オンエアリスト

1998. 7. 25

1 . ALISON
  ELVIS COSTELLO

2 . IT'S THE END OF THE WORLD AS WE KNOW IT
  R.E.M.

3 . THE CIRCLE
  佐野元春

4 . MY EVER CHANGING MOODS
  THE STYLE COUNCIL

5 . SO GOES THE SONG(LOVE PLANTES)
  JOHN SIMON

6 . WHAT'S GOING ON
  MARVIN GAYE

7 . THE WAY IT IS
  BRUCE HORNSBY AND THE RANGE

8 . RAIN GIRL
  佐野元春

9 . SUMMER IN THE CITY
  THE LOVIN' SPOONFUL

10. ROCK AND ROLL HEART
  佐野元春 AND THE HOBO KING BAND

11. FIRST GIRL I LOVED
  THE INCREDIBLE STRING BAND

12. FOR LOVESAKE
  LINDA LEWIS

13. 楽しい時
  佐野元春



ゲストナビゲーター:佐野元春さんのコメント<1998. 7. 25>


シルビアさん;午後3時をまわりました。みなさんこんにちは、シルビア智子羽根で す。そして今日は先週お話
   しした通りGREAT 3のライブが北海道であるため、いつもあたしの隣にいる片 寄さんはお休みです。そこ
   で、今日はそんな片寄さんもあこがれるスペシャルなゲストナビゲーターをお迎えしています。佐野元春
   さんです。こんにちはー。
佐野元春さん;こんにちは。このスタジオに来るのは、僕は久しぶり。今日で2回目 。
シル;そうですね、1年振りくらいになりますかね。
佐野;そうかもしれない。
シル;まず、ゲストで来ていただきましたもんね。
佐野;はい。今日はゲストではなく、その片寄くんの代わりのDJということで、ちょっと緊張していますけれど
   も、よろしくお願いします。
シル;よろしくお願いします。とっても楽しみにしていました。
佐野;こちらこそ。
シル;今日は、佐野元春さんと一緒にみなさんからのリクエストにたっぷりとおこた えしていきます。そして、
   他ではなかなか聴くことができない、佐野元春さんが選ぶBRAN-NEW TRUCK、CO LLECTOR'S ITEM
   を用意していますので、そちらもお楽しみに。
1. ALISON  ELVIS COSTELLO

シル;(リクエストメッセージ 佐野さんは美女に弱いので。)なんて書いてありま すけど、どうですか?
佐野;そうかもね。
シル;この曲に何か思い出ありますか?
佐野;ああ、とても素晴しい曲。そうだね、特に思い出はないですけども、この曲の 詞の内容はとても素晴しい。
   「ALISON」っていうのはパーティーで、よくほら独りぼっちの子がいるでしょ ? よく壁の華なんて言
   うけれども、そうした子のことを歌ったと思う。たぶん、エルヴィス・コステ ロは、パーティーでそうや
   ってさびしげにしている女の子のことを好きなんだろうね。


2. IT'S THE END OF THE WORLD AS WE KNOW IT  R.E.M.

佐野;(リクエストメッセージ 北海道でCHARAとGREAT 3のイベントライブがあるん ですよ。)ということで、
   彼女、たぶん、今日か明日か、そのイベントに行くみたいだね。R.E.M、この バンドも素晴しい、僕も大好
   きですけれども。


3. THE CIRCLE  佐野元春

シル;(質問 僕はこれからバンドを組もうと思っています。何かアドバイスがあっ たら教えてください。)
佐野;んー、バンドへのアドバイス、、、始めたばかりということかな。
シル;そうですね、18歳の女の方ですね。
佐野;あーあ、でも、サトシくんって書いてあるよ。
シル;そうですね、あ、男性の方に丸するべきでしたね。
佐野;まあ、18歳。僕がバンドを始めたのは15歳くらいだったかな。まだギターも上 手に弾けなかったけどね。
   でも、人前に出てパフォーマンスするのがとても好きだったから、ギターが多 少ヘタクソでも、んー、
   人前に出てやっちゃった方がいいかなと思って、でー、とにかく場数を踏んだ 。そのうちにだんだんギタ
   ーもうまくなってったし、まあ、歌も、、、ま、今でもヘタクソだけどね。で も、だんだんうまくなって
   った。だから、とにかく場数を踏むことかな。
シル;なるほど。じゃもう、がんばってこう練習を積んでいくってことですかね。
佐野;そうだね。はい。


