Event Driven Diary 96/06
06月08日
叩きまくる。
叩く。ギャンブラー用語だ。ハデな勝ち負けのときに使う用語で、「よっしゃあ、叩き出したぁ!」などという感じで使う。
さて、麻雀というのはギャンブルの中でもごく特殊な部類に入る。まず何かに賭けるわけではなく、自分が勝つための手順を作らなくてはならない。これはポーカーなどに代表されるカードゲームも同じだが、一対一でなく、敵になる相手が3人いる。そして、最低でも8回の勝負の結果が最終的な勝負の決着となるため、勝負の駆け引きがごく長く、しかも相対的なのだ。
麻雀の強さというのはなかなかむずかしい。麻雀は推理と確率のギャンブルだ。しかし、もちろんそれがすべてではない。ここ一番のときは、運とカンがものを言うのだ。
ちなみに僕はというと、自分で言うのはなんだが、まあ強いほうに入る。これは数字が証明しているところで、トップ率0.28、ラス率0.18、平均回収ポイント5ポイントなのだ。つまり4回に1回はトップ、ラスは6回に1回程度、回収ポイントがプラスにあることから2着と3着の回数はほぼ同じ程度であることがわかる。EXCEL管理の成績表についてるちょっとアヤしげな方法によってはじきだされる麻雀力は、メンバー中1、2を争っている。
人の評価によると、「振り込まず、バランスのよい」麻雀なのだが、僕は決してカタい麻雀をしているわけじゃない。もちろん捨牌や手の内を読むことは当然するが、どちらかというとかなり適当に打っているというほうが正しい。なにしろ「麻雀なんて考えなくてもできる」と思っているほどで、徹マンに強いのは、要するに眠かろうが眠くなかろうか、ほとんど反射的に同じ麻雀ができるからなのだ。
そんなわけだから、運気が落ちると途端にだめになる。仲間内にヘタなヤツは一人もいない。すると当然、集中放火を浴びてボロボロになるわけだ。
その運気の低下がやってきたのだ。たしか3年前ぐらいにも一度やってきた覚えがある。もう、こうなると何をやっても無駄である。なにしろ鳴いてタンヤオすらあがれなくなる。なんの気なしに打った6順目の牌がハネマンにぶちあたる。リーチをかけると追いかけられて負け、あげくはリーチ後に国士無双に振り込むありさまだ。一日の麻雀のマイナスが300を軽く超える。勝つどころかあがることができない状態。麻雀やりつづけて10年、初めて弱気になった。
ちなみにこの運気の低下は、この後2週間ばかり続くことになる。台風と同じで、ひたすら過ぎるのを待つばかりだ。なにしろ誰かが急に巧くなったわけでもなく、自分が急にヘタになったわけでもないのだから。
ちなみに今月はこれだけ。だいたいこれ書いてるの9月だっての。冒頭は6月のうちに書いてたんだけどなぁ…
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