デパートから専門店へ

−コミケット以外の同人誌即売会 

[1997年12月 「別冊宝島 私をコミケに連れてって」(宝島社刊)]


[はじめに]

 今同人誌即売会は、日曜・祝日の度に全国のどこかで開催されており、同人誌のマーケットの幅広さを見せている。華々しく見える同人誌即売会だが、中では様々な問題も起きている。ここでは、コミケット以外の全国各地で開催されている各種の同人誌即売会のうち、おもだったものを紹介し、その特徴と今後の展望を述べてみた。

●コミックシティ

 主催しているのは、赤ブーブー通信社。企業系の同人誌即売会では、最大規模を誇るイベントである。中心となっているのは、毎月約一回のペースで開催されている「Comic City in 東京」。有明の東京ビッグサイトで、四千サークルから一万サークルを集めて開かれている。有明ではこれに加えて、春休み二日間合計二万サークル規模の「HARUコミックシティ」、ゴールデンウィーク二日間合計二万サークル規模の「Super Comic City」が開催されている。有明以外の首都圏では、年に数回幕張メッセで一万サークル募集で「Comic City in 幕張メッセ」、鎌田の大田区産業プラザ(通称Pio)で、ジャンルを絞った形(ゲーム系だけとか、小説FC系だけとか)での即売会「Comic City ONLY BOX!」も行われている。
 首都圏に次いで重要な開催地となっているのが、関西。南港のインテックス大阪で「Comic City in 大阪」という形で、年に約四回、春及び、夏・冬の「コミックマーケット」の直後などに八千から一万サークル規模で開催されている。これ以外にも5月のゴールデンウィークは、東京と同様に「Super Comic City in 関西」として、一万サークルを集めての即売会が開かれている他、神戸国際展示場を用いての「Comic City in 神戸」なども行われている。
 また、松山、仙台、静岡、愛媛、香川などの各地においても年数回の規模で開催されており、名古屋、京都、福岡では、スタジオYOUと共催という形で「Comic City&コミックライブ」が行われている。
 このように大規模な即売会が多い「コミックシティ」だが、最近は、春休み、ゴールデンウィーク、コミケットの直後、十月という特定の季節にのみ申し込みが集中し、月々の即売会は参加サークル、一般参加者ともに大きくその数を減らしている。かつては、千人規模でいた開場前の一般参加者も、ひどいときには百人ちょっと、というときも珍しくない。この原因は、女性系の人気パロディ作家がプロ化・セミプロ化して、イベントに頻繁に参加せず、参加しても新刊をなかなか出さなくなったこと、女性系パロディが袋小路化し、全体を引っ張るような大きなムーブメントがなくなったこと、晴海から有明に会場が移り、距離的にも交通費的にも気軽に遊びに行ける場所ではなくなったこと、などの要因が大きい。女性系パロディが落ち込んだ代わりに美少女系に頼ることも、過去の経緯(94年の千葉県の青少年保護条例がらみで起きた「コミックシティin幕張」中止事件とそれに続いた「コミックシティ」側の「自主倫理規定」(後に事実上撤回)問題、さらに95年の「Super Comic City」でのオウム真理教をネタに悪ふざけをした参加サークルの警察の導入による逮捕事件)もあって、サークルの充分な信頼が得られていない以上、難しい方法と思われる。かつて中止となった幕張メッセでの「コミックシティ」での開催を97年になって再び行う(背景には、ビッグサイトのオープンで稼働率低下に悩む幕張メッセ側の働きかけがあったようだが)など、意気込みは感じられるのだが、有効な手段がないままに苦戦を強いられつつあるようだ。


●コミッククリエイション

 「コミケット」の一部スタッフ有志が中心となって始まった即売会である。年に数回、千サークル規模の即売会を東京ビッグサイトにて開いている他、Pioや浜松町の都立産業貿易センター(通称都産貿)といった会場で、成人限定・ミリタリー系といったジャンル限定の小規模即売会も開催している。サークルの電源使用、コスプレが原則OK、リソグラフを用いての時刊ペーパー「Creation News当日版」の発行、ゲストを呼んでの講演会やシンポジウムの開催など、独自企画がそれなりの個性を生み出している。
 しかしながら、企業系では最後発のひとつということもあり、サークル集めには苦労しているのが実態。「コミケット」から生まれた即売会ということで、他の即売会には参加しないサークルが参加している一方で、いわゆる人気サークルはほとんど参加していないし、していても新刊の発行を合わせてはくれないので、一般参加者への訴求力に欠ける。最大手の「コミックシティ」が苦戦している現状を考えれば、仕方ない面もあるが、独自の持ち味を発揮できなければ、ジリ貧になる可能性も大。


