第31話:追撃!泣き虫ポゥ

#ウィルゲム、初の対艦戦。しかも空中で?

「地球人は徹底して、完膚なきまでに叩いて、.
 ムーンレイスの、ムーンレイスによる、ムーンレイスの為の国家を、この地球上に花開かせるのだ!.
 それをサンベルト共和国という…! サンベルト共和国、なんたる美しい響き!」(フィル)
  小物がどこまでも調子にのって、遂にはギレン気取り?
  フィル率いるディアナカウンター、グエン率いるミリシャ、そして月のアグリッパ、なんか複雑になってきたな。

  


「フフッ、さみしがりやさんなんだ、あなたは」(ソシエ)
「…ソシエお嬢様か★」(ロラン)
  イルカと無邪気に戯れるソシエと、そのケツを拡大モニターでデバガメるロラン。
  さりげなくスケベだよね、ロランて。

  


「親衛隊の隊長に攻撃をして生きて帰った者はおりません!」(ディアナカウンター兵)
  ハリーのゴールド・スモーに攻撃を命じるポゥをたしなめる士官。ハリーの評価が分かる一幕。

「飲んだなら、それで結構」(ハリー)
「漢方は苦い。が、これで治る」.
「体にこもった熱をとる、私だって苦かった」.
「たっぷり汗をかいただろう、下着を替えてきたらどうだ?」.
  口移しで病気のポゥに薬を飲ませるハリー。てか薬は口実なんじゃ? やっぱり変態だろコイツ。

  


「約束の地、サンベルトを横たえたアメリア大陸が遠ざかる…」(ディアナ)
「あの日々は孤独ではなかった…」.
  船上からサンベルトの方向を眺め、キエルとして過ごした日々に想いを馳せるディアナ様。
  ミドガルトによると、彼女の処遇は
  「アグリッパ閣下は、地球で政体を強くしたディアナ・カウンターが、月を攻め込んだりしないように
   お姫様を捕えておく気になったのでしょう」らしいけど。

「東洋のことわざに、雷はおへそを取るというのがありますけど、.
 ムーンレイスにはおへそがあるのかしら?」(リリ)
  ウィルゲム初の空中戦に際して、
  ムーンレイスは雷に弱いという生理的弱点を利用して雲の中に隠れる戦略を評するリリ嬢。
  その後、ピンチに陥って、
「敵には、私達を幸せなまま、ひと思いに死なせてくれる力はないのでしょうか?」.
  とか言いはじめるし、これだからお嬢様ってやつは…

「羽衣の船…! ほんとにあんなものが…!」(キャンサー)
  ギンガナム部隊保有の宇宙船「ジャンダルム」登場。ディアナを月へと移送する用途に使うらしいけど。

  


「ハァイ!」(ソシエ)
「お嬢さんの力も借りてェ!」(ロラン)
「お上手になりますね、お嬢さん」.
  ソシエのカプルにバレーボールの玉よろしく放り投げてもらって、
  ポゥ率いる戦艦「アルマイヤー」を斬り刻む∀。

  


「ああっ、沈みます!沈んじゃう!!」(ディアナ兵)
「戦艦を、たった二機のモビルスーツに…!.
 ああっ、私は、艦の指揮に気をとられて、スモーで戦うことを忘れていた?…ううっ!」(ポゥ)
  
ソシエとロランの連係プレイにより、船体にダメージくらいまくって、コンスコン化するポゥ。
  兵卒のテンパリ度合にも注目。

  


「美しかった… 美しく…!」(ムロン)
  ディアナに「アンキーラ・ムロンは本当にお美しい男伊達でありましたぞ」と先代のことを教えられ、感極まるムロン。
  キャンサーも「ダハハァー」とか叫んで恐縮しまくってるし。

  


「流れ星みた?」(ソシエ)
「はい! お嬢さんも?」(ロラン)
「願い事となえた?」.
「多分、お嬢さんと同じ事だと思いますよ」.
  カプルの上にちょこんと乗る∀、という構図は妙にロマンチック。
  今回、息ぴったりだった各パイロットと同じく、MSの方もラブラブ?

