第1話:ソレスタルビーイング

#初回のお約束にもれず、主要キャラ及びMS、簡単な背景説明に終始する回。

「この世界に… 神なんていない…!」(刹那)
  内戦の中を駆け抜けつつ、諦め気味にこう呟く少年時代の刹那。
  直後、キリストばりに光臨してきたガンダムらしきMSには思わず吹いた。
  コレ(↓)、いくらなんでも神々しすぎ。

  


「240082、エクシア、目標地点を視認。GN粒子の散布、目標到達と同時に終了させる」(刹那)
「目標対象確認。予定通り、ファーストフェーズを開始する」.
  軌道エレベータ直上からの急降下でAEU制空権への侵入をはかる刹那。
  見た瞬間「え、これなんてヒイロ?」と思ったのは私だけではない筈。
  あと背中にくっついてるカタツムリに再度失笑。ちなみにそのカタツムリ、
   
機体中央に搭載されたGNドライヴから発生するGN粒子により、無限に近いエネルギーと、
   驚異的な機動性能を実現している。また、空間に放出されたGN粒子は、電波障害を引き起こし、
   通信、及び通常レーダーの使用を不可能にする。
  という機能を備えている模様。いわばミノフスキー粒子発生装置みたいなもんか?

  


「貴様、俺が誰だか分かってんのか? AEUのパトリック・コーラサワーだ。.
 模擬戦でも負け知らずの、スペシャル様なんだよォー」(コーラサワー)
「ハァ?テメェわかってねぇだろ!」.
  刹那の搭乗MS「エクシア」の前に立ちはだかる、AEUのエースパイロット、コーラサワーさん。
  出だしのセリフからしてコレモンって。
  登場した瞬間からいきなり殴られたジェリド以上の「咬ませ犬」臭がもうプンプン。
  直後、案の定
「エクシア、目標を駆逐する」の言葉とともに、搭乗MS「イナクト」をダルマ化される。
  その過程は以下の通り。
   ・
「俺は!」 ←左腕破壊
   ・
「スペシャルで!」 ←右腕破壊
   ・
「2000回で!」 ←頭部破壊
   ・
「模擬戦なんだよォー」 ←倒壊

  


「失礼」(グラハム)
(双眼鏡を取られて)あ… 何を…」(民間人A)
「失礼だと言った!」.
  ユニオンのエースパイロット、グラハム・エーカー。
  人から双眼鏡を強引に奪っておいて、この一言。
  こういう言い回しはどこか「トミノ」っぽくて、嫌いじゃない。

  


「実戦だ、ハレルヤ。待ち飽きた… (自嘲気味に笑って)僕は憂鬱だよ…」(アレルヤ)
  「キュリオス」のパイロット、アレルヤ・ハプティズム。
  「ハレルヤ」ってのは、自分の名前にかけた口癖?
  自分で自分に語りかけてるところも含めて、若干のサイコさん臭がにおう。
  ちなみに発進時の彼のセリフ「アイ・ハブ・コントロール」とは、空軍の専門用語で
  主に操作を確保したものの合図として使われるそう。

  


「行こうぜ、ガンダム・デュナメスと、ロックオン・ストラトスの初陣だ!」(ロックオン)
  スナイパーモードを駆使して、地上から敵機を狙い撃つロックオン。
  そのまんますぎる名前に加え、「ヘタレ役をやらせれば日本一」な三木さんの起用効果も相まって、
  今のところダントツで一押しなキャラ。

  


「ヴァーチェ、目標を破壊する」(ティエリア)
  今回、初お目見えしたガンダム4機種の中でも一番インパクト濃かったのがこのヴァーチェ。
  その重装備もそうだけれど、全長18.4m、重量66.7トンは、あのジ・オをも上回る超々重量級クラス。
  もちろん敵機は跡形もなくコナゴナ、アレルヤを
「やりすぎだよ、まったく…」と嘆かせる程の破壊力。
  いや自分、デンドロビウムやαアジール、キュベレイなどの不格好で重装備なMSやMAが好みなもんで。

  


「地球で生まれ育った全ての人類に報告させていただきます。.
 私達はソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織です。.
 私達、ソレスタルビーイングの活動目的は、この世界から戦争行為を根絶することにあります。.
 私達は自らの利益の為に行動はしません。.
 戦争根絶という大きな目的の為に、私達は立ち上がったのです。.
 ただ今をもって、全ての人類に向けて宣言します。.
 領土、宗教、エネルギー、どのような理由があろうとも、私達は全ての戦争行為に対して、.
 武力による介入を開始します。戦争を幇助する国、組織、企業なども、我々の武力介入の対象となります。.
 私達はソレスタルビーイング、この世から戦争を根絶させる為に創設された、武装組織です」(シュヘンベルグ)
  以上が「ソレスタルビーイング」なる武装集団の目的。
  いくらなんでも陳腐かつ無差別すぎる気がするし、
  戦争を戦争で解決という考え方自体おかしい、戦争をなくすための武力行使は存在自体が矛盾、など
  各キャラからの突っ込みも多数あるものの、背景レベルのストーリー云々よりキャラ立ち勝負が大方を占める
  タイプな作品なだけに、目的はこれくらい単純明解な方がいいのかもしれない。ところでこのオッサン誰?

