終戦の詔勅4 | ||
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固(もと)より尋常にあらず。爾臣民の衷情も、朕善く之を知る。 然れども朕は時運の趨くところ、堪へ難きを堪え、忍び難きを忍び、以て萬世の為に太平を開かむと欲す。 朕は茲に国体を護持し得て、忠良なる爾臣民の赤誠に信倚(しんい)し、常に爾臣民と共に在り。若し夫れ情の激する所、濫(みだり)に事端を滋(しげ)くし、或は同胞排擠(はいせい)互に時局を乱り、為に大道を誤り、信義を世界に失ふが如きは、朕最も之を戒(いまし)む。 宜しく挙国一家子孫相伝へ、確(かた)く神州の不滅を信じ、任重くして道遠きを念い、総力を将来の建設に傾け、道義を篤くし、誓って国体の精華を発揚し、世界の進運に後れざらむことを期すべし。爾臣民其れ克く朕が意を體せよ。 御名御璽 |
注 赤誠(まごころ) 信倚(信じ頼る) 排擠(人を押しのける) |