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96年1月号 コミケット49見どころ ガンダムW、エヴァ、最後の晴海etc
96年3月号 コミケット49アフターレポート
96年8月号 コミケット50見どころ 初めての有明
96年10月号 コミケット50アフターレポート
97年1月号 コミケット51見どころ レッツ&ゴー
97年3月号 コミケット51アフターレポート
97年8月号 コミケット52見どころ FF7、西4企業スペース
97年11月号 コミケット52アフターレポート
98年1月号 コミケット53見どころ ギャルゲー
98年3月号 コミケット53アフターレポート

三崎尚人の「コミケット49」今回の見どころ

 毎度の冬のド年末コミケット。来年は有明新会場へということで、長年親しんできた晴海とも今回でお別れ。大掃除もおせち作りもすっとばし、親も会社もけとばして(おいおい)、最後の晴海のコミケットをエンジョイしましょう!
 29日(金)は、パロディ系と芸能系が中心。ポイントはやはり「ガンダムW」。このジャンルからの人気サークルに加えて、ベテラン大手作家陣もたくさんやってきて、バラエティ豊かなメンバーが集まっています。なかでもみずき健さんの超ラブラブぶりは、読者の皆さんもよーくご存じ。高河ゆんさん、佐野真砂輝&わたなべ京さんといった面々もここです。
 30日(土)は、創作系、男性向系、ゲーム系、文芸系というジャンル構成。小説系FCでは「十二国記」、ゲーム系では「アンジェリーク」などの育成ゲームが人気急上昇。男の子系ではおそらく「エヴァンゲリオン」本が多いはず。
 2日間で1万6千というサークル数。すべてを見てまわることはとてもできません。でも、日本全国からいろんな同人誌が集まるお祭り、ここでしか手に入れいれられない同人誌はたくさんあります。そして、努力と根性さえあれば(笑)、たいていの本は手に入れることができます。あなたの新しい出会いが最後の晴海であることを願っています。


コミケット49レポート 三崎尚人

 コミケと言えば。異常な確率で好天に恵まれるというジンクスがあるのですが、今回も地方では雪が降ったりしてるのに、平気な顔してお天気でした。二日目なんかこの冬にしては珍しいくらいの暖かさ。もっとも雪のせいで交通機関が混乱して、印刷所の荷物が大幅に遅れて、やきもきしたサークルさんも多かったですね。
 で、1月号での予言通り、台風の目となったのは、「ガンダムW」と「エヴァンゲリオン」。「ガンダムW」の配置された1日目の西館は人の波で身動きがとれないほどの大混雑。去年秋に大きな即売会がなかった分の反動がコミケで一気にブレイクした感じかな。「エヴァンゲリオン」は、男のコの絶大な支持は当然で、「犬も歩けば綾波レイ本」状態(苦笑)。ところが、女のコ受けも非常にいいのにはビックリ。放映開始直後からも盛り上がりといい、女のコ人気といい、「セラムン」ブームをほーふつとさせます。
 さて、このコミケが晴海での最後の開催。いつもなら閉会間際になると人もずいぶん少なくなってしまうのですが、今回はなかなか帰らない。ここともこれでお別れ、というちょっとセンチな気持ちがみんなの中にあったよね。そう、たしかに僕たちの青春がここにありました。新しい有明で私たちは何と出合い、何を感じ、何を創っていくのでしょう。コミケットに参加するひとりひとりにとって、それはそれぞれ違うはず。でも、そのひとりひとりが新しい次のコミケットを創っていくのです。
 晴海へ−−ありがとう。そして、さようなら。


三崎尚人の「コミケット50」 今回の見どころ

 記念すべき50回目のコミケットは初めての有明東京ビッグサイトでの開催です。今やすっかり観光名所といった感じの臨海副都心は、週末は親子づれやカップルで大賑わい。夏休みともなれば、もっとたくさんの人が来るでしょう。ということは、同人誌やまんがに全く関係のない人も、いっぱいコミケットに来ちゃうんだな。いやだなぁと思う人もいるとは思いますが、あんまり気にしないよーに。こっちがいやな顔したら、相手だってよく思わないからね。

