このリクエストはシブいですよ。僕も最高に好きなナンバーですよ。これはどうい う意味なんだろうね。たぶんこの、ちょうどね、この時期ってね、MTVとか言われる ミュージックビデオが出てきた時期だったんですよ。たぶん80年代に入ってすぐくら いかな、だと思うんですけれども、それがね、今までのスターだったラジオDJ、僕ら のような存在ですよ、を悲劇に陥れるんじゃないかと、みんなビデオばっか見ちゃっ て。でも、この曲を聴くとウキウキしてね、いい気持ちになりますね。

　僕、セロリ食べられないんだよねえ。

　この曲、僕、すごい好きなんですよ、実は。なんかドラマの曲だったみたいだよね え、うん。でもすごい、なんかバート・バカラックがかいた曲みたい。

　（まず、ここで片寄くんへ質問が。先日からギターをやりはじめたのですが、左手 の指が痛くなります。弾き慣れると痛くなくなるのでしょうか？　FやBといったコー ドの音が全然出ません。片寄さんも最初はFやBのコードを弾けなかったのでしょうか ？）僕は実は21までギターを弾けなかったんですよ。これは結構ね、今ミューシャン 目指してる人にとっては心強い言葉だと思うんですけど。僕は22歳からですから、ギ ター弾き始めたの。一回、13歳の時にギターを買ったんだけど、この彼女と一緒で、 FとかBが押さえらんないのよ。僕、手、小さいから、普通の人より。男のくせに小さ いからね。指はね、やっぱり今でも痛い。だって、ほらシルビア見てごらん、僕の、 指紋ないでしょ、左手って。爪の先のところっていうか指の先。（ほんとだ、全部削 ったんですね？）削ったんじゃないんだよ。僕、そんな犯罪者じゃないんですから、 指紋消してどうすんですか。これ、ほんとにね、弦押さえてるうちに指紋がなくなっ ちゃうんですよ。で、そのくらいまでやってればいいんだけど、仮にオフ が2週間くらいあったとするでしょ、そうするともうダメだね。もう痛くて弾けない 。だからもうこれは毎日弾くしかないですね。がんばってください。
　（別の新旧ノンジャンルの曲をリクエストして良いとのことですので、これからも どんどんリクエストして、番組に参加していきますというリクエストメッセージに対 し）すごい、いい意気込みですよ。このね、曲が意気込みをあおるような曲なんだ な。

　はい、もう達人と言われて以前、メイヤをメイジャと読んだ達人って、どういう達 人なんでしょうね。ぼくね、知らないのも多いんですよ。これ、けっこうね、リクエ ストで教えてもらうことが多くてね、なんか、んー、楽しいですよ、すごく。じゃあ 、今日は僕のいちばんのおススメなんですけどね。これね、新譜が出たってだけで、 僕の友達の中でも少なくとも10人はそれだけで涙を流すヤツがいるくらいのバンドな んですけど、プリファブ・スプラウト。スゴイ、何年ぶりなんだろうな、このアルバ ム。もしかしたら、6年とかそのくらいかもしれないな、6、7年くらいもう最近出し てなかったはずだから。もともとはね、トーマス・ドルビーっておぼえてるかな？　 トーマス・ドルビー、一時期すごく売れた人なんだよね、80年代に。で、その彼がプ ロデュースをしてて、なんか、どういう感じって言ったらいいのかな、すごくね高級 なポップスを作る連中ってイメージかな。なんていうか下世話じゃない、上品な感じ 。だから例えばバート・バカラックとかジミー・ウェップみたいなああいう60年代の 、所謂ソングライターの人たち？　そういうのを伝統をきちんと受け継いでて、すご くなんか声とかも誠実な感じとかがするんですね、僕としては。プリファブ・スプラ ウトはね、結構いままでもアルバムを何枚も出してまして、デビューはね確か1984年 。で、この84年からのキャリアだから、13年か、13年目にしてまだ確か4枚目なんだ よね。非常にね、（ずいぶん時間をかけて作る人たちなんですね？）そう、それはね 音を聴けばわかると思う。きっとね、すごくそういう感じがすると思うな。これ、た ぶんね、ファーストシングルになってる曲ですね。