●コミックライブ

 スタジオYOUの主催。安価な参加費で低年齢層を中心にサークルを集めている即売会である。いわゆる大手サークル、人気サークルの参加はさほど多くはないが、若い少女たちの活気が感じられる。数千サークル程度の規模の即売会が、東京ビッグサイト、幕張メッセ、名古屋国際展示場でそれぞれ年数回開催されている他、北海道から沖縄まで全国各地で即売会を開いており、開催回数トータルは、「コミックシティ」を凌いで、ナンバー1である。常識的に考えて採算にはのりそうにない地方都市にまで進出し、同人誌人口の裾野を広げてきた努力は評価に値する。その他、名古屋、京都、福岡では、赤ブーブー通信社と共催という形で「Comic City&コミックライブ」が行われている。
 また、「コミックライブ」以外にも、ゲームオンリーの「ゲームコミケ」、古物の販売の「宝島コレクションマーケット」も開催している。
 これまで、「コミックライブ」は、「コミックシティ」との直接の競合を避け、二番手に徹する堅実な手法でここまできた。例えば名古屋などは、東京文芸出版など他社との競合がなければ独自開催だけで十分に運営できたはずであり、「コミックシティ」との共催には「コミックライブ」側のかなりの配慮が感じられる。しかし、このような協調関係もパイの拡大が前提である。今のようなオールジャンル同人誌即売会の停滞・下降傾向が今後さらに進行すれば、少ないパイの取り合いにもなりかねないだろう。


●コミックレヴォリューション

 ボランティアベースの開催で、十年以上に渡って二千スペース規模の即売会を春・秋年二回ほど続けているイベントである。開催地は池袋のサンシャインシティ。今でこそここを利用する即売会も増えたが、「C.レヴォ=サンシャイン」というイメージがこの世界には定着している。基本的にはオールジャンルOKの総合イベントだが、開催当初のアニパロ全盛期は女の子系のアニパロサークルが集中し、その後は、美少女系のサークルが大半になったりと、サークル構成が常に偏っている。特に美少女系については、美少女系不遇の時代からサークルを大切にしてきた経緯もあり、サークルからの信頼も厚く、「コミケット」に次ぐ発表の場として、サークル、一般参加者の高い認知を得ている。しかも、「コミケット」ほどの規模になると、サークル側も余裕がないが、「レヴォ」ではサークル側も楽しんでいろいろと仕掛けをしている場合も多い。先日爆笑な本の配布方法をしたサークルをここで紹介しよう。このサークルは自分のスペース内に雀卓を持ち込み、販売用の行列を4列作る。それぞれの列が、東南西北に対応し、麻雀が始まる。誰かがあがると、点数を百で割って端数を切り捨てた人数分だけ、あがった人に対応した列に並んだ人にコピー本が配られるというモノ。そんなこんなで、お世辞にも広いとは言えない会場が常に混雑しているイベントでもある。
 ここのスタッフの多くは「コミケット」のスタッフでもあり、大規模になりすぎた「コミケット」ではなかなか得られなくなった手作り感をここで味わっているようである。使用する各ホール(通常3〜4つ)のネーミング(宅配便業者をもじっての鳥の間・犬の間・猫の間・飛脚の間とか)にこだわったり、色紙プレゼントが充実していたりと、イベント側の遊び心も楽しい。
 しかし、美少女系のブームに伴って、近年申し込みサークルが増え、抽選で多くのサークルを落とさざるを得なくなってきている。サンシャインの会場としての狭さが目立つわけだが、サンシャインという場所で今くらいの規模だからこその味わいもあるわけで、今後の舵取りが難しいところである。
 なお、主催者の女性はその時々の自分の趣味でオンリー即売会「BURNING」も開催している。最初は「聖闘士星矢」、その後はしばらく間をあけて「ガンダムW」であった。ゲーム系とウワサされる次のジャンルは果たして何だろうか?


●コミックキャッスル

 ブロッコリーの主催。主催者は、証券会社からの脱サラでこのイベントを開いた人物。最近の起業家ブームもあって、その手の雑誌にはよく登場する。元々同人誌とは縁のほとんどない人が、後発ながらここまでの規模にイベントを大きくしたのはなかなかの実力か。
 年四〜五回、数千サークルの規模で池袋のサンシャインシティ、横浜アリーナで開催されている。オールジャンルをうたってはいるが、強いのはゲーム系。即売会以外の事業展開としてゲーム関連のアンソロジーの刊行、グッズの作成、専門店の経営を行っている主催者ならではといったところであろうか。サンシャインという場所がなせるのか美少女系のサークルが多いのも大きな特徴である。
 この他、ゲーム系オンリーの「コミックゲーマーズ」、アミューズメントソフトの展示会「JACOM」、ディスコを借り切ってのコスプレパーティ「コスパ」を開いている。
 ゲーム製作会社とのタイアップも多く、それが強みのひとつではあるが、ゲーム関係は権利の複雑なビジネスである。もし、イベント参加者とゲーム会社の間で何らかのトラブルが発生した場合、ゲーム会社からの圧力も予想されるが、その中でどこまでイベントとしての自主性を発揮できるか、厳しい状況に陥る可能性は否定できない。