  


「ハレルヤ、世界の悪意が見えるようだよ」(アレルヤ)
「人類は試されている。ソレスタルビーイングによって」(ティエリア)
「それは、悪行よ」(スメラギ)
「始めちまったぞ… ああ、始めちまった。もう、止められない」(ロックオン)
「トマラナイ、トマラナイ、トマラナイ」(ハロ)
「俺達は世界にケンカを売ったんだ、分かってるよな、刹那」.
「…ああ、分かっている」.
「俺達はソレスタルビーイングの、ガンダムマイスターだ」(刹那)
  指令っぽいオッサンの宣言をバックに、今後に対するそれぞれの思いの丈を述べるソレスタルの面々。
  ドサクサにまぎれてハロが登場してくる辺り、旧来からのガノタには嬉しい配慮といったところか。
  あと刹那は「分かってる」とか言ってるけど、その後の返事を見る限り、何一つ分かってないと思う。

  


<次回予告>
 
 戦争行為の根絶を体現する機体がガンダムである。
  だからこそ、パイロットは感情を律せねばならない。
  次回「ガンダムマイスター」。 その行為、崇高なるものの苦行か。




第2話:ガンダムマイスター

#人革連の領土、セイロン島の民族紛争に、武力介入作戦を仕掛けるソレスタルビーイング。
 「それがソレスタルビーイング」は名言。

西暦2307年、地球の化石燃料は枯渇し、人類は新たなるエネルギー資源を太陽光発電に委ねた。.
半世紀近い計画の末、全長約5万キロにも及ぶ、3本もの軌道エレベータを中心とした.
太陽光発電システムが完成する。.
半永久的なエネルギーを生み出す、その巨大構造物建造の為、世界は大きく3つの国家群に集約された。.
米国を中心とした世界経済連合、通称「UNION」。.
中国、インド、ロシアを中心とした人類革新連盟。.
そして、新ヨーロッパ共同体、「AEU」。.
軌道エレベータは、その巨大さから防衛が困難であり、構造上の観点からみても、酷く脆い建造物である。.
そんな危うい状況の中でも、各国家軍は、己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサムゲームを続けていた。.
そう、24世紀になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ。.
そんな世界に対して、楔を打ち込む者達が現れる。.
モビルスーツ、ガンダムを有する私設武装組織「ソレスタルビーイング」。.
彼等は世界から紛争をなくす為、民族、国家、宗教を超越した作戦行動を展開していく。.
ソレスタルビーイングが、世界に変革を誘発する。.
  
2話にして背景説明用ナレーションが冒頭に挿入。

「ならば、信じさせましょう」(ワン)
「ソレスタルビーイングの理念は、行動によってのみ示されるのだから」.
  世間のソレスタルビーイングに対する真偽性をいぶかるロックオンの軽口に対して、この一言。
  彼女はソレビ(勝手に付けた略称)のエージェントで、戦闘には参加せずメンバーたちをサポートする
  役割を担っているらしいが、お姫さまだっこで登場してくる辺りはセレブとしてのキャラ付けだろうか?

  


「ふん、好意を抱くよ」(グラハム)
「興味以上の対象だということさ」.
  碇君に対するカヲルくんばりのセリフを放って、やおら801臭を誘発するグラハムさん。
  その好意が向けられた対象が、単なる無機物以外のなにものでもないガンダムでさえなければ…
  あとコイツは命令受けて
「その旨を良しとする」だとか、注意を促されて「熟知している」だとか
  いちいち言葉使いがもったいぶっていて面白い。

(作戦に対して)問題ありません。覚悟の上で参加しているんですから」(ティエリア)
「強いんだ」(スメラギ)
「弱くはないつもりです」.
(ティエリアとアレルヤを見送った後)それは、若さよ」.
  これで一応、主要キャラのツラは出揃ったかな?
  ソレビの戦闘母艦「プトレマイオス」の軍師、スメラギさんと、ピザ・ガンことヴァーチェのパイロット、
  ティエリアの会話より。スメラギさんの中の人が黒プリキュアと同一と知って好感度アップ。

  


「ガンダムだ… 俺がガンダムだ!」(刹那)
  戦闘直前、過去の記憶を現状況にダブらせて、突如「俺がガンダム」宣言をぶちあげる刹那。
  もしくは「僕が一番うまくガンダムを操縦できるんだァ」の短縮系だろうか?どっちにしろ狂ってる。
  この後、双方の敵に対して無差別攻撃を仕掛けた末、一言
「これが、ガンダムマイスターだ」.
  
その妥協なき行動理念と類い稀なる電波発言、どう見てもヒイロとキャラがカブってるとしか。

「ビンボウクジ、ビンボウクジ」(ハロ)
「チッ、分かってるよォ。攻撃に集中する、回避運動は任せたぞ、ハロ!」(ロックオン)
  刹那の電波セリフを合図に、リーダーのロックオンを無視して独自行動を取りはじめる他の3人。
  うろたえるロックオンに対して、すかさずハロからの突っ込みが。
  ところでこのハロ、ロックオンのセリフから察するにデュナメスの一部機能も担っているみたいね。

  


「やったか…(ダメージ・ゼロのガンダムを確認して) む、無傷! なんて装甲!」(敵兵士)
  ガンダムと初遭遇した敵兵がまず口にする言葉、ナンバーワン。
  この後、彼はデュメナスからの狙撃により、このセリフを全て言い終わる前に散っていきました。合掌…

「これで希代の殺人者… けどね…!」(アレルヤ)
それがソレスタルビーイングだ.
  これまでの動向や言動を見る限り、4人の中では一番精神的に脆そうなアレルヤの搭乗機体、
  「キュリオス」の売りは、飛行形態による超々速度での一撃離脱攻撃。要は「Z」の進化版か。

  


それがソレスタルビーイング(スメラギ)
「私達は、物事を変えるときに付きまとう痛み…」.
  双方の軍隊を討つことが本当に紛争解決の糸口となり得るのか? 紛争集結後に憎しみの鉾先が
  こちら側に向くだけではないのか?という懸念・疑問を「それがソレスタルビーイング」の一言で
  あっさり済ますスメラギ姉さん。ある意味、無敵の言葉じゃね?コレって。

「はじめまして、だな、ガンダム!」(グラハム)
「なにものだ!」(刹那)
「グラハム・エーカー、君の存在に心奪われた男だ!」.
  
