第九章 ストロークについて

 さて、ここまで読ませておいて、しかも一度発表会まで開いておいて、今さら基本的な話しに戻る。楽器というものを少なからずやったことのある人や、忠実にもこのページに触発および妄想を抱いて、ウクレレを買いに走った人は気付いたと思いますが、ウクレレを弾くには、単なるコードだけじゃ駄目だろうという事にうすうす気付いていると思います。
心無い同居人や友人にこう言われたことはなかったか?
「何の曲弾いてるかわかんない」しかも「お経みたい」
なぜ、こんなに悲しい結末になってしまったのでしょうか?また、なぜ、家での演奏はできれば控えて欲しいなどと言われてしまったのでしょうか?
 そのヒントは、というか全てはリズムにあったのです。
音楽にはすべからずリズムというものがある。まあ、言葉でで表現するなら、ずんちゃ、ずんちゃ、とか、ずんたた、ずんたた、とかそういったものである。ウクレレといえども、そのへんは重要であって、ウクレレの教本を買ってくると、音符が読めない人でもわかるように、アップとかダウンとかの記号が書いてある。

  これに従って弾けば、一応ウクレレは簡単に弾ける事になっている。
 がしかし、私はこんなに大切な事を今の今まで黙っていた。どうして教えてくれなかったのあなた、と涙を流す女性も何人かいるかもしれない。しかし、私は毅然とした態度できっぱりとこういうのだった。
 「それは、おれが、リズム音痴だからさ」そう、私は簡単なはずのウクレレでさえ、教本どおりのリズムで弾けた事はないのでした。試しにもう一度、第7章の私の演奏を聴いてみるがいい。みごとにどれも同じリズムである。リズム音痴というのはどうにもならん! 私はそう思っている。ある専門筋では、リズム音痴の方が直せる可能性は高いというが、よくよく考えれば、あくまでもメロディ音痴と比べてみて、の話である。私には難しい問題であることに変わりがない。
 そこで、である。このページを作るにあたって私は、ストロークの問題にはふれないという方針に達したわけである。こんなリズム音痴の私でも、カラオケでは「燃えろいい女」とか「ゴルフわからない節」とかを歌っているわけである。ウクレレもこの要領でいこう。私はそう考えたのである。基本的にストロークはアップとダウンのくり返し、本人がそれでいいと思えばそれでいい、というリズム放任主義である。厳しく育てたからといって、立派な大人になるかどーかはわからないのである。どーぞ好きにおやんなさい。そして、余裕のある人は、ずんちゃか、だの、ちゃかちゃかすちゃ、だのやってください。それでいーのだ!


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