1997. 6.28
1 . 希望の轍
2 . I WANT YOU BACK
3 . RAIN
4 . DESPERADO
5 . I'M LOSING MORE THAN I'LL EVER HAVE
6 . 風が通り抜ける街へ
7 . GOING UNDERGROUND
8 . THE LODGERS
9 . MERMAIDS
10. アリス
11. SWEET STICKY THING
12. LIVIN' ON A PRAYER
13. 恋はいつも幻のように
14. SELF EXILE
15. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
16. I BELIEVE IN YOU
17. HARVEST MOON |
今週のカタヨセくん:台風とともに帰ってきました。一週間ずっとキャンペーンで大 阪、熊本、小倉、博多といっぱいまわっていて、きのう帰り際、福岡に台風が来てい て大雨の中帰ってきました。台風は私を追いかけているんでしょうかねえ。
今週のシルビアさん:イギリスのデザイン集団tomatoのインタビューをしました。
シルビア、大好きな曲みたいですね。なんか思い出でもあるんですか?
(車を運転している時にこれをかけて、すごい大きな声で歌うのが好きなの)
男らしいリクエストがきています。これは僕も大好きな曲です。この曲はなんか男 らしい曲のような感じがするんだよね、俺には。なんていうか、男の哀愁? デスペ ラードってどういう意味なの?(DESPERっていうのは何かを追い求めているっていう ね、究極にね)男っぽいじゃないですか。この頃確かイーグルスってビジュアル的に もカウボーイみたいな格好だったんですよねー、すごくね、そういうイメージあるな あ。
(Great3の新譜をきいて、何故かプライマル・スクリームを思い出してしまったと
いうメッセージに対し)今にも死にそうってことですかねえ、ボーカリストが(笑)
。プライマル・スクリームもだいぶ元気になったってうわさはきいたけど、どうなん
だろうねえ。彼らもライフ・スタイルがめちゃくちゃなバンドだから。けっこう、な
んていうか、自堕落っていうか。僕らはそんなことないですよ。じゃあ、比べてみま
しょうか。
これはセカンド・アルバムからの曲ですね。僕このアルバムだけは持ってなくてね
、聴いたことなかったんだけど。確かになんとなくGreat3と似てると、似てるってわ
けじゃないけど、この空気感はすごくでも僕は好きですね、プライマル・スクリーム
の。僕はでも新譜も大好きです。新譜が一番好きかな、『バニシング・ポイント』っ
ていうやつなんだけど、あっれはほんとにクレイジーなアルバムだよ。結構、今、愛
聴しています。
今日は久しぶりにアルバムが出ましたね、日本にも一時はよく来てたんですけども 、最近は来日もしてませんね。ポール・ウェラー。知ってますか? ポール・ウェラ ー。彼はもともとはパンク・ムーブメントの中から出てきた人なんですよ。いわゆる セックス・ピストルズとかクラッシュとかと。その流れを経て、そうだねえ、パンク でいうと、第一世代がセックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムド、で、その直後の 出たのがジャムとか、シャム69とかそういうバンドだったのかな。ですごくね、パン クの中でも、なんてんだろう、普通パンクっていうと、髪を立てて皮ジャンって感じ でしょ? ポール・ウェラーは60年代のモッズ・スタイル、そこにアイデンティティ ーをけっこう求めてて、だから音楽的にもね、パンクというよりはどっちかっていう と、60年代のザ・フーとか、50年代のリズム&ブルース、の影響がすごく強くて、そ こが彼の個性だったんじゃないかな。じゃあまずその、ジャム時代のナンバーからね 聴いてもらいたいんですけども、これはジャムの初のナンバー・ワン・ヒットMにな ったナンバーですね。70年代のナンバーです。
7. GOING UNDERGROUND THE JAM
さっき1970年代のナンバーって言ってしまいましたけど、これは1980年のリリース
