[MySelf]


7月31日

<離島11>

先日アイマスの10周年ライブに行ったら、そこで少々感銘を受けすぎたあまり、
ここ最近の聞いてる曲がほほ全てアイマス・ソングになりつつあるサカイです。
特にミキミキの「ショッキングな彼」が最高…なのー!みたいな状態で毎年恒例
行事のフジロックに行ったら、洋楽との向き合い方が完全に分からなくなっていました。
年をとっていく上で唯一の向上パラメータであると思われる渋味が上がるどころか、
むしろオタ的な酸味のみが増していってるような気がしますが何か?
という近況報告絡みの挨拶もそこそこに、ここ数年の通常更新題材である旅レポの
方を今回もアプしたい思います。

えー、昨年12月冒頭に先端旅行絡みで三重県の志摩半島を回ってきたのですが、
そのついでに、とある島に寄り道をしていまして。てことで、はい、こちら。



この島「渡鹿野島」と言いまして、近辺の漁港から5分程度の渡し船で行けるので
アクセス的には離島の割にかなりハードル低めの場所なのですが、この島かつては
売春斡旋のメッカ、つまりは「売春島」として名を馳せていた場所でもあるそうで、
そういう意味での渡航ハードルは少々高めだったりします。
とはいえ雄的にはね、そんな島の今がどうなっているのか特に興味がないわけなく
なくない?ということで、志摩半島巡りついでにちょっと寄り道してきました。



この島に関する噂の一つとして、船に乗るときに泊まりかそうでないかを聞かれる、
というのがあるそうなんですが、本当にそう問われて、いきなりドキドキしました。
単なる観光ですと答えたらそっけなく会話を打ち切られましたが、その雰囲気から
察するに売春斡旋地としての裏風習の残滓は今も残っていそげな感プンプン。
こりゃー、船名ともども、出だしから漲ってきたわー



さて、島に無事到着したので、まずは港の入口にある島の案内マップを確認。
「ようこそハートアイランドへ」と書いてあるそれを見て、抱いているイメージとの
ギャップに少し苦笑しちゃいましたが、確かに島の形自体は心臓に似てますな。
ついでにこの案内マップ。よもやの3D構造で、かなり凝った造りになっていました。
と、おや、左隅の方に落書きが?



まーな。ただ嫁さんにこの島でのプレイの事バレたらそれどころじゃねーけどな、
ゲースゲスゲス!(「やれる島」に今、自分はいるんだということにテンションが
おかしな方向へ高まりすぎて脳内ゲス化)



地図を確認後、まずはハートの右心房部分、島北東部を目指すことに。
調べたところによると、この島でプレイをする場合は島内の何処かで待ち合わせて、
彼女らが実際に住んでいるアパートへともに行き、そこでいたすのだとか。
…って生々しいわ。なのでこのようななんでもない路地だとか、その道端に立って
いる木造のアパートを見ただけでも過敏に反応してしまう始末。童貞の中学生か。



集落を抜けると、そこにはかなり立派な公園が。
但しこの手の公園に付き物なママ友の集団的存在は皆無。てかここに到るまでに
遭遇した村人、今のところほぼゼロとか少々不安になってきました。
風俗島のイメージが強すぎて構えすぎたところも確かにあったけれどそれ以前に
この島、ホントに機能してんのかと。



更に山道を歩くこと約10分、わりとあっさり北東の最深部「渡鹿野園地」に到着。



とりあえず展望台に登って、観光的な意味でのプレイ開始。
まずは左側から。ここ志摩半島の南にある英虞湾と並び、典型的なリアス式海岸地
とされる「的矢湾」の北口に当たる菅崎が一望できて…



でもって右側を見れば、その半島の先端辺りに日本灯台50選の一つ「安乗埼灯台」
の姿を確認、…と、気づけばなんかフツーに観光しちゃってたり。
いやでもここの眺望、相当に気持ちいいすわ。これ目当てにこの島へ来ても全然アリ
でしょと思えるくらい。



さて、次はこのハートアイランドの左心房部分、島の北西部を散策することに。
と、その途中、南部集落を一望出来そうな下り坂道にて、いやのどかなところやねー
とその牧歌的な風情を楽しんでいたところへ、いきなり中高層マンションを発見ドン。
その何処かカオスな構図とほぼ廃墟化しかけたこの外見、これを風俗島的に考察するなら
ココこそ「やれるマンション」なんじゃ…!、と忘れかけていた劣情が再燃。
よーし、張り切って更に奥へと行ってみるぞー