  


<次回予告>
  
伝説の町「マニューピチ」は、ディアナカウンターの占領下にあった。
  アデスカの王と会えば、ウィルゲムの強行作戦で、町を破壊してはならないと思う。
  その為に、砲台爆破作戦を敢行することになった。
  次回∀ガンダム「神話の王」。風は水路を吹き抜ける…!




第32話:神話の王

#古代遺跡の街を舞台にしたディアナカウンターとの新たなる攻防戦、開始。

「ギャバンは死んだんだ」(ジョゼフ)..
(エイムズのパンチを受け止めて)もっと大人になれよ、スエサイドの隊長は、お前だと言っているんだ…!」.
「…部下を無駄死にさせるな」.
  「無駄かどうかやってみなきゃ分からない」と無茶な強行策を訴えるエイムズを見事にいなすジョゼフ。
  このヤロ、彼女が出来たからって、男らしくなりやがって…!

「死を待ってる」(クワウトル)
  庵にこもってる変なオッサンかと思いきや、いきなり訳の分からないことを言い始めたの巻。
  こんなのがマニューピチを束ねるアデスカの王様?

  


「あの自在に動く白い悪魔と、アデスの世界樹に…」(ロラン)
  アデスカ王に言葉の真偽を問われて、ホワイトドールに誓いを立てるロラン。
  ちなみに「白い悪魔」て称号、今じゃ初代ガンダムよりも「なのは」の方が一般的かも。

「イングレッサの若いのは、おじけづいてんじゃねえんだろうな?」(エイムズ)
「俺だって場数は踏んでいるんだ。見かけでそう判断されたくはないね」(ジョゼフ)..
  先程のお返しとばかり、エイムズから檄を飛ばされるジョゼフ。

「メガ粒子砲とかいうやつ、火薬みたいじゃないんです。凄いんですよ」(ミリシャ兵)
  発掘されたウィルゲムの兵装がいかに進歩的であるかを如実に表す一言。

「天と地を貫き、そびえる樹があったからこそ、世界が始まった。それがアデスの樹だ。.
 我らアデスカの民は、アデスの樹のもと、大地の女神と共に生きていた。.
 しかしある時、空が赤く染まった日から世界は変わった。.
 アデスの樹を中心にして、天の巨人は地の世界を、地の巨人は天の世界を手に入れようと争いあった。.
 その為に、地には疫病が満ち、天の月も泣いたという。.
 我らの先祖達は、大地の女神を救う為に、巨人の力をもってして、アデスの樹を切り倒した。.
 その時、一本の枝がはじけて、空へ舞い上がった。.
 大地の女神が息を吹き返してからは、我らアデスカの民は、アデスの枝が再び災いを招かぬように守ってきたが、.
 白い悪魔がアデスの枝を取りに来ると、伝えられるようになっておる」(クワウトル)
  山頂の砲台爆破作戦の為、オッサンともどもマニューピチの街に潜入することになったロラン一行。
  でもって変なオッサンの口から語られるアデスカの秘密。
  ちなみにここで言われる「アデスの枝」とは「ザックトレーガー」のことらしい。

  


「言葉を話す口を忘れたのか?捨てたのか?」(クワウトル)
  そしたらタルカという反王勢力に囲まれて王と押し問答。
  そして「どうしてこうなった?」的に掴まっちゃうロラン一同。

  


<次回予告>
  
神話が残る土地の人々は、古いしきたりにのっとる争いがあった。
  クワウトルはその争いから抜け出して、砲台の破壊を手伝ってくれた。
  その結末は悲しいものでも、神話を受け継ぐものだった。
  次回∀ガンダム「マニューピチ攻略」。王の風が吹いた!