今のところパト君と並んで、抜群の存在感を放っているグラハム・エーカー。
  ユニオンの可変MS「フラッグ」を駆って、非制空エリアでのそれも空中戦を、
  刹那の「エクシア」に対して仕掛けていく。その無鉄砲さは良し、後はこれに狂気が
  はらみ始めれば、なかなかのライバル・キャラに成長するかも。

 
 

<次回予告>
 
 対話すら拒絶する行為を受け止める術はあるのか?
  突き付けられた刃に、少年は時代の変革を感じる。
  次回「変わる世界」。 これぞ、否定できぬ現実。




第3話:変わる世界

#ソレスタルビーイング、宇宙組と地上組に分散しての作戦行動開始。
 3話にして未だにキャラ紹介の域を出てない感はあるかな。

「乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じられずにはいられない」(グラハム)
「多少、強引でなければ、ガンダムは口説けません」.
  前者はエクシアとの接触時に、後者は愛機のチューン依頼時に述べたセリフ。
  もはや脚本レベルでそっち系を狙ってるとしか思えないこの安易なセリフ回しは一体…
  腐アニメという色メガネでは極力見ないつもりだったけど、そろそろ怪しくなってきた。
  (いや、そういう部分も全部含めて好きなんだけどね)

「俺に…触れるな…!」(刹那)
  MS同志が接触しただけなのに、やたら過敏な反応を示す刹那クン。
  「俺がガンダム」気取りだわ、無差別攻撃は大好きだわと、未来の10代はますますキレやすく
  なってるみたいで。

「やっと戻れる… 地上はキライだ…」(ティエリア)
  次なる作戦の為、ピザガンとともに軌道用エレベータで宇宙へ帰還するティエリア。
  がゆん色がもっとも濃く出ているキャラじゃないか?(ラブレスの草灯と若干カブり気味)

  


「心地いいな、重力というものは」(セルゲイ)
「私は自分の目で見たものしか信じない男だ」.
  人革連のMS部隊隊長さん、セルゲイ・スミルノフ中佐。
  職業軍人路線だけどどこか無頼的な雰囲気も。今までのガンダムにはちょっといなかったタイプかも。
  あえて例を出すなら傷繋がりで、生真面目なバルトフェルドってところか。

  


「ね、沙慈は将来のこと考えてる?」(ルイス)
「漠然とね」(沙慈)
「…その中に私のことは入ってる?」.
「…漠然とね」.
「なに?あ…ちょっと、ルイス…!(キレて席を立った彼女の後ろ姿を見つつ)女の子って…」.
(振り返って)こういうとき、追いかけるの!」.
「…あ、はい…!」.
  ようやく萌えられそうなキャラが現れた。希代の萌えキャラと1字違いってところもポイント高し。
  かわいい声やわーと思ってチェキってみたら「斎藤千和」だった、道理でー(キモヲタの習性)。
  男の方も、刹那の隣人さんだけに、どういう振り回され方するのか興味津々。

  


「多少、強引でなければガンダムは口説けません」(グラハム)
彼、メロメロなんですよ〜(ビリー)
  グラハムは今さらだけど、その相方のビリーも同じくらいのキモさを保有している模様。
  メロメロ、て。キモい、キモいよー

「ニゲタ!ニゲタ!」(ハロ)
「お利口さん」(ロックオン)
「ヨカッタ!ヨカッタ!」.
  南アフリカの鉱物資源採掘権を巡る争いに武力干渉するロックオンと、
  相手の貧弱な装備を見て「いやだいやだ、こういう弱い者虐めみたいなの」と嘆く主人の気持ちを代弁するハロ。
  随分とお利口さん。ところで今のところ1話に1回はハロとの漫才が入っているが、これは仕様なのだろうか?

「化け物かよ、ガンダム!」(敵兵士)
  ガンダムと初遭遇した敵兵がまず口にする言葉、パート2の巻。
  この後、彼は
「エクシア、紛争介入継続、目標を駆逐する」の刹那の言葉とともに一刀両断されちゃいました。
  最後のセリフは
「は…速い…!」 合掌。

  


「肉ならくれてやる!」(セルゲイ)
  「私は自分の目で見たものしか信じない」の言葉通り、自らMSを駆って刹那のエクシアと相対するセルゲイ。
  わざと片手を斬らせて相手の隙を作り、残った手でアイアンクローにもっていく辺り、なかなかのやり手とみた。
  しかしながらこの10秒後
「俺に…触れるな…!」の一言とともに機体を袈裟斬られてあえなく沈む。
  敗因は10代のキレやすさを計算に入れていなかった点か?

「やはり宇宙(そら)はいい…」(ティエリア)
(ミッションは)無事終了したわ。早く来て。祝杯をあげましょ!」(スメラギ)
「慎んで、辞退します」.
  どこまでもつれない態度のティエリア。
  そろそろデレに至る前のツン的な前振りと解釈してもいいだろうか。

<次回予告>
 
 ソレスタルビーイングを利用する国、その国すら利用する国。
  陰謀渦巻く戦場に、ガンダムマイスターが赴く。
  次回「対外折衝」。 政治とは、彩り変わる万華鏡。




第4話:対外折衝

#ソレスタルビーイングを利用しようと目論む国家の出現を合図に動き始める世界状勢。
 人革連、ユニオンとも続々と新キャラ登場。

「恒久和平の実現… そのためのガンダム」(アレルヤ)
  徐々にその存在を無視できなくなってきた世界。
  到底楽観視は許されない状況下を省みて、1人呟くアレルヤ。
  もう「ハレルヤ…」とは言わないのだろうか。

「…それにしては若すぎる」(セルゲイ)
  Zガンダムで言うところの強化人間みたいな新キャラ「ソーマ」が、人革連布陣に登場。
  出身の超人機関技術研究所というところは、ムラサメ研究所的な位置付けだろうか?

