに突っ込むウッディ大尉。
  正直、無茶にも程がある。で、当然のごとく返り討ち。ズゴックのアームでコナゴナにたたきつぶされてしまう。
  結局ウッディの身を挺しての特攻は、何の意味をもなさなかった。
  ところで私、このセリフ、出荷3日前に休むとか抜かしはじめた派遣に使ったことアリ。

「そこ!」(アムロ)
  この一言とともにゾックのコクピット部分だけを正確に射抜くアムロ。まさに神業。

<次回予告>
  
カツ、レツ、キッカが邪魔者と誰が言うのか?
  敵の時限爆弾を探し出しジャブローを救うのは誰なのか?そして、シャアとセイラの第二の出会い。
  機動戦士ガンダム、次回「小さな防衛線」。 君は、生き延びることができるか!




第30話:小さな防衛戦

#カツ・レツ・キッカ、大活躍の回。あとはアッガイ初登場とか。

  
 アッガイにビビる蛇。

「2階級特進…そ、それ、だけ、なんですか?」(アムロ)
「2階級特進だけで…それだけで、おしまいなんですか!」.
  リュウの処遇を聞いて、思わずキれかけるアムロ。  
  で、このあとキッチリ面をはられる。これでビンタされるの5回目。ちなみに次点はカイの3回。
  「だいたい口が多すぎるのよね、たまに殴られるのもいい薬だわ」 フラウにまでこう言われる始末。

「小さい子が人の殺しあい見るの…いけないよ…」(アムロ)
  カツ・レツ・キッカを連れていくかジャブローに残していくかの議論で、ボソッと呟くアムロ。
  何度もの死線をくぐり抜けてきたアムロだからこそ言える、重みある一言。

「軍から身をひいてくれないか、アルテイシア」(シャア)
  セイラと再会するシャア。この言葉だけを言い残しあっという間に去っていく。
  そしてセイラはますます悩むことに。

「うちのチビ達はね、そんじょそこらのとはちと違うのよ。.
 今まで何度も何度もドンパチの中、俺達と一緒に潜り抜けて戦ってきたんだぜ?.
 大人のアンタにだって想像のつかない地獄をね、このちっこい目でしっかり見てきたんだよ!.
 分かって?俺達と離れたくないんだよ」(カイ)
  チビ3人組のホワイトベース残留をそのキャラに似合わぬ熱さでここぞとばかりまくしたてるカイ。

<次回予告>
  
ホワイトベースは発進する、巨大な戦場の待ち受ける宇宙へ。
  シャアの追撃はついに艦隊攻撃を行わしめる。迫る巨体がモビルスーツを粉砕するか?
  機動戦士ガンダム、次回、「ザンジバル,追撃!」。君は、生き延びることができるか!




第31話:ザンジバル追撃!

#スレッガーの初出とか、ビグロとガンダムの戦闘シーンとか。

「よォ、俺のねぐら何処?」(スレッガー)
  セイラとミライをからかった後にこのセリフ。初っぱなから風来坊系お調子者っぷり全開。
  まあカイが優等生になったぶん、バランスがとれていいというものだが。

「手の空いている者は左舷を見ろ、フラミンゴの群れだ」(ブライト)
「ビデオに撮っておきます!」(オスカ)
「よし、許可する」.
  
ジャブローから出撃するWBを見送るように飛び立つフラミンゴの群れのシーンは実に詩的。

「じゃあやらねえ、当てる自信ねえからよ」(スレッガー)
  主砲を担当してくれと言われて、条件をつけるスレッガー。それを拒否されてのこのセリフ。
  そのキャラの濃さっぷりを存分にみせつける。

「もしザビ家に対して敵を討つ気なら、そんな生き方…私には認められない‥」(セイラ)
  休憩中にシャアのことを考えるセイラ。ちょっと思いつめすぎ。

「聡明で戦争を人一倍嫌っていたはずのアルテイシアが….
 再び宇宙戦艦に乗りこむなどありえんな!」(シャア)
  
や、しっかり乗っていたりするのだな、これが。

「ふっははははは、いいねえ…ブライト中尉、あんたはいい!」(スレッガー)
  スレッガーの要求どおりに主砲を撃つため、WBを180度回答させるブライト。
  それを聞いて無頼風に感謝の意をあらわすスレッガー。言い方に味があって実にいい。

