#11:ダブルオーの声

#全員スッパのニュータイプ描写はあまりに斬新的すぎるとしか。

「もうたまんなァい〜」(ネーナ)
  メメントモリの威力を目の当たりにして思わずエクスタっちゃったネーナさん。
  もうすっかり大人な感じだけど、亡き兄達のことを「にぃにぃズ」と呼ぶ辺り、まだまだお子様か?

  


「ことごとく先手を打つ!」(カティ)
「戦争根絶など所詮は夢想でしかないことを、お前に教えてやる」.
  冴えわたるマネキン大佐の陣頭指揮により、もはやアップアップ状態のプトレマイオス。
  そしてこの状況に及んでなお「この程度の戦術!」とか負け惜しみってるスメラギさんにも萌え。

「守るんだ、みんなを…仲間を…」(イアン)
  天然ドリル娘の親父、沙慈にオーライザーを託してここに死す… 
  …かと思いきや、案外にしぶとかったりするんだな、これが。

  


「2個付きは我が小隊で引きつける!」(バラック)
  かのリックドムの「スカート付き」に続く名愛称、ダブルオー「2個付き」ここに誕生。
  バラック隊長、第1話「貴様の時代は終わっているー!」に続く久々の活躍かと思いきや…↓

「破壊する…!」(刹那)
「俺たちが、破壊する!」「俺達の意志で!!」.
  刹那のこの一言とともにそのライフはあえなくゼロと相成りました。
  散り際のお言葉は「なにィ!?」。合掌…

  


「なんだ…これは…!?」(刹那)
「どうしてここにいるんだ!」(沙慈)
「どうしてここにいるのよ!」(ルイス)
  刹那いわく「これが、ダブルオーライザー… 世界を変える力…」が炸裂しまくった末に、
  ファーストからの伝統芸「ニュータイプゾーン」があますことなく顕現!? しかも全員が全裸て。

  


  とりあえずこの
記事及びそこに貼り付けてあった下記AAにはメチャ爆笑しました。

  どうしてここにいるのよ! 
               どうしてここにいるんだ!
  ○            ○   ○  
  | ̄             ̄|   | ̄ 俺がガンダムだ!
   ̄|            | ̄    ̄|

<次回予告>
  戦火の中で果たされるルイスと沙慈の約束。その想いすら戦火の中に溶け込んで…
  次回「宇宙で待ってる」。 慟哭は光に。絶望は涙に。




#12:宇宙で待ってる

#刹那とダブルオーライザー、獅子奮迅の大活躍。その強さたるや、もはやキラのフリーダム級?
 あと「何も出来ない俺…!」的な自己憐憫に捕われてメソ泣く沙慈・クロスロードさんとか、
 とんでもない思い違いをした末、思い出の写真を全件削除しちゃうルイス・ハレヴィさんとか。

  


「大佐の勝利の為に…!」(コーラサワー)
「おわー!」.
  サザビーに対するニューガンダムのそればりにMSごと顔面パンチくらって、
  銀河の彼方まで吹っ飛んでくコーラサワー先輩。はいはい、お約束お約束。

「馬鹿な…! しかし、私は… イノベイターだー!」(リヴァイヴ)
「やられた… イノベイターである、私が…?」.
  極太メガビームをかわされてもまだ余裕だった筈が、渾身のビームサーベル攻撃を
  機体ごと粒子化という超ド級チートで切り返されて、「なん…だと…」風に完敗くらうリヴァイヴ。
  敗者の弁は「リボンズが教えてくれさえすれば…!」だそうで。

  


「黙っていろ。意地汚い小娘が…」(リボンズ)
  もろ八つ当たりな裏拳気味のビンタくらって床に尻餅、そのまま恥辱にまみれる王さん。
  なんでこの人いるのかなーと前々から思ってたけど、まさかこんなところにその存在意義を見い出そうとは。
  今後もリボンズたんの蹂躙専用肉奴隷として、そのことごとくに耐えて頂きたいと思う所存。

  


「…関係、してたんだ。 あの頃から…!」(ルイス)
  これはこれはルイスさん、今日もいい顔してんなー 
  でもって案の定、激昂しすぎた挙句のひきつけおこして、とんでもなくピクつく羽目に。
  ねえ、マジどこで売ってんスか、このオモシロ生き物。
  ちなみに「関係」って、それ「人間」の方? それとも「肉た… 

  


「お前の為の、戦いをしろ」(刹那)
  真摯な態度で沙慈に助言したつもりが、何故か逆ギレられた末に即ブン殴られる刹那。
  ここまでやられてなお
「過去じゃない。未来のためだ」とか言えるってんだから、この悟りっぷりは本物かも。
  だとするとあの厨丸出しの名セリフ「俺がガンダムだ!」はもう聞けないのか?

