1983年のヒット曲ですね。僕、これね、当時、「ヒューマン・ネーチャン」だと思 ったんだよね。ヒューマンなんとかってグループいたよね。ヒューマン・リーグ？　 あの、お姉さんのことを言ってるのかなーと勘違いした記憶がありますね。

　いい曲だね、すごく。

　ブライアン・ウィルソンっていうのは、もちろん知っての通りビーチ・ボーイズの リーダーなんですけど、彼が今のところ、これ出した唯一のソロ・アルバムかな。も う一枚作ってんだけど、まだ発表されてないんだよね。ヴァン・ダイク・パークスと のコラボレーションとかは出てるけれども。あ、あと、もう一枚、そうだサントラで 一枚ありましたね。

片寄くん；今日は今週の水曜日、10月29日にニュー・アルバム『QUIET EMOTION』を リリースしたばかりの
　　具島直子さんをお迎えしています。こんにちは。はじ めまして。
具島さん；こんにちは、はじめまして。
シルビアさん；こんにちは。うふふふ、、、。
片；なんか、そのうふふふ、、、って何なんですか。
シ；なんかとっても可愛らしい方なんで、うふふって感じになっちゃったんですよ。
片；華奢な方ですね。
シ；ねー。
片；具島さんはなんかよくこの番組を聴いてくれてるらしいんですけれども。
具；そうですね、聴いてますね。
シ；声も可愛らしいんですね。
片；誰かと大違いですね。
シ；ああ、すいません。
片；そんなことないんですけどね。タワーレコードのスーパーラインJのコーナーに 行ったことがあるみたいっ
　　て書いてありますけど。
具；行きました。この前行きました。ダンカン・シークとか、ブラッド。あと、ウォ ーレン・Gとか、みんな聴
　　きました。
片；ありがたいですね。僕、自分で恥ずかしくて行けないんですよ。
シ；まだ行ってないの？
片；そうなんだよ、まだ。じゃ、ここで曲を聴いてもらいましょう。