「木馬の射程距離とどちらが長いかな? 神のみぞ知るというところか….
 アルテイシア、乗っていないだろうな…!」(シャア)
  だから軽々と乗ってるってば。

「よし!木馬に当てるつもりで突っ込め!!」(シャア)
ウロウロ逃げるより当たらんものだ!私が保証する!
  ギリギリまで敵を引きつけて撃つように指示するシャア。その戦上手っぷりが存分に発揮されるシーン。

「シャアだ…こ、こんな戦い方する奴はシャア以外いない筈だ‥.
 セイラの言った通りだ…!シャアが来たんだ!!」(ブライト)
  突っ込んでくるザンジバルを見てビビりまくるブライト。
  もう何度も刃交えているンだから、いい加減慣れろや。

  

  またもやアムロの神業炸裂:
  ビグロのアームに捕獲され超至近距離からビームを撃たれるも、それをかわしざまにビーム一撃。

<次回予告>
  シャアの追撃を振りきったホワイトベースの前に、ドレン大尉率いるムサイ艦隊が立ちふさがる。
  スレッガーの奮戦、そして、ガンダムはムサイに特攻を掛ける。
  機動戦士ガンダム、次回「強行突破作戦」。君は、生き延びることができるか!




第32話:強行突破作戦

#ドレン再登場。で意気込んでWBに攻撃をかけるもシャアの到着を待たずして全滅とか酷すぎる。
 後、ガンタンクがなんと宇宙で出撃し、あのザクレロと激闘を繰りひろげるという悪夢のようなシーンが。
  


「こちらのコンピューターで簡単に動きが読めた、一体どういうつもりで…」(アムロ)
  ガンダムにあっさり撃破されるザクレロ。しかしそれを撃破したガンダムの姿もまたひどい。
  今のアムロにザムレロのことをどうのこうの言える資格はない↓
  


「ご縁がありますな、木馬とは。わかりました。追いつけますか?」(ドレン)
「ドレン、私を誰だと思っているのだ?」(シャア)
  
ドレンのムサイ艦隊とシャアのザンジバルとでWBをはさみうちにしようと目論む二人。
  こう言い放ってニヤッと微笑むシャアのその自信は立派だと思うが、こんなに偉そうなこと
  言ったわりに結局間に合わないとはどういうこと?挙句、自分のスロウリィっぷりを棚にあげて
「あのドレンが私の到着まで持ちこたえられんとはな」(シャア)
  とか、片腹いたし。

「目標、Fライン通過。モビルスーツ、ドムタイプです。あのスカート付きのやつです!」(マーカー)
  リック・ドムのこと。通常ドムの熱核ジェットをロケットに換装してバーニア強化した機種。
  今後、”スカート付き”という名称で、慣れ親しまれることになる。  

「スレッガーさんかい? 早い!早いよ!」(カイ)
  まだ敵が遠いのに射撃を行ったスレッガーに対して、諭すように文句を言うカイ。
  個人的には隠れた名セリフだと思っているのだが…

「こういう時、あわてたほうが負けなのよね」(ハヤト)
  カイのお株を奪うようなセリフ。ハヤトも偉くなったもんだ。

「弾幕が薄いぞ!」(ブライト)
  この後に「何やってんの!」が続くとパーフェクト・ブライトの完成となる。

「数を撃てばいいというものではない、よく狙え」(ドレン)
  流石はシャア門下生。そのセリフの端々に彼の影響がみてとれる。

「ガ、ガンダムだ…! あの白い奴だッ」(ドレン)
  スワメルの戦艦が、上部死角より鮮やかな連続攻撃を受けて撃沈、
  それを見たドレンがこう呟いたその直後、ブリッジにサーベルで風穴あけられて宇宙に放り出される。
  断末魔は「が、ガンダムが!うううわあああ」 …合掌。

「上か‥下か‥」「下かッ!」(アムロ)
  ドムのサーベルのグリップを見て瞬時に太刀筋を判断。見事にそれをかわしてサーベルを突きだすアムロ。
  だが相手もさるもの、これをかわしてシールドごとガンダムの腰を切断しようとする。
  しかし、それをも読んだアムロはシールドの裏側に隠しもっていたもう一つのサーベルでこれを阻止。
  アムロ2刀流開眼。これは鮮やか。

  


<次回予告>
  
サイド6に人の出会いが待っていた。ミライにはカムラン、アムロには父が。
  戦火の中人は涙するしかないのだろうか? そしてコンスコンは笑う。シャア無能なり、と。
  機動戦士ガンダム、次回「コンスコン強襲」。君は、生き延びることができるか!