第33話:マニューピチ攻略

#マニューピチ攻略、後編。ジョゼフの活躍が目立つ回。

「マニューピチ以外にも町はある、お前は剣など持たずに生きることができる…!」(ジョゼフ)
  違う部族でありながらアデスカ王に仕えるマヤリトに、違う生き方もあることを教えようとするジョゼフ。
  ガキの頃、同部族にいたらしいけど、その辺りの事情が関係しているのかな。

  


「王よ、剣を取りませい!」(タルカ)
  現アデスカ王クワウトルに戦いを挑んで、王権奪取を目論むタルカ。
  しかしてその返事は…「今は、剣は、取れん!」て、えー
  タルカが真の王となれるよう時間を与えていた、というのがその真相らしいけど。

「お呼びでない奴が来る…!」(ジョゼフ)
  タルカ一派の追撃を受けて。こりゃまた失礼しましたー

「まさにここは天の階段、天の蓑虫伝説の地だ…」(シド)
  アデスの山を見て、その切り株型の形に伝承を重ねあわせて、感銘を受けるシド爺さん。
  そいやコレンも「天の蓑虫」言ってたっけな。

「大佐さんよう、ここはルジャーナ・ミリシャとして、威力を見せたいんでね!」(ジョン)
  グエンの独断を阻止すべく、ミハエル大佐の許可なく部隊を動かして大見得を切るジョン。
  ギャバン亡き後、元気なかったボルジャーノン乗り、ここにきて活力を取り戻してきたかな。

  


「新しき時代の為には古きを駆逐するという、アデスカのしきたりに従え…!」(クワウトル)
「王よ、アデスの枝の名のもとに…!」(タルカ)
「御供いたします」(マヤリト)
「アデスの枝につかまり、天へ!」.
「クワウトルは、枝に乗り、鷹になる!」.
そこまで… そこまでやるのか!マヤリトは!?(ジョゼフ)
  砲台の前に爆薬をもって仁王立ち、王の象徴である仮面をタルカに託して、自らを射るよう指示するアデスカ王。
  そして王とともに爆死することを選んだマヤリトの覚悟を見て、驚愕するジョゼフ。
  この後、彼は
「何もしてやれなかったんだぞ…」と落ち込むことに。

  


「アデスカの民の新たな王よ」「偉大なる古き王、クワウトルは涙なぞ見せなかったぞ」(テペトル)
  そしてつつがなく行われる新王の襲名儀式。かくしてここに新しきR2D2男が誕生。

  


<次回予告>
  ウィル・ゲイムさんが残した船が宇宙へ飛び立つ日、ポゥ中尉の追撃があった。
  けれど、胸に核爆弾を抱えたホワイトドールを、動かすことはできない。
  僕のMSを白い悪魔にはしたくないからだ。
  次回∀ガンダム「飛べ !成層圏」。風は宇宙へ…




第34話:飛べ!成層圏

#宇宙へ飛び立とうとするウィルゲムとそれを阻止しようとするディアナカウンターとの鍔迫り合い戦。

「地球でみる朝日は、これで見納めでしょうね…」(ディアナ)
「…速く月へでも、太陽でもお連れください」.
  物思いにふけっているところを、覗き見していたミドガルトに見つかって、やけになるディアナ様。

「自分はなにさ、フランちゃんフランちゃんってさ」(ソシエ)
  眠気のせいか、ジョゼフに対して嫌みを言うソシエ。
  自分があくびした後にあくびしたロランにも「すぐ真似するー」とブーたれてたし、相当機嫌悪いみたい。

「ミドガルドォーーー! ミラァーンーーー!.
 ディアナ様を一瞬たりとも痛め、泣かせるような事があったらァ!.
 われ魂魄百万回生まれ変わってもォ! 恨み晴らすからなァァァァァァァ!!!」(ハリー)
  「ジャンダルム」離陸を阻止できず、地上からものすごい迫力で脅しをかけるハリー。

  


「うっふーん☆」(メシェー)
「ブン屋根性がしみついてきたな、お前」(ジョゼフ)
  ウィルゲム離陸シーンを撮ろうとしているフランのカメラに写ろうと、ポーズをとる二人。
  偉そうなこと言って、ちゃっかりポーズとってるジョゼフの似合わないアホっぷりに注目。

  


「軍人なんだろ、貴公らは?」(ミラン)
  政治屋ではないと主張するフィルの言葉尻をとらえて、ポゥに無茶な追撃戦をやらせようとするミラン。
  政治屋ならではの凄みが垣間見えるシーン。

「この翼とプロペラで飛べないとこなんて、ぞっとしないからな」(ラダラム)
  ラダラム、ウィルゲムに同乗するのかと思いきや、月には行かないそう。
  その理由が戦闘機バカなメシェーの親父らしいね。
  この後、バウンドドッグ相手にゼロ戦もどきで立ち向かい、
  
「こんな飛行機で機械人形撃ち落すつもりだったんでしょ、パパは!」.
  
