東方三博士
イエスの誕生と同時に、東方の占星術の学者たちが星を目撃し、「ユダヤ人の王」であるイエスをベツレヘムまで拝みに来ましたが、後にこの学者たちは「東方三博士」と呼ばれるようになり、西洋の絵画によく登場するようになりました(p. 20)。

聖書にはただ「占星術の学者たち」と書いてあるだけなのですが、後の世の人々は彼らを3人と決め、それぞれ名前までつけてしまいました。それぞれガスパール、メルキオール、バルタザールと言います。さらに後世になると彼らは学者から「王」に格上げされ、「三王」と呼ばれるようになります。

こんなことを知っていてなんの役に立つかっていうと、たとえば「三王礼拝」というテーマで描かれたルネサンスの絵画などでは、それぞれの王の風貌(ひとりは黒人だったりする)とか彼らが持ってきた贈り物とかが決まっていて、絵を見た人は「ああ、これがガスパールね」なんてわかってしまったりするのです(でもやっぱ、あんまり役に立たないですね)。

たとえばこんなところに東方三博士の絵が。

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