第33話:コンスコン強襲

#ニュータイプ全開アムロが目からやたら閃光を飛び出させる回。
 それの引き立て役になってしまったコンスコン隊の不様っぷりにも注目したい。

  
 やたらと目から火花を出すアムロ。

「…失礼」(スレッガー)
「ん?あッ…!(頬を張られる)(カムラン)
「…下手なちょっかいを出してほしくないもんだな」.
「スレッガー中尉…!い、いいのよ」(ミライ)
「本当ですか?」.
「ええ」.
「ふーん、だとさ、ヤサオトコさん。ほーら、眼鏡行ったぜ」.
「カムラン、大丈夫?」.
「あ、ああ…ご婦人のくどきようがまずいというわけさ…なぁ、中尉」.
「そういうことだ。なんせミライ少尉はWBのお袋さんなんだからなあ」.
  希代の駄目男カムラン登場。ミライと久々に再会して馬のごとく興奮。
  その勢いまんまでミライを口説こうとするも、なんとスレッガーに眼鏡を飛ばされるという憂れき目に。

「若者を虐めないで頂きたい。お手並みは拝見させて頂く」(シャア)
  WBを幾度となく取り逃がしたことに対してコンスコンから叱責をうけるシャア。
  若者がどーのとか自分で言っているが、そいやこの時点でシャアはまだ19才なのだ。

「ほら、何をしている、入って入って!」(テム・レイ)
「こ、ここは?」(アムロ)
「ジャンク屋という所は情報を集めるのに便利なのでな。ここに住み込みさせてもらっている。.
 …こいつをガンダムの記録回路に取りつけろ。ジオンのMSの回路を参考に開発した」.
「(こ、こんな古い物を… 父さん、酸素欠乏性にかかって…)」.
「すごいぞ、ガンダムの戦闘力は数倍に跳ね上がる。持っていけ、そしてすぐ取り付けて試すんだ」.
「はい。でも父さんは?」.
「研究中のものがたくさんある。また連絡はとる。さ、行くんだ」.
「うん… 父さん、僕、くにで母さんに会ったよ」.
「父さん、母さんのこと気にならないの?」.
「…ん? ん… 戦争はもうじき終わる。そうしたら地球へ一度行こう」.
「父さん…!」.
「急げ!お前だって軍人になったんだろうが!」.
  サイド6で偶然、父親のテム・レイと再会するアムロ。
  酸素欠乏症で脳が煮えてる上に相変わらず家族を顧みない父に対して憤るアムロ。

「やってるでしょ!」(ブライト)
  「ドックから離れて下さい!そうすれば、私のドックは助かります」と役人に言われてキレるブライト。
  なんか言い方が可愛くて好き。

「全滅!? 12機のリックドムが全滅!? さ‥3分もたたずにか…」(コンスコン)
「傷ついた戦艦1隻に‥リックドムが12機も… ば、化け物か!」
  アムロ、父親のことでの鬱憤もあってか、僅か3分で9機ものドムをコナゴナにする。
  他はスレッガー・カイ・セイラがそれぞれ1機ずつ撃破。
  あっという間に12機ものドムを失ったコンスコンはただただ呆然と呻くばかり。

<次回予告>
  アムロとシャアの出会いを予告した少女、ララァ。戦場遠く、次の戦いの為の芽が吹き上がる。
  いくつかの運命を背負いながらも、ホワイトベースは敵の待つ宇宙へ出撃する。
  機動戦士ガンダム、次回「宿命の出会い」。君は、生き延びることができるか!