4. MY EVER CHANGING MOODS  THE STYLE COUNCIL

シル;改めてご紹介しましょう。GREAT 3が北海道でライブのため、本日片寄さんに 代わってナビゲーターをつ
   とめていただくのは佐野元春さんです。どうもありがとうございます、今日は 。
佐野;こちらこそ。このスタジオに来るの、僕も楽しみにしていました。
シル;あたしも楽しみにしていました。みんなね、たぶん、聞いている方も楽しみに していると思うんですけれ
   ども、今日、ナビゲーターをやる意気込みというか、、、久しぶりですか?
佐野;今の気分? 今の気分? 今の気分?
シル;ええ、気分はどうですか?
佐野;冷めたピザみたいな感じ。どっかの総理大臣みたい。
シル;そうですね。総理大臣になりそこねちゃったかな、、、なりましたね。
佐野;好きだけどね、冷めたピザ、好きだよ。
シル;好きですよね。そんな感じで、まあ、これからあっためていくぞと。
佐野;そうだね。いい音楽があればね、ピザもあったかくなってく。
シル;そうですよ。じゃ、どんどんいい曲かけていきたいんですけれども。あの。こ れからの近況というか、佐
   野さんこれから、8月23日にブリッツで『THIS'98』をやるということなんです けれども。これ、なんか
   ファックスでも(質問 今回3回目を迎えるにあたって何かとっておきの秘密 はあるのでしょうか?)と
   いう質問なんですけど。
佐野;特にとっておきの秘密はないですけれども、そのTHISイベント、今年で3回目 を迎えます。で、場所も赤
   坂ブリッツというところでやるんだけれども、毎回、新しい個性、新しい世代 のバンド、ソングライター
   たちが集まって、で、今年も、素晴しいラインナップがノミネートされてる。 ロッキーチャック、デイリ
   ーエコー、スーパーカー、Dragon Ash、そしてTHE PILLOWS。で、僕もおまけ で、あの、演奏しますけ
   れども。
シル;ホーボー・バンドとやるんですよね。これはどうなんですか、佐野さんがみな さん見つけてくるんですか?
佐野;はい。えー、僕も曲をかきますし演奏もしてるので、同業者の、同じソングラ イターの気持ちに立って、
   特に新しい世代を見た時に、自分たちのこう、新しい言葉を持っている、また 新しい音楽を持っている、
   そうした連中に集まってもらって、言ってみれば、夏の終わりの、ちょっとし たロックンロール・ショウ
   ・ケースといったような、そういった感じでこのTHISをやっています。
シル;なるほど。あの、このTHISのイベント、1回目の時にはGREAT 3も出たという ことなんですけれども。
佐野;んー、そうですね、はい。
シル;何か面白いことありましたか?
佐野;えーとね、そう、彼らはね、片寄くんの話だよね、んー、そう、THIS第1回目 に出てもらった時に、いろ
   いろときっちり打ち合わせをしといたんだ。ステージに上がったらこうしよう 、ああしよう。そして、僕
   とジョイントする時間もあったから、僕とジョイントする時には、はいここに 立って、で、このコーラス
   のとこで一緒に歌おうねってきっちり約束してたんだけれども、本番が始まっ たら、彼がめちゃくちゃに
   してしまった。
シル;ほんとですかー!?(大爆笑)
佐野;うん。まあでも、それもライブということで楽しかったんだけどね。
シル;やー、片寄さんもやりますねー。
