1998. 3. 14
1 . DON'T WORRY BABY
2 . MOON CHILD
3 . SOAP DISCO
4 . つつみ込むように
5 . CAN'T STOP THE MUSIC
6 . BRAIN OF J
7 . HERE COMES THE SUN
8 . ANGEL
9 . JACK AND DIANE
10. NATI BATI YI
11. DRUNK ON LOVE
12. BITTER SWEET SYMPHONY
13. FEEL LIKE MAKIN' LOVE |
今日はホワイト・デーなので片寄くんから手持ちのアナログ盤を2名の方にプレゼン ト。
(リクエストメッセージ;アーチストもタイトルもわかりませんが、僕が洋楽を聴く
きっかけになった小林克也さんの『ベストヒットUSA』のテーマ曲です。)
これは知ってる人は知ってますよ。もうバッチリですよ。これもCD化されてません
けどね、僕、2、3枚持ってますからプレゼントしてもいいよ。欲しければね言って
ください。廃盤ですからね。
これはVT'S、もしくはベイパー・トレイルズという名前でもね、出てて、イギリス
のバンドなんですよ、これ実は、意外なことに。ラリー・カールトンがプロデュース
しててね、全曲こういう感じでねさわやかなAORのいいアルバムですよ。これ見てま
したね。今、レコードがバタバタバターと変わっていくテロップが頭に浮かびますけ
どね。
(リクエストメッセージ;暖かくなると何をしますか?)
僕、何するんだろうね、、、昼寝。ネコですからね、僕はね。
片寄くん;今、ジングルにのって登場していただきましたけど、今のジングルもICE
のお二人が作ったジングル
ということで。早速、今日のゲストを紹介しましょう。3/11にニューシングルを
リリースしたばかり、そ
して3/25にはニューアルバム『MIDNIGHT SKYWAY』をリリースするICEの宮内和之
さんと国岡真由美さ
んのお二人です。こんにちは。
ICEのお二人;こんにちは。
片;宮内さん、そのオールマン・ブラザーズの帽子がシブすぎますよ。
宮;あ、そうですか? 僕、ファンなんで。
片;ファンなんですか? 昨日、僕、たまたまICEがテレビに出てるの見たんだけど
、ギターもギブソンのファ
イヤーバードだったから、ああ、好きなのかなと思ったんだけどね。
シルビアさん;見てますね。
片;ちょっと見ちゃった。国岡さんとは以前お会いしたことがありまして。
国;そうですね。
片;EMIのコンベンションが何年か前にあって、アフター7とか、、、。
宮;あー、僕が出なかった、、、パーティーでしょう? 演奏はしたんですけど、そ
の後のコンベンション・
パーティーは、、、。
片;いろんなEMIのアーティストが集まって、席をバラバラにされるんですよ。だか
ら僕らの席は僕と国岡さん
と、あとえらい人とと、あとアフター7の人、ベイビーフェイスの兄弟の人。で
、そのね、、、いいんです
かねこんな話しちゃって、、、ベイビーフェイスの兄弟の人が国岡さんのことを
気に入ったらしくて、僕
の話一切聞いてくれなくて、「おまえ、ICEだろ?」って、「僕はICEじゃない、
グレイト3です」って何
度も言ってるのに、「あの子の電話番号教えろ、教えろ」ってすごいうるさくて
。で、えらい人に助けて
くださいって頼んで、「教えなくていいから」とか言われて。
宮;ごめんね、俺、そういうのほんと出ないから。
片;やっぱり。そうかなと思ったんですけどね。つい僕らデビューしたばっかりで浮
かれて出ちゃったんです
よ。では早速一曲聴きたいと思います。3/11にリリースになったニューシングル
です。
5. CAN'T STOP THE MUSIC ICE
片;グレイト3同様、ICEの音もかなり東京っぽいですよねって台本に書いてありま
すけど、東京のバンドなん
ですか?
国;私は違いますけど。
宮;僕はね、今話したとおり。
片;近いんですよ、実家が、、、お互い目黒。
シ;じゃあ、昔会ってたかもしれないですね。
片;もう、先輩で、僕、シメられてたかもしれませんね。
宮;でもいないですよね、いないでしょ?
片;でもね、意外と、最近の若いバンドの連中いるんですよ。ハードコアのバンドの
奴とか結構意外といたり
して。あとはでも、、、上の方だと渡辺美里さんとかあのへんの方、、、。
宮;美里さんはね、俺らの時にメイセイでね、すっげえ歌のウマイ女がバンドやって
るって言われて、その頃
俺とかは、「女がロックだぁ、ふざけんなよ」なんて言ったら、確かにすっごい
ウマクて。
片;そん時、ギターが佐橋さんだったのかな、、、。
宮;どうなのかな。
片;話ずれましたけど、、、ICEのこの音って、俺、まず今の音聴いてびっくりした
のが、これ、ドラム、どう
やって録ってるんですか?
