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「Great 3」<<片寄明人/高桑圭/白根賢一>> | |
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01 | DISCOMAN |
02 | Glass Roots |
03 | METAL LUNCHBOX |
04 | Under the Dog |
05 | エデン特急 |
06 | I Believe In You |
DONNA SUMMAR'96の日比谷ライブ当日、寝坊した金沢在住のTMに対し、「なんで寝坊するかなあーこういう大事な日なのに、、」と思っていた私だけど、いやーやっちゃいましたよ、あっさりとね。
この日の朝、余裕を見て7:28am発のバスに乗って、駅に向かおうと予定したにもかかわらず、「会社に遅れるわよ」と母に起こされた(起こされるなんて学生時代以来のことです、ホント)私の見たものは、7:15を差し示す時計だった。「ウソ、マジ?まさか〜!?」とベッドから飛び起き
、Tシャツを脱ぎながら洗面台へ走る。寒いはずが焦る余りか皮フの下からふつふつと汗が湧き出てくるのが分かる。「えー、もおー、どうするー」さいわい荷物の準備はしてあったので着替えたら、鏡の前で少々格闘すればいいだけのはずが、髪がすごくハネている。こんな時にどうしてえ〜!?でも7:48amのバスに乗らなちゃ絶対マズイっていうんで、あとは列車の中で、、と家を飛び出した。
OPENまでTMと私は食べることに専念した。デザートまでしっかり。さらには「中華がいいかなあ〜」なんてライブ後の食事場所選びまでそつがないTM、、さすが。ビールもいいけど、パフェうまかったッス。
OPENしてから中に入り、1階の後ろから数えたほうが早い席に腰を降ろした。うーん、ちょっと遠い。。。ステージ上に黒いギターが見えた、、最初はGREAT3じゃないのね。「ひょっとしたら、私たちの前って誰も来ないんじゃない?」TMがいう。よく見れば、私たちはPAスペースの後ろの3列目。2列目まではそっくり空いたままじゃない、あともう少しで始まるっていうのに。「えーすごく見通しいいじゃん、すごいイイ席だね、ヤッタね。」ずっと、後ろの席だ〜ってブルーな気分だったのに(カタヨセにも会えなかったし)いきなり有頂天の私だったのだ〜。回復したよ、いっきに。
だ。おお、カッコイイじゃん。 プレイグスと張り合ってる?やっぱりバンドのサウンドでコレってカッコイイんだな。ストアイベントも良かったけど、今夜はまとまり具合がカッコイイ。またホレ直しちゃったなあ、GREAT3。次は、
顔を見合わせてTMと二人喜んだ私だ。ほら「'のりこ'えないと」ってうたうじゃないだから(By 紀子)。でもそれよりもこの曲、ライブで聴くとますますいい感じになるから、歌ってくれることが本当に嬉しかった。ギターの弾き方も歌い方も凄くいいよ、カタヨセ。次はさ、いきなり始まったんだ。
が。インストア・イベントの感じをすごく気に入っていた私だったけど、あのねえ、訂正します。この6人フルで演る感じ、やっぱりカッコいい。うまいよみんな。バンドらしく、まとまってる。まとまっちゃうのって私は嫌いなんだけど、このまとまり方はいい。カッコいい。まとまってるけど壊れているって感じって、分かってもらえるかなあ、そういうの。あのギターのリフ、やっぱりなきゃダメ。うん。そうそう。ライティングがさ、またカッコよかったんだ。ギターのリフの時、ストロボ・ライティングになるの。もうバッチリ。うますぎるよ。やっぱりスゴイ奴らだよ、まったく。ガイジン化したキヨシのMCもいい感じ。ここでカタヨセが「ずっとライブはないけど、もしかしたらウォーミング・アップを兼ねて、小さいところでライブをするかも知れない」なんて嬉しいことを言ってくれた、、ただの思いつき発言ぽいけど、そうなることを願うよ。
は、やっぱりケンイチのドラムだね。身も心もうーんと満たされた。ああ、エンディングに向かうにつれ、ますますいい、、、ケンイチ。
は歌うしかないね。これは。キヨシのベースが鳴ると私の心は、エデンモード、そう、歌ったよ、大きな声で。歌う度にこの曲の良さは揺るがないものになっていく。これで終わりかと思ったら、
だって。久しぶりだね、コレ。一緒に歌い始めたけど、途中で絶句した。また深読みしちゃったよ、カタヨセの心情。えっそんな深読みするなって?そーだよね。でも痛くて泣きそうになったよ、ここでのこの曲。ラストがこれで本当にうまくまとまったけどさ、、あっ深読みはヤメロって?そうだね。いいライブだったからこれで全てヨシだよね。
ゲームとは、紅白の巨大なゴム風船ボールをステージから送り出して、客席を後ろまで行って、早く戻ってきた方が勝ちというものだそう(プーッくくくくっ)。こんなこと考えてくるなんて予想外。びっくりした。赤チームはプレイグス後藤さん、GREAT3片寄くん、シアターブルックタイジさん、ナカジョウさん、堀江さん、プレイグス&GREAT3サポートのほりえくんの6名。白チームは残りの他10名。
