第21話:ディアナ奮戦
#リリ嬢に意地悪されて、ナースをやらされる羽目になり、何故か嬉々とするディアナ様。
「お姉様は綺麗事を言ってる!お姉様は…!」(ソシエ)
父の仇よりも人命を優先しようとするディアナ様に対して、怒りを爆発させるソシエ。
「私は絶対に(父をディアナ・カウンターに殺されたことを)忘れない!」って言葉は重い…
「領主のお嬢様にしては、慎みが無さなすぎるわ!」(ソシエ)
グエンをお気に入りな様子のリリに対して。自分のことは棚にあげてまあ。
「時代を動かす第一歩は、常に無謀なものです」(グエン)
ウィルゲイムの実戦配備を急いだことを、ディアナ様に「無謀」と諌められたことに対して。
語尾に「キリっ」を付けたくなるくらい、御曹子のキャラにハマってる。
「生意気ね」(リリ)
「そう、立場をわきまえて、貴女もお働きに出られたら?」.
グエンに遠慮することなく意見するディアナ様にカチンときた様子のリリ嬢。
アンタ今、いい顔してるわー
「先生は、患者さんが生きているから、汚れ物が出るし、血も流す、汗も流すとおっしゃった」(ディアナ)
「私は、そういう風に考えたことがありませんでした…」.
リリ嬢の画策により、シーツの洗濯程度にとどまらず、左足切断手術の助手までやらされるディアナ様。
それでもこの前向きっぷり、てかガンダムの世界観を飛び越えて普通にいいセリフだわこれ。
「いいラインしてんねー!」(通りすがりの男)
まったくもって同意。
「洗濯出動に行かせてもらいます!」(ロラン)
この前は橋代わりになったかと思いきや、今度は洗濯機?(しかも乾燥機付き?)
こんなにユニークなガンダムの使い方もそうはないと思われ。
<次回予告>
ディアナ・カウンターは、ミリシャの発掘中の宇宙船を潰そうとした。
それを知ったハリー中尉は、技術者に変装して、ディアナ様を連れ戻そうとした。
が、結局は都合よく運ばず、キエルお嬢様の思いは通じなかった。
次回∀ガンダム「ハリーの災難」。風の居どころは風しだい…
第22話:ハリーの災難
#ハリー、ミリシャに潜入す。
戦闘描写にかなり注目すべき回。ウォドムのビーム砲を、∀のIフィールドで防ぐパートとか。
「人はパンにみにて生きるにあらず。.
されど所詮はパンがなくては生きてはいけぬ。衣食足りて礼節を知るという言葉もある」(ミラン)
居住区からのムーンレイス技術者の脱走問題に頭を悩ますミラン執政官。
「軍人達の考えそうなことです」(ハリー)
キングスレイ発掘現場に陣取るミリシャへの総攻撃作戦が、
脱走した技術者への見せしめも兼ねていることを非難するハリー。
「グエン閣下の側には、必ずキエル・ハイム嬢がいらっしゃいます」(キエル)
「…でありましょうな」(ハリー)
「であれば、ご心配でしょう」.
「…は、御身同様に」.
「ならばハリー・オード、ディアナ・ソレルとして命令させてもらいます」.
「どうぞ」.
「キングスレイの谷へ行き、本来の指名を果たしなさい」..
「しかし! 今、貴方の側を離れるわけには…」.
「何をおっしゃるか…! これは、ディアナ・ソレルの勅命です…」.
「でも… 早く戻ってきてください… 今の私には貴方しか頼れる方はいないのですから」.
「…勿論です、姫様」.
再びディアナ様との接触を諮るべく、ハリーに隠密命令を下すキエル嬢。
既に入れ替わりを看破しているハリーと、彼に淡い恋心を寄せるキエルとの、メロドラマ展開に注目。
「(電源が)通常の3倍必要だぞ!」(整備兵)
ハリー専用ゴールド・スモーの整備兵いわく。あと「ジェネレーターが重すぎる」そうです。
「どいつもこいつも私を無視する…!」(ポゥ)
「親衛隊への命令を軍に伝えられるか!図に乗るな!」とハリーに一喝され、ブーたれるポゥ。
この場面ではこらえるけど、終盤にてハリーにイジめられて、結局今回も泣く羽目に。
「それは、使ってみないとなんとも言えん」(ラダラム)
「それでは困るのだがな」(グエン)
「うん、困りますね」(ロラン)
「そうだ、困る」(シド)
「困るわなー」.
