品川駅の記念切符

昭和57年10月14日発行の鉄道開業・品川駅開業110周年記念切符です。切符の裏面には次のような記事が載っております。
品川駅の誕生 日本最初の汽車は品川駅から。
日本鉄道史の中で最も記念すべき新橋(現汐留駅)〜横浜駅(現桜木町駅)の開通に先立ち、明治5年5月7日品川〜横浜間の運転が開始(仮開業)されました。高輪地区の用地買収が困難なため、海に突堤を築きという思い切った計画のもとに、明治3年駅舎建設、敷設工事に着手しました。「窓より近く品川の台場も見えて波白く」(鉄道唱歌)と歌われるとおりの鉄道が完成し、初運転を見ようと集まった人々を「風のごとく火竜のごとく」と驚嘆させました。(
昭和57年10月14日発行の鉄道開業・品川駅開業110周年記念切符より)
現在の品川駅
折襟マンテルと呼ばれる英国製ラシャ仕立ての制服を着た駅長。のどかな明治時代の風景は一変して、今や品川駅は大規模な客車操車場をもつ国鉄の基地として大活躍しています。新幹線とともに国鉄の代表的な列車ブルートレイン「さくら」「ハヤブサ」「みずほ」「富士」や湘南を疾走する特急「踊り子」などの車両も品川駅構内が基地となっております。東海道線・横須賀線・総武線・山手線・京浜東北線の旅客駅として、乗降・乗換併せて一日約5万人です。(昭和57年10月14日発行の鉄道開業・品川駅開業110周年記念切符より)
品川駅の由来
東海道五十三次の宿駅の中で、江戸に一番近い品川。慶長6年(1601)頃から、大名行列や庶民の往来でにぎわいを見せていました。当時、すでに品川宿と呼ばれていたようですが名の由来は定かではありません。最も有力なのは、鎌倉時代の領主が品川三郎実貞という名で、名字がそのまま地名になったという説です。しかし確信はなく、鎧のおどしに品革を染め出しており、品革が品川に変化したなどとも言われています。(昭和57年10月14日発行の鉄道開業・品川駅開業110周年記念切符より)

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