Nov.20 (Mon) "猪づくし"


寝たのは 5:00 頃なのに目が醒めたら 7時前であった。
シャワーを浴びようと思ったらお湯がでないので頭だけ洗う。(-_-;;

今朝レンタカーを借出し、出発日(11/25)にミラノの空港で返却する予定である。 10:00に借りる予定になっているのでそれまで時間がある。 朝食をとっとと食って市内をぶらつくことにする。(地図がある人はみてみてね)

ホテルは花の聖母教会の近くである。まずアルノ川に出て、 川沿いにポンテベッキオまで歩く。川を渡ってピッティ宮まで歩く。 修復工事中である。戻って、シニョーリア広場 を経てドゥオモへ。 花の聖母教会を経てホテルに戻り、レンタカーを借り出す。

Angel in a show window

あのー、レンタカー予約したんだけど。
なになに、Dクラス?Dクラスであるのは…ちぇんとくわらんたちんくえ すぽるてぃーば…(あと不明)
まさか、アルファ145かあ?この時点で内心わくわくである。

はたしてその通り、Alfa 145 1.6 であった。(^o^)
走行18,000km, シルバーメタである。真紅のキートップがかっちょいい。 盗難防止装置付である。番号を入力しないとエンジンがかからない。 さすがイタリア、ドイツとは違う。

Rear view of 145

じゃんけんで勝った風間さんが最初に ステアリングを握る。 駐車場を出る時にいきなりワイパーを動かしている。(^^;; ほんとにおっかなびっくりという感じ。おれも去年いきなりミュンヘンの空港から アウトバーンを走ったときはそうだったかも。(^^;;

人間の馴らしのためにその辺をちょっと走ったあと、シエナに向かう。 シエナで昼食を取った後、時間があったら、ワインで有名なキャンティ地方を ちんたら走ってフィレンツェに帰る予定である。

ここで145のインプレ。(^^;;

1.6だけあってトルクが少ない。高速100km/hでは4速でないと辛いか。 ステアリングがすごく敏感で軽い。足は固めであるがロールはそれなりにある。 ロールして粘る、というアルファの伝統か。エンジンは良く回る。 エンジン音は車内に侵入する。ボクサーの音である。 ブン回して走らないとつまらない、というかチンタラ走れないクルマである。

2速 6,000 3速 6,500で、きっちりレブリミッターが作動する。 後に平野さん曰く、「アルファも変わったねえ〜」
ただし、4速以上でリミッターが効くかどうかはテストしていない。(^^;

最高速は 180km/h+ である。もっと出そうと思えば出るのだろうが、 振動など出てきて怖くてちょっと試せなかった。

市内の標識にしたがってシエナを目指す。 シエナまでの道は一般国道であるが、 ほとんど高速といってもよい。無料の小田厚みたいな感じ。制限は90らしい。 大体みんな110-120位で走っている。

交通量が少ないせいもあるがマナーはとても良い。 追い越したらすぐに走行車線に戻る。チンタラ走り続ける奴はいない。

1時間もしないうちにシエナにつく。Siena nord, Siena なんちゃら、Siena sud の 3つ IC があるが良くわからずに真ん中で降りる。duomo の方に向かおうと するが別の車線に入ってしまう。しょうがないのでその辺をうろうろ走り回っている うちに、とても急な坂を登り切るとそこは市街の中心であった。

トスカーナは基本的に丘陵地帯である。あとでわかったことだが、 丘の上に城を築きその中に市街がある場合が多い。シエナもそうである。 観光客でいっぱいの道をこんなとこ走っていいのかと思いつつ Pの表示に従って走る。城壁を出た街のはずれの駐車場に車を止めて市街へ向かう。

City of Siena
City of Siena (Large)
Church near Duomo

ショーウィンドウにはサラミが生ハムがワインがグラッパが… もうこれ全部持って帰りたい状態で物欲でうわつきまくりである。

オイルと酢を入れる瓶
Chianti Classico 協会の旗

ドゥオモやカンポ広場をぶらついた後飯を食うことにする。 カンポ広場にはレストランが何軒かあるが、ガイドブック推薦の店にする。 メニューを見てみるがちょっと高い。メインで2万リラぐらいか。 まあいい。今回期待してきた猪もあるみたいだし。

クロスティーニつきサラミの盛り合わせを2人で1皿、 タルトゥーフォ(白トリュフ)のタリオリーニ(細めの生パスタ)と 猪のオッソブッコ(骨付肉の煮込)である。 風間さんは何頼んだんだっけ。すっかり忘れた。(^^;;

