「総合目次」にもどる |  「演奏会報告の目次」にもどる |  最終修正:97-12-27(土)

97年12月8日(月) 心斎橋 ミューズホール 「歳末猟奇劇場」
18:00 開場 19:00 開演

※ 篁 紅緒氏によるレポートです。多謝! 読んだ人は、感想を送ってあげてくださいね。

【レポート】

 関西では約一年ぶりのライヴだけあって、さぞかしお客も多いだろうと思い会場に着いたものの、よっぽどチケット番号の早い人しか来てないの?と思うくらいの人手にちょっと不安。12番の私は、最前列左端に位置をキープしました。さすがに開演間近になると、ぞくぞくと人が入ってきて一安心。

 昨日のCRADLE〜とは打って変わって、やっぱり女性が多いです。しかし、男性客も増えましたよねぇ。嬉しい限り。そうこうしてるうちにOPの火星が流れはじめました。スピーカーの真横というすごい位置に陣取っていた私は押される押される。メンバーが出てこないうちからすごい盛り上がりようです。そしてメンバー登場! はぁ〜、お側で眺めているだけで幸せになれますねぇ。うっとり。衣装は昨日と一緒でした。以下のレポートは、MC中心にお送りします。

 いきなりハードでのりのりな「地獄」でスタート。お客も熱い!そして「人間椅子倶楽部」「天国に結ぶ恋」まで一気に盛り上がります。

鈴木研一(以下鈴)>「こんばんわー。人間椅子です。」
鈴>「昨日のくれいどるど・・・、クレイドルオブフィルスでは、30分しかもらえなかったので、今日は長めにやりま〜す!」 (あくまで鈴木調)
和嶋慎治(以下和)>「噛んでますね(笑)」

和>「次にやる曲は、新曲なんですけれども、”九相図のスキャット”といって、人が死んでから腐っていくまでを図にしたものを曲にしました。オルタナを目指して作ってみたんですが、なんだか小象の行進みたいになってしまいました(笑)」
 と言って始まった新曲ですが、三人がワンコーラスずつボーカルを取っていたと思います。ベースがブリブリいっててコーラスがきれいな曲。タイトルの元ネタは『ドグラ・マグラ』かな? そして「賽の河原」へ。

鈴>「和嶋君と背中あわせで演奏してたら30Vくらいの電流がきましてこう・・・びくっと(アクション付き)しました。和嶋君はきませんでしたか?」
和>「僕は110Vくらいきましたね。」
鈴>「衣装を洗濯して乾いてないからってことはないですよねぇ。今日は近づかないように演奏しましょう(笑)」
和>「よそよそしく演奏するんですか?(笑)」

 そして「どだればち」がすむと、

和>「クレイドルの話に戻りますが、すごかったですねー。演奏が終わった後、彼らはそででぐったりしてまして、ドラムの人なんかは頭から流血してました(笑)アンコールは2回やる予定だったらしいのですが、その流血のせいで1回しかしなかったようです。そして僕も今日起きてみるとぐったりしてまして・・・ボーカルにイギリスのインフルエンザをうつされてしまったようです。熱があるのでちょっとナチュラルハイですが・・・。」
鈴>「本当にインフルエンザですか?」
和>「多分・・・。」
 そうか、
昨日のあれは、こういう事だったのね。すっきりしたー。

鈴>「次にやる曲は、たいないめぐりっていうんですが、たいないのたいは胎児の・・・。」
和>「そうそう。胎内巡りって言うのは大っきい仏像の下なんかに真っ暗な洞窟が掘ってありまして、その中をぐるぐる回って先祖の供養とか、自分の功徳を積むことなんですけど。」
鈴>「サビに出てくる”悪男(人?)悪女は犬になる〜”ってのはどういう意味なんですか?」
和>「悪い行いをしてきた人は、業が深すぎて犬になってしまうって言う事です。」
 さすが和嶋さん。新譜は歌詞がおどろ系に戻っているのかな? これは「無限の住人」からもれた曲だそうです。そして「莫迦酔狂ひ」へ。