●コミックテクノ/コミックワールド

 主催者はエスイーとテクノ。デリータートーンの製造・販売元である。「コミックテクノ」は、同人誌即売会のみのイベントでコスプレ不可、東京・名古屋・京都・神戸で割合と規模の大きい即売会が多い。一方、「コミックワールド」は同人誌即売会を中心に各種イベントを開催、コスプレがOK、全国各地で開催されている。どちらの即売会も安価な参加費で低年齢層の参加者が多い。同人誌即売会の世界で老舗的存在でありながら活動が行き詰まっていた東京文芸出版の商権を引き継いで、名古屋等で「コミックライブ」と競合している。参加者の評判が悪いのは、「コミックテクノ」と「コミックワールド」の同一会場での同日開催。片方のパンフレットを購入すれば、もう一方のカタログが安価で購入出来るとはいえ、同じ主催者による開催で、サークルの傾向もあまり差がない二つのイベントに別々にお金を支払わなければならないのには、参加者の抵抗があるようだ。
 一方、特筆すべきは「コミックワールド」の台湾への進出である。アジア圏への日本のまんがの進出は著しいが、同人誌も例外ではない。夏・冬には、ツアーであちこちのアジア各国からファンが訪れ、「コミケット」へ参加し、その前後に東京の専門店を巡ったり、秋葉原で買い物をしたりしている姿がよく見られる。そういった状況を考えれば、現地での同人誌即売会の開催も十分に将来性が見込めるということなのであろう。各国の文化的・社会的状況にも大きく左右されるところではあるが(特に、性描写や同性愛については、国によって許容度が大きく異なる)、新しい試みとして評価したい。


●ガタケット

 昔から多くのプロまんが家を輩出し、まんが文化の発信地として大きな力を持つ新潟。雪深い中でまんがを描くくらいしか遊びがなかった(笑)という俗説もあるが、ともかくも人材は豊富である。ガタケットはその地盤の上で十数年近い歴史を誇っており、二千サークル規模の即売会を年4回ほど開催している。地方の県庁所在地としてはこの数字は驚異的であり、福岡の「コミックネットワーク」とともに地方同人誌即売会の「顔」的存在と言える。委託を積極的に受け付けている他、イベントスタッフがこまめにサークルを回ってサークル参加を呼びかけたりと地道な営業努力も怠りない。先日は全国生涯学習フェスティバルの一環として開催され、教育委員会とも良い関係を持つ数少ない即売会でもある。なにしろ地方によっては、公的な会場を即売会団体に貸し出さないということで、事実上同人誌即売会を閉め出している地域も存在するのだが、ここのようなお役所との良好な関係は非常に珍しい。
 アキレス腱は、会場の確保が難しいところ。新潟にはそもそも展示会に向いた会場が少なく、なかなかよい日程が確保できないようで、「コミケット」直後の平日の開催など、厳しい運営で苦労しているようである。


●コミックネットワーク

 元々は九州の即売会主催者が合同して生まれた即売会である。福岡ドーム、マリンメッセ福岡といった会場で三千スペース規模のイベントを年5〜6回開催している。特に福岡ドームでの開催では会場主であるダイエーと提携し、ローソンでの宣伝を行ったりと積極的な戦略が目立つ。こうした大規模即売会の他、「COMIC Zeal」と「COMIC SATELLITE」という千スペース程度の中規模即売会を開いている。また、「LAMBDAX」という小規模即売会も中国・九州各地で開いて熱心な開拓につとめ、現在、九州・中国地方にもっとも影響力があるイベントである。巧いのは、「COMIC HOUSE」という委託同人誌システムで全国の同人誌を集め、これを「LAMBDAX」などで販売するというシステム。これにより委託サークルは幅広い頒布の機会が得られ、一般参加者は地元で各地の同人誌を入手できる。
 この他、各種のオンリーイベントも熱心に開催している。