6. APRISONER OF THE PAST　　PREFAB SPROUT

　ニュー・アルバムのタイトルはね『アンドロメダ・ハイツ』、あっ、7年ぶりのア ルバムですね、すごいきれいなジャケットなんですけど、そこからのファーストシン グルです。なんかね、サビのへんで、胸が苦しくなっちゃうんですよ。この曲、なん でだかわかんないんですけど。サウンド的には所謂フィル・スペクターのサウンドだ ったりするんだけど、今日のミキサーのアリタさんも泣いてましたよ、向こうで。こ のプリファブってバンドはね、ある一部の人にとってはね、自分の青春を代表するよ うなバンドなんだよね。うちのメンバーふたりとかもそうだから。なんだろ、高校時 代の友達に偶然会ったら、そいつが全然変わってなかったってのかな、まあ成長はし てるんだけど、相変わらずで、あの時のままでいてくれたって、そんなようなね、気 持ちになっちゃうんだよね。すごくでも、こういうバンドがやっぱ出てくるってのは いいですね。生き残ってくれてたってのがね。イギリスのバンドなんですけども、ぜ ひ来日を期待したいとこですね。

　（この曲の前に一曲目のなんとかレディオスターってのを歌ってるのは誰？バング ルスじゃないですよねという質問がきて）こういうFAXうれしいですよね。すごくか けたかいがあるなーって感じです。バグルスです。のちのトレバー・ホーンとかね、 プロデューサーを生んだバンドなんですけど。CDも2枚出てると思うんだけど、ファ ーストのほうに入ってますからね、探してみてください。
　24歳でこのリクエストはしぶいですね。この曲は僕にとって人生三大曲を選べと言 われたらその三つに必ず入る曲ですね。うちの唯一の宝物、ジュークボックスにも入 ってましてね。これはね、なんて言ったらいいだろうな、もうマジックありますよ、 この曲には。一人でトッド・ラングレンが全部演奏してるんですよね。ドラムもベー スも。だからね演奏自体はね全然うまくないし、ヘタくそなんだけど、全部のグルー ヴがね、こうグルーヴしててすごくいいですよ。

　これは「楽な人生じゃない」ってことなのかな？（歌詞をみてみますと、ミュージ シャンになるには、全然EASY な LIFEじゃないからがんばってるんだよっていう）じ ゃあ、ミュージシャンを目指している人の歌なんだね。でもねえ、この詞、悲しいん だよ。この作者は後にグレイトフル・デッドのキーボードに加入するグレント・ミッ トランドなんだけれども。結局、彼は、最後はまあ、自殺に近いかたちで、ドラッグ のオーバー・ドスで亡くなっちゃったんだけども。もうねえ、悲しいっす。僕、この 歌もね、バラードはねえ、人生三大バラードのうちの一つですねえ。んー。まずい。 泣けるよ。