ビームライフルの耐久度への不安を洩らすロランへの、一同のお返事。
こんなんじゃ、ますます不安にならざるをえないわなー
「フハハハハ、あらゆるものを利用させていただく…!」(ハリー)
ミリシャへの潜入を試みる為、野菜配達のトラックを利用するハリー。
思わず語尾に「キリッ…!」を付けてあげたくなるくらいの本気っぷり(お笑いの方向へ)。
「キエルお嬢様、お尻が軽いのかな−?」(ロラン)
ミリシャに潜りこんだハリーと話すキエル…じゃない、ディアナ様を見て。
「あれは変装って言うより…」(ロラン)
「趣味か!」(ハリー)
女に化けていたことをハリーに突っ込まれて狼狽するロラン。
てかハリーはこの件、かなり根に持ってるみたい(そりゃ男と踊らされたらね)。
「あのヒゲのMSは、太古に宇宙移民者を苛めぬいた、白いMSそのものに見える」(ハリー)
「ああいう姿だったのだろう、ガンダムとはな…」.
左にザク、右にカプルを従え、畏怖堂々と直立する∀を見て、感慨深げに呟くハリー。
シリーズを初代から見ている屈強のガノタにのみ通用する、限定の胸熱シーンかと。
<次回予告>
キースのパン工場は思いのほか繁盛して、ミリシャとディアナカウンターもお客様にしていた。
そんな工場に、テテスさんが働いていたことから、事件がおきた。
ガンダムという言霊に囚われた、悲しい事件だと思うしかない。
次回∀ガンダム「テテスの遺言」 風がすすり泣いた…
第23話:テテスの遺言
#毒婦テテス、自らの毒にあたるの巻。
「お見事ですな、お嬢様は」(ハリー)
作戦行動に何かと文句をつけるフィル達をピシャリと黙らせたキエル嬢の弁説手腕を評して。
「今どきは何でもいきなりだよ。敵の出現も、恋愛も。命のおしまいもな」(ギャバン)
「だから、俺は後悔はしたくない」.
いきなりのプロポーズをブチかまして、ソシエを思う存分キョドらせるギャバン隊長。
「麦の一粒、命の素ォ〜 麦の一粒… ハァ〜」(コレン)
「(木像を彫りながら)天の乙女は始まりの木の… 天の蓑虫にぶら下がり…」.
何故か謎の托鉢僧と化しての再登場、相変わらず行動パターンが読めない男だ。
「グエン・ラインフォードは結局、戦争を面白がっている。違いますか?」(キース)
「え? というよりも、新しい技術を知って、有頂天になっていると感じます」(ディアナ)
「それが戦争を拡大させちまうんですよ。.
軍事技術って、大人の男のオモチャなんですから。男はすぐにそういう物を使いたがるんです」.
「男のオモチャ… オモチャを使いたがる。殿方ってそうなんでしょうね」.
ディアナ様とキース、ムーンレイス同士のグエン評価論。彼等から見れば地球人は所詮、蛮族なんだよね。
「こりゃご奇特な…!」(コレン)
コレンを利用しようと近付くテテスからお布施を貰って、この一言。
しかも食べ物くれたテテスをガン無視。すげー、フリーダムすぎる。
「型式コードだろ、∀ガンダムとかさ!」(テテス)
∀ガンダムの奪取を目論むテテス。
裏で糸を引く小ボスのミーム・ミドガルドもこの回から登場して、色々と騒がしくなってきた。
「緩めてください!」(ディアナ)
テテス操る∀ガンダムのアームに拘束されて、悲鳴をあげるディアナ様。
もっときつく…!きっつくゥ…!(緊縛シーンを妄想)
「お前な、自意識持てよ!」(ローラ)
テテスに言い様に操られる∀ガンダムに対して。てか、そりゃ無茶だ。
「この天の乙女を拝んで心安らかにあれば、始まりの大木に至り、成仏すんぞ〜!」(コレン)
テテスが巻き起こす騒動に対して、協力するでも妨害するでもなく、
何故か自らが彫った木像を掲げて、意味不明なことを口走り始めるコレン。
「ディアナ・ソレルが、罪の源…」(ディアナ)
「(ディアナ、わたくしの… 罪)」.
