「総合目次」にもどる | 「演奏会報告の目次」にもどる | 最終修正:2003-10-07(火)

2003年9月3日(水) 渋谷 QUATTRO 【ダダイスト宣言】
18:30開場 18:30開演

※ Gargoyle、電脳オブラアト、ドレミ團との対バン。

【レポート】

※ うさねこ氏によるレポートです。多謝!

 客席前方からのレポートです。
 ドレミ團→Gargoyle→電脳オブラアト→人間椅子の順でイベントは進行。トリが人間椅子なのはファンとしてやはり嬉しいものです。

 このイベントでは物販もありました。物販品目は新グッズの「人間椅子」ロゴ入りライターと、これまでのピック・御札・など。またCDかVをひとつでも買うと過去の限定グッズである「見知らぬ世界」販促用手拭い・「修羅囃子」販促用なつかしのおもちゃ・「修羅囃子」リリース告知ポスター)がおまけでついてくる特典付き。Tシャツに関しては「修羅囃子」Tは定価販売でしたが、「怪人二十面相」・「頽廃芸術展」Tはサイズ限定で1枚1000円となっていました。ポストカード5〜6種も特価で1枚100円に。

 さてその人間椅子、1曲目は「死神の饗宴」
 本日の衣装は、後藤氏 → ラスタカラーのジャージのようなトレーニングウェアのようなもの。ドリンク不明。
 鈴木氏 → 白地に前面に火の玉・背中に鬼が描かれた和服に裸足。恒例の(?)褌は表が銀で裏が黒(褌は鈴木氏が途中でナニかの位置直しをしているときに見えました。純な乙女たちからはそのとき「キャアッ!!」と歓声?嬌声?非難?が上がっていました)。ドリンクはクリスタルカイザー。
 和嶋氏 → 髪は前回ルシール(2003年8月18日)と同じセットで、ウルトラマンに出てくる怪獣「ダダ」の柄が黒く(恐らく和嶋氏自らの手で)描かれた白い全身タイツ(!?)に白靴下。今回のイベントの命名者が和嶋氏だったことから、「その責任としてこの衣装を」とのことでした。和嶋氏の駄洒落好き(&コスプレ好き?)は相変わらずです(笑)。ドリンクは鈴木氏と同じ。またルシールで使われていたのと同じ物と思われる、黒っぽいタオルも近くに置かれていました。
 和嶋氏のギターは3本用意されており、ボディの赤いSGが2本と6月の新宿GOALIEでルシール出演時に使われていたフェンダー。しかしこのギターは使われずSG2本のみ使用していました。
 続いて2曲目が「相剋の家」。「死神の饗宴」も勿論素晴らしい楽曲のひとつですが、個人的に「相剋の家」には思い入れがありまして、生で聴けたことで思わず涙ぐんでしまいました……。

 この2曲が終わったところで1回目のMC。鈴木氏「本日は足元の悪い中、おいでいただき有難うございます」といった感じで、他バンドファンへのリップサービスも交えつつ観客への挨拶。「足元の〜」は訳がわからなかったのですが、どうもライヴ中に豪雨があったようです。
 それから3曲目への繋ぎで鈴木氏「次は1度しかしていないカビの生えた曲を……(観客ややざわめき)「あしながぐも」です」。私は人間椅子の生演奏を聴くのは初めてでよくわからなかったのですが、どうもライヴではレアな選曲だったようですね。

 続いて4曲目は「黒猫」。他バンド目当ての観客への説明か、「次は8分半(「8分以上」だったかも…)もある曲です」と説明が入った記憶があるものの定かではありませんm(__)m。
 CDで聴いていて「春のうららの空に〜」の部分の声が以前から気になっていたのですが、人間椅子ライヴ初体験の私は「明らかに生だと声音が違う」という印象を受けました。CD録音時には何か加工がされていたのか、それとも録音時は和嶋氏の声帯のみであの声が出せていたのか気になるところです。
 そして「♪ダッダッダダッダッダッダダダダ〜 ダッダッダダッダッ」のブレイク部分でメンバー全員の動きがピタッと止まり、また「♪ダッダッダダッダッダッダダダダ〜 ダッダッダダッダッ」と繰り返されるのが、怪獣ダダを模した全身タイツや褌チラ見せの和服にもかかわらず、とにかく文句無しに格好よかったです!
 ラストで和嶋氏が眼鏡を床に落とし、慌ててローディーが拾いに行くシーンも。しかしそれはアクシデントだったのか、はたまた計算ずくだったのか……。なぜかは後述。