第34話:宿命の出会い

#アムロとシャアとララア、ファースト最重要キャラであるこの3人が遂に体面する。
 この邂逅の因縁は、15年後の「逆襲のシャア」まで終わることはなかった。

「美しいものが嫌いな人がいるのかしら?.
 それが年老いて死んでいくのを見るのは悲しいことじゃなくて?」(ララア)
  アムロとララアの初対面。最初からいきなり謎気味の発言を繰り出すララア。
  そのまま「(雨が)やんだわ…」といい放ち全力で走り去っていくその後ろ姿からは
  確実に電波臭が伺える。

「そうか、うまくいったか…!.
 フフフ、ようし、やるぞやるぞ!じっくり新開発に打ち込むぞ、ハハハハ!」(テム・レイ)
「と、父さん…!」(アムロ)
「そうか、うまくいったかフフ…!そうさ私が作った物だからなフフフ!これからが腕の…」.
「と、父さん!」.
  アムロに渡した装置がガンダムの性能アップに寄与したことを信じて疑わぬ親父。
  アムロが思いっきりブチ捨てたとも知らずに… せ切ない…

「君は…」(シャア)
「アムロ… アムロ・レイです」(アムロ)
「アムロ? …不思議と知っているような名前だな」.
「(そ…そう、知っている… ボクは、貴男を知っている…)」.
「すいません。あ、あの、お名前は?」.
「シャア・アズナブル。ご覧のとおり軍人だ」.
  悪路ですれちがった車と接触事故を起こしたことにより、期せずしてシャアと初体面を果たすアムロ。

「君は年は幾つだ?」(シャア)
「あ、じゅ‥16歳です」(アムロ)
「そうか、若いな。.
 目の前に敵の兵士を置いて固くなるのはわかるが、せめて礼ぐらいは言って欲しいものだな、アムロ君」
「あ、い、いえ‥その、あ、ありがとうございました! じゃ、これで僕は」.
  悪路にはまったジープを、引っ張ってもらったにもかかわらず、逃げるようにその場を立ち去るアムロ。
  何もそこまでビビらんでも。最近の戦闘ではアムロの方が優勢なんだし。

「バカヤロー!!(ビンタ炸裂)(スレッガー)
「この人は本気なんだよ、分かるゥ? そうでもなきゃこんな無茶言えるか!.
 いくらここが中立のサイドだからと言ったところでミサイル一発飛んでくりゃあ命は無いんだ。わかるゥ?.
 あんたもあんただ。あんなにグダグダ言われて何故黙ってる!?」
  サイド6出航に関して、カムランの命をも賭けた勇気ある申し出を、むげなく拒絶するミライ。
  
「余計なことをしないでいただきたいわ」「今更あたしに対して、自分が役立つ人間だと思わせたいだけなのでしょ」
  なにげにキッツいミライさん。それに対してカムラン本人でなく、何故かスレッガーがブチ切れ。
  もの凄いビンタをミライにかます。たぶん過去ビンタの中でも最強の部類。限りなくバックブローに近いレベル。
  
  
 スレッガーの容赦なき裏拳がミライを襲う!

「殴らなくったって‥話せば…」(カムラン)
「本気なら殴れるはずだ!」(スレッガー)
「そ‥そんな野蛮な…」.
「そうだよ、カムランさん、気合いの問題なんだ」
  事ここに及んでまだ眠たいこと言ってるカムラン。スレッガーにさらに檄を入れられる。
  しかし肝心のミライはこの1件ですっかりスレッガーに惚れやがるときたもんだ。まったくもって救いがなさすぎる。
 
「ようく見ておくのだな。実戦というのはドラマのように格好の良いものではない」(シャア)
  WBとコンスコン部隊の戦いをTVで見物するシャアとララア。その中でのシャアの重みある一言。

「ええい、ホワイトベースはいい!ガンダムを映せ、ガンダムの戦いぶりを!.
 そう…!そうだ、そう! えーいアムロめ、何をやっておるか!!」(テム・レイ)
  どこまでも仕上がっていく親父。その狂乱っぷりに注目。

「白いMSが勝つわ」(ララア)
「ん? ガンダムは映っていないぞ?」(シャア)
「分かるわ。そのために私のような女を大佐は拾って下さったんでしょう?」.
「ふふふ、ララアはかしこいな」
  ニュータイプ能力全開アムロが「見える!動きが見える!」と夢遊病者のように呟きながら、
  チームを組んで襲ってくるドムを次々と撃破。それを予見したかのようにララアが上記のセリフを呟く。
  それを愛おしそうに見つめるシャア。シャアの秘められたる電波少女趣味が開花?

「地球連邦軍バンザーイ!」(テム・レイ)
  ガンダムの戦いっぷりをTVで見て狂喜するテム・レイ。この後、階段から転げ落ちず。
  映画版では軽々と転げ落ちて最後に「ぐげッ」とか言うのに…

<次回予告>
  
宇宙要塞ソロモンに地球連邦軍の総攻撃が掛けられた。
  ティアンム艦隊の先鋒たるホワイトベースが血路を開く。アムロ達は初めて戦場の真っ只中に身を晒す。
  機動戦士ガンダム、次回「ソロモン攻略戦」。君は、生き延びることができるか!