  


「デービッド、昼のニュースは見たか?.
 コメンテーターが、ソレスタルビーイングを、世界警察として任命してはどうか?.
 なんてことを言ってたよ」(ユニオン大統領)
「妙案ではあります。国連と違って維持費がかかりません」(補佐官)
  ユニオン首脳の中で交わされる、ソレビを皮肉ったブラック・ジョーク。
  上記やりとりを見る限り、グラハム属するユニオンのソレビに対する見方はかなり厳しい模様。

「例え利用されていると分かっていても、わたくし達は動く」(ワン)
「そう、それでこそソレスタルビーイング」(アレハンドロ)
  タリビアの一方的エネルギー権主張演説により、一気に動き出す世界状勢。
  が、それに利用されていると分かっていながらも、ソレスタルビーイングは動き出す。
  その徹底っぷりを一言でよく表している名セリフだが、ところで言ってるアンタは一体誰?
  っていうくらい、キャラが入り乱れてきた。

  


「キュリオス、アレルヤ・ハプティズム、介入行動に入る」(アレルヤ)
「デュナメス、ロックオン・ストラトス、撃ちに行くぜ!」(ロックオン)
「エクシア、刹那・F・セイエイ、出る…!」(刹那)
  タリビアの動向を受けて一斉に動き出すガンダムマイスター達、それぞれの発進セリフをどうぞ。
  とりあえず何の疑いもなく海の中へと飛びこんでいく刹那のアクションだけはないと思った。
  そもそもが海の中にモビルスーツ隠すって、どんだけ中2マインドなんだよ。

  


「さて、このカスタム・フラッグがどこまでガンダムに対抗できるか…」(グラハム)
「いや。そうする必要があるとみた!」.
  そんな刹那の中2マインドに唯一対抗できると思われる男、グラハム・エーカー、
  今週も勿体ぶったそのセリフ回しがいかんなく炸裂。

目標を駆逐する(刹那)
「キュリオス、介入行動を開始する!」(アレルヤ)
「デュナメス、目標を狙い撃つ!」(ロックオン)
  ヒイロの「任務了解」よろしく、刹那に一瞬で戦争幇助国家と断定されたタリビア、
  そして「
我々はまだ何もしていないぞ!」の絶叫が虚しく響く中、
  三機のガンダムに次々と瞬殺されていくタリビア兵士達… 合掌。

「しかし、これは一方的だ」(アレルヤ)
  今作戦に関するアレルヤのコメントがこれ。
  うん。分かってるなら、やめてやれよ。

「戦いを止めさせるとか言ってたくせに、戦いを引き起こしてる… そんなのおかしいよ」(沙慈)
「そんなに簡単じゃないのよ、世界は…」(絹江)
「…世界は、簡単じゃないの」.
  ソレスタルビーイングの今行動に憤る沙慈、それを優しくなだめる姉の絹恵・クロスロード。
  それにしてもこのお姉さん、幸薄そうな顔してるわ。

  


<次回予告>
 
 低軌道ステーションでの出会いが、アレルヤを過去へと誘う。
  急げキュリオス、命朽ち果てる前に。
  次回「限界離脱領域」。 抗えぬ重力が、ガンダムを蝕む。




第5話:限界離脱領域

#「SD」を上回る微妙さじゃないかと思っていた「00」の評価を、一変させるに足る回。
 「逆シャア」ファンはかなり感じ入るところがあるんじゃないかと。

「決まっています。わたくしにしか、出来ないからよ」(マリナ)
  中東の新興国アザディスタン王国の第一皇女、マリナ・イスマイール。
  他国に対する援助要請の旅に出るその理由を聞かれて、この一言。
  OPを見る限り、彼女が今物語の正ヒロインだと思うのだが、そのわりには影が薄い。

  


「聞こえてますよ、お姉様★」(ルイス)
  「ぶっちゃけこの娘は貴男に合わないと思うんだけど」と沙慈に対して姑ばりに愚痴る
  絹江の一言を聞き咎めて。もちろんこれを選んだ理由は中の人が「斎藤千和」だから。

しかし、彼女はまだ乙女だ…(セルゲイ)
  超兵用の専用MSティエレン・タオ2を軽々と乗りこなすソーマを見て感嘆をもらすも、
  同時にその身を案じて不安をも覚えるセルゲイ。
  …とここまでは結構いい話なんだけど、でも、あまりに加齢臭がキツすぎるその物言いは
  いかがなものだろうか。「乙女」て。オッサン、キモいわ。

「勝手に俺の中に入ってくるな!」(ハレルヤ)
  刹那と並んで、4人のマイスターの中では一番精神的に脆そうだと思ったアレルヤだが、
  それどころか、よもやの二重人格さんだった。
  なるほど、独り言だと思っていた「ハレルヤ」は、もう1人の人格の名前だったのね。

  


「宇宙(そら)は… 何故にこうも無慈悲なのだ!」(セルゲイ)
  アレルヤの中に潜むもう1人の人格「ハレルヤ」とシンクロしたせいで、トチ狂ってしまう
  人革連の超兵士ソーマ。その狂行により、宇宙に放り出されてしまったステーション一部区画が
  地球に落下するのを防ぐべく孤軍奮闘するセルゲイだったが、その尽力も虚しく、限界離脱領域
  まであと20秒。200名以上の人名を見捨てるか否かの選択をいよいよ迫られて、思わず嘆く。

「貴女には分からないさ。宇宙を漂流するものの気持ちなんて」(アレルヤ)
「限界離脱領域まであと20秒…! キュリオス! 行けェ−−!」
  ガンダムの推力のみでもって、ステーション・ブロックを押し返そうとするアレルヤ。
  逆シャア好きのガノタなら、このシーンを見て、胸を熱く焦がさないわけがない。