宮;あ、不思議でしょ?
片;あれ、だって、昔のモータウンとかスタックスとかの音なんですよ、ドラムのド
ゥァンドゥァカドゥァカ
ドゥンってね。
宮;卓についてるスピーカーとかああいうのいじったりとか。
片;生で録ったんですか?
宮;生で録るのもあるし、僕らサンプリングした上からドラム叩いたりとか、結構グ
シャグシャにしてやりま
すよね。
シ;企業秘密じゃないんですか?
宮;これは別にサンプリングしたのと、混ぜたら偶然こうなってよかったなっていう
。
片;レニー・クラヴィッツとかも時々ほらやったりしてるけど、なんかイマイチだっ
たんだけど、こっちの音
のがかっこいいわー。
宮;ありがとう。
片;すごい、それがまずびっくりしちゃったんですけどね。
で、ここでは3/25にリリースされるニューアルバム、『MIDNIGHT SKYWAY』につ
いてちょっと聞きた
いと思うんですけど。これ、久しぶりですよね。
国;そうですね。
宮;そうです、1年4ヶ月。
片;あでも、そんなでもないんだ。
国;そんなでもないんですけどね。
シ;アーティストとしてはそうでもないという気持ちなんですかね。
片;でもまわりからはすごいとか言われません?
宮;今の邦楽シーンだと、1年4ヶ月だったらうちは3枚出せるみたいな。
片;そうなんですよ。こんぐらいのペースが僕一番いいんじゃないかと思うんですけ
どね。
宮;そう思いますけどね。
シ;(質問 国岡さんのファッションにいつも注目しています。自分なりのこだわり
とこれからしてみたいフ
ァッションを教えてください。)
国;こだわり、こだわりはあんまりないんですよね。自分に合うかどうかっていうの
が第一で。
シ;なんかテレビとか、写真で見るよりはなんかかわいらしいって今日思ったんです
けどね。
国;ふはははは。
シ;いつもなんか大人っぽい印象があったんですけどね。
宮;ふははははって笑って、、、。
国;いや、ごめん、、、なんで、笑いに突っ込まないでください。
宮;ほっとけなかった、ごめん。
国;やっぱり、どうしても大人っぽいイメージってあこがれがあるんで、どうしても
ちょっと作る時にはそう
いうふうになりたいなって。普段は普段で、そのままーって。
片;あっちはあっちでいいですけど、普段の感じもいいですよね、なんかすごく。
国;まあ、ギャップを楽しもうかなって自分で。
片;なるほど、、、ずるいですね。
シ;女の人ってそういうので遊びますもんね。
(質問 どうすれば国岡さんみたいに歌えるのですか? また国岡さんの目指す
女性像はありますか?)
国;どうすれば歌えるかっていうのはわからないです。歌ったらこうなっちゃったっ
ていう感じなんで。
片;でもすごい特徴ありますよね、いわゆるソウル系のこぶしまわしてまわしてって
いう歌い方じゃないんだ
けど、すごい、なんていうんだろうやっぱりソウル? な感じがして。なんて言
ったらいいんだろうな。
結構、白人の方でもソウル感じさせる方っているじゃないですか、キャロル・キ
ングなんかも平坦な歌い
方しててもソウルな感じがするし、それとも違うんだけど、すごい、なんか、思
いきりクサくなくていい
ですよね。
宮;そうあってほしいですよね、僕もね。
片;あ、やっぱり。それはすごいポイントというか。
国;そうですね、そういうのは、、、あえて気にしてるところといえば、そういうと
ころかな。
片;(質問 国岡さんと宮内さんはどのように出会ったのですか? 歳は4つ離れて
るし、出身地も違うから
不思議です。)
国;どのように、、、俺のやってたバンドにコーラスで入って。
片;そうなんですか? その時は宮内さんが歌ってたバンドなんですか?
国;そうです。
宮;話せば長いんです。僕、この業界長いのよ。ちょっといい加減ね、俺もデビュー
するからって仲間うちで
集まってやろうみたいな。で、友達に声かけてもらったの。そん中に混じってた
の。僕は直接知らなかっ
たの。
片;それで一緒にやってみたら、すげえいいぞって?
宮;最初はまあ、俺だから、俺が俺がでやってたんだけど、客は来ねえし、ウケは悪
しし。
片;誰もが最初はそうなんですよ。
国;で、なんとかレビューみたいにしてて、じゃあまず、コーラスのおねえちゃんが
二人いたんだけど、その
二人の子に歌わせるコーナーみたいなものを設けてみようってやってもらった時
にちょっと一曲歌っても
らって、「むむぅー、これはいけるかもしれない」って。
シ;発掘ですね。
片;出会いですよ。発掘って遺跡じゃないんですから。
シ;すごいですね、そういう出会いってあるんですよね、きっと。
片;出会いはすごい大事ですよね、ミュージシャンは。
宮;だから、よく言うんですけど、俺と国岡を会わせるためだけに存在したキーボー
ディストっているんです
よ。2週間くらいしかいなかったの。
片;今は別の仕事してるとか?