第35話:ソロモン攻略戦

#ソロモン攻略前半戦。今回の主役はWBよりもむしろドズル。
 最後まで誇りを失わんとするその生きざまに涙。あとはボールとかソーラレイとか。

「貴様もいっぱしの指揮官ヅラになってきたかな…結構なことだな」(ワッケイン司令)
  ワッケイン司令とルナツー以来の再会を果すWBクルー。
  たくましそうな顔になったブライトの顔を見て、ワッケインが感慨深げに呟く。

「それが戦争というものだろうが!」(ドズル)
  ダミーが多すぎて連邦主力ティアム艦隊の位置を掴めないと弱音をはく索敵班を一喝。
  実戦派ドズルらしい一言。ちなみに映画版では「戦いは数だよ兄貴!」とギレン相手に憤る。

「万一のことがある。女どもは退避カプセルに移れ。急いでな!」(ドズル)
「戦局はそんなに悪いんですか?」(ゼナ)
「このソロモンが陥ちるかよ。万が一だ、万一を考えてのことよ。.
 ようやくにも手に入れた、ミネバのためにも 」.
(泣き出すミネバ) お声が大きいから…」
「ん? はっはっはっは… 急げよ!」
  妻と女官達に対し、避難を命じるドズル。
  この時点でソロモン陥落に対しての、何か予感めいたものがあったのだろうか?

生か、死か。それは、終わってみなければ分からなかった。.
確かなことは、美しい輝きが一つ起こるたびに、何人か、何百人かの人々が、.
確実に宇宙の塵となっていくと言う事だ。.
  
ソロモンの戦い、遂に始まる。
  その激闘の凄まじさをよく表現した名ナレーション。
  
「これしきのことで… 国中の物笑いの種になるわ」(ドズル)
  キシリア部隊に応援を求められては?と進言されて、それを剛直にはねのけるドズル。
  骨の髄まで生っ粋の軍人。コイツのファンが多いのも何となく分かるような気がする。

「ソ、ソロモンが…灼かれている!」(アムロ)
  連邦の切り札ソーラレイ炸裂。ソロモンに集結していたジオン艦隊を一掃する。
  その凄まじい威力を目の当たりにしたアムロが思わず呟いた一言。

「く、悔しいな、僕だけこんなんじゃ….
 セイラさんにもカイさんにもかなわないなんて… な、情けないよ…!」(ハヤト)
「なに言ってるのハヤト。立派よ、あなただって」(フラウ)
「やめてくれよ慰めの言葉なんて… .こ、こんな僕だってね…!.
 ホワイトベースに乗ってからこっち、アムロに勝ちたい勝ちたいと思っててこのザマだ!」.
「アムロは… 違うわ、あの人は… 私達とは違うのよ」.
  戦闘で傷ついたハヤトを看病するフラウ。
  自らの情けなさを省みて自虐するハヤトを励ましつつ、こう呟く。
  そして、ますます孤独になっていくアムロ… 可哀想。

「ミネバを頼む、強い子に育ててくれ…」(ドズル)
「私は軍人だ、ザビ家の伝統をつくる軍人だ。死にはせん。行けゼナ、ミネバと共に!!」
  覚悟を決めたドズルのその思いの丈が伝わってくるような名セリフ。
  妻と娘のことは気になれど、大将として軍人として退くことは許されない状況の中で、
  決して取り乱さず相手をも取り乱させず、豪快に別れを言うその姿に思わずジーン…

<次回予告>
  
ドズル中将のモビルアーマーが連邦軍を蹴散らしていく。
  スレッガー中尉の捨て身の攻撃が突破口を開いた時、アムロは見た。ドズルの中に宿る憎悪の影を。
  機動戦士ガンダム、次回「恐怖!機動ビグ・ザム」。君は、生き延びることができるか!