「華奢な腕だ。パイロットのものとは思えん」(アンドレイ)
「君は、アロウズにいるべきではない」.
  説教を口実にルイスの腕をわし掴んだ末、
「君は、アロウズにいるべきではない」って、どんだけー
  思わず語尾に「やる夫」ばりの擬音("キリっ")をつけてあげたくなるほどイケすぎてるよ、息子。
  あげく義手の方にて軽々と捻られるという無惨オチまでついての仕上がりっぷりにはもはや目を覆うしか。

  


<次回予告>
 
 衛星兵器を破壊すべく、ソレスタルビーイングが、決死のミッションを開始する。
  次回「メメントモリ攻略戦」。 これぞ、ガンダムマイスターの真髄。




#13:メメントモリ攻略戦

#超高速で迫りくるメメントモリを前に照準を定めるロックオンのカッコ良さだけはガチ。

「そっちとは射程が、ダンチなのよね!」(ヒリング)
  リボンズを長とした五人のイノベイター、最後の1人「ヒリング・ケア」が遂に戦線参加。
  搭乗MSはリヴァイブと同じく長距離支援型MS「ガデッサ」。

  


「やらせてもらいますよ。私の大好きな殲滅戦をね」(アーバ)
  今にして思えば典型的なやられ役キャラだったアーバ・リントさん。
  お得意のセリフでキメたこの20分後、逆に自分が殲滅されちゃうの罠。断末魔は「いやァー」

  


「いくら上位種とはいえ、男の嫉妬は見苦しいということよ」(王)
「お嬢様、女の嫉妬も見苦しいんじゃない?アンタの思い通りになんかさせてあげないんだから」(ネーナ)
  前回であれだけの醜態を晒しておきながら、外見上はあくまでクール&ビューティを貫く王さん。
  でもそのブ厚いツラの下の素顔はすっかりネーナさんに見透かされてたり。

  


「イノベイター…!」(刹那)
「御存じじゃないさ!」(ヒリング)
  ヒリングのセリフ回しがちょっとトミノ入ってるぽかったので、脊髄反射で取り上げてみる試み。

「作戦を完遂させる…!」(スメラギ)
「どんな手を使っても…」「私の戦術で…」「みんなを!」.
  オ−ビタルリング上を超高速で滑空するプトレマイオスとそれをどうにか撃墜せんとする
  アロウズ艦隊との手に汗にぎる攻防戦には、種1期のオーブ脱出編を想起させる何かがあったり。
  あとさりげなくケルヴィムが新兵器出してます、シールド専用目的のビットってな確かに新しいかも。

  


「ロックオン・ストラトス!」(ティエリア)
「その名の通り、狙い撃つぜェー!」(ライル)
  
ターゲットのピンポイント狙撃に成功のち、そのサイドを高速パスしていくプトレマイオスと
  その背後で誘爆するメメントモリというお約束通りの構図が素晴らしくカッチョいい名シーンかと。

  


「きれい〜」(子供達)
「いいや、少しも綺麗なんかじゃないのさ。.
 あれは戦いの光だ。君たちの時代に残してはいけないものだ…」(クラウス)
「次の時代に…残すべきもの…」(マリナ)
  大気圏で燃え尽きていくメメントモリの残骸を眺めつつ、子供達を優しく諭すカタロン幹部クラウス。
  今のところ全然目立たない存在だけど、はたして後半で活躍の場は与えられるのだろうか?