鈴>「新曲の歌詞の締め切りが12月15日なんですが、後は和嶋君の頑張り次第で収録される曲数が決まります(笑)タイトル曲の歌詞、頑張ってください(笑)そのほかには、”エキサイト”、スペースロックシリーズの”銀河鉄道777(スリーセブン)”これはファンクラブのアンケートでも最下位10位以内に入るんじゃないかという(笑)そして人間椅子では初の試み、ホーンセクションを取り入れた曲(!!!)もあります。本物のホーンは無理なので、シンセですが。」
和>「次も新曲なのですが、「阿片窟の男」と言って、薬におぼれてへろへろになってしまった男の唄です。」
 そうして「阿片窟の男」へ。ここら辺で既に、耳がやられていたせいか、場所のせいか、歌詞がほとんど聞き取れなくなっていまして、内容については明記できません。(T_T)
そして「心の火事」へ。ライヴでは初めて聴いたのですが、これがまた良い!「暗い日曜日」も立て続けに行きます。

鈴>「3月には、頽廃芸術展のツアーでまた来ますが、98年は、3月5月7月・・・と、奇数月に東名阪でライヴをやりたいと思います。年末ごろには飽きちゃってるかもしれませんが。(笑)」
 なんて嬉しいんだ!飽きるなんてとんでもない。2ヶ月に一度、生人間椅子が観れるなんて!!!でも、和嶋さん大丈夫なのかな・・・。お家のことはもう良いのでしょうか?それだけが心配です。
 そして「人面瘡」「審判の日」、ラストの「青森ロック大臣」でGO!さすがにみんなへろへろですねぇ。でもまだアンコールが残ってます!

 アンコールではおなじみの「りんごの泪」「あやかしの鼓」でまたメンバーはそでへ。 そして2回目のアンコール。

和>「大阪の螺旋屋にはイカレ頭の外れたねじがあるー!!!」
 和嶋さんの声で「幸福のねじ」へ。余談ですが、大阪から神戸へ向かう電車の中から「螺旋屋」という看板が見えるのですが、これを見るたびに私は心の中で「幸福のねじ」を唄ってます(笑)そしてこれを聴かないとライヴは終われない「針の山」!!!お客もメンバーも大盛り上がりのヘロヘロ状態です。そしてまたそでへ。
もう終わりかな?と思いましたが最初の言葉どおり、3回目のアンコールに「ダイナマイト」で締めます!
 最前列にいたせいか、耳はやられてるし汗だくにはなるし首は回らないしでふらふらでしたが、研ちゃんのモモチラ堪能させていただきました。以前のツアーでは、褌一つで出てきてくれるサービス(笑)もあったのですが、さすがに見えていたと言う意見もあり(^_^;;)、最近はなかなか脱いでくれないのが寂しいかぎりです。

 途中でMCを入れる曲を間違えて、

鈴>「最近ゲームとパチンコのやりすぎで目が悪くなってしまいまして・・・。」(貼ってあるセットリストが見えなかったらしい)
なんて言い訳をしてましたが、”最近とちゃうやろ!”と心の中でつっこんでいたのは私だけではないでしょう。

 和嶋さんも、元気そうでなによりでしたが、髪に白い物が混じっているのを発見した時はちょっとショックでした。うう、頑張れ和嶋さん!!!久々の大阪ということもあり、会場全体で盛り上がっていたように思います。98年は、ぜひ趣向を凝らしたステージを観せてほしいですね。ついでに人間椅子倶楽部の部会もやってくれると嬉しいんだけど。(次は大阪って書いてたよね?)


 MCを中心に書きましたが、記憶だけが頼りで書きましたので、間違いなどありましたらかんべんしてやってください。つたない文章ですが、楽しんでいただけていれば幸いです。
 新譜と3月のツアーを楽しみにしつつ・・・。
 篁 紅緒(タカムラ ベニヲ)がお送りしました。
【チケット/ピック】

左:チケット、右:ピック

【セットリスト】

SEQ. 曲名
<オープニング ホルスト『惑星』より「火星」>
地獄
人間椅子倶楽部
天国に結ぶ恋
<MC>
九相図のスキャット(新曲)
賽の河原
<MC>
どだればち
<MC>
胎内巡り(新曲)
莫迦酔狂ひ
<MC>
阿片窟の男(新曲)
10 心の火事
11 暗い日曜日
<MC>
12 人面瘡
13 審判の日
14 青森ロック大臣
<アンコール1>
15 りんごの泪
16 あやかしの鼓
<アンコール2>
17 幸福のねじ
18 針の山
<アンコール3>
19 ダイナマイト

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