  


「聞こえるか、ガンダム・パイロット。このブロックはまもなく限界離脱領域に入る」
「ここまでだ…! 離れろ!」
(セルゲイ)
「ふん、出来ないね! ソレスタルビーイングに失敗は許されない」(アレルヤ)
「それに… ガンダムマイスターは1人じゃない!.
「狙い撃つぜ!」(ロックオン)
  そしてアレルヤ版「νガンダムは伊達じゃない!」の咆哮とともに、クライマックス来襲。
  ロックオンによる地上からの超高々度精密砲撃、その照準障害を取り除く刹那のエクシア、
  それにより身軽になったブロックをキュリオスの推力で重力圏の外へと押し出すアレルヤ、
  ガンダム・オールスター(ティエリア欠けだけど)による共演シーンが、よもやこの序盤で
  飛び出そうとは。

  


「私にも、恩を感じる気持ちぐらいはある」(セルゲイ)
  そのチームワークと救助活動に敬意を評し、キュリオスの後ろ姿を黙って見逃すセルゲイ。
  
「適正に欠けるものを、ガンダムに乗せるべきじゃない」(ティエリア)
(後ろ姿を見つつ)貴男はどうなの?」(スメラギ)
  本来のミッションを無視し救助活動を優先したアレルヤを非難するティエリア。
  だけどこの言葉をまんま実践したら、ガンダムマイスターは即、二人だけになってしまう。
  敵機を必要以上にコナゴナにしちゃうティエリア自体の適正もかなり疑わしいし。

「おしえない…」(ルイス)
  救助前に「もしかしたら死んじゃうかもしれないから今のうちに…」と言いかけていた言葉を
  事が終わった後、改めて沙慈に聞かれ、スネたようにこう返すルイス。かっ…かわいいー(病気)

<次回予告>
 
 仕組まれた戦場だとしても、ソレスタルビーイングに沈黙は許されない。
  新装備を携えたガンダムが、その存在を世界に明示する。
  次回「セブンソード」。 もう戻れない。




第6話:セブンソード

#ソレスタルビーイングのガンダム、全機種揃い踏んでの大規模作戦、始まる。
 迎え撃つはAEUとモラリア連合軍。

「戦争屋は戦ってナンボなんだよ!」(アリー)
  第1話の冒頭における戦場放送の声の主、アリー・アル・サーシェス、ここに登場。
  ちなみに声を当てているのは熱血中年親父をやらせたら右に出るものはいないと言われる藤原啓治。
  エウレカのホランドといい、鋼のヒューズといい、GAのウォルコットといい、この人のやる役は
  ほとんど好きだわ。

「まさかソレスタルビーイングに助けられるなんて、思ってもみなかったよ」(沙慈)
「俺もだ」(刹那)
  部屋がお隣さん同士ということで、頻繁にニアミスを繰り返す刹那と沙慈。

  


「イ−−−−ッヤッホ−−!」(コーラサワー).
「よお− AEUのエース、パトリック・コーラサワーだ。助太刀するぜ、モラリア空軍の諸君!」.
「速くこいよ、ガンダム! ギッタギタにしてやっからよォー」.
  戦慄の出オチ男、コーラサワー先輩、1話以来の再登場。
  上島の「絶対押すなよ!」ばりな「ギッタギタにしてやっからよー」が爽快に繰り出されたところで、
  今任務における彼の幕引きは、もはや確定したも同然かと。

  


「データの解析が…」「検証が…!」(フェルト).
「いいからいいから!」(クリスティナ).
  クリスに買い物行こうと誘われた末、半ば無理やり気味に連れ出されてしまうフェルト。
  生真面目で無口でそのうえ人間関係が不器用そう。クソオタをもろ狙い撃ち!みたいな
  目論みキャラにまんまと引っ掛かってしまうのも悔しいけど、それでもフェルトいいわー

  


「エクシア… 俺のガンダム…!」(刹那).
  「俺がガンダム」に続いて、今度は「俺のガンダム」ときたもんだ。
  幼少時から常時ゲームにハマり続けた末、遂には現実と虚構の区別がつかなくなってしまった
  ゲーム脳な方々となんか傾向が似てるっぽい。

「女はね、実年令を言われると、その分だけ若さが減るの」(スメラギ)
  グラハム君お付きのチョンマゲさんことユニオン軍MS部隊MSWAD技術主任ビリー・カタギリと
  昔話に華を咲かせるスメラギ主任。大学院時代の同期らしいが、会話の内容を聞く限り、それ以上の
  関係だった節も見受けられる。

  


「聞こえるようだよ、世界中の悪意が」(アレハンドロ)
  もっともらしいこと言うだけの役割しか果たしてないアンタは一体誰?
  <後日追記>
  ようやく名前が判明、「アレハンドロ・コーナー」だって。だけどその位置付けは未だ不明。
  <更に追記>
  よりにもよって国連大使でした、この伊達男。

  


「マカサレテ!マカサレテ!」(ハロ)
  ロックオンからデュナメスのシールド制御を頼まれて、こう返すハロ。
  歴代ハロの中でもラクス所有のものと同じくらい脳天気なAIを積んでるっぽい。

「ヴァーチェ、ヘリオン部隊を一掃する」(ティエリア)
「見つけたぜ! 前のと違うタイプだが、お前もガンダムなんだろう?.
 なら、俺の敵に決まってるだろうがー!」(コーラサワー).
「G653から、敵MS、急速接近」(フェルト).
「了解。目標を殲滅する」.
「なんじゃ、そりゃー!」.
  
