どんなライブか知りたいって?


それじゃあ、ここを見ればいいじゃん!



1996.8.4(sun)

at真駒内オープンスタジアム ロックサーキット

「GREAT3」

                                BY 山本 千織さん

出演 TENSION(OPENING ACT)/MOON CHILD/GREAT3/SMILE/スピッツ/    ウルフルズ/(アンコール)ウルフルズWITH奥田民生(出演順)

観客は一万六千人。山の上まで人&うちわ!
天気は雨が心配されていたがなんとか大丈夫そう。かえって風が気持ちいい という印象の日。
私たちが着くとぼちぼちオープニングアクトの札幌のユニコーンくりそつバン ドが始まっており、客はその中着席するというかたち。 まずはGREAT3が何番目で登場するか。初めにMOON CHILDが登場。 終わってセットが組まれた台が登場。片寄君のギター(水色の)があり決定的 に次だと思う。そしてメンバー登場。ギターは長田氏ではなく村上マサヨシさ ん。パーカッション、キーボードはおなじみの二人。ケンちゃんはキャップに サングラスにタンパンとリゾート系ファッション。キヨシ君は白に赤ラインの Tシャツ、片寄君は黄色地に矢印(?)マークの入ったTシャツにブルージーン ズ。先月観た時からそんなにたっていないのにもう髪伸びている。どーして? それに太ったりやせたり。先月観たとき意外に細かったのにちょっと太った かんじする。どーして?
さてさてはなしをライブにもどし、

まず1曲目は「OPEN MY EYES」。
この曲いいですよね。NAZZの元曲、大好きなんです。特にあの出だしのギター ヴゥイィ〜ンってとこ。、でGREAT3の今日のはNAZZのそれと比べるとかなり 軽め。ケンちゃんのドラムと野外の軽快さが軽さをかもしだしてるのか。
しかし音の層ができて目の前でぐるんぐるんまわってるかんじで座ってなんか いられずスピッツやウルフルズのうちわ(自作)を腰にさしたコスプレ(浴衣) 系の女の子の中、立ち上がる。

2曲目は「DISCOMAN」。
これは去年の11月地元ラジオ局がメガプレーでかけていたのでGREAT3自体を知 らない人もこの曲は知ってるというかんじ。 1曲目とのつなぎは相変わらずキヨシ君の「ディスコマ〜ン!」という叫びで イントロに入っていく。「OPEN MY EYES」とのテンポがちょっと違って もうちょっと「OPEN MY EYES」のノリでいきたかったというかんじがした。 しかし「イェ〜〜〜!だ〜れよーりーも...」の片寄君の気のいれようはいつも 形相が変る程すごい。

はなしはそれるが私がどーしようもなくGREAT3に曳かれていくところは 『前向きな諦め』が歌われているところ。
そして指突っ込んでヘドが出るほどつきつめていき「それでもなお」という 『真摯なめちゃくちゃさ』が歌われているところ。

「悲しみも/願いも/全てがどうでもよくなる時/ 失うことは恐くない/その手を差し出す夜」
「もし/僕がいない朝が来ても/もう何一つ変らないさ」
「きっと死ぬまでギリギリなんだ/愛を頼りながら」

ステージの両側にモニターをくっつけた巨大スクリーンがあり、そこに 「イェ〜〜〜!だ〜れよーりーも...」と歌う形相が変った片寄君の顔が 映し出される。その顔にも前向きな諦めのあとの、自分ではもう手に負えないと いう真摯なめちゃくちゃさが映し出されている。

3曲目は「Little Jの嘆き」。
その前にMC。メンバー紹介。 キトシ君が「はじめまして〜!今日はこんなでっかいとこでやるのは はじめてなんで.....ちょっとビックリだけど楽しいよーー!」と「サイコー! サイコー!」を連発。片寄君も「1曲目さーオレギター調子悪くてビックリしち ゃった、こんなに人はいってるのに!いいね〜気持ちいいよ。」と観客の多さ を楽しんでる様子。
私はこの曲生で聴くのはじめてだ。まず、「ほんっとーにいい声!」 今まで意外におとなしめだったホリエ君もここでホリエファンを楽しませる アクションをみせてくれる。
「神様、あぁ」の前のタメがなんともいえず。ライブではこうなんだ!

4曲目、「Madness Blue」。
音がいよいよ大車輪状態にぐるんぐるん回り出す。どの曲も途切れず、突出せず 聴きたい曲だって考えればあげれるはずなのに、そんなことどーでもよくなるく らいまわりつずけて、願いは「あの曲が聴きたい。」じゃなく「どーかこのまま やめないで、回り続けて」というかんじだった。全く渦に巻き込まれていくみた い。やっぱライブバンドだ。 パワステで聴いた時長田氏のギターの印象が強烈だったのを思い出す。

ラスト5曲目は「エデン特急」
来るぞ来るぞとわかっていながらも、いつも心臓をつかまれたように締め付け られるアコースティックギターのイントロ。4曲目であんなこと書いておきな がらやはりこの曲は突出している。回ってる音に巻き込まれながら、ひとつ ひとつの言葉を止まって拾おうとしてしまう。

いっしょに行った“はじめて動くGREAT3を観た”友人も「思ってた以上でびっく りした。」と言っていた。
SMILE、スピッツ、ウルフルズと続き、贔屓目差し引いても (ここだけのはなし)ライブ感でGREAT3が差をつけていたと思う。(SMILEは 私、ちょっと....?。スピッツはもう生マサムネで生ロビンソンなんて聴く ことないだろうなと思い、真剣にステージを観ようと心がけるんだが、どうも ライブ感が今イチなく、スクリーンに映し出されるかわいい顔にばかり眼が 行く。それにひきかえウルフルズはステージにくぎずけ。うまい。うまくて 笑わせて「いいよね〜。でもなんかビージーフォーみたいだよね。」byいっしょ に行った友達。というかんじも否めない。求めてるものが違うのか?) 、が最後2バンドの時陽が沈み山の上までいる人たちが振るうちわにライトが キラキラしている様は圧巻。 その時GREAT3がステージにいたら後ろをふりかえりそんな様を見る余裕もない と思うんですけどネ。

先日イベントで札幌に来た時、このロックサーキットについてのインタビュー で、一万五千人(実際は一万六千。)の前でライヴを演ることに対し片寄君は 「僕らの音楽をはじめて聴く人も多いと思うけど、五千人くらいの気持ちは つかめるんじゃないかな。」と言っていたが、確かに認知していない 何百、何千の聴く耳持ってる人の中では、「良し」と「ダメ」に分けるなら 「良し」の方に振りきれただろうと思う。

最後アンコールで奥田民生氏が予定外で登場しうれしいオマケがついたフィナ ーレ。(それなのになんで長田氏がいないんだ!)花火がステージの裏でたく さん打ち上げられ、きれいでウルフルズや民生君が退場したことに気づかず。 ただ「cruel world to heaven」の“〜花火の雨降り注ぐあの丘に想い寄せて” の一節が思い出され胸がしめつけられた。

 by  山本 千織さん



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