  


<次回予告>
 
 プトレマイオスと離ればなれになった刹那は、彼の地で計画遂行者と遂に対面をはたす。
  次回「歌が聞こえる」。 あの人の歌声が心に染みる。




#14:歌が聞こえる

#メメントモリを陥落させるも追撃くらって、意図せぬ地球落ちを余儀なくされるプトレマイオス御一行。
 あとこの回から新OP&EDへ。

「なんじゃ、こりゃー!」(イアン)
  宇宙で命を削って戦っていた筈が、目を醒ませば目の前に広がるはどこまでも牧歌的な光景…
  というわけで思わず松田優作化してしまうイアン技術主任。とりあえず命があって良かったね。

  


「同類を討つのは偲びないが、やらねばならない使命がある!」(ブリング)
「譲れないものは、こちらにもある!」(ティエリア)
「ナドレの時とは違い、自らの意志で、その姿を晒そう…!」.
「セラフィム、ガンダム!」.
「討つというのか、同類を!」.
「違う! 僕は人間だァ!」.
  ちょ、セラヴィの背後から小人が…!小人さんが出てきたよ!?
  でもって10話で出てきたばっかのブリングさんがもう退場て。ねえ、これなんて超展開?

  


「それぐらいしか出来なくても… せめてそれだけでも…」(マリナ)
「歌が… 聞こえる… 歌が…」(刹那)
  こちらは不幸お姫さまことマリナ様。
  よもやランカやシェリルばりの歌エネルギーで刹那を救うのか?
  と思いきや、むしろそのせいで刹那はサーシェスを殺り損ねてたりしてないか、これ。

  


「さようなら、九条」(ビリー)
  過去の憧憬と決別するがごとく、スメラギさんの写真を虚空にバラまくビリー・カタギリ。
  グラハムと一緒に「彼、メロメロなんですよ〜」的な愛嬌ふりまいてくれてた頃が懐かしい…

  


<次回予告>
  凶弾に倒れた刹那、イノベイターの猛攻にさらされるティエリア達。
  戦いは、新たな戦いを呼ぶ。
  次回「反抗の凱歌」。 それは、凄絶なる揺り戻し。




#15:反抗の凱歌

#「アロウズ」「ソレスタルビーイング」「カタロン」に続く第4の勢力「地球連邦反乱軍」蜂起。
  個人的ヒッツはルイスさん駆るエンプレスの大活躍。よもやあのティエリアとアレルヤを手玉に取る程とは。
  (と思いきや、搭乗してたのはデヴァインだそうで。御指摘ありがとうございました)

  


「セルゲイ、昔に言ったよな」(ハーキュリー)
「軍隊とは、国民と国益を守る為、対外勢力の抑止力になるものだと」.
「だが、誤った政治力の元で軍は正しく機能はしない。私は正しき軍隊の中で、軍人として生きたいのだよ」.
  セルゲイにク−デタ−画策を打ち明ける彼のかつての軍友ハーキュリーさん、
  いかにも根性軍人キャラっぽいけど、少々停滞気味だったこの中盤展開をどれだけ引っ掻き回してくれるか、
  とりあえずは期待大。

  


「恋の手ほどきなら、この俺に任せな!」(コーラサワー)
「……って、無視かよ!」.
  乙女マニアのアンドレイさんに、姐さん命のコーラサワー先輩とは、これまた珍しい取り合わせ。
  まあ案の定、鼻であしらわれてましたけど。

  


「刹那、過去によって変えられるものは、今の自分の気持ちだけだ。他は何も変わらねえ」.
「他人の気持ちや… ましてや命は」.
「刹那、お前は変われ。変わらなかった俺の代わりに」(ロックオン)
  セカンドシーズンに入ってからもちょくちょく刹那の前に現れるロックオン兄ィの幻影。
  ここのところ、なんかすっかり「便利キャラ」と化してるような…

  


「4年前、貴男がくれた手紙に、こう書いてあったわ」(マリナ)
「人と人が分かりあえる道を、その答えを探しているって」.
「分かりあう為には、互いを知ることから始めないと。その時間くらい、あってもいいでしょ?」.
  00がいまいち盛り上がってこない戦犯の筆頭候補として、よくその名を挙げられるマリナさん。
  あまりに正当派ヒロインすぎて萌えどころの隙がまったくない、というのがその理由だそうだけど、
  今後、こういった人情シーンでの出番が増えることによって汚名返上も期待できそう、…なのか?

