ああ、松任谷由実さんですね。僕は初期の方が好きだったりしますけどね、個人的 には。すごいキャロル・キングみたいな感じがしたりとかして、バックも細野晴臣さ んとかね、すごい優秀なミュージシャンの方がね、やられてて、すごいいいですよ。 初々しいっていうのかな、なんか、純粋な感じがして好きですけどね。

　南青山にあったパイド・パイパー・ハウスは僕もよく行きました。未だにまだ存在 してて、お店はないんだけど、通販とかでやっててね。長門さんっていう素晴しい店 長の方がやってるんですけど。お店がなくなってしまって僕も残念です。
　60年代の大ヒット曲ですね。

　懐かしいね、「スターダスト キッズ」。今、間違ってもタイトルつけませんね、 佐野さんね、こういうのね。でも当時を象徴しているタイトルでもありますね。

　リンダ・マッカートニーさんがお亡くなりになりましたけど、そのお葬式の時にポ ール、ジョージ、リンゴの、ようするにビートルズのジョン・レノン除く３人がそろ って、30年振りにこの曲を演奏したそうです。

　この曲はですね、僕も懐かしいですね。モンキーズは、ちょうど、僕、三十なんで すけど、僕ら世代にとってはですね、TVシリーズが小学生くらいのときにリバイバル で放送したんですよ。それでね、すごい流行ってたんですけどね。まあ、新人のバン ドだと思ってたんだよね、で、当時のメンバーが来日したんですよ、そしたらとんで もないおじさんで、がっくりしたおぼえがありますけどね。ええ。今でも時々ハワイ とかでやってたりしてますね、僕遊びに行ったときもやっててね、観に行こうか悩ん だけど、やっぱり行かなかった。思い出を大事にしたかったんだよね。

＜シルビアさんの初めて買ったレコード＞
　シルビアさん『これはうちのお父さんを一緒に買ったおぼえがあるんですけど。（ 片；クリストファー・クロスのセカンドの一曲目に入ってる曲だね）で、あたしね、 昔、自転車通学してたんですよ。（自転車通学？　頭、ヘルメットかぶってた？）か ぶってない、かぶってない、東京都内ですからね。それでね、その時に初めて買った ウォークマンにこの曲を、曲をっていうか、アルバムをですね、入れて。で、帰りが 夕日なんですよ、また。夕日の中これを聴きながら帰ると、、、いい想い出ですね。 （この曲、誰かハミングで留守番電話に入れてあったりしませんでした？）これじゃ なかったです。（これじゃなかったですか。なんかそういうことあるらしいですけど ね。ハミングで留守番電話にボーイフレンドから入ってるとこわいものがありますけ どね。）』

＜片寄くんの初めて買ったレコード＞
　僕ね、けっこう思い出せなくて、スーパーマンのサントラかなとも思ったんだけど 、確かに記憶にあるのは、ポリスなんだよね。となりの席に座った女の子がポリスの 大ファンで、よくさ、透明な下敷きあったでしょ？　あん中に自分の好きな切り抜き を入れてて、特別その子のこと好きだったわけじゃないんだけど、その子だけ、たの きんトリオとかじゃなくて、スティングのばかり入れてたんだよ。でね、それでたぶ ん知ったんだと思うけど、その頃には、小学校６年生くらいかな、たぶんセカンドア ルバムくらい出てたと思うんだけど、僕が、やっぱ初めて買ったのはポリスのファー ストアルバム。一応、一番最初から買わなきゃいけないっていう意識はあったんだね 、当時から。二子玉川園で買ったんですけどね。そのポリスのファーストアルバムん 中から、久しぶりに聴いたらかっこよかったんで、、、。
　同時期にですね、僕、キャンディーズの解散コンサートのテープとですね、長淵剛 の「乾杯」の７インチも同時に買ったような記憶もするんで。思わず一番かっこいい のを選んでしまったんですけど。ま、そんなようなもんでしょ、みんな。スティング かっこいいよね。ポリスといえばスティングでしょう。んー、でも他の二人も、、、 俺、アンディ・サマーズが一番好きだったけどね。ギタリストの。うん。まあ凄腕で すよね。当時パンクと言われたけど、パンクじゃないね、今聴くとね。レゲエ・ロッ クって感じだね。

