ばかのじう

 

「ばかけんちく探偵団」1周年記念(うそ)

養老天命"骨折はイヤっす"反転地

(岐阜県養老町)

<前編>


これはもう見たから<中編>に飛ぶ!

ゆ:
 おい、「ばかけんちく探偵団」始めて、もうすぐ2年も経つぞ。早ぇーなー。

も:
 よく持ってるよな。あっと言う間に企画だおすと思ったけど。でも、ここ数カ月全然更新してなかったし、実際には、ほんまに企画だおしギリギリじゃないのか(笑)。


ゆ:
 しょうがないだろ。ウチは「絶対現地主義」なんだから。数かせぐためだからって、行って見てもいないものを、アレコレ言うわけにはいかないし。なんかこのぐらいのダラダラ具合がちょうどいいんだよ。

も:
 それしたって、ここ取材したの去年の10月だぞ(笑)。さぼりすぎだよ。それにしても一周年記念つってずいぶん遠くまで行ったなぁ。そのくせ、ページ化1年越しんなっちゃって、めちゃめちゃカッコ悪くないか、オレら?。


ゆ:
 実質、2周年記念だもんな(笑)。でもその長い未更新あけを飾るには、コレぐらいインパクトのあるやつじゃないとな。探偵団と同じ、ちょうど2年前、永世チャンピオンと誰もが思っていた、浅草の「おいウンコのってんぞビル」を、イッキにブチ破って、堂々「ばかけんちく王」にノシあがったのがコイツ。


も:
 もう「キング・オブ・キングス(声:谷村)」なのは疑いねーよな。



--------------- 以下、取材当時の模様 --------------





も:
 公的な公園の中に、こんなもん作ったってだけでもスゴいよな。もはや、コレが何なのかさえ、よく分からんしな。見た目にはほとんど「ヤミナベの巨大模型」に見えるけど。このフッきれ方は、尋常じゃないな。

ゆ:
 どうやら、けんちくっていうよりは、なんか「アート作品」らしいぞ。コレ全体で一個の「作品」だってさ。

も:
 そうか、「作品」と言ってしまえば、もう「やりたい放題でもOK」という、納得いかない例のパターンか?。その究極版だな。



ゆ:
 なんたって「作品」だからな。この逆切れぶりはコワいぞー。一度中に入ったら、作者の中では「なんでもアリ」だからな。突然何に襲われるか分かんないからな!。落ちついて一つづつ見てこ。オレにつづけ。

も:
 お、なんかドリフの「探検コント」っぽいな。お前、いかりやで隊長な。で、オレ志村。サファリ・キャップと半ズボン持ってくりゃよかったな(笑)。


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■「極限で似るものの家」■


ゆ:
 うわ〜、なんかいきなり咬まれたぞー。何だこのタイトル?。


も:
 家か?、家なのか?、これ?。どうやら、屋根や地面に描いてあるのは岐阜県の白地図みたいだけど。家が県?。県だけど家?。???。


ゆ:
 中は迷路だな。ガキがめっちゃハシャいで走り回ってるけど、アブねーよ。人や壁にブツかるし、しかも向こう側はいきなり坂になってるし。転げ落ちたら上がれないぞ、この角度。



も:
 あっ、隊長!、風呂発見。なんか壁に半分埋まってっけど。あと、レンジ台とかもあったぞ。



ゆ:
 こっちには、机と電話があったぞ。しかも「最初の電電プッシュホン(笑)」。子どもが、いじくって、「何にも言わな〜い」とか言って受話器ほおり投げてたけど。


も:
 「セーラームーン」とか「ドラゴンボール」の声が聞けるよ!!、とかしとけばいいのにな。子ども心をキャッチするのがヘタだなー(笑)。




ゆ:
 でも...なんかさぁ、こういう家具類で、無理矢理「家」ってしてないか?。それ以外はただの迷路じゃん。
 あっ、待て。これを見ろ!。

も:
 なんすか隊長!。  






ゆ:
 隊長ってゆーなよ!。まわり子どもばっかりなんだから、ホンモノのアホな大人と思われるだろ。
 これこれ、入口でもらったパンフ。これに各場所の説明が描いてあるぞ!。



も:
 ホントだ。「養老天命反転地 使用法」だって。えと、ここは「極限で似るものの家」だから...。


●今この家に住んでいるつもりで、または隣に住んでいるようなつもりで動き回ること。

●一組の家具は、他の家具との比較の対象として使うこと。

●中に入ってバランスを失うような気がしたら、自分の名前を叫んでみること。他の人の名前でもよい。

●思わぬことが起こったら、そこで立ち止まり、20秒ほどかけて(もっと考え尽くすために)よりよい姿勢をとること。



ゆ:
 .......帰ろっか....。
 ...............アブねーよ、絶対....。

も:
 あっ、そっか。イッちゃってるんだ、もうココ全部が(笑)。確かにそんな気はしてたけど、ここまで直球だとはな(笑)。う〜ん、普通の公園の中に、ここまでイっちゃってるものをつくるとは。しかも金さえ取る!。さすが王者の風格!。オモロいっ!。


ゆ:
 あー、なんかオレ、気持ち悪くなってきたんだけど...。なんかさ、昔の同級生から突然電話かかってきて、オモムロに「すばらしい集まりがあるけど、来ない?」とか言われた、ああいうイヤーな感じにそっくり。おえ。

も:
 いーんだよ、こんな「使用法」無視してりゃ。周り見てみろよ。この課題地道にコナしてるヤツなんか一人もいないし。それどころかパンフ見てるヤツさえいねーぞ。





ゆ:
 えー?、「よりよい姿勢」取らなくていいの?。
 「住んでいるつもり」にならなくちゃいけないんじゃないの?。
 誰かが見張ってて、「君は、自分の名前を叫んでいないね!」とか、叱られるんじゃないの?。課題しないと、追加料金取られたりとか...。

も:
 だめだ、隊長すっかり怖じ気づいちまった。天命反転地恐るべし!。


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■「精緻の棟」■

   

も:
 ドンブリに行く前にまたこんな迷路が。迷路好きだなー。

ゆ:
 なんかさぁ、10年くらい前に何故か突然ブームになった「巨大迷路」とさぁ、変わんないじゃないか?。特にこどもの視点から見れば。

も:
 いやでも、ここの方が数段上だよ。アブナさ的に(笑)。なんかこう、「念」がこもってそうでヤだよな。

ゆ:
.....「しかしながら道」って?。もはや日本語すら飛び出てるな。





も:
 ど、「どんな道」?。どんな道って、こっちが聞きたいよな(笑)。





ゆ:
 いや、さっきの家もそうだけど、建ってるものだけで充分おもろいのにな。こういう書き文字とか、さっきの「使用法」みたいな「コンセプト」めいたものがチラついてくると、とたんにサメちゃうよな。


も:
 さぁ、ここを抜けるといよいよドンブリの中に突入するわけだが...。

ゆ:
 つづく...。



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