  


<次回予告>
  
クーデター派によって占拠された軌道エレベーターに、各部隊が誘われるように集結する。
  次回「悲劇への序章」。 人類への粛正が始まる




#16:悲劇への序章

#「ハーキュリーの乱」前編。

「政治も軍隊も、良識ある市民が存在してこそ、機能するのだ」(ハーキュリー)
「彼等を目覚めさせる為なら、私は喜んで捨石になろう」.
  自らの命を賭し、また確固たる信念をもってして、市民にアロウズの圧政を訴えかけようとするハーキュリー。
  自他ともに認める捨石キャラとしての矜持を、果たしてどこまで貫けるか。

「邪険にあしらわれるとはな… ならば君の視線を釘付けにする!」(グラハム)
「とくと見るがいい。盟友が作りし、我がマスラオの奥義を…!」.
気合い−−−ッ!!.
切り捨てェ〜〜御免−−−−−ッ!!.
  こんなムシキングもどきが脈絡なく有効視界に飛び込んできたらそりゃ邪険にもするでしょ常考、というお話。
  しかも突然真っ赤に変色しはじめるわ、アニマル浜口と化しつつ突っ込んでくるわで、もうハチャメチャ。
  かつては「キチガイに刃物」だった刹那だけど、すっかりまともになってしまった今じゃ流石に分が悪いかと。

  


「私は純粋に戦いを望む!」(グラハム)
「戦うだけの人生…!」(刹那)
「ガンダムとの戦いを!」.
「俺もそうだ!」.
「そしてガンダムを超える、それが私の…!」.
「だが、今は…!」.
「生きる証だ!」.
「そうでない自分がいる!!」.
  しかと噛み合っているようで実は微妙にズレている戦い最中の自己主張バトル。
  だけど妙な説得力もあるこのシーン、どこかロランvsギンガナム戦のラストを彷佛とさせるようなものが…

  


「(刹那、お前は変われ。変わらなかった俺の代わりに)」(ロックオン)
「分かっている、ロックオン… ここで俺は変わる… 俺自身を、変革させる…」(刹那)
  踊らされてると分かっていてもロックオン兄ィの言霊とその残滓、
  そしてそれに応える刹那のセリフにゃ、どうにもホロっとさせられるものが。

<次回予告>
  
閃光と破壊、絶望と苦悩。命奪いし戦火の中で、人々の想いが交差する。
  次回「散りゆく光の中で」。 愛が憎しみに変わる前に。




#17:散りゆく光の中で

#「ハーキュリーの乱」後編。中盤最大の山場か。

「産業革命以来、機械文明を手に入れた人類は、その知恵で争い、滅びに直面してきた。.
 偉大なる時の指導者達も、数十年で寿命を迎え、世の中は再び渾沌の時代に戻る」(リボンズ)
「それが世界の、人類の歴史」(リジェネ)
「人類は過去から何も学ばない」.
「だからイオリア・シュヘンベルグはイノベイターを創造した。.
 人ならざるものが、人より寿命をもって人類を滅亡から救う。そして、来るべき対話に….
 それが出来るのは僕達だけさ」.
「君は僕に造りだされたことを忘れているようだね。いわば君にとって僕は創造主」.
人類を導くのはイノベイターではなく、この僕、リボンズ・アルマークだよ.
  どこまでも涼しげにその傲慢と不遜を貫くイノベイターの長、リボンズ。
  「そうだ。世界を変えるのはこの私!」とかなんとか大見得きっておきながら至極あっさりおっ死んだ
  誰かさんみたいにならなきゃいいけど。

「刮目せよ。一世紀以上かけて造り上げた人類の叡智が、滅びる様をな」(アーサー)
  メメントモリ照準を軌道エレベータへ向けるよう指示するアロウズ指令アーサー・グッドマンさん。
  アーバさん亡き今、その下卑た小物っぷりをどこまで見せつけてくれかに着目したいキャラの1人。

  