…と、今度は神社を発見。
「八重垣神社」と言うそうで日本建国の神たるスサノオノミコトを祀っている
島のパワースポットなんだとか。なのでちょっぴり立ち寄ってお参り、そして更に先へと。



それにしてもこの島、ここまで散策してきて如実に思ったことがあるのですが、
いくらなんでもこの手の「歩きタバコ許すまじ!」的な看板が多すぎるような…
小一時間ほどの散策で両手を超える数のそれに遭遇するとか、明らかに過剰警告。
昔に歩きタバコが起こした火災か何かがあったんかな?



…と、集落のはずれ、かなり奥まった付近にて、雰囲気的にソレっぽい建物を発見。
すわ、ついに昔ながらの置屋発見か?ここまで来たらもう泊まっちゃうか?(いっそ?)
と年甲斐もなく色めきたったりしちゃいましたが、後で調べてみたら割と普通の旅館…
いやさ「コンパニオン宴会」というコースもあったので、伊香保などの巨大温泉地でよく
見かける少々はっちゃけられる宿だったようです。



…と思いきや、ムムムッ…!「コスプレコンパニオン宴会」…だと?
ほう…そういうのもあるのか…(五郎ばりの劇画ツラで)
フライトアテンダー、メイド、浴衣、はたまたピンク婦人警官、長襦袢、ナース…
なんかこの規模の島にある宴会宿にしてはメチャメチャ衣装バリエーション豊富
なんすけど。というか離島じゃ最もデカいと思われる沖縄本当ですらここまでは、
というレベルの品ぞろえ。やっぱりこの島、普通じゃない?



しかも各コスの説明が、この中じゃ一番オーソドックスと思われるセーラー服一つを
とってみても、
「爽やかな風が似合いそうな夏のスクール姿。
 清楚さといたずらな小悪魔さがフュージョンする必須アイテム」
と池袋の売れ線イメクラばりに細かい! これは嬉しく…かつさりげない…ククク!
と思いきや、よくよく写真を見ればYシャツに襟元リボンと全然セーラじゃない!?
うーむ、なんだかよく分からなくなってきました
今言えることはただ一つ、次に来る機会があったら絶対ここに泊まりたいと思います。



そろそろ陽も落ちかけてきたので、最後にこの島一番の行楽地たる「パールビーチ」
を見物することに。うむ、なかなかに夕陽が似合う好ビーチ。向こうの方にまばらに
立っているヤシの木が夕景的にいい塩梅やわー



そして後ろを振り向けば、そこにはかなり新しめのリゾートホテルが。
玄関出たら即、離島のビーチとか、ロケーション的には相当最高なんじゃ。
加えてその左側にももう一つ別のホテルが… て、あれ…?こっち廃墟化してる?



絶好のビーチ前に軒を連ねる2つのリゾートホテル、しかしてその内訳は片や最新鋭、
片や廃墟というアンビバレンツっぷり、むしろこの光景自体が繁栄と興亡を同時表現する
一つの建築系アートなのか?なんて素敵にロマネスク!エミール・ガレもびっくりです。
やっぱりこの島、普通じゃない?



島の向こう側に沈んでいく夕陽とそれが織り成す美しい夕焼けを眺めつつ、
去来する思いを胸に秘め、そして島を離れました。(今日の夕飯なんだろなー)

<後日>
えー、現在の島の現状を追加で調べてみました。
2013年以降、わたかの島観光協議会は行政機関と連携して「渡鹿野島安全・
安心街づくり宣言」を出し、かつての性産業による島のマイナスイメージを無くしつつ、
健全な観光地を目指していく方向で開発を進めているようです。
実際、眺望良好な温泉地として普通に旅行雑誌とかでも紹介していたりしました。
(「風待ちの湯・福寿荘」とか「海辺のホテルはな」とかかなり良さげな温泉宿)

但し衰退したとはいえ、かつてのアレもちゃんと残っているそうで、その値段は
2時間2万、オールで4万、日本人(訳アリ人妻系)と外国人(若いタイ人中心)
どっちがいいか交渉時にちゃんと伝えておく必要がある、とのことだそうです、よーし!

<参考記事>
 ・売春島に1週間泊まってみた
  その1その2その3その4


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