　この人がいたバンドもですね、僕が初めて聴いたレコードの一枚に入るんじゃない かな。いとこが持ってたんだよね、ザ・ビーチ・ボーイズの『Endless Summer』とい うベスト盤を持ってて、僕、それ小学校の時に繰り返しよく聴いていたんだけれども 、そこのリーダーのブライアン・ウィルソン、シングル曲をかけたけれども、遂にア ルバムが手に入りましたんでね、日本では６月24日にリリースされますけど、いちは やくこの番組で紹介したいと思って持ってきたんですけどね。
　なんかね、向こうではコンサートもやったらしいんだよね。そう。ブライアン・ウ ィルソンといえばね、とにかくもう人の前に姿を現わさない？　まあ、60年代のいろ いろなドラッグやったりとか、精神的障害からね、もう見るも無残な、ここに写真が ありますけど、見るも無残でしょ？　目つきも定まらない感じだったのが、実に何年 振りかに人前でコンサートを開いたというわけで、これはですね、『MUSIC LIFE』と いう雑誌の７月号なんですけど、そん中にですね、ブライアン・ウィルソンのライブ を観に行った細野晴臣さんの話が出てるんですけどね、
　〜客席もスタンディング・オベイションですごい暖かさを感じました。予想以上に スムーズで、歌もプレイも安定してたし、最後に「In My Room」を生ギター１本で演 ったのが非常に感動的でした。、、、シカゴ郊外の、５月９日にね、一部のファンと 限られた関係者だけを前にしてやったんだって。、、、普通コンサートってのはエン ターテイメントなんだけど、ブライアン・ウィルソンはそういうものにのっからない 人なんだよ。それだけに彼の純粋性が余計に見えてくるんですよ。純粋ゆえの過去の 傷みとかも含めて、何かが浮き彫りにされていくようなものなんですよね。終始無表 情なんだけど、客席の女性かかけた、「We love you, Brian. Thank you for your m usic!」って声に反応を示して、目に手を当てて、僕には泣いているように見えまし た。外見は無表情だけど、内面は非常に激しく揺れ動いていたと思いますね。最後に 細野氏は言いました。現代はポップ・ミュージックから純粋性が消えて久しいなと。 ブライアンを見ているとそれを思うんですね。だから彼を通してイノセントってもの を求めだしてるんじゃないかと。そしてブライアンもそれに答えようとしている印象 がありました。彼の辿った音楽の歴史への賞賛というのが今回の大きな意味でしたね 。〜
　J-WAVEの『細野晴臣デイジー・ワールド』でもですね、６月22日、29日の２週にわ たってブライアン特集をするらしいんですけどね、ライブの模様もオンエアされる予 定ってあるから、僕も聴いてみたいと思いますけどね。じゃ、さっそくブライアン・ ウィルソンの10年振りのニュー・アルバム、これは正式にはセカンド・アルバムって ことになるでしょうね、ブライアン・ウィルソンの『Imagination』の中から聴いて もらいましょう。

10. SHE SAIDS THAT SHE NEEDS ME　　BRIAN WILSON

　きれいな曲でしょ、すごく。他にもね、いい曲がいっぱい入ってるんだけども、２ 曲かな、自分のリメイクをしてて、ビーチ・ボーイズ時代の、「Keep An Eye on sum mer」とか、「Let Him Run Wild」なんてのやってるんだけど、何気なくこないだメ ンバー３人で聴いてたんだけど、その曲ってなんてのかな、普通のロッカ・バラード ってのかな、なんだよね、今聴くと古くさくて聴けないような曲なんだけど、いいよ ねーって聴いてて、でもよく考えたら、こういうの今、古くさくなく聴かせられる人 がどれだけいるだろうって思ったら、急に鳥肌が立ったんですけどね。彼はこのアル バムでね、自分の声、もう高い声出ないんだけども、どっかの雑誌にね、彼の出す今 の高い声はオジー・オズボーンにそっくりだって書いてあって、ちょっと笑っちゃっ た部分あるんだけど、でもね、彼はね、なんてのか、そういうような意味で精神的な 成長が止まってるのかもしれないけど、子供みたいな声が出せるような錯覚を自分で おこしながら歌ってるように僕には見えるんだよね、ビデオとかみてると。で、96ト ラック、96個のトラックを使って、自分の声をのっけたって言うから、この一曲の中 にですね、ブライアン・ウィルソンが100人くらいいるような、そういう曲もあった りするんだと思うよ。ビーチ・ボーイズのコーラスってのは、実はね、普段耳にして るよりもっとぶ厚くて、僕も真似しようと思って諦めたことがあるんだけど、上から 下までものすごいぶ厚いんだよ。そう簡単に真似できる代物じゃないんですけどね。

　キンクスのカヴァーですよね。