第36話:恐怖!起動ビグ・ザム

#ソロモン攻略後半戦。ファースト全話の中でも屈指の見所満載の回といっても過言ではない。
 スレッガーとドズル、実に対照的なこの両キャラの華々しい散り際をとくと見よ。

「参ったな。俺としたことが全くドジなことよ」(スレッガー)
  被弾して一時WBに帰投するスレッガー。
  や、全然フツーのセリフなんだけど、この人ならではの独特の味があるというか。

「みずくさいぞミライ。君のことを見守るぐらいのことは、この僕にだって出来るつもりだ」
「君の気持ちは分かっている… が、僕はいつまでも待っているよ」(ブライト)
  スレッガーを心配してそわそわするミライに対して、気を利かせるブライト。
  男らしいといえば男らしいのだけど、大抵の場合、こうなっちゃうと後はもうピエロの道を
  突き進むしかない筈… なんだけどなあ?

(泣き出すミライに対して)少尉やめましょうや、迂闊ですぜ」(スレッガー)
「人間、若いとき色々なことがあるけど、今の自分の気持ちを、あまり本気にしない方がいい…」.
「俺は…少尉の好意を受けられるような男じゃない…」.
「俺にとっちゃあ…少尉は眩しすぎるんだ。世界が違うンだな…」.
「安物なんだがね、お袋のかたみなんだ。宇宙で無くしたら大変だ、預かっといてくれよ」
  スレッガー×ミライ:クライマックスシーンの最終幕をスレッガーの音声のみでお楽しみください。
  しかしまあサラッと決めて再び戦場へと赴くとこはカッコいいけど、指輪まで渡しといて帰ってこないのは
  あんまりと言えばあんまりでは? ところで一説によるとスレッガーの母親は実は健在らしい。

「失礼だが、マ・クベ殿は宇宙の兵士の気持ちをわかっておられぬ」(ジオン士官)
「このようなとき仲間が救出してくれると信じているから、.
 兵士達は死と隣り合わせの宇宙でも戦えるのです」.
  脱出カプセル回収するか否かで、ソロモンへ急ぐマ・クベと口論となるも、この一言で結局マ・クベが折れる。
  バロムの最前線指揮官ならではの一言が光ったワンシーン。

「ふっふっふ、こうも簡単にソロモンが陥ちるとはな…」(ドズル)
「ハッハッハッ!舐めるなよ!このビグザムは長距離ビームなどどうということはない!.
 私の道連れに一人でも多く地獄に引きずり込んでやるわ!」.
  部下を脱出させ、自らビグザムの操縦桿を握るドズル。
  そのセリフと表情からは、覚悟を決めた男の凄みが伺える。

  


「あ…圧倒的だ…」(アムロ)
「ハッハハハ!見たか、ビグザムが量産の暁は連邦なぞあっという間に叩いてみせるわ!」(ドズル)
  連邦艦隊からの砲撃をものともせず、一瞬のうちに4機ものサラミスを撃破するビグザム。

悲しいけど、コレ戦争なのよね…(スレッガー)
  ガンダムと合体してGアーマ形態でビグザムに特攻をかけようとアムロに提案するスレッガー。
  ファースト全てを通しての最大の見所といってもいい。ちなみに映画版では単独で特攻をかけている。 

まだァァァァァァァァ!(スレッガー)
  ビグザムの対空防御に捕まるも、ダメージを気合いの一言ではねのけて、
  そのままビグザムへ捨て身の特攻をかけるスレッガー。
  滅びの美学たるものかくあるべしということをものの見事に証明しきった屈指の名シーン。

  


「やったなああああああ!」(アムロ)
  
スレッガーの死を目のあたりにしてブチ切れるアムロ。
  ビグザムのノズル部分にライフルをぶちこんで、そのままコクピットをビームサーベルで一刀両断。

「やられはせんぞ!やられはせんぞ貴様如きに!やられはせん!」(ドズル)
「ジオンの栄光!この俺のプライド!やらせはせん!やらせはせん!やらせはせんぞォォォ!」
  ビグザムを撃破されるも、今度はその生身一つでガンダムに向かってマシンガン連射するドズル。
  並外れた意地とプライドがその精神を支えているのか?
  その闘志は最後の瞬間まで決して衰えることはなかったという… 合掌。 

  


<次回予告>
  次の戦いの準備をするシャア。
  それを知らぬマ・クベとアムロは無人の原野で死闘を繰り返す。
  少女ララアはその戦いの中に己の運命の呼びかけを見る。
  機動戦士ガンダム、次回「テキサスの攻防」。君は、生き延びることができるか!


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