●コミティア

 今回紹介した即売会はこの「コミティア」を除けば全てオールジャンルOkの同人誌即売会であるが、コミティアは「自主制作漫画誌展示即売会」として活動している。敢えて「創作同人誌オンリー」と銘打っていないのは、プロの作家が自分の商業出版物を持ち込むことを認めている、という独特のシステムが「コミティア」には存在するからである。基本的には、年約4回千サークル規模で、春はサンシャインシティ、それ以外は平和島のTRC(東京流通センター)での開催が中心であるが、それ以外にも地元との協力で関西、新潟、名古屋で百スペースから二百スペース規模の即売会を開いている。創作オンリーだけで千スペース以上を集める即売会は他になく、パロディ系よりも一国一城の主的色合いの濃い創作系サークルの信頼を集めているところは称賛に値する。
 サークルへのスペースの提供という「即売会」の本来的な役割を越えて、「コミティア」という場所のコーディネートと、そこから生まれる作品の質的量的な向上への出来る限りの役割を果たしたいという姿勢は十年以上前から変わっていない。「コミティア」はイベントカタログをカタログと呼ばず、「オフィシャルガイドブック」と称しており、作家へのインタービュー、お勧めの同人誌の紹介、アンケート結果の公表等、盛りだくさんな企画で自ら情報発信も行っている。
 ウィークポイントと言えば、男性の一般参加者が多いため、JUNE・やおい系サークルが少なく、サークル構成に若干の偏りがあるところだが、これは、「コミティア」スタッフ有志が中心となって開催しているオリジナルJUNE系オンリー即売会「J.Garden」が事実上補完している。また、質的な面を追求する「コミティア」としては、ここ最近は旧来からの参加サークルの動きが不活発であり、停滞感があったのだが、少しずつ新しいサークルからの芽吹きが感じられるようになっており、今後に期待したいところではある。


●各種のオンリーイベント

 オンリーイベントと言っても、その幅は広い。音楽系のみ、小説FC系のみといったジャンルオンリー、「レッツゴー」のみ、「エヴァ」のみといった作品オンリー、「ヒイロ」オンリー、「流×花」オンリーといったキャラクター及びそのカップリングオンリーという様々な形がある。規模的には数十サークルから数百サークル、そのほとんどが個人主催のイベントである。オンリーという形で参加者を絞り、趣味性の強くなるため、同人誌人口の多い東京圏での開催がほとんどである。場所的には、前出のPioや都産貿の他、浅草橋の東京文具共和会館、高田馬場の春秋会館、王子の北とぴあ、お茶の水の損保会館、川口の川口リリアなどが多く利用されている。東京文具会館では、同じ日にフロアごとに別々の三つのオンリーイベントが重なることも珍しくない。おかげでこれらの会場の日曜・祝日は、何ヶ月も前から様々なオンリーイベントの予約ばかりで埋まっている。
 オールジャンルの即売会とは異なり、同好のメンバーだけが集まるということもあって、どこのオンリーイベントも一体感が強く、熱気にあふれているし、サークルも新刊を合わせる。本も買えて盛り上がれる、自分の興味のないジャンルの分まで入った高いカタログを買わされることもない、ビッグサイトまでわざわざ行くより交通費も割安、友達とイベントの後に食事やお茶に行くのも便利、ということで、一般参加者の満足度は高い。サークルも参加費は割安、同じものが好きな一般参加者がたくさん本を買ってくれるのでオールジャンル即売会よりも売れ行きがよいと、こちらも満足度が高い。ということで、今は大規模即売会は「コミケット」と「コミケット」のオフシーズンの「シティ」に行けば、それで十分、後は好きなオンリーに行けばよい、という女の子が多いように思われる。
 ただ、比較的少額(数万円から数十万円)でイベントを開けるということで、お手軽にオンリーイベントの企画が行われる場合も多い。しかも、ドタキャンやイベンター同士での予約の場所の私的な融通とかマナーに反する行為が行われることもあり、会場側の心証が悪くなっている場合もある。特にPioは、塀一枚を隔ててすぐ隣が普通の民家ということもあり、日曜・祝日の朝からの同人誌ファンの賑やかな声にクレームも来ている。同人誌即売会というと、ついつい身内だけで盛り上がってしまいがちだが、オープンなスペースである以上、最低限のマナーを守らないと、会場が場所を貸してくれなくなることもあり得ることは忘れてはならない。


[終わりに]

 このように、独特の個性を持たない大規模なオールジャンル即売会は、コミケットを除いて全体的に停滞傾向にある。本来オールジャンルイベントの強みは、「そこに行けば何でもある」というところであるのだが、今、本当に「何でもある」のはコミケットだけである。それ以外の大規模即売会は「何でもあるけど、何もない」という状態であろう。一方、オンリーイベントや特色のある即売会は、目的がはっきりしているところに強みがある。「いろんなものはないけど、少なくともほしいモノはある」わけで、間口の広いはずデパートが専門店に負けている、というのが最近の即売会事情といったところであろうか。しかも、ファンはかつてのブームの時ほど同人誌一辺倒でもなく、「おたく」目当ての産業は山のようにある。ファンのお金の使い方は大きく変わっている。同人誌即売会という枠組みにこだわって、特色を出すのも一つの方法だし、同人誌即売会という枠組みを越えて、まんが・アニメ・ゲームの総合アミューズメントイベントへ脱皮するのも一つの方法かもしれない。21世紀に向けて、同人誌即売会はこのままではいられないのである。

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