の曲でした、失礼いたしました。ポール・ウェラーがデビューしたときはジャムで19
77年だから、19歳なんだよね、まだ。19歳でデビューして、『30まで音楽やってるな
んて考えられない』っていう言葉があって。まさに成功のピーク、出すアルバム、出
すアルバム、出すシングル全部が1位になってたときがあったんですよ、それが1982
年なんですけど。『30歳になってもジャムを続けているのなんてもうオッサンくさく
て恥ずかしい、考えたくもないね』と名言を残して、ピークの状態で解散しちゃった
んですよ。これがまた当時僕が見てて、かっこよかったんですよねえ。ジャムは日本
にも何回か来てたんだけど、僕がすごく覚えているのが、コンサートのリハーサルを
ね、全曲やるのよ、全曲やって、さらに本番で全曲やってその後、新宿厚生年金会館
なんだけど、終わったあと、3時間サイン会。汗だくのまんまで。ほんとにもう性格
が真面目なミュージシャンだったんだね、このポール・ウェラーって人は。
そのパンク・バンド、ジャムを解散させて、そしてポール・ウェラーが新しく作っ
たグループがね、これがまた、今までのジャムのファンを裏切るようなね、おしゃれ
なグループだったんだよねえ。僕はでもね、そんなふうに思わなかったんだけどね、
自然とこう入っていけましたね。ポール・ウェラーとあと、やっぱり、そうだな、こ
れネオ・モッズ・ムーブメントから出てきたマートン・パーカスっていうグループに
いたミック・タルボットっていうキーボーディストがいるんですけど、その彼とふた
りで作ったプロジェクト、スタイル・カウンシル。最高傑作の2枚目のアルバムから
聴いてください。1984年のナンバーです。
8. THE LODGERS THE STYLE COUNCIL
全然違うでしょ。なんていうかな、ブルー・アイド・ソウル、すごくね、この時期
、白人で黒人のエッセンスを取り込んで、ソウルっぽい曲をやるグループってのがけ
っこういてね、ブロウ・モンキーズだったりとか、そうだな、あとゴー・ウエストな
んかもそんな感じでしたね。すごくね、日本ではうけたんだよ、スタイル・カウンシ
ルってのは。ジャムなんかよりよっぽどうけてたね。でもイギリスのファンはポール
・ウェラーは変わってしまったっていうような感じで、けっこうね、イギリスではジ
ャム時代より人気はなかったかもしれないね。僕、スタイル・カウンシルが初の来日
の時にコンサート見に行ってるんですけど、やっぱポール・ウェラーはね変わらない
と思いましたね。こういうメロウな曲をやっていながらもギターの弦は切るわ、モニ
ターは蹴っとばすわねえ、全然変わってないのよ。もうジャムの頃とね。そこがやっ
ぱりね、うれしかったんですけど。スタイル・カウンシルは結局このあとどんどん人
気がなくなってなくなってしまって。僕はそんなクオリティが下がったとは思わなく
て、最後のアルバムなんかすごく好きなんですけど、1989年に結局解散ってことにな
ってしまったんですね。そのあとポール・ウェラーは一時の栄光がまるでうそのよう
な悲惨な生活を送ることになりました。一時、ポール・ウェラー・ムーブメントとい
うのがありまして、日本にも来たりとかしててね、インディーズで自分のソロ・アル
バムを出したりしてたんですけども、それからかな、セカンド・アルバムを出すくら
いになってきてから、若手ミュージシャンからの支持がね、すごく高まってきて、さ
っきかけた、プライマル・スクリームもそうでしょ、オアシスの連中だったりとか、
オーシャン・カラー・シーン、そういった人たちがね、ようするに自分たちのアニキ
、誠実に音楽をやり続けてきた唯一の信頼できる上の世代の人っていうようなことで
、みんながリスペクトしだしたんですよ。で、突然人気がまた盛り返してきて、セカ
ンド・アルバムで遂にまた全英ナンバー1に返り咲いたんですよ。でね、それからは
彼の会心撃がはじまりましてですね、今回出したアルバムが『ヘヴィー・ソウル』っ
ていうんですけども、これはもしかしたらキャリアの中でも最高峰かもしれませんね
。もうオアシスの連中なんか手放しで絶賛しているアルバムです。じゃあ、そのアル