はい、コーラサワー先輩、乙! というわけで予想通り、彼は3秒フラットで戦闘不能に。
  そして他の敵機はもちろん跡形もなくコナゴナ。「やりすぎだよ、まったく…」

  


「いただくぜェ、ガンダム…!」(アリー).
  AEUの新型MSを駆って、刹那のエクシアを追い詰めるアリー。
  対戦時、刹那の脳裏に古き戦場での記憶がフラッシュバックする辺り、このアリーとは
  ただならぬ因縁が隠されていそうだが、はてさて。

  


<次回予告>
 
 義によって動くのが人間であるなら、利によって動くのもまた人間である。
  つかの間の勝利、その果てにある絶望。
  次回「報われぬ魂」。 ガンダムの真価が問われる。




第7話:報われぬ魂

#ソレスタルビーイング的な大局観点から見た、対モラリア戦。
 そして刹那の局地的視点から見た、対アリー戦にひとまず決着。
 前者は一方的勝利、後者は決着つかずの引き分け。

「おもしれえな、面白いぞ、ソレスタルなんとかッ!」(アリー).
  まだ戦闘中だというのに敵のアリーにコクピットから出るよう要求したのみならず、
  自らもコクピットハッチを開けてその体を外気に晒し始める刹那。
  アリーいわく「気でも狂ってんのか」。それ正解。応じちゃううアリー自身も相当だけど。
  
「ティエリア、刹那がまだやらかしたらしい」(アレルヤ).
「黙っていろ。人と話す気分じゃない」(ティエリア)
  刹那の御乱心を聞いて、冷え冷えとした怒りのオーラで身を包むティエ。
  挙句「今度やらかしたら後ろから撃つよ」と刹那にキル宣言するも、肝心の本人はあまり
  意に介していない模様で。

「ヴァーチェ、目標を破砕する」(ティエリア)
「デュナメス、目標を狙い撃つ!」(ロックオン)
「キュリオス、介入行動に入る」(アレルヤ).
「エクシア、目標を駆逐する」(刹那).
  既にお約束となりつつある個々の決めセリフをまとめてどうぞ。
  ティエリアのは、これ以外にも「破壊」「一掃」「殲滅」と色々バリエーションあるみたい。

  


テロや!これはテロやで!(一般市民).
  爆発に巻き込まれた沙慈とルイスの後方にて、驚異的なまでに説明的なセリフを叫ぶ男をハケーン。

「俺の存在そのものが理由だ」(刹那).
「俺は生きている… 生きているんだ…!」
  敵に素顔を晒したことで、ロックオンとティエから「修正」を受ける刹那。
  マイスターであることの理由を問われて、またもや電波全開のアンサーを返し、
  他の三人を唖然とさせる。

「ミンナ、ナカヨク!ナカヨク! アッー(そのまま波にさらわれる)(ハロ).
  刹那の電波回答に皆がポカーンとなったところへ絶妙のタイミングで入るハロのボケ。
  その間といい、波へのさらわれ方といい、ロックオンの「あ…」というリアクションといい、
  全てが完璧すぎる至高のボケかと思われ。

  


「そんなにテロが憎いのですか?」(ティエリア)
「悪いか…!」(ロックオン)
「世界から見れば、我々も立派なテロリストだ」.
「テロが憎くて悪いか!」.
  ソレスタルビーイングに対する敵対処置として、世界各地にてテロが起こっていることを聞き、
  またそれを意に介さないティエリアの態度を見て、激しく激昂するロックオン。
  いつも飄々としている彼らしからぬ態度の理由は、そのバックボーンに起因している模様。

  


「その組織は、テロという紛争を起こした…」(刹那).
「ならば、その紛争に武力で介入するのが、ソレスタルビーイング」.
「行動するのは、俺たち、ガンダムマイスターだ」.
  コイツ、尋常ならざらぬ電波なんだけど、番組終了間際のキメだけは異様にカッコいいんだよね。
  実際のところ「00」は終了間際の見せ方が非常にうまいんじゃないかなと。

<次回予告>
  罪なきものが死んでいく。
  それも計画の一部というなら、ガンダムに科せられた罪の、なんと大きなことか。
  次回「無差別報復」。 刹那、運命の人と出会う。




第8話:無差別報復

#ソレスタルビーイングvs国際テロネットワーク編。
 とりあえず今週は各種ニュースサイトで取り上げられた衝撃のコレからどうぞ。

  


「ロックオン、ロックオン、オコッテル、オコッテル」(ハロ).
「悪いなハロ。少し、一人にさせてくれ…」(ロックオン)
「狙い撃つ… 狙い撃つぜ…!」.
  冒頭からロックオンの兄ィがやたらと熱い。
  その怒りは、テロに巻き込まれて死んだ両親の件からきているみたい。
  あと初代ハロが12話で「アムロ、ノウハ、レベル、オチテル、レベル」と、
  アムロのバイオリズムの乱れを感知していたが、どうやらこのハロにもその機能は
  受け継がれている模様。

「フェルト、マタナ! フェルト、マタナ!」(ハロ).
「ハロ…」(フェルト).
  ハロとのお別れが寂しいご様子のフェルトさん。か、かわいいー

  


「彼等は、自分達のことを、神だとでも思っているのかしら…」(マリナ)
「戦争が起これば人は死ぬ」(刹那).
「介入の仕方が、一方的すぎるって言ってるの。.
 話し合いもせず、平和的解決も模索しないで、暴力という圧力で人を縛っている。.
 それは、おかしなことよ」.
「話してる間に人は死ぬ」.
「でも…!」.
「クルジスを滅ぼしたのはアザディスタンだ!」.
「…! 確かにそうよ… でも、二つの国は最後まで平和的解決を…」.
「その間に人は死んだ!」.
「カマル君、まさか…戦いが終わったのは6年も前よ?貴男はまだ若くて… 戦っていたの!?」.
「今でも戦っている…」.
「戦っている」.
「貴男、保守派の…! もしかして、私を殺しに?」.
「あんたを殺しても、なにも変わらない。世界も変わらない」.
「カマル君…」.
「違う。俺のコードネームは刹那・F・セイエイ。ソレスタルビーイングのガンダムマイスターだ…!」.
「…ソレスタル、ビーイング?」.
「紛争が続くようなら、いずれアザディスタンにも向かう」.
「そ、そんな… 笑えない、冗談だわ…」.
  グルジス国の元少年兵士「刹那」と、それを滅ぼしたアザディスタン王国の第一皇女「マリナ」、
  その初遭遇シーンをほぼノーカットでどうぞ。
  刹那のずっと俺のターン・レベルな圧しっぷりと、ドサクサにまぎれて秘匿レベルSクラスの
  情報を軽々と漏えいしてるその鳥頭っぷりに注目。ティエリアが見たら即発狂間違いなしのシーン。