「オーライザーに乗れ。六万もの人名がかかっている。これは、守る為の戦いだ」(刹那)
「成功の確率は低いだろう。だが始める前から諦めたくない」.
「守る為の…戦い…!」.(沙慈)
  そらからの砲撃を大気圏下でどーにかするというミッション・インポッシブルに挑む刹那と沙慈。
  エヴァの中じゃ12話「奇跡の価値は」が一番好きなミーにとっちゃ「旨味ー」な展開。

「貴様は軍人だ、軍人なら市民を守れ!1人でも多くの市民を救い、その上で死ね!」(セルゲイ)
  絶体絶命の窮地を前にすっかり悟りきった様子のハーキュリーと、そんな彼に檄を飛ばすセルゲイ中佐。
  言いざまが根性軍人の元祖ランバ・ラルっぽくて良いね。

  


「トランザムライザー!」(刹那)
「なんだと!?砲撃ではない…!ビームサーベルだと!?」(アーサー)
  地上から無重力圏まで伸びるサーベル、だと…!よもやのイデオンソード、キター!
  そしてそれに巻き込まれる形となったエンプレスのデヴァインさん、光の速度で塵芥と化す。
  その散り様のあっけなさたるや、比類なき空気っぷりを野晒したお仲間のブリングさんを悠々と上回るほど。
  最期のお言葉は皮肉なことに「ブリングの…敵…!」だったそうな。

  


「こんな状況で、全てが一つにまとまっていく…」(アニュー)
「皮肉なもんだな。だが、悪くない」(ラッセ)
「私は命を見捨てない。父と違う生き方をする…!」(アンドレイ)
  ソレビ、クーデター軍のみならず、カタロンや連邦正規軍、そしてアロウズまでもが協力しあって
  崩落していく軌道エレベータ外装パーツから地上都市を守る様はなかなかに圧巻。
  逆シャアにおけるアクシズ攻防戦以来、ベタではあるけどこういうシーンには弱いのよね。

  


「なにを… なにをしてるんですかアンタは!」(アンドレイ) 
  5分前まで「私は命を見捨てない、父と違う生き方をする…!」とかぬかしてた御当人が
  あっさりカミーユ化してお父上の命そのそもを軽々と見捨ててるという一番救えない展開に。
  「そのとき」の言葉は命を奪った相手に対する憎しみや憤りよりもむしろ自己に対する悔やみと哀しみの
  こもった
「アンドレイ…」だったといいます。

  


「アンドレイ…済まなかった….
 心を閉ざしたお前に、どう接すればいいか… 努力を怠っていた…」(セルゲイ)
「ホリー… 済まない…」
  そしてこの00ストーリーを初期から支えてきたロシアの荒熊もついに…
  その不精鬚をこよなく愛した全国65535人のセルゲイ・ファンよ、
  カズマ流に言うなら、お前はいま泣いていい… 合掌…

  


<次回予告>
  軌道エレベータ崩壊から4ヶ月。
  変貌する世界の中で、人々は翻弄され、流されるしかないのか。
  次回「交錯する想い」。 戦いの中で、誰かが叫ぶ。




#18:交錯する想い

#ハーキュリーの乱(正式名称:ブレイクピラー事件)から4ヶ月後。

「私が欲しくても手に入れられないものを…何故そう簡単に捨てられるの?どうして…」(ソーマ)
  セルゲイ大佐を眼前で失ったショックから、再びソーマ人格に戻ってしまったマリー。
  そんな彼女を見てこれまた悩める男に戻ってしまったアレルヤ君。
  もはやハレルヤさんに御降臨いただき、事態の収拾をはかってもらうしか…

  


「望まぬとも時代に取り残されていくのさ。君の美貌が時とともに劣化していくように」
「華やかかりし頃の過去に固執し、他者を傷つけて安寧を得る。
.
 いけないことと分かっているのに、やめることすら出来ないんだ」(リボンズ)
「誰かが諭してやる必要があると思わないかい」.
「それが貴男方だと?」(王)
「人間の価値感は狭すぎるんだ。僕らはもっと広い視野で物事を考えている」.
「…そうですか。なら、その広い世界の変革、期待しておりますわ」.
「一つ、言っておくよ。君は、イノベイターになれない」.
「…!」.
哀しいけど、それが現実なんだよ.
  とどまるところをしらない増長っぷりを見せるリボンズさん。
  そろそろリジェネ辺りに後ろから撃たれてもおかしかない頃かと。