「そ…それほど俺はバカじゃないぞ」.
  というやりとりを娘と交わすことになる(そして結局ともに宇宙へ)。

「よりによって、このお二人なんですか?」(リリ)
「ひょっとして、このファッションに惑わされてません?」(ヤコップ)
  宇宙空間におけるウィルゲム操艦をブルーノ&ヤコップがやると知ってジト目化するリリ嬢。
  そりゃ彼女じゃなくても不安になるわ。

  


「こんな時だからこそ来るのか…!」(ロラン)
  ウィルゲム離陸直前でポゥ率いるアルマイヤーの攻撃を受け、戦闘体制に入るロラン。
  ただ空中戦でガンダム・ハンマー使用とは、いかがなものかと思うけど。

  


「このスモーは、ウォドムとは違う!」(ポゥ)
  ランバ・ラルばりに猛ったところで結果は変わらず、やはり泣く羽目になるポゥ。

「なんで撃破しないんだ?」(ミハエル)
「ローラだからですよ、まったく」(グエン)
「ヒゲ!本気で戦えー!」(ポゥ)
  単機でポゥのスモーとタイラントのバウンドドッグを圧倒、にもかかわらず不殺の精神を貫くロラン。
  そりゃ皆にこう言われても仕方ないわ。

「ポゥ、これだけは言っておく。お前はもっといい男を知るべきだ」(ハリー)
  「そうすれば、もっといい女になる…」だそうで。
  これに対するポゥの返事は「余計なお世話!」、まあそりゃそうだろうね。

「飛んだぞ!巨人達が!アデスの枝に向かって!」(タルカ)
  そして遂にマスドライバーを離れ、ウィルゲムは空へ。目指すはザックトレーガー。
  ちなみにザックトレーガーとは、
  「長さ8500キロの長大なバトンの両端にある樽状のドックから月へと宇宙船を打ち出す設備」
  らしいけど、絵で見ると棒で繋がった巨大な二つの桶にしか見えないね。

  


<次回予告>
  
ザックトレーガーで、僕らはジャンダルムと鉢合わせをしてしまった。
  ディアナ様とキエルお嬢様の共同戦線は、二隻の船を、無事に月へ送り出した。
  僕は宇宙に出たことより、ドキドキした。次回、ターンAガンダム『』。」
  次回∀ガンダム「ザックトレーガー」。風は月へ吹き上がる…!




第35話:ザックトレーガー

#宇宙へ出ることに成功したウィルゲム。が、ザックトレーガーの中でディアナカウンターと一悶着。

「動きの遅いことよ」(ミドガルド)
  ザックトレーガーに無事入れたまでは良かったものの、先に入港していたジャンダルムと鉢合せ。
  早速、妨害用のウォドムを手配するミドガルドだが、その伝達が遅れたことに対して。

「宇宙って、気合いだけで生き延びられるところじゃないんです」(ロラン)
  宇宙服を着ただけで安心しきってるソシエをたしなめるロラン。何処に行っても気苦労が絶えない男だ。

「ズボン姿って、はしたなくてイヤですわね」(リリ)
  宇宙服を初めて着たリリお嬢様の感想がコレ。エレガントでいらっしゃる。

  


「ロラン、これ何? 白くって青いの、なんなの?」(ソシエ)
「嘘でしょ… これ、とても高いところにいるわ…!」.
  そして宇宙から地球を初めて見たソシエの感想がコレ。∀に手を引かれてるカプルさん可愛いっス。

  


