70本ダイブでピンクのイソギンチャクを見た ’07.11.12〜15

2007年11月12日。シニアダイバーズクラブのメンバーと別れて、私はいつものネイチャー石垣島ダイビングサービスで潜ることにした。シーズンオフと云うことで、ほとんど私一人の貸し切り状態。13日は青木さんが合流して、いつものまったりダイビングだ。

今回は、マクロレンズと望遠ズームを取り違えて持ってきてしまい、魚眼オンリーで海中写真に挑む。それと、10月23日に発売になったばかりの、SilkypixのMrinephotoというソフトを試してみたかった。RAWでストロボ無しで撮った写真を、このソフトで現像すると、青かぶりしがちな海の中も、うまくストロボが当たったように色がよみがえる。このページの魚たちは、すべてこのソフトで現像したもの。いかがであろうか。
カメラはペンタックスK100D。レンズはsmcDA10−17fisheyeだ。

シニアダイバーズのメンバーと別れたら、その日から晴天。私が雨男でないことが実証された。万歳!


川平湾
日本100景に入選した素晴らしい海岸。


アカククリ              Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0 1/60 ISO800
初日は名蔵湾のアカククリパラダイス。水深20Mと少し深いが、大きなアカククリが悠然と泳いでいる。近づいても逃げない。のんびりと一緒に泳いだ。魚になった気分だ。  


アカククリと私     Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0  1/60  ISO400
アカククリの幼魚は体側にオレンジの縁取りがある。成長するとそれが消えて、銀色に輝く。
よく似たツバメウオに比べて、口吻が飛び出る。


青木さんとアカククリ     Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0  1/45  ISO400
2日目に合流した青木さんと、もう一度アカククリに会いに行った。


アカククリのクリーニング
3枚のアカククリがクリーニングの
順番待ちをしていた。
クリーニングされている時は、体色が
黒くなる。ステーションが決まっているのも
面白い。
コブシメ
すぐ近くにコブシメがいた。
魚眼ですれすれまで近づいたら
怒ってしまった。悪いことした。
ごめんなさい。


オニヒトデ
サンゴの天敵だ。ヒトデとは思えない形だ。
写真を撮った後で、多羅尾さんが粉々に
して退治した。
ルソンヒトデ
なぜか足が7本ある。
珍しいヒトデだ。


白化したイソギンチャクとサンゴ

今年の沖縄は海水温度が異常に上がり、6月には31度に達したという。そのためにイソギンチャクやサンゴと共生する褐虫藻が逃げ出してしまい、いわゆる白化現象が起きた。サンゴは褐虫藻の光合成で養分を得るので、白化が続くと死んでしまうが、イソギンチャクは自分で捕食出来るので、褐虫藻がいなくても生きていける。褐虫藻がいないイソギンチャクは、本来の色に帰っているわけで、今年はピンクや白、黄色に青と美しい花を見るようだ。

共生するクマノミたちも、なんだかオシャレになったようで、嬉しそうだ。

               Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0  1/125  ISO800
ピンクのイソギンチャクとハマクマノミ     
これはきれいだ。透き通ったピンクの御殿。ハマクマノミもご機嫌である。


                Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0  1/180  ISO400
黄色のイソギンチャクとハナビラクマノミ


私も仲間に入れて 青いイソギンチャクとクマノミ


              Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0  1/180  ISO400
白化したサンゴとフタスジリュウキュウスズメダイ
白化したサンゴだが少しづつ元気を取り戻している。リュウキュウスズメダイの隠れ家だ。

ガイドさん待ってよ!
ヒメアイゴが多羅尾さんを追っかける。
ちょっとユーモラスなショット。
トゲチョウチョウウオ
背びれの黒い模様から、細いトゲが
飛び出す。下の魚が影に見える。
(マリンフォト誌’08年3月号入選) (マリンフォト誌’08年4月号入選)


トゲチョウチョウウオ    Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0  1/500  ISO800
真っ青な海に映えて、ひときわ美しい。       (マリンフォト誌’08年2月号入選)


ゴマモンガラ
獰猛な魚だそうだ。ウニ、カニ、貝が好物で、鋭い歯で貝殻を噛み砕くという。
知らずに追って行って、あとで多羅尾さんに注意された。ダイバーにも噛みつく
ことがあるのだそうだ。


ヒメアイゴ
頭部の二筋の黒線が特徴。背から尾びれにかけての黄色が、透明な海の青に映える。


ユカタハタ
赤い斑点が鮮やか。
ゆったりと泳いでいった。
バラハタ
三日月形の尾びれ。
背びれ、尻ビレとも後縁が黄色い。


メガネゴンベ
眼鏡をかけた気むずかしいオッチャッンと
いう感じ。エダサンゴの間でじっとしている。
ホシゴンベ
個体によってかなり色彩が変異する。
頭部に赤褐色の斑点がある。

モンツキハギ
灰色の身体に、鮮やかなオレンジの
スジが入る。非常に目立つ魚だ。
シロタスキベラ
ガレ場にたくさんいた。体側の横縞が特徴。

オビブダイ
背中の上部の黄色い斑紋が目立つ。
ブダイ科は刺身や寿司種になる。
沖縄の貝塚から、ブダイの骨が見つかって
いる。先史時代から食用にされていたのだ。
ツノダシ
よく見かけるが、素早く動き回るので
写真に撮るのは難しい。尾びれが
黒いので、ハタタテダイと区別出来る。

マルクチヒメジ
第2背びれのうしろの黄色い斑紋が特徴
図鑑で見る色とはずいぶん違う。
オオモンカエルアンコウ
よく見ないとどこに目があるのだかわからない
足のように見えるのは、胸びれと腹びれであ

キンギョハナダイ  Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0  1/180  ISO400
やっぱり米原はこれで締めなくては。まるで赤いハナダイの打ち上げ花火だ。
                            (マリンフォト誌’08年6月号入選)


海中の楽園       Pentax K100D smc DA10-17Fisheye 11mm F8.0  1/180  ISO400
これはサンゴを主役にした。      (マリンフォト誌’08年7月号入選)

多羅尾家
新築中である。コンクリート造りの
大邸宅だ。
みなみの海
ネイチャー石垣にいた糸山さんが独立して、すぐ近くにオープンした。多羅尾さん直伝の少人数制で親切なガイドが売り物。


シニアダイバーズクラブ
初参加の記

*国府物語 *癌病棟からメリークリスマス *私の自分史