　そして、いよいよですね、Great3の6月11日発売の『Romance』というアルバムから ですね、まだ、他の番組にはかけさせませんよ。初公開ですね。シングル以外の曲を かけるのは初めてだからね。いろいろリクエストはいっぱいもらってるんですけれど も。まず、一曲。これはアルバムの何曲目だっけなあ、4曲目、の曲です。
　『ナツマチ』っていうのはね、これ、歌詞のなかに夏待ち顔ってのが出てきて、僕 ね、そういう顔があると思ったんだよね。ないんですね、そういう言葉はってのは存 在しないらしいんですよ、実は。人待ち顔とか言うでしょ、人を待っている人の顔を 。で、夏を待ってるんだから、夏待ち顔っていう顔があるはずだと思って、で『ナツ マチ』ってタイトルにしたんですけどね。（突然ですが、明人元気ですか？　小中学 校の同級生のタタミ屋のヌマカミです。おぼえているでしょうか？　リヤカーに乗っ て遊んでたころ。PSラジオから明人の声が流れてきてびっくりしましたのでペンをと りました。というメッセージが届いて）そっか、びっくりしちゃったな。ヌマちゃん って呼んでたんですけどね。ふたりで畳屋のリヤカーに乗って、目黒の町を徘徊して お菓子を配ったりとか、花咲かじいさんとか言って、こうね、桜の時期には散った花 びらをこう蒔いて歩いたりとか、かわいい子供だったんですけどね。
　ここで告知があるんだけれども、タワーレコードの方で実はこの番組のコーナーが できるんですよ。この番組でかけた曲でCD化されているものとかを並べていくんだけ ど。試聴もできるようになってて。おまけに・・・まだ書いてないんです、ごめんな さい、タワーレコードの人・・・僕、それに直筆のコメントを書きますんで、それを 見てですね、ぜひぜひこの番組で気に入った曲があったら、そこで聴けるようになっ てますので、タワーレコード渋谷店のいちばん左側の、入って左側の試聴機の方にあ りますので、そっちの方もお楽しみに。

　ナイス・チョイス！　シルビアの大嫌いなバンドらしいですよ。（だいっきらーい ！！！）いいじゃん、オレ大好きだよ、カルチャー・クラブ。（ダメダメ、ああいう 顔ダメ）顔がダメなの？（最近またブクブク太っちゃったんですよ、彼）まあ、昔か らちょっとマタニティ・ドレスみたいな感じはあったんだけれども。（全然ダメ、も う、ダメッ！！！）そこまで言いますかね。曲がでもすごくいいバンドだと、僕はね 。「カーマ・カメレオン」とか。リクエストしてくれた人が言ってますけどね、80年 代はコレでしょうって。コレですよ。（確かにね、80年代といえば思い出すんですけ ど・・・でも嫌いっ！！！）わかりました。前もポール・ヤングかなんかけなされて 、かわいそうな時ありましたね。
　また、うれしいFAXが。さっきかかった曲、おぼえてるかな。【BRAN-NEWS 】のコ ーナーでかけた曲なんだけれども。それについて　さきほどかかっていましたプリフ ァブ・ストラなんとかという曲に涙が出るほど感動しました　って。そうだよ、僕も ね、さっき恥ずかしくて言わなかったんだけど、CD買ってかけたとき泣いちゃったん だよね、久しぶりに。国内盤はおそらく今月末か来月の頭くらいになるんじゃないか な。

　先生？　僕ですか？　あれは先月末ぐらいでしたかね、行ってきたんですよ。ロサ ンゼルスに。あの時、衛星中継しましたもんね、衛星中継じゃないんだっけ、よくわ からないんだけど、（電話で結びましたよね）そうそう、あれでやったんだけれど。 ようするに、10年前、今から10年前っていうと、1987年、どんな曲が流行ってたんだ ろう、その頃の曲でいい曲があったら、もう一回聴いてみたい、そういうようなコー ナーですよね。今日のチョイスもですね、まあ、今日はブラックでいこうとかなと思 ってやったんですけど、この曲は定番ですね、今となっては。もう結婚式の披露宴に は欠かせないナンバーになってますよね。

13. ALWAYS　　ATLANTIC STARR

　もうすっかりシルビアの歌声だけしか僕には聞こえなかったですけどね。なんか思 い出あるみたいだね。（これは理想の愛の歌ですね。）詞はそういう感じなんだ。や っぱ結婚式にはぴったりな感じ？（ふたりで愛をはぐくんできたけれど、これからも もっともっと大きくなっていくだろうって）Not fade awayって感じですね。で、君 の思い出って何なのかな？（これからいっぱい思い出を作っていこうと思って）なん か、ウソついてます、彼女。

　このバンド全然知らなかったんですけど、オーストラリアのバンドなんだって？　 今すごいもりあがってるらしいですね。教えてくれてありがとうございました。

　この曲も知らないな、なんかいい曲そうな予感がしますけど。

　この曲でね、今日天気あんまりよくないけども、気分をふっとばしてほしいと思い ます。