宮;はははは。
片;でも今のミュージック・シーンに貢献してるんですよ、彼は。そういうのありま
すよ、絶対に。あと、さ
っき大人の色気を国岡さんに感じるって方もいらっしゃいましたよね。ビデオク
リップとかのそういうイ
メージがきっとあるんでしょうね。
国;そういうイメージはやっぱり私もそういうイメージが伝わったらいいなと思うん
だけど、自分はちょっと
違うかなっていう。ほんとの自分っていうか、普段は。
シ;(質問 赤坂ブリッツのライブのこと聞かせてください。)
5/13に赤坂ブリッツであるということで。
片;『ライド・オン』と題されたライブですね。5/13水曜日、19:00スタートであり
ますので。
シ;そんな感じになるんでしょう?
宮;もう、ただの、ただのって言い方はあれですけど、バンドのライブですよね。す
ごいこったことが何もな
い、すごい爽やかにお洒落にやると思うじゃないですか、、、爽やかなんて思わ
ないかもしれないけど、
、、俺には。
片;ソウルグループのライブとかって観に行っても結構何もしてないじゃないですか
。本人たちがマントつけ
てたりするんだけど、なんか出てきただけでこうその場がバーッと華やかになる
ような、きっとそんなラ
イブじゃないかと思うんだよね。
シ;あたしもグレイト3のライブに行った時はほんとにシンプルだったんだけど、す
っごくよかったです。
片;そんなの仕掛けに頭まわんないだけですよ。頭とお金がまわらないんですよ、う
ちは。
宮;振りがついてると僕たちは、、、前の曲から心配してますみたいになっちゃうか
ら。
片;斎藤和義さんでもギターやってらっしゃるんですか?
宮;そうです、何曲か、プロデュースとギターを。
片;あと、この番組のファンの方だったらきっと知ってるかもしれないけど、プレイ
グスもリミックスされた
ことありますよね。
宮;あ、あります。
片;あれも僕すごく面白かったんですよ。だから、そういうサブワークなんかもチェ
ックしていただけると。
あんまりアルバムの話ができなかったんですけど、ほんとにごめんなさい。早く
も終りの時間になってし
まったんですけど、ICEのリクエストにこたえたいなと思うんですけど。
宮;パールジャムですよ。
片;ちょっと違うような、、、でもかっこいいですよね、アルバム、その音は。
宮;俺、今までのそんな好きじゃなかったんだけど。
片;あ、僕もこないだのと今回のが好きなんですよ。
宮;今回のこの一曲目で僕結構シビレちゃって。半音進行のリフ、ほんとは好きじゃ
ないんですよ。だけど、
これはすごいなーと。エディ・ヴェダーかっこいいぞって。
片;じゃ、そういうちょっと聴き方をしてみるとみんなも変わるかもしれないからね
。今日はありがとうござ
いました。
これ、僕もっとかかってると思って遠慮してたんだけど、意外を知られてないみた
いなんでね、今日、持ってきました。UKソウルの女性なんですけど、これ、すごいい
い曲だよ。
これは僕からのホワイト・デーのプレゼントっていうことでリスナーのみんなね。
なかなかいいでしょ、さわやかで。でもなんか途中のラップの部分がかなりセクシー
みたいだね。
なつかしいね。これ82年のヒットですね。
今日はですね、後ろ流れてるじゃないですか。サンディ、サンディとね。今日紹介 したいのがザ・ウェルウォーター・コンシピラシーというバンドなんですけど。これ がですねえ、、、ちょっと説明しましょうか。元サウンド・ガーデンのですね、サウ ンド・ガーデンってバンド知ってますか? シアトルのいわゆるグランジ・ムーブメ ントから出てきたバンドで、ニルヴァーナとかスマッシング・パンプキンズとかダイ ナソーJR.、それと並ぶようなバンドだったんですけど、解散しちゃったんですよ、 先頃。まったく理由もなかったんで、まあ、音楽的に飽きたとかそういう理由だと思 うんですけど。そこのメンバーのドラムとベース、ベーン・シェパードとマッド・キ ャメロンがね組んで作ったのがこのバンドなんですけど。やっぱ気になりますけど、 後ろ、日本語で歌ってるんですよ、これ。(あたし、最初、少年ナイフかと思ったん ですよ)ああ、、、何故、こういうことになっているかと言いますとね、実はこのザ ・ウェルウォーター・コンシピラシーというバンドはですね、基本的には、60年代、 70年代のサイケデリックなビートミュージックを元にしてるんだけど、どうやら日本 のGSの昔のアルバムってのが、外国でコンピレーションになって出てるらしいんだよ ね。