  


「容赦しねえ。お前等に慈悲なんかくれてやるか…!」(ロックオン)
「今日の俺は、容赦ねえぞ…!」.
  冒頭の宣言通り「このストレイツォ容赦せん」レベルで敵を完膚なきまでに叩き潰すロックオン。
  普段、飄々としてる人をキレさせると本気で怖いってのは、どうやら本当のようだ。

  


「エクシア、目標を破壊」(刹那).
  今回はグラブロもどきのモビルアーマも登場。いや、どちらかというとビグロもどき?
  結局、虚仮おどしで終わってたけど。

  


<次回予告>
  ソレスタルビーイングはやりすぎた。
  圧倒的物量で行われる殲滅作戦。そこに隠された真の目的とは。
  次回「大国の威信」。 万能など、ありえない。




第9話:大国の威信

#ソレスタルビーイング誕生から4ヶ月、遂に三大国の一つ「人革連」が牙を剥く。

#今週のハロ萌え:
 デュナメス搭載の黄ハロを迎える別ハロ4体。
 「ニイチャン」「アニチャン」「オニイサマ」「アニサマ」と好き好きに口走りながら、
 ピコピコ飛んでくるその姿に萌え〜

  


「…し、失礼」(アレルヤ)
「誤解をするな…!」(ロックオン)
  互いの過去を吐露しあったことで、どこか仲むつまじい雰囲気になるロックオンとフェルト。
  と、そこへタイミング悪く入ってくるKYなアレルヤ。chaosさんから推薦いただきました。

「スメラギさん、オーバーホール中に、もし敵に襲われたら?」(アレルヤ)
「神を、恨むわ」(スメラギ)
「戦術予報士のセリフですか、それ?」.
  非警戒状況化でのアレルヤとスメラギとの何気ないやり取り。
  スメラギさんのやる気なさげな脱力っぷりがいい感じ。

「気まずい…!」(クリスティナ)
  刹那とティエの間に挟まれて飯食う羽目となり、その冷え冷えとした空気にゲンナリするクリス。
  リヒテンダールに向かって「好みじゃないのよねー」とかホザいた罰だと思う。

  


「人革連の作戦指揮官は、ロシアの荒熊の異名をとるセルゲイ・スミルノフ…!」(スメラギ)
  数十万もの通信装置をバラまいてGN粒子の通信遮断領域、つまり旗艦プトレマイオスの
  位置を見事特定したのみならず、キュリオスとヴァーチェの2機を用いたスメラギの陽動作戦を
  逆手にとって逆王手をかけにきたセルゲイ。実は想像以上ににデキるオッサンだったのね。

「生き残る!」(フェルト).
「全員…生き残るの…!」.
  セルゲイ部隊の波状攻撃に対して360秒間、耐えねばならなくなったプトレマイオス。
  その被弾の衝撃によりパニック状態に陥ったクリスを、この一喝で正気へと戻したフェルトの
  雄姿に注目… って、全然戻ってなかったわ。でも丸まりながら「もう少し、もう少し」と
  震えるクリスも悪くない。

「もう間違わないと決めたのに…!」(スメラギ)
  敵の真の目的がガンダム捕獲にあることに気付き、再々度、自らの予測がはずれたことを知って
  唇を噛み締めるスメラギさん。今週は女性キャラが屈辱にまみれるシーンが多くていいスね。

<次回予告>
  罠にはまったソレスタルビーイング。
  キュリオスはその中で覚醒を促され、ヴァーチェが隠された能力を晒けだす。
  次回「ガンダム鹵獲作戦」。 天使の羽が、空を舞う。




第10話:ガンダム鹵獲作戦

#アレルヤ狂乱、ティエリア自閉… 
 人革連が封じられたパンドラの箱を開いてしまう回。

「知っている… 知っているぞ! 僕はあの機体を、知っている!」(アレルヤ)
  ソーマと再び遭遇したことにより、またもやおかしくなり始めるアレルヤ。
  ビリー・ミリガンかお前は。ちなみに人革連のキュリオスに対する呼称は「羽付き」。

「なんという失態だ!万死に値する!!」(ティエリア)
  敵に鹵獲されたらしきキュリオスの状況を見て、怒髪天を衝くティエリア。
  ていうかコイツ、敵輸送艦の中にアレルヤが入るの分かってる癖にもう撃つ気満々。
  ちなみに人革連のヴァーチェに対する呼称は「デカブツ」。

  


「二度も避けた!?」(ティエリア)
  ティエレンタオツーを駆るソーマの秘められたポテンシャルに戦慄するティエリア。
  その際の言い方がすごくアムロっぽかったので、そんなセリフあったかなと思って探してみました。
  「逆シャア」の対サザビー戦における「また避けた!?」がそれに当る? …のかな。
  追記:「二度もぶった!?」じゃないのか?という御意見も頂きました。

「舐められたものだ!」(ティエリア)
(ワイヤーにMSの四肢をからめとられ)これしきのことで!」.
(ソーマにGNバズーカを蹴飛ばされて)それでも!」.
(両肩のGNキャノンを封じられ)だとしても!」.
  ティエリア三段活用、ここに誕生。
  「これしきのことで」「それでも」「だとしても」。ピンチがデカくなる度、使っていこう。

