消火器の種類と概要


名称 構造 薬剤量 放射時間 放射距離 適応火災 特徴
粉末消火器 加圧式:粉末(ABC)薬剤は、
リン酸アンモニウムを主成分
とし、放射用に蓄圧した加圧
ガス容器を開封し、薬剤を放
射します。
約1.5〜6kg 約7〜16秒 約3〜8m すべての火災 ◇窒息効果、抑制効果により消火
 します。
◇水のような浸透力がないので、
 再燃防止に努める必要がありま
 す。
強化液
  消火器
蓄圧式:アルカリ金属塩類等
の濃厚な水溶液(黄色のやや
粘性のある液体)が、窒素ガ
スと共に充填されており、レ
バーを操作することにより放
射します。
約3
〜12リットル
約30〜70秒 約4〜16m すべての火災 ◇水系で浸透性があるため、木材
 などの消火に有効です。
◇噴霧ノズルを使用すれば油火災
 又は電気火災に適用します。
二酸化炭素
  消火器
蓄圧式:二酸化炭素(CO2)を
高圧で圧縮し、液状で容器に
充填されており、レバーを握
ることによって、気化された
ガス状で放射します。
約2〜6kg 約10〜30秒 約3m 油・電気火災 ◇放射するとドライアイス状とな
 るため、冷却効果と窒息効果に
 より消火します。
◇水のような浸透力がないので、
 再燃防止に努める必要がありま
 す。
ハロン1301
  消火器
蓄圧式:二酸化炭素消火器と
同じ構造で、高圧で圧縮され
おり、レバーを握ることによ
ってハロン1301(ブロモトリ
フルオロメタン)が、ガス状
で放射します。
約1〜2kg 約14秒 約3m 油・電気火災 ◇主として抑制効果及び窒息効果
 により消火します。
◇水のような浸透力がないので、
 再燃防止に努める必要がありま
 す。
泡消火器 転倒式:外筒にアルカリ性液
(炭酸水素ナトリウム)、内筒
に酸性液(硫酸アルミニウム)
がそれぞれ充填されており、
容器を転倒することによって
化学反応させ、発生した泡を
放射します。
約5
〜10リットル
約50〜60秒 約6〜12m 普通・油火災 ◇発生した泡は二酸化炭素を含み
 粘着性がある等のため冷却効果
 と窒息効果により消火します。
◇冬期の気温が5℃以下となる場
 所では機能が低下して使用でき
 なくなるので注意する必要があ
 ります。
◇水ほど浸透力がないので、再燃
 防止に努める必要があります。

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