6. TELL ME OH MAMA　　具島直子

シ；これはお母さんのことをかいたんですよね？
具；はい。
シ；すごいいい曲ですよね。
具；ありがとうございます。
シ；あたしも歳が近いんですけど、この歳になるとすごいお母さんの存在が、今まで はすごい友達感覚だったの
　　が、なんかまた大きい存在になっていくような気 がするんだけど。
具；そうですね。
片；それは何？　女性として意識するってこと？
シ；女性として、、、なのかもしれないですね。女性として生きてきた道みたいなの もすごく気になったりとか
　　するかもしれない。
片；なるほどね。男だとそれは親父の方になるのかもしれないな。
シ；どうですか、片寄さんもそんな感じあります？
片；んー、あるかもしれないね。親父は俺の歳の時、何やってたりしたんだろうなっ て考えたりするよね。
シ；具島さんのお母さんってどんな方なんですか？
具；うちのお母さん、かわいい人です。
シ；あーほんと？　直子さんに似てるのかしら、なんとなく。
具；いえいえ、なんか私、わりと図太い方なんですけど、お母さんはほんとにかわい いって人ですね。
片；アルバムの方ですけど、聴かせてもらったんですけど、すごいね、気持ちいいん ですよ。うん。僕、好きな
　　曲チェックしてきたんだよな。僕好きなのはね、「SUNDAY」。これはちょっとボ サノバ・タッチの曲です
　　よね。それとかね、「NO NO NO」とかね「愛はどうして」「SO HIGH SO HIGH」 とか僕好きで丸つけたん
　　だけど。（曲が流れてきて）あ、これ、「SUNDAY」。これがね、、、これ別に「 はさんで」とひっかけた
　　わけじゃないんですよね？
具；んー、、、全然、全然。
片；そういうふうにね、ひっかけて聴くと、なかなかねそれもそれで面白いんだよ。 僕、ちょっとヘンな聴き方
　　するからね、みんな真似しなくていいからね。でも、やっぱり音を聴いて思うの が、フェイバリット・アー
　　ティストにね、キャロル・キングとかマイケル・フランクス、リッキー・リー・ ジョーンズ、アイズレー・
　　ブラザーズなどを挙げてもらってますけど、基本的にだからブラック・フィーリ ングを持ってる白人の人だ
　　ったりとか、ブラック・ミュージシャンが好きなんだろうなーってのがね。
シ；なんか片寄さんもそういうのが好きですよね。
片；そう、僕もそう。ブルー・アイド・ソウルみたいなのがやっぱり好きで、こうい う音がね、やっぱりね、落
　　ち着きたいときには一番なんだよね。うん。僕、実はファースト・アルバムも持 ってましてね。
具；持ってる？　ほんと？　うれしい。
片；あのね、佐藤奈々子さんがね、あの、なんてんだろ、リコメンド・ステッカーみ たいなのを、推薦ステッカ
　　ーをジャケットに貼ってて、で、同じ東芝で見かけて。僕、佐藤奈々子さんって 、佐野元春さんの関係で知
　　っていて、で、カメラマンやってらっしゃるんですけども、きっとジャケット撮 ったのかな、で、家へ持ち
　　帰って聴いてね、ああ、すごいいいなあと思っていたんで、うん、今日は楽しみ にしてました。
具；うれしいです。
片；作詞作曲すべて具島さんの手によるものということなんですけど、曲はどんなと きに作ります？
具；どんなとき、、、そうですね、、、
片；作れと言われたとき？（笑）
具；わりといつも考えているんですけど、やっぱり、なんかいい曲をたくさん聴いて 、自分にとっての名曲をい
　　っぱい聴いて消化したあと、わりとぽこっと出てくるっていう感じですね。
シ；（質問　どんなことがきっかけで音楽の世界に入ったんですか？）
具；んー、あたしはずっと音楽をやりたかったんですけど、小さいときから。わりと なんかそういうのって人に
　　言えなくて、言っちゃうとなんか全部崩れてっちゃうような気がしてて。でもや っぱりほんとにやりたい気
　　持ちが募って、やるならちゃんとやろうってボーカル・トレーニングに通ったん で、そこからですね。
シ；何歳くらいのときからそれは？
