いい曲ですね。去年の夏イベントで一緒になった時、僕が学生の頃スピッツのギタ ーの人がケンカに巻き込まれたのを助けたことがあるって発覚して驚きました。

　これは大好きな曲なんですよ。シングルが見つからなくてね、ハワイですごく探し て見つけました。この頃のニール・セダカは70年代でELOとかとコラボレイションし たりしてて質のいいポップス作品を作ってた時期なんですよ。この曲やられちゃいま すねえ。

　この曲はけっこう気に入っているんですけど、やられたーって感じでした。

　懐かしいです。フミヤさんの『TRUE LOVE』って曲をアレンジした佐橋さんがアレ ンジするときにこの曲を参考にしたって話をききました。

　ブラーがデビューしたのが91年で当時の僕の印象はアイドルグループという感じ。 当時はマンチェスター・ブームみたいのがあって、ストーン・ローゼズとかハッピー ・マンデーズみたいなちょっとダンスものを取り入れたロックグループが流行ってて 、その中から出てきたバンドで、しかもルックスがかわいい。ボーカルのデーモンや ギターのグレアムなんかは女の子から人気があって。日本に来日した時も演奏がヘボ ヘボで、悪い印象しかなかったんですよ。だけど、翌年出したセカンドアルバムが実 にいいアルバムだったんですよ。それで僕はブラーを見直したんだけど。

10. FOR TOMORROW　　BLUR

　なんかをきっかけにして、ブリット・ポップというムーブメントの頂点に立ちまし て、そのムーブメントの中からは同じイギリスのオアシスだったりとか強力な連中が でてきて、イギリスでは熾烈な戦いを繰り広げていたわけですけど。オアシスはアメ リカに進出することに成功しまして、今じゃアメリカで大人気でしょう。その点ブラ ーはアメリカではあんまりうけないみたいなんだよね。やっぱりオアシスに比べても のすごいイギリスっぽいバンド、だからこのイギリス人特有の皮肉の感じがわかりず らいのかなと思うんですけど。そんなブラーが去年の暮れに出したセルフ・タイトル のアルバム、このアルバムが何が違うかと言うとこれを出す前のインタビューでデー モンは『ブリット・ポップは終わった』と宣言しまして、これからはアメリカの音楽 に自分は興味を持っているし接近していきたいみたいな話があって、その実例として は、アメリカのオルタナティヴ の中で最も有望株といわれているペイヴメントって バンドがいるんですけど、そこのボーカルのスティーヴなんかと交友を深めたりして 、実際このアルバムにもアメリカのオルタナティヴ のテイストがぎっしり詰め込ま れているわけなんですよ。僕、実はブラーってこの新しいアルバムが一番いいんじゃ ないかって個人的に思ってるんだけど。

　これは最もオルタナティヴな曲といわれていて、ニルヴァーナの影響が強いんじゃ ないかな。これは日本で5月8日にシングルカット。アメリカではこれがファーストシ ングルだったって。東京公演は5月26日（月）日本武道館であります。最近ライブも いいらしいから、これ、僕も見にいってみたいと思います。

　パフィー聴くとね、奥田民夫さんとこでやってるギタリストの長田さんっていう人 がいるんですけど、それがうちのプロデューサーなんですよ。だからどうもなんか人 の音きこえなくてねー。なんか耳ひかれちゃうんですよ。

　今日はポール・ウイリアムスという方の、最近ポール・ウイリアムスといえばニュ ーアルバムを出したばっかりで日本にもプロモーションで来日していましたよね。話 題にもなっていいアルバムだったんですけど、その彼のおそらくファーストアルバム になると思うんですけど、『SOMEDAY MAN』というアルバムがあるんですよ。これが 中古盤屋さんとかに行ってもなかなかなくて、僕も、もう何年も探しているんですけ ど、あっても1万5千円くらいしちゃうんで、だから、1万円以内で買えないかなーと 思っていまだ買えずじまいなんですけど。かろうじてこのタイトル曲の『SOMEDAY MA N』だけは日本でもオムニバスで聴くことができるんですよ。このポール・ウイリア ムスという人は60年代から作詞家として有名で、作曲家のロジャー・ニコルスとふた りで組んで、例えばカーペンターズの『WE'VE ONLY JUST BEGUN』とか、ああいう名曲 をどんど生みだしていったチームなんですけど。70年代に入ってからすこしドラッグ をやりすぎて、リタイヤしちゃってんですけど、去年になって逆にドラッグで倒れて しまった人を助ける福祉センターに入って、自分はカウンセラーとして再出発して、 アルバムを作り始めたといういい話もあるんですけど。そんなポール・ウイリアムス の超初期のナンバーで、これはなかなか聴けませんよ。これ、モンキーズもカヴァー してるというね、有名なナンバーです。

14. SOMEDAY MAN　　PAUL WILLIAMS

　いい曲でしょ。さっきの『玉突き』のネタこれでがバレてしまいましたね。サビで テンポチェンジするのはすっかり僕、ここからインスパイアされたんですよ。メロデ ィーは全然違うんですけど。インスパイアされたぶんに言っちゃっていいんですよ。 素晴しいことです。これがロックンロールの歴史と私は言い切ってデカい顔していよ うかなと思っております。

　これ知らなかったんですけど、意外な組み合わせですね。マキシ・プリーストは好 きです。

　UAは赤ちゃんが生まれたそうですね、男の子ですね。スタッフがいいメンツそろっ ているし、彼女の声もいいし、ここまでクオリティの高いアルバムを作れるっていう のはなかなかいない気が僕もしています。Great3のジャケット作ってる奴とUAのジャ ケット作ってる奴が一緒なんですよ、ガス・ボーイズっていう悪党みたいなラップグ ループやってる連中なんですけどね、そのへんにも注目していただきたいと思います けども。