■■■ ばかけんちく探偵団.....って何や? ■■■


 「ばか」っていっても、何も本気でバカにしてるわけじゃありません。ここ10年ばかしでどんどん街なかに増えている変なデザインの建築物や環境施設をいろいろと探訪しようというのが趣旨ですから。
 実際、ハッキリ言って全然ワケのわからんカタチの、「うっひゃー、バッカじゃねーのこのタテモノ」っていうのは、ホントにいっぱいあるもんです。そういうタテモノを、建築の専門的な予備知識のバイアスをとっぱらったところで、純粋に感心したり笑ったりしよう、という感じでしょうか。

 「ばかけんちく」の概念自体も、この積み重ねの中でどんどん進化・深化していくことでしょう。ですがとりあえずの捜索範囲。

 ●カタチのみで、充分笑いを取ってるヤツ
 ●どうみてもヘンな色、ヘンなカタチのヤツ
 ●中身や用途、目的との関係がよくわかんないカタチのヤツ
 ●周囲からウイてるヤツ
 ●何だか「アートっぽい」けど、どうもウサンくさいヤツ
 ●パクリ / ありきたりなステレオタイプなヤツ
 ●オヤヂなセンスのヤツ
 ●なんか、理由もなくムカつくヤツ
 ●マジで景観破壊してるヤツ
                ...等

 また、「ばかけんちく」にもいろんなタイプがある。


   ◆「アトリエ・タイプ」◆

 いわゆる「アトリエ系」の設計者が、難しいコンセプトをこねて「作品性」バリバリに作ったんだけど、どうにも周りの空気読みそこねててハズしてるタイプの「無自覚的ばかけんちく」。
 周囲の人も「権威」や「作品性」に押し切られてダマっちゃってる場合がほとんど。









   ◆「ヤンキー・タイプ」◆

 建築といっても、かなり「ヤンキー」よりなところから生み出される、目立つこと、ウケることを必死に考えた末の、「確信犯的ばかけんちく」。パチンコ屋、ラブホ、成金オヤヂの家などに多し。
 あと「秘宝館」とか(笑)。
 こっちの方が笑える分、まだ愛すべき存在なのかも。








   ◆「課長暴走タイプ」◆

 行政や公共的な企業の施設整備事業において、なんとか市民・利用者に親しまれようと、必死に知恵を絞ったはずが、出来たモノは、子供だましのハリボテみたいな「珍施設」というタイプ。
 駅舎、公衆電話、公衆トイレ、橋、学校、役場庁舎等に多し。


                         ...等






 まぁ、まじめに言えば、公共空間に置かれる建築施設のデザインを、「シロト」丸だしの視点からいろいろ見てみよう、ていう一種のデザイン批評です。
 フツーの人が建築や環境のデザインについて云々する場はほとんど皆無だから(というより、そういう空気自体が認められてないんだ)、少々ハメはずしても笑って許してね。
 建築や環境をデザインする専門家は、評論家や同業者よりも、こういう「フツーの人の直感的な評価」をもっと気にして欲しいもんです。それがひいては、環境デザインのクオリティ向上に役立つってもんっすよ。


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