「ハリー大尉のクセです。あれがダンディだと思っているのです。おかしいでしょ?」(ディアナ)
  スモーからジャンダルム内のディアナにサインを送るハリーと、
  それをミドガルトにバレないように誤魔化すディアナ、とは言え、まさかダンディかぶれ扱いとは。

「ディアナ・ソレルから、ディアナ・ソレルへ」(キエル)
「キエル・ハイムから、キエル・ハイムへ」(ディアナ)
「また、お会いいたしましょう」(両者)
  ザックトレーガーを離れて月へ向かうジャンダルム内のディアナと、ウィルゲム内のキエルが、
  言葉のみではあるが、久々に邂逅をはたす名シーン。
  おそらくギンガナム登場以前の後半の中じゃ、屈指の名セリフ。

  


<次回予告>
  
ミリシャの人達は、よっぽど宇宙が性に合わないみたい。
  キエルお嬢様を人質にとって、ウィルゲムを、地球に戻せと言いだしちゃうんだもの。
  ハリー大尉が一肌脱いだら、クーデターは治まるのか?
  次回∀ガンダム「ミリシャ宇宙決戦」。風は宇宙で大暴れ…!




第36話:ミリシャ宇宙決戦

#慣れない無重力感にパニックを起こすミリシャ兵。コミカル回としては飛び抜けて面白い。

「羊のあたしとお姉様を追いかけて!」(ソシエ)
「狼さーん、ここよー」(キエル)
「じゃあ、狼になりますよー」(ロラン)
  慣れない無重力状態が楽しいのか、ロランとゲームを始めるハイム姉妹。
  そいや、この姉妹がこんなに仲むつまじいのって、久々かも。

  


「体重がなくなるというのは、なんともはや、とりとめがなくていかん」(ミハエル)
  こちらは無重力に四苦八苦のミリシャ組。ヤーニ軍曹とかもう地球帰りたいとか言い出してるし。

  


「地球人のソシエにも使わしてやるぞよ」(キエル)
「何が、ぞよぞよ、よ」(ソシエ)
  ディアナ様からもらった髪の毛をまとめるクリーム話で盛り上がるハイム姉妹。
  第1話に続いて、貴重な全裸シーンもあり。

「も、もう駄目だァ…! これじゃ地球に戻れない…!」(ロラン)
  シャワー詰まりというラッキーイベント発生で、ハイム姉妹の全裸見といて、この態度とは。
  どんだけズレてるんだか。

  


「なに、バカ始めたの…!?」(メシェー)
「まったく、地球の人ってメチャクチャ!」(ロラン)
「あれはムーンレイスに馬鹿にされる蛮勇と申します」(リリ)
  酒ダルの中に入って地球へ帰還しようとするヤーニの「我ながらいいアイデア」は皆に一刀両断。

  


「私は宇宙というものを甘く見ていました。.
 地に足が付いていないということが、大佐のような人まで、不安にさせてしまっている」(グエン)
  とうとうキエルを人質にとって、クーデターを起こし始めたミハエル以下イングレッサのミリシャ組。
  
「俺達はお前と違って地球人なんだよォ!地球人は地球に居るから地球人ってんだ!」(ヤーニ)
  が、その言い分。メチャクチャだが筋は通っている。

「しかも、気合いが入っちゃってる男達でしょ。酸素消費量って、多いんですよ」(フラン)
「そういう問題じゃないですよ…」(ロラン)
  遂にはカプルとボルジャーノンを強奪して、なんとしてでも地球へ帰ろうとするミリシャ組。
  この、もうどうにでもなーれレベルの無茶さ加減はすごい。しかもちゃんと宇宙戦闘できてるし。

「私では、私は… ミーナ、マシュー、父さんは必ず、帰るからな…」(ミハエル)
  で、こんだけ大騒ぎしといてその蓋を開けてみれば、ただのホームシックだった模様。

  


<次回予告>
  人工の星「ミスルトゥ」に、ディアナ様がお逃げになったという通信が入った。
  ソシエお嬢さんと救助に向かった。が、そこには月のサムライの家、ギム・ギンガナムの部隊がいた。
  モビルスーツ「マヒロー」だ。
  次回∀ガンダム「月世界の門」。風が震えた…!