佐野;嬉しかったのがね、彼が僕の古い曲なんだけれども、「サンチャイルドは僕の 友達」という曲を彼のバン
   ドでカヴァーしてくれた。で、そのことが僕にとってはとても光栄だったしう れしかったので、そのTHIS
   イベントで今度は僕がオリジナルの演奏でその曲を、彼らのために演奏した。 だからそういう、いいストー
   リーも、このTHISイベントの中ではいくつか生まれて。だから今年も期待して いい。
シル;そうですね。いろいろまた何かあるんでしょうね。絶対に見に行ってください ね。これは8月23日、ブリッ
   ツで行われますね。そしてそのあと、8月30日に、これは日本初と聞いていま すけれども、インターネット・
   ライブをやるということで。
佐野;ええ。夏なのにけっこう忙しいよね。
シル;ですね、ほんと。暑い中、がんばってますね。
佐野;8月30日、これはインターネット・ライブ、まだ馴染みは薄いかもしれないけ ども、そのインターネット
   を使って、僕たちのライブを世界に発信しようという、そういう試みをやりま す。
シル;この有料オンライン・ライブということで、一応、オンラインにつながった場 合はちょっと有料だという
   ことですけども。
佐野;僕が所属している、ソニー・ミュージック・エンタテイメント、まあレーベル ですけれども、そのSME
   が初めてインターネットを使ってのそのオンライン・ライブをやろうと、それ は有料加金制にしてみよう
   と。で、加金制の有料インターネット・ライブは、まだまだその問題はいろい ろとあるけれども、ひとつ
   の実験ということで、チャレンジしてみようって。
シル;そうですよね、チャレンジしないと何も始まりませんものね。
佐野;その通り! その通り。だから僕もその企画にのってやろうって、そういう感 じでやります。
シル;これは8月30日、5時から6時まで、いつでもつなげれば、ライブが見れると いうことなんですね。
佐野;そうだね、うん、ラジオのリスナーのみなさん、インターネットもし接続でき る環境にある人は30日、5
   時くらいからやってますから、ぜひアクセスしてみてください。
シル;あたしも最近インターネット、こう、やってるんです。
佐野;どう?
シル;んー、まだほんとに初心なんで、やっとつなげられるかなという感じなんです けど。ぜひこの時はつなげて
   みたいです。
佐野;はい、来てください。
シル;そして、その後9月に入ると、25日、『カントリーロックの逆襲』という。
佐野;夏なのにけっこう忙しいよね。
シル;ほんとですね。でも、これもう秋口ですから、涼しくなってるかもしれないで すね。
佐野;ああ、なるほど。それだったら助かる。9月25日はこれは『カントリーロック の逆襲』なんてタイトルが
   ついて、これも、まあ、東京のみの、小さなライブハウスのイベントなんだけ れども、カントリーロック
   が大好きなミュージシャンたちが集まって、でお祭り的なことをやろうって、 そういうイベントです。も
   ちろん僕のバンドのホーボーキング・バンドもそこに出演しますし、僕はそこ にゲストで2曲くらい歌う
   予定です。
シル;あー楽しみですね。夏も大忙しですけれども、がんばってください。じゃ、次 のリクエスト、紹介してく
   ださい。
佐野;(リクエストメッセージ がんばってください。)ってことだけれども、がん ばろうね。
シル;がんばりましょうね。