例えばね、ジャパニーズ・ガレージ・サウンドとかって括られて、だから、日本 でもそういうの、アメリカのそういうバンドとかコンピレーション出てるけど、それ の日本版ってのがね、アメリカやイギリスとか、特にドイツとかでもすごいらしいん だよね。たぶん、メンバーのうちの誰かがそれを持ってて、で、こん中でね、今、後 ろでかかってるのがね、アイ高野さんがいたザ・カーナビーズっていうバンドで、こ れはまあ、GSの頃の有名な失神バンドですよね。歌った後に失神しちゃうってのが売 りのバンドだったんですけど、そのバンドの曲だし、で、これからかけようと思って るのが、「NATI BATI YI」って英語で書いてあるんですけど、たぶんこれは「なれば いい」という曲で、今をときめくムッシュかまやつさんがいた、ザ・スパイダース、 かまやつさん以外に誰がいたんだっけ、、、井上順さんとか、あと、堺政章さん。( 順さんってコメディアンじゃないんですか?)バリバリのロッカーですよ、彼は。ズ パイダースかっこよかったですからね。まあ、元祖GSですけどもね。そういうのをカ ヴァーしてやってるんですよ。まったくね、本人たちは歌詞がなかったんで、自分た ちの耳で聞き取って歌ったらしいんで、どこまで日本語に聞こえるかわかんないんだ けどね。
10. NATI BATI YI THE WELLWATER CONSPIRACY
スパイダースのナンバーだと思うんですけど、オリジナル、これ僕知らないわ。シ ルビアさん、僕よりやっぱりわかってましたね。頭の1行目から、地球が逆さになれ ばいいのところからすでにわからなかったですけどね。なればいいだけはなんとなく わかるんですけど。まあ、このバンドはこの1枚だけでたぶんプロジェクトとしては 終わってしまったとような気がするんですけど。今、このドラムのマッド・キャメロ ンってのはスマッシング・パンプキンズのドラムに新しく入るだの入らないだのって いう話も出てるんだけど。このザ・ウェルウォーター・コンシピラシーってのがね、 人間救済という使命を受けてやってるらしいんですよ、バンドも。わかんないけど、 いろいろあるじゃないですか、ケネディとかキング牧師の暗殺は実は政府の指令でや ったんじゃないかみたいな話とかあるじゃないですか、オリバー・ストーン的な。で 、それによって、ロックもプレスリーとかスーパー・スターを作り上げたりね、60年 代にはブライアン・ウィルソンとかニック・ドレイク、シド・バレットみたいな奴ら が、政府からドラッグを与えられて、その才能を駄目にさせられたとかね。そういう って、、、ほんとかどうかわかんない、こんなの、たぶんフィクションだと思うんだ けど、、、彼らの音楽に対する独創力というものを永久に抹殺した、それを取り戻す ためにバンドを始めたらしいんですけど、それが何故スパーダースなのか、非常に謎 でいいですね。でもアルバム全体はね、ピンク・フロイドのシド・バレットのそれこ そカヴァーもやったりとかもしてるし、すごいね、これ、なかなか、後々話のネタに なる盤じゃないかと思うんで。たぶんレコード屋さんに行ったらサウンド・ガーデン のコーナーにあるんじゃないかな。
(質問 これはストーンズのカヴァーですか? それともヴァーヴにミック&キース
がかいたものですか?)
そうだよね、なんだけど、これどう聴いてもストーンズの曲じゃないんですよ。何故
こういうことになってしまったかというと、ヴァーヴはこれ自分のオリジナルとして
この曲wかいたんだけど、それにサンプリングして、当時のローリング・ストーンズ
のあれはマネージャーなのかな、アンドリュー・ウォールダムって人がいたんだけれ
ども、その人がかいたアンドリュー・ウォールダムのシンフォニーってのがあったん
ですよ、それがねミックとキースの曲を元にしたシンフォニーだったんだけども、そ
のラインをそのまま使ったらしいんだね、サンプリングして。そしたらローリング・
ストーンズ関係はそういうの厳しいから、それを使ったんだったら、作詞作曲もミッ
ク&キースにしなきゃだめだっていうことで、かなりもめたらしいんだけど、ヴァー
ヴのヴォーカルの人はね、そういうことになっちゃって、俺たちには1円も金入んな
いけど、これは俺たちの曲だって言い張ってましたけどね。なかなかね、男気あるイ
ンタビューでしたよ。
たぶんこの全面に入ってるストリングスが問題になったんだろうね。これがローリ
ングストーンズ関係の音源からとってきたということでストーンズ名義になってるん
じゃないかと思います。