結局、∀奪取に失敗して、ミドガルドに粛正されてしまうテテス。
そんな彼女の動機を聞いて、心を痛めるディアナ様。
<次回予告>
ソシエお嬢さんが婚約をなさったなんて、僕にはやけになったとしか思えない。
その上、ホワイトドールの偽者まで現れたりすれば、戦いは芳しくない方向に進む。
だから、ディアナ様はある決心をなさった。
次回∀ガンダム「ローラの遠吠え」 風の出口はあるのだろうか?
第24話:ローラの遠吠え
#虐げられてきたレット隊、炎の逆襲。来たれー来たれー来たれー!
「つ〜きのたまよ〜♪」(レット隊全員)
「つ〜きの〜、た〜ま〜よ〜、宿れー!宿れー!宿れー!」.
「我ら〜が、た〜まと〜♪」(モットケ)
「宿れー!」(フレックル)
「宿れー!」(名の無い隊員)
「宿れー!」(キャンサー&ムロン)
あまりにもヘンすぎて、ついついクセになっちゃうレット隊音頭。
「私のどこがいいんですか?」(ソシエ)
「すぐ頭に血が昇る元気さは、戦場では役に立っている」(ギャバン)
「言わせておけば!」.
「(ビンタを防ぎつつ)父上の仇をとろうと、涙を耐えて戦っているところに、惚れたんだ」.
いよいよ本気でいい仲になってきたソシエとギャバンのお二人。
「…積年の誓いを胸に、地球の空気を吸って生きてきた事がそれほど罪か!」(キャンサー)
「証明してやる! あたし達がムーンレィスだって事をね!」.
ディアナカウンター本隊に整備は自分でやれと言われたり、
整備兵のアナンにゃ小馬鹿にされたりで、ここんとこ怒髪天続きのレット隊隊長。
前回のテテスの件を含んで考えるに、純血ムーンレイスと地球居残り組との格差はかなり大きい模様。
(アナン)
「イングレッサの若い連中は、何をしておったのだ!」(ヤーニ)
「ヤーニ軍曹は何をなさっていたので?」(ジョゼフ)
「自分は戦争の事しか考えておらん!」.
ソシエをスエサイドの隊長に取られそうなことを嘆いた末、ジョゼフに突っ込まれるヤーニ。
そりゃギャバンとじゃ、イケメン度的には勝負にならないよね。
「ルーナ・ルナルナルナー! たまよー、来たれー来たれー来たれー!」(キャンサー)
レット隊のヘンテコ音頭その2。この音頭シリーズはインパクトあまりに大きすぎ。
「…ぶったのね!?」(ソシエ)
ロランに焼きもちを焼かせようとして、ギャバンと婚約した節のあるソシエを叱るディアナ様。
代役の筈が、なんか本当のお姉さんみたいになってきた。
「ホレスさんって裏切り者なんだ?」(ソシエ)
「いやあ、私はマウンテンサイクルの遺跡を調べたいだけなんですよ」(ホレス)
「それって、技術者バカにしても酷すぎません?」(メシェー)
「裏切りね、困ったな」.
本来ならディアナカウンター側の「技術者バカ」ことホレス、のんびりとしているところがこの人の魅力。
「いつまでもなめるなよカエル野郎!」(エイムズ)
スエサイド部隊のナンバー3、エイムズのザ…じゃなくてボルジャーノンをもってしても、
キャンサーのフラットを止めるのは容易ではない模様。
「私達はディアナ様がこの地球に作る楽園の為の尖兵だ!その誇りだけで生き延びてきた!」(キャンサー)
「貴女は、ディアナ様がこの戦争でどんなに苦しんでいるか分からないんだ!」(ロラン)
「∀」に見せかける為、フラットに取り付けてあったヒゲのパーツを投げて武器にするキャンサー。
多少捻れていようがその想いそのものは確かに純粋な模様。だからこそ簡単には相容れない両者。
「レット隊、地球帰還者部隊と、言いましたね?」(ディアナ)
「わたくしが地球に残した部下の末裔… 全て…全てわたくしが作ってしまった罪…」.
「そうでしょうか? たった二年でしたけど、僕は地球人になれると思っていますし、.
それでも、ディアナ様を敬う心も忘れられません」(ロラン)
「え?」.
「ですから… ですから全ての罪の源が御自身にあるなどと、おっしゃらないでください」.