【BRAN-NEW TRUCKS】  JOHN SIMON

シル;今日はスペシャルですよ、他ではなかなか聴くことができません。佐野元春さ んにお願いしたいと思いま
   す。それでは先生、よろしくお願いいたします。
佐野;先生じゃない。
シル;(笑)あたしいつも片寄さんのこと先生って呼んじゃうんですよね。
佐野;あー、そうか。
シル;でも、片寄さんも先生じゃないよーなんて言ってくれるんですけれども。
佐野;そうでしょ。今日僕が持ってきたのは、ジョン・サイモンというアーティスト 、シンガー・ソング・ライ
   ターのレコードです。でまあ、ジョン・サイモンというと、えー70年代に、ご 自身の、シンガー・ソング
   ・ライターというよりはプロデューサーとして、大きな活躍をされた方です。 で、僕たちの新しいアルバ
   ム、『THE BARN』という、そのアルバムをプロデュースしてくれた本人でもあ ります。で、まあ70年代
   においては、例えばザ・バンドであったり、あるいはジャニス・ジョップリン であったり、そうしたシン
   ガーやバンドのプロデュースを手がけてきた、アメリカのルーツ音楽について 、とても詳しく、また知識
   と愛情を持っているプロデューサーだね。で、僕もそのジョン・サイモンの、 彼の仕事は70年代、80年
   代を通してレコードを聴いて知っていたので、今回、自分のアルバム『THE BA RN』はぜひ彼に手がけて
   もらいたいということで、彼にファックスをして、で、彼からOKっていう返事 が返ってきて実現したんで
   すけれどもね。で、まあ彼とは、そう、レコーディングの場所はアメリカ、ウ ッドストックでしたけれ
   ども、ウッドストックでレコーディングをして、約1ヶ月間レコーディングを して、で戻ってきてレコー
   ドをリリースして、で、僕らのライブにジョン・サイモン、あとザ・バンドか らはガース・ハドソンがゲ
   ストとして、プレイヤーとして参加してくれた。それは僕たちにとって素晴し い体験だった。そうした一
   連のプロジェクトの中で、サイモン氏が、今自分のアルバムを作っているんだ けれども、MOTO、詞を書
   いてくれないかって依頼があった。正直言って僕はどうしようかなと思った。 何故ならば、僕はツアーで
   すごく忙しかったし、それにあの偉大なジョン・サイモンにを詞を書くなんて 、しかも英語で書かなきゃ
   いけない。僕のつたない英語で本当にいい詞が書けるのかどうか自信がなかっ た。でもサイモンからのと
   ても熱い申し出があったので、ここは受けなきゃ男じゃあないなと思って、で 、2日か3日間くらいで、
   2曲、3曲くらいかきあげて、メモ帳にだーっと書いてね、で、それをジョン にファックスした。そした
   ら、そのうちの1曲、まあ次にみなさんに聴いてもらうんですけれども、1曲 気に入ってくれて、で、彼
   はファックスが届いた途端に1時間くらいでこの曲を書いてしまったというス トーリーを後から聞いた。
シル;わー、すごいですねー。
佐野;うん。そのジョン・サイモンと仕事をできたひとつの証拠のようなものが、こ うしてレコードになったわ
   けで、それは僕にとってとても光栄なことだし、またとてもうれしいこと。だ から、このうれしさをリス
   ナーのみんなにも、えー、わかってもらいたいなと思って、で、このアルバム を持ってきました。では、
   ジョン・サイモン、今年の5月に出たばかりです。アルバム・タイトルは『HO ME』、そして、僕とジョン
   ・サイモンが共作したこの曲を聴いてください。

5. SO GOES THE SONG(LOVE PLANTES)  JOHN SIMON

シル;すごい、なんか、ほんわかほんわかって感じでいいですね。
佐野;ん、そうだね、ロマンティックな歌だね。
シル;これはどういうエピソードというか、どんな感じで詞を書いたんですか?
佐野;ん、まあ、僕は、そのまあ、つたない英語なので、しっかりしたストーリーは 書けないと思って、どちら
   かというと、もっと詩的な世界、日本でいうところの俳句のつもりで書いた。 で、その気持ちはジョンに
   伝わったらしくって、で、彼も曲をかくときに、日本の例えば禅であるとか、 俳句であるとか、それを意
   識してメロディやムードを作ったって、そうふに言ってる。で、このアルバム にはライナー・ノートがあ
   るんだけれども、そこにジョン・サイモンのこの曲に寄せる、ちっちゃいコメ ントがある。『MOTOは俳
   句のような、絵を描いているような歌詞を書きます。例えばセカンド・バース にある、んーんーんーんぁ
   、、、ここ英語なんだけれどもね、えー、まばゆいばかりの日射しであふれる 夢の中小さな舟が揺れてい
   る』のように、映像の世界、例えば自分が仕事をした中では、ロビー・ロバー トソンが書いた「Whispering
   Bites」、ザ・バンドの曲ですけれどもね、そうした雰囲気があるなーって感 じた、なんてジョン・サイモ
   ンはノートしてる。だから、僕がとても不思議だと思ったのは、んー、僕は外 国、特にアメリカのロック
   ンロール音楽を聴いて育った。で、ところが、今回ジョン・サイモンと仕事を することで、何故か僕は英
   語で詞を書くことになった。で、ジョン・サイモンからは英語のロックンロー ル、英語によるロックンロ
   ール音楽の精神を教えてもらった。何か東のマインドと、それからジョン・サ イモンの西のマインドを何
   かうまくミクスチャーできたような、そんな体験ができた、共作をすることに よってね。で、それはとて
   もエキサイティングなことだった。
シル;そうですね。これからも、じゃあ向こうのアーティストとプロデューサーと、 こうお仕事は続けていくつ
   もりですか?
佐野;うん、機会があればね、西と東と、アーティスト同志がアイディアを交換する と世界は平和になるんじゃ
   ないかな。
シル;そうですね、また新しい音源ができてくるかもしれないですよね、そういう意 味で。
佐野;そうだね。はい。


