Nov. 7 (Sun)

Narita - Milano - Como


ホテルの送迎バスでターミナルに着いたのは10時すぎであった。
離陸は13時、アリタリアのカウンターではまだチェックインは
始まっていないようであった。
だがしかし、カウンターの前の電光掲示を見ると、

アリタリア789便の出発は20時以降に遅れます

むむむむ。 近くの職員を捕まえてみるがらちがあくはずもなく、 しかたなく手続き開始を待つことに。ほどなく手続きが始まり、 カウンターの前に列ができ始めたので並ぶことにするが、これがとにかく進まない。 前にいるのは30人程度なのだが、一組に10分、20分とかかっている。 乗り継ぎの手配だのホテルの手配だのしているのであろうか。 そのうちアリタリアも気がついたのであろう、余計な手配の要らない ミラノ、ローマで降りてしまう乗客をピックアップして別カウンターで 手配を始めた。並んでいる我々の後ろからどんどん抜かれていく。 待たされ続けて三年(うそ)、やっと我々の番になる。 機体がイタリアを出発するのが遅れるためだそうだ。ミラノ着は午前0時すぎ、 ローマ着が午前2時とのこと、当然ながら当日中にフィレンツェまで 乗り継ぎができるはずもなく、ミラノのホテルに一泊することに。 乗り継ぎ便は明日の昼過ぎなので、予定になかったミラノ半日観光が できるといううれしいようなうれしくないような。 しかしよくよく考えてみるとフィレンツェ着は明日の2時過ぎ、 市内についたら3時ごろである。これではちゃんとした食事はとれない。 ということは今日の夕食と明日の昼食の二食分がだめになったわけである(^^;;

おれの2食を返せええ。

などと思いつつ手続きを終えさらにまた次の列に並ぶことに。 これから夕方まで空港難民かとおもったら、アリタリアが近くのホテルの 部屋を用意するとのこと。またさらに10数分並んだ末にホテルのバウチャーと 迷惑料ということでアリタリアの正規代理店で使えるアリタリアの商品券を渡される。 おまけに有効期限は一年。 使えねーもんよこしやがってと思いつつ、ホテルの送迎バスに乗り込み 5分ほどのところにあるホテルに到着。 お食事券で今時ファミレスでも出さないような まずいステーキランチを食べさせられる。 この時すでに1時をゆうに過ぎ、疲れたなあと思っていると、 連れはカウンターの表示を見ておれがあまりに動じなかったので、 こんなに遅れるのはよくあることなのだろうと思っていたらしい(^^;; それから部屋で18時半の出発まで缶詰となる。 出発間際にフロントで今日泊まるはずのホテルにfaxをいれてもらう。 これもアリタリア持ち。 これじゃあ儲からないよねえ、とは連れの弁。 ようやく飛行機は離陸、今回はワイン3本おかわりすることもなく まずい機内食とつまらない映画に耐えつつミラノに定刻通り午前0時に到着。 非常扉前の席を取れたので、広々快適に過ごすことができ、降りる直前に デスのねーちゃんと話をしたら、ストライキだの機体整備だのあれこれあって 遅れたとのこと。 現地ホテルのバウチャー、明日の乗り継ぎ航空券などを受け取り、 ホテルに向かうことに。清水アキラに似たアリタリアの現地駐在員に依ると ミラノ市内のホテルは見本市かなにかでいっぱいで、コモに回されるとのこと。 コモかあ、とどきどきわくわくしつつ総勢50名ほど、観光バス2台でコモへと向かう。 なんだかんだで時刻は午前1時をまわっている。 高速をいったんミラノへ向かいそこからコモへと分岐、スイス国境手前最後のICと 表示のあるICでおりてそこから15分、深夜2時頃に コモグランドホテルへと到着。 イタリア人のようにフロントに突進し、イタリア人の団体8名につづいて とっととキーを受け取り、部屋に入る。入るが電気がつかない。 部屋中のすべてのスイッチと格闘すること10分、ついにあきらめて フロントに降りていくと、集中管理のスイッチ1つでことは足りた。 そんなこんなで部屋をよく見てみるとさすが★★★★、リゾート地の高級ホテルで、 きっと自腹では泊まらないだろうとおもわれるクラスのホテルである。 これなら今日泊まるはずのホテル代をノーショウでとられてもお釣がくる、 などといってはいかんつーか。 備えつけのソープやシャンプーがオリジナルのロゴ入りでなかなか かっこいいところにもホテルの高級感を感じつつ 寝たのは午前3時過ぎだったであろうか。 あーあ、大変な一日だった、と思ったがじつはもっと大変なのは次の日なのであった。
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text and photo: nigel@st.rim.or.jp