レット隊の来歴を聞いてまた一つ傷つくディアナ様と、そんな彼女を労り慰めるロラン。
中盤の山場の導入としても秀逸な感動的エピソード。
<次回予告>
ウィル・ゲイムさんの宇宙船が処女飛行をするなら、僕だってフィル少佐達の総攻撃は阻む。
ヒゲのビームライフルが飾りでないということを、見せてやる。
でも月に戻る決心をなさったディアナ様は、どうお感じになるのだろう。
次回∀ガンダム「ウィルゲム離陸」 風は大地から離れた…
第25話:ウィルゲム離陸
#ウィルゲムの離陸を巡るディアナカウンターとミリシャとの攻防戦。
「ドカっと雪… そんな新兵器がくるんですか?」(ホレス)
雪の存在を知らないムーンレイスのホレスらしい天然ボケ100%のセリフ。
「お前は帰ってメシでも食ってろ!!」(ギャバン)
ソシエにウェディングドレスをプレゼントしてる最中、エイムズに茶化されて。
照れ隠し用の名セリフとしては最適。
「雪だ!」(ルル)
「そうだね… これが雪なんだ…」(フラン)
「そうだよ、雪だよ。知らなかったの?」.
「うん、知らなかった… あたしはなんにも知らなかった… この星の事も、この星に住む人達の事も、なにもかも…」
「おなか、すかない?」.
「ああ、お姉さんだって、すいてるよ」.
ディアナカウンターの兵達に略奪された街の惨状を見て傷心のフランと、そこで知り合った1人の少女とのやり取り。
空を見上げて呆然と佇むフランの手をそっと握って「おなかすかない?」と少女が聞くシーンの哀愁情緒感は秀逸。
「少佐の体、あったかい」(ポゥ)
「雪、というのが降り出したからだ」(フィル)
「なんか、ちょっと寒いがロマンチックだな」.
「…はい」..
ちょ、この二人、いつのまにー! まあ時間の問題だとは思っていたけど。
「今まで話し合いで決まった事が一つでもあるか!?ないだろ!.
その間に死んでく奴がいる、生きている奴もいる…!.
ならね、俺は生きている奴の為にパンを焼いてやるんだよ!敵とか味方とか、関係ないんだ!」(キース)
敵も味方も関係なくパンを売っているとフランになじられ、
激昂しつつ、それでも自らがもつ主張を明確に伝えるキース。やる時ァやる男だねコイツは。
「あんたは外から俺達の戦い方を撮ってくれよ」(ジョゼフ)
「(上着を渡して)まだ冷え込むからな。死ぬなよ…」.
「ジョゼフこそ死なないで!」.
ジョゼフの機械人形に同乗して戦いを見ると言い張るフランを説得するジョゼフ。
てかこいつらまでちゃっかりできてるし。どういうことなんだ、どういう…
「は、始まったけど、迫力のある写真が撮れたときは、私が死んじゃう!」(フラン)
「ボール球がモビルスーツみたいに動くな!」(フィル)
そしてウィルゲムの離陸を巡るディアナカウンターとミリシャとの攻防戦開始。
「ロラン、ハイヒールのジョゼフは接近戦をやる!」(ジョゼフ)
いつのまにかフラットにそんな愛称をつけていたとは。
「飛んでいる…遺跡が…!」(ロラン)
獅子奮迅の働きをしたロランとジョゼフの健闘の甲斐あって、遂にウィルゲム離陸。
「何があったか知らんが、すぐに答えが出ない時っていうのはあるんだぜ」(ギャバン)
自らの活躍に理由を見出せないロランにアドバイスするギャバン。
すっかりスレッガ−的は位置付けに… ってことは「まだまだー!」で死んじゃう?
「グエン様、あなたのローラは天使ではございませんね」(リリ)
「ではなんなのです?ローラは」(グエン)
「若くてきれいな、豹でございましょ?」.
「豹ですか」.
「ええ。お二人ともまだ気付いていらっしゃらないようですけれど、.
今にあの鋭い爪はグエン様を、引き裂くかもしれませんね」.
「…ははっ、それは楽しみですね」.
グエンに利用されていると指摘されたのがよほど応えたのか、戦闘中
「僕はローラでもなければ、道具でもありませんよ」
と叫んで多少の反発心を見せたロランと、それを少しばかり危険視するリリ嬢。
<次回予告>
秋のお祭りの中、ディアナ様が見つかっても、コレンさんがいれば物事は複雑になる。
ハリー中尉もディアナ様も、コレンさんの癒しになるようなモビルスーツ戦をやれというのだから。
そんな戦い、僕にできるんだろうか?