「同じ状況になれば、君はどうする?」(アンドレイ)
「他人の命は奪えても、肉親はできないというのか!?」.
「父親殺しの男と、家族の仇を討とうとする女。お似合いよアンタら」(ヒリング)
「…准尉、我々は理想の為に戦っている。その為には決断しなければならない時がある」
「君にも、そのうち訪れる」
.
「…出来るだろうか、私に。彼を… 沙慈を討つことが…」(ルイス)
  くだんの一件の顛末を聞かされてショックを受けてるところをイノベイターに茶化されるルイス。
  でもヒリングの言う通り、確かにお似合いの二人かも。
  凄まじく誤解と勘違いをしてる上、それが取り返しのつかない領域まで達しようとしている辺り。

「ルイスを討つつもり…?」(沙慈)
「それは、お前次第だ」(刹那)
「戦いは破壊するだけじゃない。作り出すことだって出来る。.
 俺は信じている、俺達のガンダムならそれが出来ると」.
「後は、お前次第だ」.
「……僕は、引き金を引けない」.
「分かっている」.
「ルイスに叫び続けることしか出来ない」.
「分かっている」.
「それでも… 僕は… 僕は…!」.
「会いに行こう、ルイス・ハレヴィに…!」.
「ああ… ああ!」.
  なんと戦わないどころか戦えないことを全肯定。
  望まざる戦いに身を投じざるをえなくなっていく少年達の物語という負の永遠ループからの脱却が遂に?
  08MS以来のテーマをどう料理してくれるのか、今後の沙慈と刹那にしばし傾注。

  


「アニュー、聞いてるか?」(ライル)
「どうかしたの?」(アニュー)
「愛してるよ」.
「え…!」.
「まさに狙い撃ちだな」(ラッセ)
「ていうか、いつのまに?」(スメラギ)
「すごいですゥ〜 恋の華が咲いたですゥ〜」(ミレイナ)←危うくプラズマ液晶砕くとこでした
「おめでとうございます」(フェルト)
「え…あ… いいから行って!」.
「オーライ、ケルディム。ロックオン・ストラトス、狙い撃つぜ!」.
  ちょ、なに完璧に仕上がっちゃってんのお前ら。キラとフレイ様以来のいきなりモード再び。

  

  このキザすぎるノロケに当てられたか、出撃の最中、愛するものの名を次から次へと口走っていくパイロット達。

「ルイス…」(沙慈)
「沙慈…」(ルイス)
「母さん…」(アンドレイ)
「大佐…」(ソーマ)
「マリー…」(アレルヤ)
「アニュー」(ロックオン)
「ヴェーダ…」(ティエリア)
「ガンダム…!」(刹那)
「ミッション、スタート!」(スメラギ)
  なぁ、大切な人や愛する者、側にいてほしい誰か達の中に、なんか無機物が二つほど混じってね?

<次回予告>
  戦場で輝くトランザム・ライザーの光が、すれ違っていた二人を、遂に向き合わせる。
  次回「イノベイターの影」。暗躍者が、恋路を阻む。




#19:イノベイターの影

#とりあえず戦ってはいるものの、なんか展開まったり気味。
 ええい、イノベイターはいい!アリーを映せ、アリーの気狂いっぷりを!、とテムっぽく叫びたい気分。

「それを持ったら、この子たちの瞳を、まっすぐ見られなくなるから…」(マリナ)
  絶対窮地の状況に至ってなお剣心ばりの「不殺」を貫こうとするマリナ。
  他人の命を犠牲にしてでもなおその信念を曲げぬという覚悟があるなら大したものだけど。

「この加速粒子…!俺等の脳量子波にビンビンくるぜー!」(ハレルヤ)
「そうだろォー!?アレルヤァ−−−−−−−!!」.
  ハレルヤ先輩、いよいよ完全復活か?
  ソーマ返りして小生意気はいってる子娘を、その勢いでもってバシっとシメちゃってください。

  