第37話:月世界の門

#小惑星「ミスルトゥ」に脱出するディアナ達。そこにギンガナム部隊の追っ手がかかり…

  


「忠実な犬ほど、主人以外には手酷く噛みつくのは知っていますよ」(グエン)
  グエンのハリーに対する評価がこれ。ともに策士だけど腹黒さはグエンの方が上か?

「ふわふわしない生き方の方が、性に合っているんじゃよ」(シド)
「飛ぶのと浮くのとじゃ勝手が違う」(ラダラム)
  前回に引き続いて無重力に悩まされる純正地球人の皆さんズ。

「宿れ−!宿れ−!宿れ−!」(ムロン)
「宿れ、宿れ、宿れ−!ハハハハっ、宿れ、宿れ、宿れ−!宿れ、宿れ−!」(キャンサー)
「ホントの月の女王様!」.
「ディアナ様と一緒に帰ってきたよ、お月さーん!」.
  こちらはミドガルドのたくらみを知って、ディアナとともにジャンダルムを脱出するキャンサー&ムロン。
  ディアナの手拍子に合わせて、例の歌を歌いつつ回転してるの見る限り、こちらは無重力を苦にしていない様子。

  


「2500年も演習を続けてきた武門の家柄が!市民共の寄せ集めの軍とは違う事をみせてやる!」(ギンガナム)
 
 遂に御大将こと「ギム・ギンガナム」登場。ガンダム史に名を刻むドはずれたスケールの奇天烈っぷりに注目。

  


「フハハハハ、卑しいお庭番ごとき輩は、マヒローの近くにいられるだけでありがたく思え」(スエッソン)
「今の声はスエッソン・ステロの筈だ。…名家の威光をかさに着た水ぶくれめ」(ミドガルド)
「これは演習ではない。繰り返す、これは演習ではない。この陣形で殲滅だ!」.
  ギンガナムに続いて、ギンガナム部隊の先遣を担う「マヒロー」部隊が登場。てかハエだろコレ。
  と同時に、究極のメタボ系パイロット「スエッソン」も登場。

  


「お気に召すままに」(キエル)
  ハリーに裏切りを告げられたというのにこのセリフ。ディアナ様もステキだけど、やっぱしキエル嬢も…可憐だ…
  ちなみにこの裏切りに対するヤーニのコメントは「赤メガネ、やっぱり裏切りやがったか」。適格な徒名だと思う。

<次回予告>
  キエルお嬢様が、ハリー大尉の盾にされてしまった。ギム・ギンガナムの野望を恐れてのことだ。
  僕は、ギンガナムって人が、あんな艦隊を持ち、MS部隊を動かしているのに、びっくりしてしまった。
  次回∀ガンダム「戦闘神ギンガナム」。戦風、立つ…!




第38話:戦闘神ギンガナム

#ギンガナム隊との小競り合い、続く。

「ありゃホワイトドールっていうより、ガンダムじゃないスか!」(ムロン)
「あれはムーンレイス、いや宇宙に住むスペースノイドにとっては、呪うべきMSなんでしょ?姫様!」(キャンサー)
「MSはただの道具です。すべて使う人の問題なのです。今あれを使っている少年は信じてください」(ディアナ)
  ガンダムって宇宙移民に対して評判悪いね。これも全部アムロの…

「ハリー大尉にとって、キエル・ハイムは、ディアナ様の影武者にもならない女でしょうか?」(キエル)
「どういう意味でしょう?キエル嬢はご立派に…」(ハリー)
「私は、ハリー殿が好きなのです」.
「…ありがたいことです」.
「そういうことではありません、ハリー・オード」.
「自分は親衛隊の隊長でありますから、ディアナ様以外に心を動かされることは…」.
(抱きついて)ハリー殿!」.
「動かされることはございま…」.
「ハリー!好きだとおっしゃってくだされば、アグリッパを暗殺する事だって、やってのけましょうに」.
「キエル・ハイム、いかように私をなぶっていただいてもよい」.
「………」.
「あなたには、ディアナ様の盾になっていただきたい」.
「………」.
「その代わり愛するという愛では、それは貧しいでしょう…」.
  流石はキエルお嬢様、告白する時まで凛となさっておられる。それにつけてもハリーはド許せぬ。
  ちなみに無重力状態をうまく使ったキスシーンの描写は、後半の見どころの一つ。