次回∀ガンダム「悟りの戦い」 ヒートホークが秋風を斬る…!
第26話:悟りの戦い
#とある村でのお祭りにて「∀」の像を見た途端、暴走し始めるコレン。
「お嬢さんは、めったなことでは歩かねえんだよ」(コレン)
「ひひっ、天国が匂ってきた」.
何故かコレンと旅することになったディアナ様。
相変わらず謎深きトークを多用するコレンの独特感性にどこまで付いていけるか。
「我々は魔法使いではないということをお忘れなく」(ホレス)
華々しく飛び立ったかと思いきや、あっさり動かなくなったウィルゲムの修理をグエンに命じられて。
頑固で優秀な技術者らしいセリフ。
「戦力が足りない分は気合でカバーするのよ、精神力!」(ソシエ)
メシェーいわく、ソシエの物言いは少々ギャバンに似てきたらしい
「あと? あとじゃ、やってもしょうがねえっス」(コレン)
「今ここにいるから、その証拠を作ってんです」.
「あとからじゃ、ホントにここにいたかどうかわからなくなっちまう」.
「人ってのはさ、いつか必ず死んで、忘れられっちまう。誰もしらねえ、誰も話さなくなる…」.
子供達に木彫りの像を彫ってやっているコレン、ディアナ様から旅の先を急かされてのこのセリフ。
実にコレンらしからぬ… いや、逆にコレンが言ったからこそ光る名セリフ? 妙に深い真理的な…
「なんでいちいち」(ブルーノ)
「俺達の生活をおびやかすの?」(ヤコップ)
「コレン軍曹は…!」(両名)
今まで穏やかに祭りを楽しんでいた筈が、「∀」のハリボテ像を見た途端、
「ガンダムー!」と叫びながら、憤怒の表情で暴走し始めたコレンを見て。うん、気持ちは分かる。
「ガンダムよう… おめえはいちゃいけねえんだ、たとえみんなが忘れちまっても….
おいらの頭の中にゃ、ちゃんと残ってんだ。お前は白い悪魔だってな」(コレン)
とりあえずハリボテ∀を倒して満足した模様のコレン。
「天の階段、天の蓑虫、人の魂いざなう〜」とか訳の分からない詩を口ずさみながら、再び放浪の旅へと。
<次回予告>
ロスト・マウンテン。
誰も入ってはいけないところに、ディアナ・カウンターとスエサイド部隊が入ってしまった。
新しい兵器を求めてのことだったのだが、それが、黒歴史の真実に触れることになり、ソシエお嬢さんは絶叫した。
次回∀ガンダム「夜中の夜明け」 死神の光に、風はない…
第27話:夜中の夜明け
#中盤最大のヤマ場。黒歴史、その恐ろしさの一部が垣間見える。
「恐ろしいものだな…」(ハリー)
地球体験の一環として、稲刈りを手伝うハリー。気難しいようで案外気さくなんだよねこの人。
「その為のゴールドタイプなのだ、心配するな」(ハリー)
「ディアナ様をお願いします」とロランに頼まれて。
この返しは流石親衛隊隊長といったところか? ちなみにこの回から大尉に昇進。
「長寿であることが、目出たいものではないと思い至りました…」(キエル)
「わたくしの過去にだって楽しいことは一杯ありましたよ」(ディアナ)
「ディアナ様…」.
「今日まで、よくソレイユを抑えてくださいました、ありがとう」.
遂にディアナ様とキエル・ハイムが再会。互いの苦労を偲びあう。
「ああっ!ものを知らないのなら、せめて私の言うことを聞いてくれ!!」(ゼノア)
発掘された核弾頭を雑に扱うエイムズのザク…じゃない、ボルジャーノンを見て、思わず悲鳴をあげるゼノア。
ちなみにレット隊の連中は「ザク」と認識してるみたい。
「なんで沈まないのォ!?」(ムロン)
ギャバンのボルジャーノンを責めたてるムロンのフラット。
てかオカマ言葉のムロンがこれ言うと「どうしてエレクチオンしないのよォ!?」を思い出す。
この後、あわれギャバンは地中にMSごと埋められ、核の爆発に巻き込まれて…
「ひ、昼間になった…!」(キャンサー)
「夜明けには、早いんじゃないか?」(シド)
「夜中の夜明けなど、あってはならない歪みです」(ディアナ)
掘り出した戦術核が連鎖爆発、その威力を初めて見た者の心胆を存分に寒からしめる。
<次回予告>
敵も味方も焼き尽くす、黒歴史の恐ろしさを知ったゼノアさんは、核爆弾を、地中深く埋め戻すようにと僕に頼んできた。
その頃、ディアナ様とキエルお嬢さんは、フィル少佐の魔の手から、逃れなければならなくなっていた。
次回∀ガンダム「託されたもの」 黒い風は時代を戻す…!