8. RAIN GIRL  佐野元春

シル;リスナーのみなさんから届いた佐野元春さんへのメッセージ、質問なんかを紹 介していきたいんですけど
   も、まず質問ですね。
   (質問 佐野さん、普段、ラジオ、J-WAVEは聞きますか?)
佐野;んーーー、ときどきね。ときどき聞いてます。
シル;(質問の続き ビデオが出るというのうわさは本当ですか?)
   というんですけども、最近出たんですよね。
佐野;最近出たばっかりです。これは『THE BARN』というアルバムのツアーの様子を 収録したビデオ。大阪で
   僕たちがコンサートしたものがビデオになってます。で、ここには、ジョン・ サイモン、そしてガース・
   ハドソンがゲストで来た様子も収められてます。
シル;楽しそうですね。
佐野;とてもいいビデオです。機会があったらぜひみてください。
シル;はい、みましょう。
   (質問の続き サッカーのワールドカップは観ましたか? はまってましたか ?)
佐野;うん、とてもエキサイティングな一週間だったね。ちょっと眠たかったけれど も、でも観ていました。
シル;観てましたか。日本応援しましたか?
佐野;もちろん。
シル;しましたか。
佐野;はい。
シル;じゃ、佐野さん、このあともよろしくお願いしたいんですけど。
佐野;僕の曲へのリクエストもたくさんいただいていてうれしいです。
シル;こちらにもきてるんですよ。
佐野;あー、うれしい。どうもありがとう。こちらはこんなお便りがきています。
   (リクエストメッセージ 7月もまもなく終わるというのにすっかりさえない 天気。)
   ほんとだね。
シル;ほんとですねー。
佐野;東京地区、ずっと曇りが続いてるし。
シル;またちょっと黒い雲がね、ちょっと出てきましたけれども。
佐野;出てきた。青空がなんかなつかしいって感じだけれども。
   (メッセージ続き こんな天気が続くと元春も数年前にかいたこの曲を思い出 しませんか?)
   っていうことで、この曲にリクエストが届いています。(イントロ2小節半) あー、思い出しました。僕
   の曲、「RAIN GIRL」。


9. SUMMER IN THE CITY  THE LOVIN' SPOONFUL

シル;なつかしいですね、すごく。
佐野;これは60年代のヒットだね。ラヴィン・スプーンフル、僕もこのバンドはとて も好きです。このバンドに
   ソング・ライター、ジョン・セバスチャンがいますけれども、このジョン・セバスチャンは僕の『THE
   BARN』アルバムでやはりセッション、一緒にやってくれた。ハープを弾いてくれてたし、また一緒に歌っ
   てくれました。その曲、あとで聴いてもいい?
シル;ええ、聴きたいです。ぜひぜひ。
佐野;じゃ、その前にお便りいくつかあると思うんだけれども。
シル;(メッセージ 佐野さん、今度のGREAT 3のツアーライブはぜひ観に来てくだ さいね。)というメッセー
   ジが書いてあるんですけど、どうですか?
佐野;うん。時間を見つけてね。実を言うと2週間前に、僕は、GREAT 3、彼らに会 ったんだけれども、そのと
   きに彼らはできたてホヤホヤのニュー・アルバム、カセット・テープで持ってた。で、僕が聴かしてくれ
   よってせがんだらば、快く聴かしてくれた。で、そのアルバムはとても素晴しかった。だから、彼ら、も
   う間もなくツアーが始まると思うけれども、どっか時間を見つけて、行ってみたいって思ってます。
シル;楽しみですね。すごくね。