  


「戦争ごっこだけをしてきた家柄が、実際の戦争などできるものですか!」(キエル)
 
 ギンガナムのプライドを傷つけるに至った辛らつな一言。
  これを本人じゃなく影武者がやるんだから、キエルお嬢様は本当にすごい。

「了解!」(メシェー)
  いくら突然目の前に人が現れたからって、この一言とともに、ウァッドで壁へ叩き付けるってのはあんまりだ。

  


「やりすぎたと分かっています。ですから、覚悟も決めましたから、ひとつだけ約束してください」(キエル)
「約束?」(ハリー)
「私が命を落とす時、あなたの腕の中に迎えていただきたい」.
「………その約束はできません」.
「大尉…!」.
「私が先に命を落とすこともありますから、約束できないのです…」.
  このユニバース赤メガネ野郎だけは百回しなすしか。嘘でもいいからそこはイエスと言ってやれよ。

「ギム・ギンガナム支隊、マヒロー部隊パイロット、シッキネン、以上!」(シッキネン)
「マヒローを奪われ、あまつさえ敵の捕虜になるなど、もはや私は生きている資格はないのだ!.
 ギンガナム様に死んでお詫びをする…!」.
  メシェーにブッとばされたパイロット、ギンガナム隊所属だけあって、わりと筋金入りっぽい。以上!

  


「3000年待った夢が叶う… 実戦の世がきたとな。…フハハハハ、ハハハハハハ!」(ギンガナム)
  ギンガナム、ミスルトゥを破壊し尽して存分に荒ぶるの図。御大将のオンステージ劇、いよいよ開幕か。

  


「ディアナ様は、…ディ、ディアナ様… 私が強がりすぎなのでしょうか…?」(キエル)
  恋する乙女を超えて恋に殉じるヴァルキリアのごとき振舞いを見せるキエルお嬢様も、流石にお疲れのご様子。

<次回予告>
  壊れた小惑星の一部が、月を直撃する。隠して持ってきた、核弾頭を使うときだ。
  けれど、ホワイトドールと共振するMSが、鈴のような音を出しながら、「∀」と呼びかけてきた。
  次回∀ガンダム「小惑星爆裂」。風はまた、夜明けを生む。




第39話:小惑星爆裂

#∀のお兄さん登場、とはいえ、まだ首のみだけど。あとOPがこの回から変更。

「おおっと、失言失言」(ギンガナム)
「小生には武門のモラルを守ることしか、頭にはない」.
  ディアナ様を呼び捨てにしたことをハリーに突っ込まれて、彼らしく取り繕うギンガナム。

「フン、決められた戦場で図上演習をしていただけでは、臨機応変な対応は…」(ハリー)
  連係がうまくとれていない様子のギンガナム部隊を、鼻で笑うハリー。

「敵の呼び出しには出たらいいでしょう。相手のお話はよく聞くものです」(リリ)
  彼女らしい物言いでミドガルドをやりこめるリリ様。

「もしわたくしがディアナでないとしたら、なんとします?」(キエル)
「ならば一時とはいえ、ディアナ・カウンターを地球の市井の女が束ねていたことになる…」(ギンガナム)
「…小生は、そのような女に興味を惹かれます。統率力のある女性、御婦人として…」.
「…手討ちにいたします!」.
「ハハハハハハ!流石!どうぞ!存分になさるがいい!」.
  ディアナ様がディアナ様でないことを既に看破している様子のギンガナム。
  いくらキエル様とはいえ、このやりとりを見るかぎり、役者はギンガナムの方が上の模様。
  そんな彼に対するハリーの所感は
「こやつ…!」.

  

「反応したか、我が兄弟」(ギンガナム)
「ターンXに呼応するものなら、ターンAだな?兄弟」.
「ゲンガナムの名前を発祥させたギンガナム家は、ターンAを招聘したのである!」.
  