 3日(土)はパロディ系・芸能系がメインです。小説系FCは今回から初日に配置されてますから、ファンの人は曜日を間違えないようにね。アニメ系ではまだまだ「ガンダムW」人気が一番でしょうが、冬ほどの勢いはないかな。注目は「勇者指令ダグオン」。放映当初からサークルさんの熱い支持を集めていましたが、だんだんにファンをひろげてるようです。最近は、サークルさんも商業誌でのお仕事が大変な人たちが多くて、同人誌へのパワーがちょっと落ちちゃってるのが残念。もうちょっと、がんばってほしいものです。
 4日(日)は、創作系、男性向系、文芸系、ゲーム系が中心。「エヴァンゲリオン」は、本編ラストの自己啓発セミナー話がブームに水を差す結果になってしまいましたが、それでも思いきり盛り上がってますね。男性向けはこの一年で随分と世代交代の波が押し寄せ、新しいイキのいい描き手さんが増えているので、要注目。ゲーム系では「ときめきメモリアル」が相変わらずの高い人気を集めてます。
 夏は、冬より日程がよいこともあって、いろんな人がコミケに来ます。噂では、今回も超有名なプロのまんが家さん(複数)が自分で同人誌を出すらしいです。今月発売の雑誌を丹念に読むと思わぬところに思わぬ人の宣伝があったりしますから、隅々までチェックすると、いいことがあるかもしれません(笑)。
 新しい会場です。スタッフの人も、サークルさんも、一般参加の人も、そして会場の係の人すらも、みんな不慣れなことだらけです。思わぬトラブルもあるかもしれませんが、けがだけは気をつけて、楽しくコミケを過ごしましょうね。


三崎尚人の「コミケット50」アフターレポート

 新会場第一回目は、いろんな問題が起きるもんだけど、有明初回も御多分に漏れずトラブルのフルコースとなりました(笑)。朝の渋滞は晴海のときからお馴染みだけど、閉会後、駐車場から車を出すのに二時間待ち。二日目のお兄ちゃん向けのジャンルは、参加者が集中して人の波で流れるプール状態。最悪だったのは、東から西への交通。有明の構造上の問題で通路で完全に詰まってしまい、たどり着くのに40分近くもかかる始末。特に、西ホールの入口前のアトリウムはコスプレが撮影会をしていて、これが通行の邪魔。他にもコスプレは、更衣室を使わないでトイレで着替えたり、コスプレのまま外に出て有明の街を歩いたりでクレームも多かったよう。最近あちこちで人気のコスプレですが、その一方でマナーの悪さもよく聞く。最後は結局自分の首を絞めることになるから、コスプレーヤーの人は気をつけましょう。
 で、本の話だけど、質・量ともに充実していたのはやはり「エヴァンゲリオン」かな。熱にうなされていたような冬のエヴァ本とは違って、少し覚めた目で見直しているのが功を奏してたのかもしれない。一方で不発に終わったのが「ダグオン」。ちょっとサークル主導の盛り上げ方に無理があって、一般参加者がついてこなかったと思う。「ガンダムW」もそうだったんだけど、最近の女の子系パロディは無理矢理に人気を作ろうとする人が多すぎる。つまらない小細工するよりは面白いまんがを書こうね。結果的にはそうやって面白いまんががあるところに人は集まってくるんだから。当たり前でありながら、なかなか実現できないことではあるのですが、結局それが一番近道だと思うです。