「兵器ではなく、破壊者でもなく、俺と、ガンダムは変わる!」(刹那)
「ダブルオーの光…」(ラッセ)
「聞こえたわ刹那、貴男の声が… 貴男の想いが…」(スメラギ)
  刹那の言葉とともに、ツインドライブが形作るダブルリングの中央から謎の光が…?
  逆シャアのサイコフレーム共振にターンエーの月光蝶、そしてVガンの光の翼など、
  ガンダム史においては常にターニングポイントを担ってきた伝説の発光系スキルが今再び。

  


「やめろォー!」(沙慈)
「もうやめてくれ…! 何も変わらない… 仇を討っても、誰も生き返ったりしない….
 哀しみが増えるだけだ…!」.
「こんなことしてたら、みんなどんどんおかしくなって、どこにも、行けなくなる… .
 前にすら進めずに…!」
  戦いの螺旋が生み出す悲劇の連鎖に耐えかねて、遂にエクスプロージョンする沙慈。
  そうと分かっていながら、しかし決して止まれない人類の浅はかさは現在進行形で歴史が証明済み。
  本当、心の底からつくづく思う。日本人で良かったナーって。

「何でも持ってるくせに、もっともっと欲しがって、そのくせ中身は空っぽ」(ネーナ)
「私ねェ、そんなアンタがずっと嫌いだったの」.
「だからさァ… 死んじゃえばいいよォ!」.
「私… 私は世界の… 変革を…」(王)
「最高ォ〜! もうたまんなァい〜!」.
  というわけでネーナさんの裏切りが勃発し、何一ついいところのないまま王さん退場。
  微妙に生き残ってそうな感じもあるけど、仮にそうだとしても残りの話数を考えたらもう何も出来んだろうし。
  ん〜、貧乏姫とは別ベクトルでどこか中途半端なキャラだったような…

  


<次回予告>
  イノベイターとして目覚めたアニューが、ダブルオー強奪を画策する。
  次回「アニュー・リターン」。戻るべきは故郷か、愛すべき男の元か。




#20:アニュー・リターン

#この後がなんか無性に不安になった回。このチープ感に直結する安易さはヤバいような…
 そんな中、重MAレグナント駆るルイスさんが1人気を吐いてくれてましたね。屈折ビーム連発はチートすぎ。 

  


「撃てよ…狙い撃てよ… 俺は何の為にここにいる…? なんのために….
 カタロンに… ソレスタルビーイングに…!」(ライル)
  いくら裏切り者とはいえ、皆の前でラブラブ宣言しちゃった手前、流石にアニューは撃てないか。
  だけどこういう展開にするなら、もうちょっとこの二人の関係は丁寧に演出してほしかったなと。

  


「もしもの時は俺が引く。その時は俺を恨めばいい」(刹那)
  「(相手がアニューでも)トリガーくらい…」と強がるライルを柔らかく諌める刹那。
  あまりに大人でどこまでも冷静で… なんかこう、種死終盤のキラみたいになってきたような…

「嘘だと言うのか、俺の想いも、お前も気持ちも…!」(ライル)
「もう一度、お前を。俺の女にする!」.
「欲しいもんは奪う。例えお前が、イノベイターだとしても」.
「アニュー、戻ってこい… アニュー!」.
  トランザムを使ったとはいえイノベイターであるアニューを圧倒、
  加えて歯の浮くようなセリフ連呼の追撃弾で口説きモード・マックスと化すライルさん。
  だけど二人の関係描写がペラかった分、どこか空回ってるような気がしちゃったのはミーだけ?

  


「ねえ、私たち。分かりあえてたよね…」(アニュー)
「………ああ、もちろんだとも」(ライル)
「良かった…」.
  でもってリボンズに操られた末、結局のところ刹那に狙撃されちゃうことになるアニュー。
  やっぱりそこで死んじゃうんだ。でもせっかくのお涙頂戴劇な筈が前述の理由で取り残された感バリバリ。
  いわゆる「ゾーン」の中で最期の語らいしてた二人の表情描写だけは良かったかな。

  


<次回予告>
  人生を変えられた者。肉親を失った者。連鎖する憎しみは命を奪うことでしか購えないのか。
  次回「革新の扉」。刹那、その向こう側へ。



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