2014年 大規模災害対策総合訓練

発電投光器 2014年7月27日(日)、横浜市環境創造局栄第二水再生センターの敷地を拝借して、大規模地震を想定しての栄消防団大規模災害対策総合訓練が実施されました。
連日猛暑の30度を大幅に越すこの日、栄区内各地から121名の消防団員が集結しました。
増田団長による通常点検により訓練が開始されました。通常点検は、団員の個々に対して服装や規律の乱れが無いかや、体調の良し悪し等を確認します。
訓練は、夜間に大規模災害が発生し、被災者が建物の下敷きになっているとの想定です。
発電投光器の部隊が照明を行います。

チェーンソー チェーンソーを担当する部隊は、救出路を確保するため、障害となる柱などを切断していきます。
各班には救助器具として、1台ずつのチエーンソーが配備されています。

油圧ジャッキ 油圧ジャッキの部隊が倒壊建物から被災者の救助を行います。
油圧ジャッキには、様々なオプション部品が用意されており、状況に応じて組合せを代えて使用します。
各部品の特性を理解し、適切に対応できるか、応用力を試させる訓練となりました。

心肺蘇生法 倒壊建物から救出された被災者をタンカにて救護所まで搬送した後、救急救命を実施しました。
心肺停止状態の被災者を想定して、心肺蘇生法を実施しました。
AED(自動体外式徐細動器)を使用しての救命法も実施しました。

消防隊出動 訓練の最後は遠距離送水訓練です。
水源の確保が難しい震災発生時を想定して、3台のポンプを連結し、各ポンプ間を約10本ずつ計30本以上のホースを使って送水しました。

延長されたホース 元ポンプは水源から吸水し、中ポンプ、先ポンプへと送水する重要な役目です。
送水圧力も遠距離になりますのでホースによる損失も充分に考慮しなければなりません。
この時の元ポンプの送水圧は、0.7〜0.8MPaでした。

中ポンプ ホースの延長はホースカーを使ったり、車両を利用したりしましたが、何分にも距離が長いので、延長に苦労していました。
最後は媒介により50ミリホース2口にして放水し、無事標的を落とすことができました。
増田団長からの講評でも、大規模災害発生時には、消防職員、消防団員が一体となって災害に立ち向かわなければならない。いろいろ課題もあったが概ね初期の訓練目標は達成されたとのお言葉でした。
日々の訓練の積み重ねが、来るべき大規模災害に備える唯一の手段であると、再認識した一日でした。


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