パスタはクリームで白トリュフをあえたもの。香がたまらん。激うま。 しかし馬鹿みたいに高いのである。4万リラ。3千円。メインの肉料理の 倍はする。さらにその後300gはあるかと思われる猪の煮込である。 これもまたうまい。トマトソースではなく生のトマトで煮込んである。 豚肉とはまたちょっと違った感じ。ワイルドつーか。 へろへろになりながらそれでも全部食う。デザートはパス。

結局2人でワイン1本とコーヒー飲んで17万リラ。(×0.07) 約1万2千円と今までイタリアで飯食ったなかでは最高金額かも。 安いところではおなじぐらいの量を食べて 5万リラ程度である。 高級店であるうえに高いものを食ったからしょうがないか。

イタリアは昼を過ぎると商店も3時過ぎまで閉まってしまうので、 買い物もできない。昼過ぎたら飯を食うか観光するしかないのである。

1時頃から昼飯にたっぷり時間をかけたので、すでに3時近い。 あれこれ買い物に走る。シエナといえばなんといってもナニーニ製菓である。

あの F1 の、今は DTM のナニーニの実家である。市内に何軒かある。 フィレンツェ市内にもアレッサンドロ・ナニーニ・コーヒーとかいう バール(酒、珈琲も出す立ち飲みバー)があった。

パンフォルテというお菓子とカントッチというクッキーみたいなやつを買う。 風間さんはお土産用にあれこれ3つばかり買っていた。 揃いも揃ってミーハーである。ミーハーでどこが悪い、つーか。(^^;

駐車場へ歩きながらグラッパやら白トリュフのペーストやら買い込む。 一部では有名な 猪の店(店頭に猪の頭がディスプレイしてある肉屋)は 最初に通ったときには開いていたが、帰りには閉まっていた。しくしく。 猪の足を一本持って帰りたかったのに。(どうやって)(-_-;;

教訓:土産はみつけた時に買え。

駐車場に戻るとすっかり夕方である。丘の上から眺めるトスカーナの 丘陵地帯の眺めは最高である。三脚をとりだして撮影などする。

夕暮れになって、キャンティをうだうだしても景色は見えないので とっととフィレンツェに戻り夕食を取ることにする。 帰りは私がステアリングを握る。風間さんのインプレッションと同じ ような感想をもつ。操作系は全て軽い。ステアリングがとても敏感である。 ワインディングを下っていくが、慣れないのでちょっと焦った場面もあった。(^^;

何とか市街中央部にたどり着き、駅の下の地下駐車場にクルマを止める。 ホテルに戻りそのまま夕食を食べにでかけることにする。

ミネラルウォーターやオレンジジュースを仕入れる。 オレンジジュースは真っ赤なトマジューみたいなオレンジジュースが 大変濃厚でぐうである。一見ギョッとするが試す価値はある。 生ハムもちょっと切ってもらう。

ドゥオモやシニョーリア広場のあたりはショッピング街であまり レストランはなかった。ブラブラしながら探し続ける。

それほど腹が減っているわけではない。なんか食ってもいいかな、 程度である。しかしそれでもきっちりメシは食う。 なぜって俺達はメシ食いに来たんだもん。(-_-;;

なぜ人間は一日三食しかできないのであろう。(バカ)(^^;

適当にあたりをつけて入ってみる。内装は綺麗である。 まわりは観光客が多いようだ。日本人カップルもいる。外したか? (どういう基準だ)

風間さんは生ハムメロンを頼んでいる。私は前菜はパス。 生ハムメロンは邪道だと思いつつもひときれもらうとうまい。

その後、パッパルデッレ(2cm幅ぐらいの手打ちパスタ)に 猪をサイコロステーキ大に切ってミートソースで煮込んだソースと、 フィレンツェ風トリッパ(牛の胃袋)の煮込み(やはり生トマトで 煮込んだもの)を食べる。

猪肉は臭みがあるらしく、粒コショウとローズマリーで匂いを消してある。 昼間食ったオッソブッコにも粒コショウが入っていた。 これも結構いける。ばくばく食ってしまう。

次のトリッパもなかなかうまい。柔らかく煮てあって臭みがない。 うまいのだがいかんせん半分食った時点で既に腹一杯である。 ヒイヒイ言いながらワインで流し込む。半泣きである。(^^;

ワゴンに盛ったデザートを奨めに来るがダウンである。 二人ともほとんど寝てないので、テーブルで半分寝ている。(-_-;; ここは二人で5万リラ程度。そこそこお安い値段である。

ホテルに戻って風間さんはそのままベッドに倒れ込んで寝てしまう。 私は風呂に入ろうとするも相変わらずお湯が出ない。(-_-;; 諦めてそのまま倒れ込んで寝てしまう。

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text and photo: nigel@st.rim.or.jp