ギンガナムが持ち出したターンXトップに激しく反応を示す∀ガンダムのコンソール。
  ギンガナムにブロウ呼ばわりされて、少々戸惑うロランの反応が面白い。

  


「ムーンレイス、全ての人々へ。我がホワイトドールの手には、黒歴史で封印された、天を焼く剣がある!.
 ミスルトゥの残骸が月に落下するのを防ぐ為に、この剣を抜く!.
 この空域にいる者はすべて離れよ! 灼熱の火に焼かれ、瓦礫に押し潰されない為に!」(ロラン)
「ロラン・ローラめ、こしゃくな事を…!」(ハリー)
人の英知が生み出した物なら… 人を救って見せろォ−!.
「…あれ、ロストマウンテンの光…!」(ソシエ)
「宇宙の夜明けです…」(ディアナ)
「…ギャバン、ギャバン・グーニー…!」.
  破壊されたミスルトゥが月面に激突するのを防ぐ為に、遂に封印されたロストマウンテンの核を使うロラン。
  爆発光を見て、ギャバンのことを思い出し泣きするソシエが切なすぎる。

  


「食い物だってあるし。…酒と団子は?」(キャンサー)
「これがなくって、なにがレット隊ですか!」(ムロン)
「ィイヤッホー! およこし!」.
「ディアナ・ソレル様の月への御帰還を祝して、飲ませていただきますよ、姫様!」.
  核の爆発に巻き込まれてどうなったかと思いきや、
  ちゃっかり生き残った上に、月を見つつの酒盛りを始めるキャンサー&ムロンのレット隊コンビ。
  そーれ、来たれー来たれー来たれー! て、こいつらのアホは憎めなくていいわー

  


<次回予告>
  
僕は、故郷の月の運河に戻ってきた。ディアナ様を首都ゲンガナムにお連れするために。
  なつかしい幼なじみ達の力も借りたのだが、ギンガナム家のMSに見つかって、水中での戦いとなった。
  次回∀ガンダム「月面の海戦」。風が運河を渡る…!




第40話:月面の海戦

#運河から月に侵入したロラン一行、首都ゲンガナムを目指すの巻。
 ロランの友達にして月の運河人として登場する「ドナ」のキュートさにも注目。

  


「地球には、高貴な女性を待たせる無礼な殿方はおりませんことよ」(リリ)
  あのギンガナムと対等以上に渡り合うリリ嬢。ガンダム史の中じゃ最強の女傑の一人じゃないだろうか。

  


「あー、重い…」(スエッソン)
「これだから月へ降りるのはたまらんのよ」.
「はあ、しかし地球はこの6倍の重力だと聞き及びます。それに比べれば軽いものだと思います」(シッキネン)
(スエッソンの下敷きにされて)あっ大尉…!どわっ…!」.
「どうだ、軽いか?」.
「お、重いです…!」.
「そうか、重いか」.
  月の重力ですら苦にする程の巨漢デブなスエッソン、気に触った部下をその体重でイビるの図。

  


「戦場が選べるなら苦労はいらん!今日の為に2000年間、演習を続けてきたんだぞ!」(スエッソン)
「出力は遠慮している、出てきたら100パーセントくれてやる!」.
  水中戦にビビるシッキネンに活を入れるスエッソン、いちおう隊長らしい物言いもするんだね。
  運河を壊さないよう、砲撃出力を抑えるところも含めて、あんがい聡明なタイプなのかも。

「環境を考えろーッ!」(ロラン)
  視界の悪い水中環境をうまく利用したロランの攻撃が、スエッソンのマヒローにヒット。
  撤退時の捨てゼロフは
「うっ、なんということを! …なんということを…!」

  


<次回予告>
  
リリ様のお手柄で、アグリッパ・メンテナーとの外交交渉が始まったのに、マヒロー隊が現れた。
  ホワイトドールを渡さなければ、ディアナ様達を処刑すると言い出したのだ。一体、月の都で何が起こってるの?
  次回∀ガンダム「戦いの決断」。風の行方はどこへ…



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