第28話:託されたもの
#残された核弾頭の始末に困ったゼノアさんから、それを託されるロラン。
「お前の言ったことは、けだし名言」(フィル)
「地球に伝説の兵器が埋まっていた。この事実で戦況はがらっと変わりますね」
と言ったポゥのセリフを指して。小物がクーデターを目論むと、ろくなことにならないぞー
「ごらんあそばせ、このとおりってね。笑うしかないじゃないすか」(ジョン)
「うう… 嘘だよなこれ…!」(エイムズ)
爆心地跡を見て呆然とするスエサイド部隊のナンバー2と3。ナンバー1のギャバンはもはや…
「この爆弾には敵も味方もない!」(ゼノア)
「私の名前はラルファ・ゼノア。核兵器の存在を知ったら戦う気がしなくなった軍人だ」.
そう言ってロランに核弾頭を託すゼノア大尉。これこそ本当のけだし名言。
この後、ソシエとメシェをディアナカウンターから守って玉砕。
最後のセリフは「核兵器が使われる戦争をやったら、また黒歴史を書くことに…」 合掌。
「水をくれェ〜」(ロラン)
「水ゥ〜」(ソシエ)
MSに被爆者の真似をさせて、ポゥをビビらせるロラン達。よもやの「はだしのゲン」作戦?
「ロランの作戦は無茶苦茶よォ〜」 メシェーさん、ごもっとも。
<次回予告>
ソレイユに捕らわれたディアナ様は、キエルお嬢さんを装って、フィル少佐を混乱させた。
一方、ポゥ中尉は、キエルお嬢さんがいなくなれば、女王になれると信じてしまった。
僕はお二人を守りたいと思った。
次回∀ガンダム「ソレイユのふたり」 風が二つに分かれた…
第29話:ソレイユのふたり
#ソレイユにてフィルが反乱を起こし、ディアナカウンター内で内輪もめ勃発。
「ハリーが連れ出した女を連れ戻してこい」(フィル)
「ディアナ様、ですね?」(ポゥ)
「女だ!」.
「あ、はい」.
「俺達の王国が誕生したら、すべて私の指揮下に置く。その時はお前を女王にすると言ったろ?」.
「…はい」.
「だからその女を捕まえる必要があるんだ」.
「…行きます!」.
クーデターを起こしてディアナ様を捕虜にしたものの、キエルかディアナ本人か判別つかないフィル、
ポゥにキエル捕獲を命じるの巻。ポゥの子犬ばりに健気さが○。何処か憎めないんだよね、このアホカップル。
「貴公もホレス氏と同じだな。敵味方がない…」(ミハエル)
宇宙へ行けるなら(ディアナカウンターの)捕虜になってもいい、と言い切るメシェーの親父に対して。
「…もう少し、静かにできないのかね!」(グエン)
「初めてのジャンプにしちゃ、静かですよ」(ミリシャ兵)
「は、初めてか…!」.
ディアナカウンターからブン捕ったウァッド(ミリシャ内ではアルマジロ)に搭乗したものの、
ビビくりまくるグエン。
「蛮族というレベルが、知恵が成した物を触るのは、やめていただきたいのです」(キエル)
「馬鹿に刃物は持たせられないとおっしゃればよい!」(グエン)
月への階段「ザックトレーガー」を使うのを止めるよう進言するディアナ様もどき。
そりゃディアナ本人がアグリッパと話す前に、色々掻き回されたくないものね。
「スカートをはいたままで、私と戦えると思うな!」(ハリー)
ムッジェネレーター付きのスモーで戦闘に臨もうとするポゥをあしらうハリー。
ポゥが帯同させた背後のMS2機(ムットゥーと呼称)は、ひょっとしてバウンド・ドッグ?