でねえ、ゲームの結果は必死の客席も巻き込んだ熱闘の結果は、赤チームの勝ち!よくやったカタヨセ。タイジさんがどうしてもと選曲した曲だけど、リハーサルは1回しか、してないらしい。その曲について「ニューヨークって感じでねえ」なんてイメージで延々説明した後、はじまったのは、ビリー・ジョエルの「Just Way You are」だった。いやあーん、かたっち。私の目はハートマーク。まさかカタヨセの歌うコレが聴けるなんて、タイジさん、ナイス選曲!カタヨセとタイジさんの対照的なボーカルが強烈に心に残った。タイジさん、ホンモノかと思った。カタヨセのボーカルは涙を誘った。アナタの言っていた幸せな気持ちってコレなのね。すごくよかった。
カタヨセは「泣くなりわめくなり地団太踏んで、白組にもやってもらうのは勝手にしてくれ」って言うから、みんなで泣きわめいていたら、やっぱりやってくれた。「発案者がなんで出られないんだって、白根くん怒ってます」とは、洋ちんいわく。さあ、白チーム登場!みんな大喜びだ。マーチが流れたかと思ったら、すごいハードな音が鳴り始めて、これ、踊るっていうより、頭をShakin'って感じ、私には。曲はプレイグスの十八番、ジーザス&メーリーチェインの「Gimme Hell」だ。わーっ!水を得た魚と化すケンイチ。ずっと上下にカラダがゆれてるよ。キヨシはギターを弾いている。うれしそう。
終わってみれば白チームが後で、、負けてよかった気がする。幸せな気持ちになってから狂って、そして幕をおろすのが私にはよかった。
慾を言えば、やっぱり3バンドそろってお互いの曲のセッションをして欲しかった。めちゃくちゃなMCと併せて。愉快にわいわいと。そのへんが少し物足りなかったな。3バンドそれぞれのライブが良かっただけに、もっと入り乱れてやっても欲しかった。なんたって天下のTriple Tripperなんだから。あとポスターなんかもほしかったなあ、、いや、ライブはよかったんだけどね。
きっとこの Triple Tripper というイベントはこれからも形を変え、場所を変え、ずっと続いていくだろうな。そうあってほしい。前回のフィルモア最後の7日間のノリのようなポスターやTシャツ、今回も欲しかったのは私だけ?だって前のポスターの出来は最高級で、あれからずっと私の部屋の壁を飾ってくれてるし、この夏、Tシャツは何度も何度も着た。でも、そういうものはなくたっていいから、これからもずっとワクワクするようなスゴイ、イベントであり続けてさえくれれば。ケンイチのアイディアもなかなか面白かったけど(かなりエキサイティングしたよ)やっぱりねえ、お互いの曲を入り乱れてセッション、、、めちゃくちゃなMCや。
さて、渋公を出た私たち、総勢8名は彼らの見送りにも行かずに(入り待ちで裏口から入ってくれなかったカタヨセはの仕返しなのだー私の場合)向かいにあるお店に直行した。、、やだ、ココッて2年前のD.S.L.ライブ前に友達とご飯食べて、ふたりでワインを2本+α空けてヘロヘロになってライブにのぞんだ時のお店じゃない、、ライブ後に大勢で楽しく過ごすのって初めてじゃない?すごく楽しいぞ。8人で飲めや食べれや大騒ぎ!
テーブルについて、ひとりのウェイターのことがずっと気になっていて、思いきって口を開いてみた。「ねえ、あの人、けんちゃんに似てない?」これは見事に全員の賛同を得た。仕草とか伏せ目の表情が本当にそっくりなのだから、すごくびっくり。もうゴキゲンな私たちは近くにいたお店の人に「あのウェイターさんが有名人に似てるのでぜひ、このテーブルに呼んでください」とお願いをして、、けんちゃん似のウェイターさんと一緒に写真を撮った。誰かがbounce誌を持っていたので シャッターを押してくれた人に見せると「ああ、似てますねえ(しみじみ)でもアイツはモテないんですよ」なんて言った。けんちゃん似の彼はといえば、恥ずかしそうな笑みを浮かべて、テレまくり。私なんか「けんちゃん」ってよびかける始末。ああ、、けんちゃん似のウェイターさん、キャーキャーさわいでごめんなさいね。
23:00お店をあとにすると、何やら支払う金額が安すぎの気が、、、レシートを確かめると、最初にオーダーした飲み代が含まれてないことが判明。Yeah ラッキー!早くここから立ち去っちゃおう。たぶんあのウェイターさんがおごってくれたんだよ、けんちゃんに似てるって言われて嬉しくなってさ(しかし彼はけんちゃんのこと知らなかったのだー)。あれだけ食べて飲んで一人1000円は本当にお得な夜だった。コレって犯罪?ううん、絶対ウェイターのけんちゃんが持ってくれたのよ「オレの給料から引いといて下さい」って。うん、絶対。
「アレって本当にけんちゃんだったりして〜、今日のライブのほうがニセ者なの」なんて言うくらい似ていた。カッコよかったー。お店の名前わかんないけど、EGG-man の隣のビルの(いや、同じビルか、、)2Fか3Fか4F。渋谷に出かけることがあったら、是非のぞいてみては?ウェイターのけんちゃんに「GREAT3のドラムのけんちゃんに似てますね」って言えば分かってくれるはず。でも私たちのことは内緒にしてね。今さら、飲み代を請求されてもねえ、、(ぼくはそんなヤツじゃありません By 本物のけんちゃん)。
すごく楽しかった。8名はまたけんちゃんのお店(勝手に命名するなよーBy 本物のけんちゃん)で再会することを誓合い、それぞれ帰途についた。私は渋谷の街で眠りにおちていった、幸せな気持ちで。
1996.DEC. 小出紀子