コミケット51今回の見どころ 三崎尚人

 はじめての冬の有明です。ビッグサイトに行ったことのある人はわかると思うけど、あそこは一年中風がすんげー強いところ。冬の体感温度の低さは晴海よりシャレにならないことは確実。特に一般参加者や大手サークルに並ぶ人は寒さ対策には十分に気をつけましょう。甘く見てると、死んじゃうよ(いや、マジに)。
それでは恒例ジャンル別傾向と対策。初日は女の子系パロディと音楽・芸能系が配置されてます。アニメでは、鳴り物入りで始まった「超者ライディーン」の動向が注目。放映前から話題先行で一部で盛り上がっていたこの作品ですが、狙いすぎのきらいもなきにしもあらず。果たしてどこまで皆のハートを掴むことをできているか、興味のあるところです。夏は不発に終わった「ダグオン」も着実にサークル数を増やしていますが、やはり今一つ決定打に欠けてるような…。その中で「ガンダムW」、「スラムダンク」の結局の底固さが目立つような気がします。アイドル系では、SMAP中心は相変わらずですが、kinki kids 、ジャニーズJr.、V6といった後続グループも人気上昇中。10代だけでなく、光GENJI卒業組の描き手も加えて幅広い支持を集めてます。
 二日目は、創作系、ゲーム系、美少女系、男の子系アニパロが中心。ゲーム系・美少女系で、台風の目になりそうなのが「サクラ大戦」。ゲームの制作が遅れに遅れて皆を待たせた分だけブレイクが激しいみたい。アニパロ系・美少女系では秋の新番組「機動戦艦ナデシコ」に人気が集まりそうです。
 という感じで、今挙げたどの作品(含むアイドルグループ(笑))も、ツボを押さえたキャラクターが選りどりみどりそろっています。描き手が自分の好みに合わせてキャラクターを自由にチョイス出来るのが人気の秘密と言えるのかな。
 2日間全館使用で2万2千6百サークルというこれまでで最大のスペース数ですが、その分広さも増えてるし、年末押し迫った日程なので夏よりは人出は減るはず。少しゆとりを持ってサークルさんを回ることが出来ると思うので、がんばっていろんな本を探してみよう!


コミケット51レポート 三崎尚人

 人出もそれほどでもなく、天候もおだやか、夏に大問題となった各種の交通や混雑の問題もとりあえず緩和され、今回のコミケットは思いのほか過ごしやすかったのではないかしら。もっとも、ビッグサイト全館を使っての開催というのは、さすがに広いなぁというのが実感。この夏の全館3日間開催が今から思いやられるですね、とほほ。
 女の子のパロディ系は、いたって平和でしたが、「ダグオン」よりも「ライディーン」よりも伏兵だったのは、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」。配置されていたブロックは熱気ムンムン。後、密かに人気が上昇中なのが「め組の大吾」。「スラムダンク」系のサークルを中心にファンを増やしています。
男の子系では、予想通り「サクラ大戦」と「ナデシコ」に人気が集中。やたらと分厚い本が目立ったのも今回の特徴で、本の角で人が殺せそうな厚さの本をあちこちのサークルが出していました。
 最近はいろんな人がコミケットに参加するので、どんな人が出てきてもあんまり驚かないですが、今回グレートだったのは、声優の岩男潤子さん。ラジオ番組のスタッフと一緒に同人誌を作ったのはいいですけど、いきなりラジオでスペース番号含めて宣伝しちゃったのにはまいったなぁ。西炯子先生も幻の単行本未収録シリーズである「女王様ナナカ」を一冊にまとめたのもファンにとってはうれしかったですね。
 プロ作家の同人誌というと、ラフスケッチ集や鉛筆書きの下書き集とか結構おざなりなものも多くて、事前の期待が高い分そういう本だとがっかりしてしまいます。お仕事で忙しいのは分かるんですけど、自分で同人誌をわざわざ作るんだったら、ちゃんとした本を作ってほしいなぁ、と思うです。


