川村渇真の「知性の泉」

気に入ったモノ:その他


●LOTEL RB-870, RC-870

 ローテル社のオーディオ用セパレートアンプで、RB-870がパワー、C-870がコントロール。英国オーディオ界の鬼才エンジニア、スタン・カーチス氏とトミー・ニルズ氏が確立した独自の理論「バランスド・デザイン・コンセプト&ストレートスルー」を採用して作られた。価格からは考えられない素晴らしい音を再生する。このアンプに切り替えてから、音の細かな部分がよく聴きとれるようになった。かなり前に購入した製品で、ずっと愛用し続けている。日本のメジャーなオーディオメーカーと異なり、限られたコストの範囲内でサウンドの良さを追求しているようだ。現在は、もっと新しい製品が出ているかもしれない。

RB-870の主な仕様

・定格出力:60W+60W、
    モノラル時は120W(20〜20,000Hz、8Ω、0.03%THD)
・ダンピングファクター:280(20〜20,000Hz、8Ω)
・周波数特性:15〜120,000Hz、+0dB、-1.0dB
・S/N比:116dB
・最大消費電力:500W
・外形寸法:430×91×315mm(幅×高さ×奥行)
・質量:9.4kg

RC-870の主な仕様

・入力端子:PHONE(MM)、PHONE(MC)、CD、TUNER、TAPE
・周波数特性:PHONE:40〜100,000Hz、±0.2dB(RIAA STD)
      :CD,TUNER,TAPE:4〜100,000Hz、+0dB、-3dB
・S/N比 :PHONE(MM):78dB
    :PHONE(MC):64dB
    :CD,TUNER,TAPE:95dB
・最大消費電力:20W
・外形寸法:430×66×317mm(幅×高さ×奥行)
・質量:5.2kg

●THE SYSTEM ENHANCER REV-B

 PAD(PURIST AUDIO DESIGN)社製の、消磁およびエージングを目的としたオーディオCD。これを再生することで、スピーカーなどのエージングと、ケーブルなどの消磁が短時間で済ませられる。オーディオ・マニアの間ではかなり有名な製品のようだ。似たような製品が何種類かあるみたいだが、この製品がもっとも効くらしい。
 中身は、ノイズやトーン音などが75分連続で入っているだけ。使い方は、非常に簡単。そこそこのボリュームでCDを再生するだけ。最初だけ4回続けて再生し、あとは1ヶ月に1度だけ1回分を再生する。これによって、オーディオ機器をベストな再生状態に保てるという。ただし、販売店が付けてきた紙には、最初に最低8時間は再生した方がよいと書いてあった。
 実際に試したら、本当に音が良くなった。オーディオ・マニアでない私の耳で聴いても分かるほどだ(だたし、昔はオーディオが“軽い”趣味だったので、ずぶの素人というわけでもない)。試したのは、2本で定価3万円という安い小型スピーカー(ヤマハのNS-1000MM)。このクラスのスピーカーだと、高音域のどこかに癖があって、一部の音域を強く再現し、ソースによっては耳障りに感じる。しかも、音量を上げるほど癖が強く出てしまい、聴くのが辛くなる。ところが、このCDで8時間ほどエージングすると、耳障りな癖がかなり消えた。安いスピーカーなので、素晴らしい音に変身するわけでもないが、エージング前よりは明らかに良い音になった。凄い効果だ。1年ぐらいの懸命のエージングに比べても、大きな効果があると思う。本当に素晴らしい。
 実売価格は、かなりバラツキがあるようだ。正規ルート(?)を通して販売している店だと3万円以上するが、直輸入してる店だと1万台後半で売っている。なにしろ、米国では150ドルの定価なのだから。当然ながら、探した中で最安値の1万6000円で購入した。送料、消費税、振込手数料を合わせても、1万8000円強だった。
SYSTEM ENHANCERのジャケット写真
 実際の商品は、CD-Rに焼いたもので、シリアル番号のシールが貼ってある。付属の説明書には、コピープロテクトがかかっていると書いてあった。CDとしては高価なので、コピーしたがる人が多いのだろう。


下の飾り