「ガンダム・ナドレ、目標を消滅させる!」(ティエリア)
  追い詰められた末、ヴァーチェ全ての装甲をパージすることを選択したティエ。
  ええー!か…髪の毛?何故にノーベルガンダム化!?久々に本気で絶叫。これはないわー
  えー、「00」終了のお知らせ。

  


「あああああああー! なんという失態だ…!.
 こんな早期に…ナドレの機体を晒してしまうなんて! 計画を歪めてしまった…!.
 ああ、ヴェーダ… クッ、俺は… 僕は… 私は…!」(ティエリア)
  自らの取った行動を失態と受け止め、内罰的にも程がある自省を繰り返すティエ。
  結局、ガンダムマイスターの中でまともなのはロックオン兄ィだけなのか?

  


「見つけたぜ!ティエレンの高機動超兵士様よ。.
 あァ〜間違いねえ。さんざっぱら俺の脳粱視野に干渉してきやがって…!.
 テメエは同類なんだろ? そうさ、俺と同じィ!.
 体をあちこち強化され、脳をいじくり回されて出来た化け物なんだよー!」(ハレルヤ)
「行きます!」(ソーマ)
「いい度胸だな、女ァ!!」.
  ティエがシンジ君ごっこに興じている頃、こちらでは覚醒ハレルヤ君がやりたい放題の
  限りを尽くしてました。あ、「女」出た。「女」出ました。五飛まで光臨しちゃいました。

「男の覚悟に、水を差すな…!」(セルゲイ)
  セルゲイとソーマを逃がす為、生け贄となる覚悟を決めたミン中尉。
  その心意気をソーマに説くセルゲイ。この屈辱的撤退の代償は高く付きそう。

「少尉はやらせん!」(ミン中尉)
邪魔すんなよ一般兵! 命あっての物だねだろうが!(ハレルヤ)
「なんだ?仲間見捨てて行っちまうのか?やる事が変わらなねぇな、人革さんはよォ」.
「いつか、お前たちは報いを受ける時がくる。.我々が築き上げてきた国を、秩序を乱した罰を!」..
「そんな大層なもんじゃねーだろ? 人を改造して兵士にするような社会に、どんな秩序があるってんだ?.
 …そんでもって、俺は女に逃げられて少々ご立腹だ。だからさァ、楽には殺さねぇゾ!」.
「どうよ、一方的な暴力になす術もなく、命をすり減らしていく気分は?」.
「うわっふ、アッー、アッー、やめてくれ!やめてくれ!アッアッ、アッー!」.
「こいつは命乞いって奴だなァ〜 最後はなんだァ〜?.
 ママか?恋人か?今頃、走馬灯で、子供の頃からやり直してる最中かァ!?」(アミバ?)
「…やめろ、ハレルヤ…!」(アレルヤ)
「ああ? 待てよアレルヤ。今いいところなんだから」.
「やめてくれ…!」.
「なに言ってんだよ。お前が出来ないから俺がやってやってんだろう?」.
「やめるんだ!」.
「あー、そうかい。分かったよアレルヤ。まったく…お前にゃ適わねえよ …なんてな.
楽しいよな!アレルヤ!アレルヤァァァァァ!.
  
だけどエンペラータイム発動中な今のハレルヤ様に怖いものなどなし。
  将校を一般兵呼ばわりした上でじわじわ蒸しあげるという中世伝来の拷問ショーを心ゆくまでお楽しみ。
  その後のアミバ様化から、アレルヤとの脳内論争を経て絶頂に至るまでを、ほぼノーカットでどうぞ。

  

  
「あッ…ああっ… 何故だ、何故なんだハレルヤ… どうしてそんなに人を殺したがる?.
 それが僕の本質だというのか? …もしそうなら… 僕は… 人でなしだ!!」(アレルヤ)
  自らのことを「希代の殺人者」と評しておきながら、この煮え切らなさもどうかと思う。
  「僕は人でなし」云々を悩む前に、ハナっから立派な人でなしだろうに。当然の前提だろそんなこと。 
  仕方ないな、よしアレいけ、アレいっとけよ。どんな悩みもこの一言で神速解決のアレ。
  そう、「それがソレスタルビーイング!

「たまらないのよ、こういうのは…!.
 また、間違えてしまった… ホント、どうしようもないわね、私…!」(スメラギ)
  先週に続いてまたも悩めるスメラギ嬢。仕方ないスね、スメラギさんも元気が出るの、いっときますか。
  だけど、「それがソレスタルビーイング!」 って、これ君のセリフね。

「なんという失態…! イオリア・シュヘンベルクの理想をガンダムは体現している。.
 なのに、どうしてマイスターたちは、こうも不完全なの?」(ワン) 
  シャアなら「坊やだからさ」と返したろうけど、このケースの場合、理由は明白。
  電波混じりの元洗脳兵士一名に、モノホンの多重人格者一名、ついでに完璧主義者と見せかけた
  ただの自閉症一名と、かろうじてまともなのが一人。これでどうやってまともな部隊を組めと?

「私は監視者であって実行者ではないよ。私に出来ることは、彼等を見つめ続けるのみ。.
 例えそれが滅びの道だとしても」(アレハンドロ) 
  もっともらしいことばっか言うわりに、なに一つとして生産的なことしないスね、この人。
  それこそが「監視者」の役割と言われちゃったら、もはや返す言葉もないけど。

<次回予告>
  ソーマ・ピーリスの存在が、アレルヤにあるミッションを決断させた。
  それは過去への贖罪か。
  次回「アレルヤ」。 血の洗礼、それは神に背きし者の祝福。



[ MenuNext ]