恒例(笑)! コミケット52の見どころ!! 三崎尚人

 ムチャクチャ暑い日々の後はジメジメ雨降りと、極端な天候の続く東京ですが、みなさんお元気? 体力勝負の夏のコミケットまでもう少し、夏風邪などひいて体調を崩さないようにしましょう。
この夏は2年ぶりの3日間開催、しかも有明全館ということで、総参加サークル数は、空前の3万3千8百サークル! 発売中のコミケットカタログは、総ページ数約千四百ページという巨大なシロモノ。サークルカットのチェックだけでも一苦労だよ、こりゃ。
 初日は、東地区がゲーム系、西地区が音楽・芸能系という配置。今回の台風の目は、「ファイナルファンタジーZ」。ゲーム発売直後から人気がブレイク、今、最も活きのいいジャンルです。絵の綺麗な若手に加えて、アニパロ系からも大手サークルが続々と参入。新旧のバトルロイヤルが見ものだな(笑)。これまでのゲーム系にありがちな弱点である「絵は綺麗だけど、それだけ」という点をいかに克服できるがポイントでしょう。男の子系ゲームは、果たして柳の下にドジョウは何匹いるか? という感じのギャルゲーブームとのリンクでの盛り上がりそう。
 二日目は、女の子系パロディが中心。春の新番組もブレイクするものがなく、アニパロ系は長期低落傾向は否めません。というか、このところのアニパロの低調ぶりの反動が「FFZ」に出ているとも言えるのでは? ジャンプ系では「封神演義」に人気が集まりつつある感じ。ただ、変にブームが先行すると、アニメ化とのリンクに失敗して、「るろうに剣心」の二の舞になっちまうので、要注意。小説系で人気上昇中なのが有栖川有栖。この半年で急激にファンを増やしてるようです。
 三日目は、創作系、美少女系、男の子系パロディといった構成。アニパロでは一部でカルト的な盛り上がりを示しているのが「少女革命ウテナ」。「セーラームーン」で名をあげた幾原邦彦監督作品ですが、妙なノリがウケてます。「エヴァ」は、映画公開と皆の入稿が重なるので(笑)、映画の結末が皆にどんな影響を与えるのかしら?
 後、去年も言ったけど、夏はプロの参加がとっても多い。久しぶりに登場するのが萩原一至。それ以外にも、各出版社でのかなりの大物の参加が予定されてます(壁際のサークルを丹念に見れば、カットでわかると思うよ)。
もちろん大好きなまんが家さんの本もほしいとは思うけど、それだけでコミケットに来るんじゃ、コミケットの楽しさの半分も味わえない。一生懸命歩いて、いろんなサークルさんを見て回りましょう。きっと発見があるはずだからね。
(以下、誌面の私物化(笑)。ボクのスペースは、日曜日東A-78。なんか読み物があるはずなので、興味のある人は遊びに来てね)。


コミケット52アフターレポート

 お天気にはとっても恵まれているコミケットだけど、珍しくも今回は1日目にかなりの雨に降られちゃいました。雨の中、大手サークルに並んで館の外に出なければならなかった人はご愁傷様。それでも、台風はそれたし、印刷所搬入のときは雨はあがったし、3日間過ごしやすかったし、まだまだ天気に関しては強運というところ。
 三日間開催のおかげで、一日あたりの負荷は減っているので、全体としては規模の割にはゆっくり本を見ることが出来たのではないかしら。
ゲーム系は、女の子の人気はやはり「FFZ」に集中、混雑してました。ただ、わざと販売を遅らせたサークルが一部あったようで、行列を延々作って、準備会とのトラブルも起きたみたい。男の子のゲーム系も、いわゆるギャルゲーブームを反映して好調。美少女系の枠を越えての盛り上がりでした。
 こうしたゲーム系の元気の良さに比べてアニメ系の落ち込みはかなり厳しい状態。活気があったのは「レッツ&ゴー」と「ウテナ」だけと言って言い過ぎじゃないかも。「エヴァ」以降、アニメブームと言われる最近だけど、同人誌でのこんな状態を見ると、ブームと言われてもなんか今一つピンとこないんだよね。
 前回から始まった西4ホールでの企業出展はゲーム会社のブースを中心に、なかなかの賑い。その他にも、抽選洩れサークルを中心とした同人誌の委託コーナー、自主制作ビデオの上映会、声優の公開録音、アニメタルのライブと盛りだくさん。同人誌即売会だけでなく、まんが・アニメ・ゲームファンのための大きなお祭り「コミケット」になってきたように思えます。


ホントに恒例! コミケット53の今回の見どころ!!