10. ROCK AND ROLL HEART  佐野元春 AND THE HOBO KING BAND

シル;じゃ、あの、聴きましょうか。先程話していた。
佐野;そうだね、ジョン・セバスチャンの話だね。『THE BARN』アルバムの中でね、 ジョン・サイモン、そし
   てガース・ハドソン、もう一人、僕が敬愛するソング・ライター、ジョン・セ バスチャンがコーラスに、
   また、すこしハープをセッションでやってくれた曲。この曲をぜひね、今日の リスナーに聴いてもらいた
   いと思います。


【COLLECTOR'S ITEMS】  THE INCREDIBLE STRING BAND

シル;今日のCOLLECTOR'S ITEMのコーナーはやはりスペシャルに佐野元春さんに紹介 していただきたいと思い
   ます。佐野さんよろしくお願いします。
佐野;はい。このコーナーはいつも片寄くんが、そのレアなレコードを持ってきて、 で、彼は自慢するんでしょ?
シル;そうなんですよ、もう、知ってることバーッと言いますからね。
佐野;あー、そうだよね。僕はね、自慢しないよ。
シル;自慢しないですか。
佐野;でもいいレコード持ってきた。
シル;あっ、うれしい。
佐野;これはバンドの名前がTHE INCREDIBLE STRING BAND、信じられないくらいのス トリングバンド、なん
   て感じかな。彼らは60年代に、また70年代最初くらい、とても活発にレコード をリリースしたり、また、
   世界中をライブしてまわってた。基本的にはフォーク・ソング。詳しく言うと ブリティシュ・トラッド。
   だから、伝統的な音楽を自分たちの解釈で演奏して、また、歌ってる、そうい うバンドだね。だから、伝
   統的な音楽を取り上げてるフォーク・バンドって言っていいかもしれない。で 、僕は、そのブリティッシ
   ュ・トラッド音楽、昔からよく聴いていて、で、特にその彼らの、伝統的なア コースティック・ギターの
   演奏テクニックであるとか、あるいはその、昔の曲の詞だよね、歌の中の例えば言葉、そこにとてもひか
   れるところがあって、ブリティッシュ・トラッドは僕、ファン。フェアフォート・コミッションとか、も
   う一方ではこのTHE INCREDIBLE STRING BAND。たくさんレコードが出ていて、 みなさんにどのアルバ
   ムを紹介しようか迷ったんだけれども、これは1967年の、言ってみればハーフ ・ライブのセッション・
   レコードから一曲聴いてもらおうと思って用意してきました。じゃあ早速その 曲を聴いてください。

11. FIRST GIRL I LOVED  THE INCREDIBLE STRING BAND

シル;すごいかわいらしい詞ですね、これは。
佐野;曲聴いてみて、シルビアさん、どう? ストーリーがあると思うけれども。
シル;そうですね、この「FIRST GIRL I LOVED」っていうのはほんとに初恋の女の子 のことを歌ってるんです
   よね。
佐野;そうだね、はい。
シル;昔、seventeenだから17歳の時に君のことを大好きになって、えーhard and pa rtですから、きっともし
   かしたらけんかをして別れちゃんたのかもしれない。
佐野;何か事情があって別れちゃったんだろうね。
シル;だけどきっと君は今もう大きい、まあ、女性になって、結婚もして、、、
佐野;female strangerなんて面白い表現だなって思ったんだけれども。
シル;ほんとですね、female stranger、僕の知らない女の人になってしまったんだ ろうなっていうことでしょ
   うね。
佐野;そうだね。で、遠くからその初恋の人のことを想ってるんだろうね。
シル;すごい想ってるっていう詞dすよね。
佐野;でも、曲のフックのところでは、ちょっと男の子だからいきがって、僕たちは 成長することを学ばなくち
   ゃいけないんだよなんて言ってるよね。
シル;そうですね。成長しなきゃいけなかったんだって、そんなこと言ってますね。
佐野;でも、初恋、このテーマはソング・ライターにとってはとても魅力的なテーマ 。僕もいつかはそのことを
   テーマにいい曲がかけたらいいなって思ってるけれども、テーマがとても大き くって、何度かトライして
   いるけど、なかなかうまくいかない。でも、とても魅力的なテーマだね。
シル;佐野さんの初恋っていつだったんですか?
佐野;それはね、こうした公共の電波で言うことじゃないんだな。
シル;(笑)ごめ、、、ヘンなこときいちゃいましたね、あたしったら。そのうち歌 で表現していただけるんで
   しょうね。
佐野;OK。
シル;OKって、、、(笑)
佐野;僕のリコメンデッド・レコードはTHE INCREDIBLE STRING BAND、曲は「FIRST GIRL I LOVED」でした。