具；えっとね、19とか、それくらいだからとても遅いですね。
片；でも、それの蓄積が出てるような気がするねえ。すごくねえ。僕なんか曲は結構 あれですよ、作れって言わ
　　れないと作らない感じですからね。マネージャーがいないのを、、、今日もねチ ャラさんのコンサートでう
　　ちのマネージャーがいないのをいいことに、、、。でも、やっぱりいい曲聴いた ときに出来ますよね、曲は
　　確かに。僕もCDとか買ってきたりとか、ライブ観に行ったりとかするとね、曲作 りたくなりません？
具；そうですねえ。
片；（質問　具島さんの名字は本名ですか？　初めて見る名字なので。）
具；本名です。
片；これは、具っていうのはようするに、何て説明したらいいんだろう、、、あの、 お鍋の具の具ですよね。失
　　礼ですけど。具だくさんの具に、島なんだよね。めずらしい名前ですよね。
具；そうですね。なんか九州の方には多いみたいなんですけど。でも、あたし、CD出 したら具島さんって人から
　　手紙もらって、初めてもらいました。同じ名前の人、いるんだなあって。
片；いいねえ。僕も片寄って名前めずらしくて、高校生んときにね、アルバイト探し てたら、ハンバーガー屋さ
　　んで、片寄店長ってのがやってるところがあったから行ったら、そこでね、判子 をだまされてね、その人の
　　判子を使わされてね、僕の給料全部取られちゃったんだよね。そう、ろくな人が いないから気をつけてくだ
　　さいっていったら失礼ですよね。僕はあんまりいい思いしてないですね。
具；あたしも、いい思いしてないといえばね、具がね、具って書いてあるのに、貝に してくれる人がいます。
シ；あ、でもよくありそう。
具；貝島で結構出回ったことがあります。それ、一番最初に見つけるのがあたしなの 。「間違ってるよ」とか
　　言って。
片；やっぱり結構自分でも番組やられてるってこともあるんだろうけど、新しいのと か聴いたりとかします？
具；そうですね。新譜を紹介するコーナーがありますので、新譜を持ってきてもらっ て聴いてって感じですね。
片；聴いても聴いても聴ききれないんだよねえ。レコード屋さんに行くたびにだって 、こん中に自分が聴いて
　　いない奴で、まだいい音楽がだんだけあんだろうって思うとね、すぐトイレ行き たくなっちゃうんだよね。
よくわからないんだけどね。じゃ具島さんの今後の活動予定をなんかあったら教えて いただきたいんですけど。
具；えーと、今後は特になく、また、次のアルバムを作っていきたいな、まだ決まっ てないんですけど。
片；ライブとかはあんまりやらないんですか？
具；ライブは、まだ、うん、ないですね。
片；聴いてみたいね、ライブもね、ぜひぜひ。
具；そうですか？
片；じゃ、もうアルバム、次の曲を作り始めてるって感じですか？
具；今は何もやってないんです。
片；いいんです。そういう時期がないとだめなんです。
具；ほんとにね、だめですよ、休む時期がないと。
片；アウトプットばっかりでインプットする時間がなくなると終わっちゃうからね。 んー。じゃ、もう最後に
　　なっちゃったんですけど、今日は具島さんから、リクエストに持ってきてもらっ た、それにおこたえした
　　いななと思うんですけど。今日はわざわざおうちからCDを持ってきてくれたそう なんですけど、スティー
　　ヴィー・ワンダー。好きですか？
具；そうですね。あたしの三大スティーヴィー・ワンダーってのがあって。
片；三大スティーヴィー・ワンダー？　３人いるんですか？
具；ううん、好きな３曲。
片；好きな曲？　ああ、ごめんなさい。
具；「CREEPIN'」と「GOLDEN LADY」と「DON'T YOU WORRY 'BOUT A THING」そん中か ら持ってきました。
片；僕は「RIBBON IN THE SKY」が好きなんだなあ、、、なんて言ってる場合じゃな いですよね。じゃ、それを
　　紹介してもらって具島さんとはお別れです。今日はどうもありがとうございまし た。

