96/08/24

最終日、湿原を横目に釧路港へ!

(札友内〜釧路湿原〜和商〜釧路フェリーターミナル = 87.2km)

 前夜の宿で「同じフェリーに乗る」という女性ライダーと知り合う。「道がよく分からないから一緒に走ってほしい」とのお願いに、いつの間にか一緒に走ることに。途中、900草原に寄るが、寒くて寒くて記念写真だけ撮って、すぐに出発。(^^;)

 混雑しそうなR391を避けて、道道53号を南下(本当に今年は道道をよく走る)。釧路市湿原展望台で一服した後、釧路駅前の観光市場「和商」へ(写真右)

 ここでは、ドンブリ飯も売っており、その上にいろいろな店でウニやイクラ、カニなどを載っけてもらう。観光市場だけに値段は近隣のスーパーなどよりも高いとのウワサもあるが、北海道最後の食事をここで仕入れるのは、なかなかお勧め。菓子なども揃っており、一通りの土産物はここで調達できる。銘菓「マルセイバターサンド」が欲しければ、向かいの長崎屋に六花亭があるらしい。私もここで職場へのお土産を買う。



 和商市場で仕入れたカニ・イクラ・サケ・エビ豪華丼を手に、釧路フェリーターミナルへ。近海郵船の釧路港でのバイク乗船口(写真右)は傾斜が結構急なので、緊張する(^^;) 14:20、トレーラーの荷積み作業の遅れから定刻をやや過ぎたが、蛍の光が流れる中、フェリー「サブリナ」丸はゆっくり港を離れた。

 何度来ても、やはり北海道を船出する時は感慨深いものがある。今年はじっくり型のツーリングで、随分いろんな体験をさせてもらった。苫小牧に降り立ってからの9日間が、随分と長かったような気もさせられる。

 船上では、さっそく和商市場で買ってきた豪華丼を広げて、遅い昼食を取る(写真下左)。メロンを買ったら、トウキビまでおまけにもらってしまった。かなりゼイタクな昼飯だ。

 写真下右は今回の北海道ツーリングで、ホクレンのスタンドでもらった旗の数々(写真下右)。オレンジの旗が3本、道北中心に回った証というところか。(のんびりツーリングで、走行距離が短かったこともあり、例年より本数も少ない)(^^;)



 船は十勝沖を南下していく。近海郵船は9月から、東京行きの便が十勝港にも寄港するようになるらしい。このため、十勝寄港便は釧路発が14:00から繰り上げられ、12:00になるとのことだ。襟裳岬を回るライダーは、これまで苫小牧か釧路まで来ないとフェリーに乗れなかったが、次回からは「十勝港」という選択肢も増えることになる。

 夕陽が沈むころ、フェリーはちょうど襟裳岬の沖合いに差し掛かる。襟裳岬の先端を照らす日差しが幻想的雰囲気を醸し出す(写真右)。乗客は歓声をあげながらデッキに繰り出してきた。



 やがて陽は落ちてゆき、襟裳岬がはるか遠くに黒い影を見せる(写真右)。北海道に別れを告げる瞬間。



96/08/25

そして帰宅!

(東京フェリーターミナル〜自宅 =  20.0km)

 釧路発〜東京行きフェリーは、三陸海岸〜金華山〜塩屋岬〜銚子沖を南下。やがて、日が傾きかけたころ、房総半島を回り込むように東京湾に入る。横浜ベイブリッジを眺めながら、優雅に最後の風呂に入る。

 20:20、定刻よりも若干早く東京フェリーターミナル着。車両デッキでは大きな荷物を載せたバイクたちが下船の準備に取りかかる(写真右)



 下船口のドアが開くと、ライダーたちが次々に愛車に乗って船を下りる。フェリーをバックに記念写真を撮る者、何度も振り返りつつ帰路につく者(写真右)

 旅先で知り合った懐かしい顔のライダーたちも下りてくる。「来年もまた北海道で会おう!」「きっとまた来年会いそうだね!?」と口々に別れの言葉を交わし、家路に向かう....



 21:20、自宅着(写真右)。こうして「北海道ツーリング'97」の幕開けにつながるのだった(^^;)



日景 聡/hikage@st.rim.or.jp
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