川村渇真の「知性の泉」

個性的な役者たちの魅力を探る


役者の魅力を分析しながら探ってみる

 今の世の中では、映画、テレビ、ビデオなどを通じて、いろいろな作品を見れる。その中には、様々な役者が登場する。役者によって演技力や表現力に差があり、個性も大きく異なる。
 いろいろな作品を見ている中で、特定の役者が目に止まることがある。何らかの魅力を持った役者に出会ったときだ。たいていの役者は経験を重ねながら成長するので、最初は何も感じなくても、途中から魅力を感じることが多い。
 目に止まる役者を見付けると、どこが魅力なのか非常に気になる。演技力という一言で片づけることも可能だが、それだけだと面白くない。もっと突っ込んで分析し、なぜ魅力的なのか、少しでも解明したくなる。
 しかし、これが相当に難しい。ほんの少しなら解明できるのだが、深い分析には至らない。だとしても、「演技力がある」よりは、詳しい説明ができる。その先に関しては、お手上げだと言うことが多いかも知れない。そんな内容を公開するのが、このサブコーナーである。
 こうした視点を提供すれば、今までとは少し異なる視点で作品を見れるだろう。また、役者を見る目も少しは変わり、新しい楽しみを持てるかも知れない。さらに、役者に注目することで、1つの作品を何度でも楽しむことが可能になる。
 いろいろと理由を挙げてみたが、最大の理由は、魅力的な役者への応援である。どんな点が魅力なのか明らかにして、少しでも多くの人に応援してもらいたいし、それを通じて役者本人にも頑張ってほしい。

既存の評論など無視し、独自の視点で展開

 日本のことしか知らないが、映像作品の評論を聞いたり読んだりしていると、とんでもない内容と出会うことが多い。たとえば、良い映画の紹介と言いつつ、出ている役者が好きだから良い映画だと平気で述べる評論家までいる。
 納得できない評論が多いので、既存の評論家を信用しなくなってしまった。たまになら良い評論に出会うが、数としては少ない。こんな状況なので、既存の評論を無視することにした。自分の感覚や分析力を信じ、もっと違う角度から魅力的な役者を選び、紹介していこうと思う。
 きちんと分析するなら、演技している現場を直接観たり、本人にインタビューするのが一番だ。しかし、そんな場所へ簡単に行けるはずがないし、インタビューなんてできるはずもない。仕方がないので、作品だけを見て分析している。1つの作品だけだと相当に難しいが、複数の作品を観ることで、少しぐらいは特徴が分かってくる。
 一番大切なのは、魅力ある役者をみんなが応援して、より多くの作品に出演してもらうことだ。そうすれば、魅力的な作品が増えるし、観る側も楽しみが広がる。というわけで、魅力的な役者を応援しよう。

(2000年7月9日)


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