　今、ニュースが入ってきたんですけれども、日本対韓国のサッカーの試合。なんと 今韓国で行われているんですけど、日本が２対０でリードしてますよ。がんばってほ しいですね。

　この曲にはねえ、あ、きましたよ、このイントロ。エルマロのアイゴンがねえ、こ の曲でね、アメリカンスクールの女の子とね、チーク・ダンスを踊ったという想い出 があるらしいですよ。エルマロの太った方のお方ですけどね。（エルマロさんってイ ンターナショナル・スクールだったんですか？）いや、全然関係ないと思います。た ぶん、どっかでひっかけた子とでしょう、彼は。
　この曲、やっぱ名曲ですよねえ。すごくね、僕もせつない気持ちになりますけどね 、エルマロの会田くんの気持ちもわかりますね。こないだ一緒にスパゲッティー屋さ んに行ってコーラ頼んだら、「ダイエット・ペプシにしませんか？」って言われて、 、、（え？　お店の人にですか？）ダイエットものを勧められてましたけどね、彼は 。そんな彼も気に入ってくれたことでしょう。

　続いてのリクエストはいっぱい来てるんですよ。スワン・ダイヴ。一番僕が好きな 曲をかけてくれって言われたんで、じゃ、こないだ弾き語りしてもらった曲にしよう かな。

　今日はねえ、レアな音というかね、たぶんこれかかるの初めてじゃないかな、フレ イミング・リップスの新作なんですよ。ま、フレイミング・リップスといいますとね 、「ビバリーヒルズ青春白書」というね、ドラマあるでしょ、それにね、出たんです よ。僕も見てないんだよね、でもね、彼らの「She Don't Use Jelly 」っていうね曲 があるんだけど、それが「ビバリーヒルズ青春白書」の中で流れてヒットしたっての は僕は知ってるんだけど。で、その曲を最近ベン・フォールズ・ファイヴがカヴァー してね、『Lounge-A-Palooza』というね、オムニバスの中で、これもね、今度かけた いくらいいいんだけど。その、フレイミング・リップスの新作、これがまたね、ひね くれてるバンドだからやることがすごいんですよ。ほら、前、遊びにきたコーネリア スの小山田くんが、ほら、２枚自分のCDをかけると一曲になるってのあったでしょ？ 　今回その上いってるんですよ。４枚。アルバム買ったら４枚組だったんで、新作は 今回、ずいぶん曲いっぱい入ってるのかなって思ったら、８曲しか入ってないんです よ。でね、これがどういうことかというと、４枚同時にかけると一曲になるという、 で、全部で８曲ってことなんだよね。（ちょっと待ってください。っていうことは、 ４台CDプレイヤーが必要ってことですか？）そういうことだね。これちょっと注意書 きが英語で書いてあるんだけど、ちょっと読んでみてくれない？（これユニーク・レ コーディングって書いてありますね。ユニークな録音方法だから頭が痛くなることも ありますよって書いてある。）あ、それに一応作業もめんどくさいしね。じゃ、これ はようするに８個のスピーカーから音がきこえてくるってことですね。僕ね、部屋の あちこちにスピーカー置いてためしたんだけど、もーこれね、ナチュラル・トリップ しちゃいますよ。すごいね、気持ちよかったり、気持ち悪かったりしてね面白いです よ。じゃあ、まずね、４枚あるんでどんなのが入ってるのか聴いてみようか。
　じゃあ、１枚目、、、これはノイズですね。２枚目、、、これは歌とね、ギター、 軽いドラム。これだけでも一応聴けるようになってるね。じゃ、３枚目、、、これね 、ギターとレズリーの音、レズリー・スピーカーの音、あと、ギターだね、基本的に 、あと、残響音とか入ってるね。４枚目、、、ベースですね。これを自分でミックス してバランスを考えて出してみるとこういうふうになるっていうのを聴かせてあげま しょうか。

12. HOW WILL WE KNOW? (FUTURISTIC CRASHENDOS)　　FLAMING LIPS

　どう思いましたか？（もしかして、音痴？）あ、やっぱり？　そうでもね、このバ ンドの面白いところは、音痴かもしれないけど、すごいきれいな曲を作ってるんです よ。実際にベン・フォールズ・ファイヴがカヴァーしたのを聴くとほんとにいい曲だ ったりするんだけど、オリジナルは、あれ？　っていう、、、だから、ある意味でボ ブ・ディランみたいなもんかもしれないですよね。60年代、ボブ・ディランが弾き語 りしてるの聴くとあれ？　って思うけど、ザ・バーズが歌うといきなりポップだった りするでしょう。それに近いんだけど。あとへんな音とか入れたりするのが好きで、 きれいな音をずたずたにぶち壊しちゃうんだよね、彼らは。２年前かな、出した『Cl ouds Taste Metallic 』ってアルバムがあったんだけど、それは1995年の僕のね、ベ スト・アルバムにしたいくらいの名作でしたんで、そっちの方は国内盤も出てるし、 これはまず、今回の４枚組のこの『Zaireeka 』ってアルバムなんですけど、これは 日本では出ないような気がしてしょうがない、、、ねえ。（これは日本のファンのた めに一枚にこう全部入れちゃうってのはどうですか？）彼らがそんな融通きかせるわ けないですよ。まあ、そんなフレイミング・リップスでしたけど、興味がある人はぜ ひ、『Zaireeka 』という４枚組のアルバム、まあ、４台CDプレイヤーが必要ですけ ど、ためしてみてください。

　大好き。

　いいねえ、今日最後のリクエストになっちゃいましたけど。ああ、日本に来るんだ 。