 続く2回目のMCで、鈴木氏「次は新曲でタイトルは『道程』といいます。『童』に『貞』ではありません」(客席から少し笑いがこぼれる)
 和嶋氏「ロックンロールです。題は高村光太郎の『道程』からいただきました」と言いつつ、「黒猫」の最後で落とした普段の眼鏡ではなく、別なサングラスをかけます。これが、どこでそんなもんを見つけてきたんだ?そして何故それを買う!?とツッコミたくなるような、超絶なインパクト。形は大きくやや楕円気味。フレームは派手なピンク地にこれまた派手なラメ入り。ツルは黒。レンズは照明でハッキリ判らなかったですがピンクか薄茶かな?
 鈴木氏「やっと和嶋カンが……。『カン』て(笑)」(客席からも笑い)
 和嶋氏「(笑いつつ)えー、和嶋『カン』です」
 鈴木氏「えー、やっと和嶋君が2日で詞を付けてくれた曲でして、久米宏の(Nステ)降板会見を見て書いたという久米宏さんに捧げる曲です(笑)」
 和嶋氏「『僕の後ろに道はない 僕の後ろに道は出来る』と。ニュースステーションのお陰で完成しました(笑)」
 と5曲目「道程」。タイトルから受ける印象とはうらはらに、MCの通り(古き良き)ロックなテイストの曲で、メンバーの皆様方もノリノリ、観客も初聴の人が大半であろうながらもノリノリでした。

 続いて、和嶋氏「次は中に『ダダイスト』と出てくる曲を」(ここで椅子ファンから歓声が上がる)と6曲目「神経症I LOVE YOU」
 これは期待通りというか、大半の方が予測していたであろう通りの選曲ですね。しかし「ダダイスト宣言」とイベントに於いて、「ダダイストなんかじゃない」という歌詞の矛盾(笑)。でもいいんです。みんな楽しめていたから。
 そのままラストの7曲目「ダイナマイト」に突入。「二連荘ッ!三連荘ッ!」では観客も腕あげまくり! ヘドバンしまくり! 曲最後の「わあーーーっ……ジャンッ!!」で人間椅子のライヴは終了。

 でも今回はイベントです。これで終わるはずはありません。鈴木氏より、次回人間椅子ワンマンライヴの告知がなされた後、「最後までお付き合いくださいまして有難うございました。お付き合いくださった皆様へ、みんなで一曲……。FOCUS(フォーカス)の『悪魔の呪文』というタイトルとは違いハッピーな曲を」
 ここで鈴木氏が弾いていたベースを他バンドの方に渡し、「持つ人が変わると、とても恰好よく見えます」(客席から笑)、ステージ中央に立ち「悪魔の呪文」をまず1コーラス。ドラムは人間椅子に引き続き後藤氏、ギターは和嶋氏と、Gargoyleのケンタロウ氏(だったと思います)。
 その後順に(というか、我先に?)各バンドの方々がステージに戻ってきて、代わる代わる各バンド・ボーカルを中心に、1コーラスずつ歌い上げる進行。身軽になった鈴木氏は歌い、ベースの隣でベースを弾く素振りをし、ドレミ團のまや氏の手を取って踊り、ケンタロウさんの後ろに立ってリズムを取りつつケンタロウ氏(Gargoyle)と交互に左右に揺れて顔を出し……と大はしゃぎ。ステージ上(観客席から向かって右側)から転落してしまう場面もありました。和嶋氏は他の方と絡みつつ、なんとお互いの頬にキスし合うという場面も!!
 そしてラスト近くに凄いことが。ドラムを除く演奏者を、他の手の空いている人たちが肩車し、演奏者は担いでくれた人の方の上で演奏するという大パフォーマンス! 電脳オブラアトのボーカルの方も担がれ、手にしたタオルで背弾きの真似を披露。それはもう、圧巻としか表現のしようのないステージの光景でした。肩車から下ろされた後、ギターふたりは歯弾き・背弾きとサービス満載。和嶋氏は勿論上手く出来ていましたが、もう一人の方は頑張ってみるも上手くいかず、他の方に「無理無理(笑)」とツッコまれるシーンも有り。イベント出演バンド総出ということもあり、客席の各バンドのファンにも一体感が生まれたようです。
 「悪魔の呪文」終了後は、観客からの歓声を浴びつつ、皆さんステージから退場。和嶋氏のピックは、ステージ中央からぽーんと客席に投げられました。なおアンコールは無しでした。

 ちなみに、人間椅子のライヴでは最初から最後までメンバー紹介はありませんでした。また、MCのどこかで鈴木氏と和嶋氏がチューニングを直しつつ「会場の熱気でチューニングが……」「このように人間椅子では無言の時間があったりします」等の話も出ていました。

【演奏順】

  1.  ドレミ團
  2.  Gargoyle
  3.  電脳オブラアト
  4.  人間椅子

【セットリスト】

SEQ. 曲名
<オープニング 「移民の歌」(LED ZEPPELIN)ダダ・バージョン>
死神の饗宴
相剋の家
<MC>
あしながぐも
黒猫
<MC>
道程
<MC>
神経症I LOVE YOU
ダイナマイト
<全員セッション>
悪魔の呪文(FOCUS)
<備考>
 新曲

作成者注:
うさねこ氏よりレポート、セットリストをいただきました。(2003-10-06)


情報・投稿・忠告・激励・罵倒メールは:こちら までよろしくお願いします。


「総合目次」にもどる | 「演奏会報告の目次」にもどる