バムから、けっこう「ヘヴィー・ソウル」なんかをリクエストをいただいてるんです
けど、このアルバムの中から僕はなぜか、ロイ・ウッド、70年代のポップの鬼才ロイ
・ウッドのためにと記されているナンバーがあるんですけど、それをかけたいと思い
ます。
9. MERMAIDS PAUL WELLER
すごく、なんていうかな、プリミティヴになったというか、ソロ・デビューしてか
らは。スタイル・カウンシルのファッショナブルな部分とか、例えばハウスに傾倒し
ていた時期とかを全部捨て去って、で70年代の、そうだなあ、トラフィックとか、ビ
ートルズなんかはもちろんのことだけども、そういったサウンドとかに、まあいちば
ん自分の好きな居心地のいいところに戻ったという感じがしますね、僕としては。け
っこうポール・ウェラーってファッション的にもかっこいいでしょ? そう、僕、昔
、この人もみあげが一時すごくね強調してて、僕はねえ、ポール・ウェラーになるた
めにもみあげのところにカーラーを巻いて寝てたっていう恥ずかしい時期が、、、す
ごく恥ずかしい思い出なんですけど。ポール・ウェラー、これからもいいアルバムを
どんどん作り続けてくれることだと思います。来日もそろそろ期待したいですね。
(ラジオネームが脱毛しなきゃという方中学2年生からのリクエストで)脱毛は痛い
らしいからな、がんばって! 中学2年生だったら脱毛しなくていいと思う。
こんなセンスのいリクエストをくれるんだから、大学受かりますよ。
(シルビアはジョン・ボン・ジョヴィが大好きだった)今、彼は髪が短くなりました
ね。僕、ボン・ジョビ、ちゃんと聴いたの初めてだったんですよ。やっぱかっこいい
ね。
リクエストをいただいてるんですが、ここでね、ほんとバカですねえ、本人、コミ
ヤマユウヒくんからファックスがきてるんですよ。片寄さんこんにちは、のあとにハ
ートマークがついてるのがなんかすっごくいやなんですけど。『この間は大阪で眠い
ところ朝まで相談にのってくれてありがとうございます』そうなんですよ、僕ね疲れ
きってキャンペーンで、大阪で寝てたら、大阪にみんな来てたんだよ、ホフディラン
でしょ、エルマロ、カジヒデキくん、サニーデイサービスのこないだの曽我部くん、
みんな一緒で飲んでたんだけど、で僕は寝ちゃったのね先に。そしたら夜中の3時く
らいにこのホフディランのコミヤマが訪ねて来て、もう寝てるんだよ僕、ベッドん中
に入ってるのに、ベッドの横に椅子を出して、そこに座って耳元で朝の7時まで相談
事。俺、何答えたかあんま覚えてないんだけどね。そんなコミヤマユウヒくんから、
『新曲7月2日に出まーす、恋はいつ、、、』これ自分で間違えてますね、いつも、な
のに、いつまになってますよ、大丈夫ですか? 『リクエストします。かけてね。で
はではシルビアと仲良くね』って書いてくれましたけど。
今日は押入の奥の方からではないんですが、今回、けっこう、地方をあちこち回っ
ていたんで、その土地土地のレコード屋さんにまあごあいさつに行くわけですよ。い
ろんなね、タワーレコードとか行ったりして。でね、これは大阪のタワーレコードで
買ったものなんだけれども、何故コレクターズ・アイテムのコーナーで紹介するかと
いうと、たぶんこれ、見るからにあんまり枚数すってないんだね。だから、コレクタ
ーズ・アイテムってもう昔からのじゃなくて、最近はさあ、もうプレスの枚数少ない
から、発売して一ヵ月くらいでコレクターズ・アイテムになってしまうものってのも
ねえ、いっぱいあるんだと思うんだ。で、今日紹介したいのはタイム・ジョーンズと
いう人で、僕が知っている限りではこれ2枚目だと思うんですけど、シカゴの人なん
だね。最近のトータスとか、そうだな、なんだろ、ああいう音響派と呼ばれているの
かな、トータスとか、トランザムとかそのへんのシカゴの最近のね、ジョン・マッケ
ンタイアという人がいるんですけれども、その周辺の、ステレオ・ラブなんかもね、
プロデュースしている人なんですけれども、その人は。そのね周辺のアーティストだ
と思うんですが、『キャリア・ムーブ』というアルバムなんですけれども、もう見る
からにジャケットも白黒でお金かかってない感じで。で、何よりびっくりなのがね、