 約8割という夏の楽勝な抽選率から一転して、半分以下という大抽選大会となった冬のコミケット。受かったサークルさんはラッキーでした。夏から冬は期間が短いですが、そろそろ締め切り、がんばって本を作ってますか?
 年末のしかも日・月二日間という開催で、社会人の人は会社を休むのが厳しいかもしれませんが、あの手この手で上司をすり抜けて、参加しましょうね(笑)。
 一日目は、女の子パロディ系、音楽・芸能系、小説FC系といったこれまでのジャンルに加えて、二日目から、ゲームRPGとゲーム育成が移ってきました。女の子のファンが多い「ファイナルファンタジーZ」と「アンジェリーク」を、元々女の子系のサークルが多い一日目にしたというところ。てなわけで、今、女の子系でほとんど唯一活気のあるジャンル「FFZ」は、サークルが大激増。でもね、こんなにサークル増えても、これだけのサークルを支えるだけの買い手がいるのかしら? と思うところもなきにしもあらずなんですが…。
 まんがFCでは、最近熱い炎を燃やしているのが「め組の大吾」と「烈火の炎」。夏に引き続き伸びているのが「封神演義」です。
 一方、低落傾向に歯止めがかからないのがアニメ系。秋の新番組もトホホな作品ばかりで、さらに混迷は深まりそう。アニメ開始後、「ポケモン」サークルが数を増やしてますが、増えているのってホントにそれくらいです。
 アイドル系は、事務所側の戦略通り(笑)、SMAPから、Kinki-Kids、ジャニーズJr.へのシフトが着実に進んでいる感じです。
 二日目は、創作系、美少女系、男の子パロディ系、残りのゲーム系、その他という感じ。男の子の間で盛りあがっているのは、相変わらずギャルゲー。「To Heart」などに人気が集まっています。ゲーム系以外では「カードキャプターさくら」にも注目。原作のかわいらしさもあってか、女性作家のパロディ本が多いのも特色ですね。
 格闘ゲームでは、「KOF」シリーズが相変わらず強いでしょう。わりとクセのある絵柄の作家が多く、ゲーム系の中では個性派が集まっています。
 最後に「ぱふ」の読者が足を運びそうもないところで、面白そうなジャンルをひとつご紹介。それは、評論系。名前はかたいけど、旅行記や紅茶の本、ぬいぐるみの本、ペットの本、変なドリンク紹介の本とか、いろんな生活情報についての同人誌がたくさんあります。まんがもいいけど、こういう渋い本が手にはいるのもコミケットならでは。暇があれば回ってみるのも面白いですよ。


コミケット53アフターレポート

 有明での開催も早4回目、スタッフも、サークルも、一般参加者も、コスプレイヤーも、ビッグサイトでのコミケットというものに慣れてきたかな。おかげで、まあまあスムーズに当日を楽しむことができました(ちなみに、コスプレイヤーが激減しているという意見があるようだけど、コミケットではピークは過ぎたものの、それほど数は減ってないみたい)。
 初日の女性系では、予想通り早くもFFZの盛り上がりが沈静化してしまったのは残念。大手サークルこそ混んではいたけど、ブロックの通路はそこそこの人出で、ブームには程遠い感じ。よほど、「ソウルハッカーズ」とかのスペースの方が活気があった。アニメ系も「レッツ&ゴー」はまだまだ多くのファンを集めているが、全体としてはおとなしいもの。そんな中で結構な混雑を見せていたのは、小説FC系。大行列こそないものの、実力派の中堅サークルがそろっているジャンルでもあり、なかなかの盛況ぶりだった。
 2日目は、基本的には「ぱふ」の読者にはあんまり縁のない男性向けと、オリジナルが中心。いくら「エッチ本大好き!」のお兄ちゃんも、社会生活つーのがあるのか、月曜平日の仕事納めにぶつかったこの日は来場者も大幅減。しかも、参加者の選択眼も厳しくなっていて、売れるサークルとそうでないサークルの差がますます広がっているように思う。
 さて、女性向け・男性向けに共通するのはとにかくグッズが多い! ピカチュウブームが一役買ってはいるんだけど、ワシみたいな昔気質の読者からすれば、もっと本を作れー! というところ。そして、もっと読み応えのある本が欲しい。フルカラー、A4版50P、ほのぼのショートギャグのみ、なんて本は飽きちゃったよ(苦笑)。


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