「あっ、無礼であります…!」(キエル)
「あっ、胸がつぶれます…!」.
結局、ミリシャに預けられる羽目になるディアナ様もどき。
ウァッド(アルマジロ)のアームをまだ上手く操作出来ないミリシャ兵のせいで、苦悶の表情をお浮かべに。
この上品な物言いが、たーまーらーんー
「お二人でお一人、お一人で」(親衛隊)
「二人」(ディアナ)
「は、はい」.
「ありがとう」.
ディアナ様をソレイユから密かに逃がす算段をする親衛隊隊員。
その際、ソシエかディアナか判別不可能なことをネタにやり取りするディアナ様ってば、ホントお茶目。
普段とはちょっと違った感じのニュ−衣装も可愛いっス。
<次回予告>
ソシエお嬢さんのウェディングドレス姿に、僕の胸は痛んだ…
が、恋心を自覚する間もなく、僕は戦う。
レット隊の人たちが、キエルお嬢様をディアナ様だと、信じてしまったからだ。
次回∀ガンダム「胸に抱えて」 風は小さな竜巻になる。
第30話:胸に抱えて
#ますます勘違いした方向へ暴走しまくるレット隊。
「あらー」(フラン)
「ジョゼフのハイヒールもふられた」(メシェー)
「やっぱりおかしいわ」.
「ソシエさん、どうしたんだよ?」(ジョゼフ)
「すみません、主人も色々あるようなんです。忘れてください」(ロラン)
「優しくしてやんな」.
ソシエの様子がおかしいとのことで、すったもんだする周辺。
ジョゼフのフラットが、ソシエのカプルに、腕を振り払われるとことか、妙におかしい。
ちなみに真相は以下。
「ギャバァ〜〜〜ン、ウェディングドレスを着たあたしは、綺麗でしょう−−−!」(ソシエ)
ギャバンにもらったドレスを着て、爆心地の方向を向いて、最後の挨拶をするソシエ。
「ソシエはきれいよね…」(フラン)
「フランだってきれいさ」(ジョゼフ)
「うん。…………………あ! いやだァ〜、ジョゼフって、ハハハハ…!」.
「…そういうこと言うの、あんたには似合わないわよ」.
「そうかなァ?」.
くっそー、イチャイチャしやがって。だけどトボけた味だしてる両者だけにお似合いでもあるね。
「ムロン、あたしに命をくれるかい?」(キャンサー)
「何を今更おっしゃいますやら」(ムロン)
「あの爆弾が手に入らなければ、ここで爆発させてディアナ様に害が及ばないようにしたいのさ」.
「いいじゃないっスか!」.
「姐さんと二人、いいじゃないっスかァ!」.
ディアナを核弾頭から守る為、玉砕の覚悟をするレット隊の重鎮。
命を捨てることに「いいじゃないっスか!」の一言で同意するムロンの漢気っぷりがいいじゃないっスか。
「いちいち赤ん坊に言うみたいに言わなくていいの!」(ソシエ)
「…い、いきなり拡大モードにしないでください」(ロラン)
細かくお伺いをたててくるロランに対して、ソシエの癇癪玉が爆発。
「目には目、歯には歯、銃には銃で答えたい」(グエン)
レット隊の奇襲に対して、ディアナと思われているキエルを盾にして、対抗するグエン。
「この者達は数代前、ムーンレィスだった者の子孫なのです。.
ディアナカウンターに馬鹿にされながらも、わたくしの為にと尽くしてくれているのです。.
ここは、わたくしに免じて、帰してやってください」(キエル)
「(あたし達のことを、よく御存じ…)」(キャンサー)
「銃をお収めくださいませ、グエン殿。大人げがないことを…!」
ディアナ(もどきだけど)から暖かい言葉をかけられて、感涙にむせぶキャンサー。
「この子って水中の方が得意みたい。なんでかしらね、ロラン知ってる?」(ソシエ)
そりゃ元々が水中用のMSだからね。詳しくはZZの24話を参照。
<次回予告>
ウィルゲムは、南にあるマニューピチを目指して出発した。
当然、ディアナカウンターの追撃があるわけで、僕はソシエお嬢さんとの連携プレーで迎え撃った。
どこかで、ディアナ様が見守ってらっしゃると信じて。
次回∀ガンダム「追撃!泣き虫ポゥ」 南の海で風が跳ねる…!