封筒が入ってるんだよ、なんか。なんかねえ、ちぎってあるような封筒が入ってて、
手書きでムーブって書いてあるよね。で、なんだろうって思って開けてみたら、これ
なんなの? 歌詞カードをね、手でちぎってあるんだよね、手でちぎった、バラバラ
の紙でね、いっぱい歌詞カードがね。これはどうみても手作業だから、どうみてもプ
レス一万枚以上はまちがいなくできないですね。にもかかわらず、タワーレコードの
大阪では1200円で売ってました(笑)、なんでか知らないけど。全部で18曲入ってて
。で、全部ねえ、基本的にはピアノの弾き語りなんですよ。トッド・ラングレンの初
期、ラントっていう名前でやってた初期の2枚とか、ビーチ・ボーイズのブライアン
・ウイルソンが中期に作っていた『サーフズ・アップ』の少し陰鬱なサウンド、とか
、キャロル・キングとか、最近亡くなっちゃったローラ・ニーロ、キャロル・キング
よりローラ・ニーロに近いかな、そういうのが好きな人にはもしかしたら気に入って
もらえるかもしれません。
14. SELF-----(不明) THYMME JONES
この、今、プウーっていってたのトランペットみたいだけど、これたぶん自分の声
ですよねえ。(プルプルプルーって、あたしできない)それ、今のなんですか、プル
プルプルーって。歌詞もけっこう重たい感じ? (ディープ、自分の中にいる自分が
敵とか)自分で自分を壊してしまいそうになるとか。でもこんなね、ちょっと天気の
悪い日なんかにはね、家に閉じこもって聴くにはぴったりのねえ、(えー、そう?)
僕はけっこうそういうの好きなんだよー。そういうのにはぴったりのアルバムだと思
うんだけどね。ほんとにたぶん、あんまり入荷してないと思って探してみてください
。タイムといってもこれね、タイムといってもT・I・M・Eじゃなくて、T・H・Y・M・
M・Eなんですよね。(どっちかっていうと、THYMMEみたいだな)え? THYMMEで
すか? THYMME、すいません、できませんでしたねえ。失礼しました。さて、これか
らも泣ける名曲をたっぷりとご紹介しますので、楽しみにしていてください。
これ、B.J.トーマスのオリジナルのカヴァーですよね。映画「明日に向かって撃て
」の主題歌だったんですね。このマニック・ストリート・プリチャーズってのはね、
ギタリストのリッチーっていう人が失踪してしまいまして、いまだに行方不明なんで
すよ。もう1年以上にわたって。なんかインドのゴアで発見されたとかされないとか
いうニュースもあるんですけれども。で、そんなのを乗り越えてこれ久しぶりに、ボ
スニアの子供たちのためのチャリティ・アルバム『ヘルプ』というアルバムがあるん
ですけれども、それの中でしか聴けないナンバーですね。
ニール・ヤングの中で好きな曲は何ですか? ということですが、僕は『Tonight'
s The Night』の中の「Mellow My Mind」が好きですね。
来週は古内東子さんがゲスト、このかかっている曲なんかも好きだなあ。胸がキュ
ーンとなる。
10. アリス MY LITTLE LOVER
11. SWEET STICKY THING OHIO PLAYERS
12. LIVIN' ON A PRAYER BON JOVI
13. 恋はいつも幻のように ホフディラン
、、、バカだって言ってごめんね、いい曲でした。
【COLLECTOR'S ITEMS】 THYMME HONES
15. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD MANIC STREET PREACHE
RS
17. HARVEST MOON NEIL YOUNG
まったく最高だぜ「GREAT3」イン
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過去96年4月から9月にかけてGREAT3がレギュラーをやっていた
Bay FMのラジオ番組「スパークリング・エクスプレス
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