13. 楽しい時  佐野元春

シル;そして、今日最後のリクエストも佐野さんの曲でしめたいと思うんですけれど も。
佐野;これ、質問がきてるんだ、メッセージかな。
   (質問 佐野さん、何の花が好きですか?)
   ということで、最近ね、僕が見た花でびっくりしたんだけれども、ダンシング ・レディかな、ダンシン
   グ・レディっていう名前だと思ったお花の形をじーっと見ると、ほんとに中世 の女の人が、宮廷で踊って
   るかのような、そんな格好をしてるんだ。
シル;ドレスみたいな。
佐野;ん、そうそう。それがひとつのとこにいっぱいついていてね、風に揺れるとほ んとにダンシング・レディ
   っていうイメージなんだろうなと思って、それがとてもびっくりしたし、とて もきれいだなって思いまし
   た。(イントロ1小節)あーーー、もう最後の曲。。
シル;最後のリクエストですね。
佐野;Fun Time! 楽しい時。


シル;佐野元春さんと一緒におとどけしてきましたが、早くも終わりの時間になって しまいました。佐野さん、
   いかがでしたか。
佐野;あっという間に時間がすぎてしまった。最初にしゃべり始めた時はなんだか冷 めたピザみたいな気分だっ
   たけど、でも、ようやくあったまってきた。
シル;あったまってきましたか。
佐野;はい。
シル;じゃあちょっとアツアツではないかなーって感じですけど、また今度アツアツ なピザにしていきましょう
   ね。
佐野;そうだね。
シル;夏はお忙しい佐野さんですけども、ブリッツのライブな話をちょっと、じゃあ 、きかせていただけますか?
佐野;そうだね。番組の中でも少し伝えましたけれども、イベントのタイトルが『TH IS'98』。これは8月23日
   赤坂ブリッツで行います。これは新しい世代のバンド何組か集めてのロックン ロール・ショウ・ケース、
   楽しくなるので、みなさんぜひ集まってください。
シル;(質問 秋口に細野晴臣さんとライブがあるそうですが、どんな内容か教えて ください。)
   ということですが。
佐野;あ、これはねやはり番組の中でも言ったけれども、『カントリーロックの逆襲 』っていうタイトルでね、
   すごいカントリーロックが大好きなミュージシャンたちが集まってま、その中 の一人にたぶん細野さんも
   ゲストとして来られるんじゃないかな。僕のバンド、ホーボー・キング・バン ドも出演するということで、
   まあ、僕も2曲くらい出ます。
シル;楽しみですね。今週もたくさんのリクエストありがとうございました。来週も たくさんリクエストしてく
   ださいね。来週は片寄さんが戻ってきます。ゲストは久しぶりに海外からのゲ スト、ハイ・ラマズのショ
   ーン・オハーガンが遊びに来てくれることになっています、お楽しみに。佐野 元春さん、今日はほんとう
   にありがとうございました。
佐野;ああ、こちらこそ、すごい楽しかった。また呼んでください。
シル;また来てください。
佐野;はい、もちろん。
シル;それでは来週のこの時間まで、Thank you Motoharu. We'll be back in the sutudio with Katayose
   next week. See you next week.
佐野;さよなら。
シル;Bye-by
まったく最高だぜ「GREAT3」
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 過去96年4月から9月にかけてGREAT3がレギュラーをやっていた
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