アラビアン・トーク

ドバイという街

アラブ首長国連邦の「ドバイ」なんて、以前は「それどこ?」っていうくらいのものだったけれど、サッカーのワールドカップ予選のおかげで、少しはわかるようになった人も多いでしょう。それにしても、テレビに映るのはベールにおヒゲのおじさんばっかりで、「何やら得体の知れない国」という感じはおんなじ。
実際にドバイの街を歩いてみると、ベールにおひげのおじさんがめったにいない!
インド人ぽい人、東南アジア系の顔の人、東アジアの顔もあって、ほとんど「アジアのるつぼ」という世界。
実は、彼らはみんなこの裕福な湾岸の国に出稼ぎに来ている人々。地元のアラブ人はあまりにお金持ちすぎて外に出て働く必要がないらしく、繁華街をウロウロしているのはよその国の人ばっかり。
男性はまだしも、アラブ人の女の人を見ることがない。そもそも街中に出ないし、たとえいてもすっぽりとベールをかぶっているから、まず顔を見ることはない。
その代わりあまりにもいろいろなアジアの顔があるので、日本人観光客が一人でウロウロしていても誰も気にもとめない。
というわけで期待していたような異国情緒はないけれど、ある意味では旅行しやすい国なのだった (A.A.)。

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