どんなライブか知りたいって?


それじゃあ、ここを見ればいいじゃん!

<札幌アポロスクエア>



1997.8.19(TUE) 札幌アポロスクエア
01Oh Baby
02R.I.P
03影
04エデン特急
05マイクロ・マシーン
06Night Rally



8/19 アポロスクェア


山本 千織<DATE : 1997/8/21 11:53:00>

8/19(火)札幌でgreat3のストアイヴェントがありました。
その概略、曲目、そして感想をお知らせします。
なんと単にストアイヴェントと思っていたのですがこれは
例のMTV主催の『great3ファンの集い』でありました。

場所はアポロスクェアという決してライヴハウスではない
スペース。去年もここでgreat3はイヴェントライヴを演っています。

まず、9/26発売のgreat3ビデオ、その名も『プライヴェート・レッスン』の
メーキングかと思われるものを25分くらい何台かのモニターで流し
それを観るというところから始まる。たぶん9/21からMTVで流すものと
同じだと思います。
『ROMANCE』の中ジャケ撮影、合間にゴルフをするキヨシ&ケンちゃん、
ひとりスーパーで買い物をする片寄君、『玉突き』の撮影風景を折り混ぜながら
先日の渋公でのライヴが数曲披露されています。(曲目は各々の会場で観てからの
楽しみに)これは9/26発売のgreat3ビデオには含まれないものと
云っていました。とにかくケンちゃんがかわいい。というか子供の行動を
始終しているのがかなり笑えました。渋公の様子は行った人なら
「ああ、あのライティングだ」と思い起こさせる映像になっていました。

紹介されgreat3登場。
片寄君は得意のカーティスTシャツにジーンズ、黒地に黄色線の
アディダス、
ケンちゃんは緑のハイネック、キヨシは黒シャツに深い紫のパンツだったような。
演奏された曲目は

 1.Oh Baby
 2.R.I.P
 3.影
 4.エデン特急
 5.マイクロ・マシーン
 6.Night Rally

でした。

ここからちょっと怒涛の感想です。

私が今まで観たgreat3のライヴの中でも本当にgreat3の本当の良さを
思い知らされるかっこ良いライヴでした。
3ピースの力、曲の良さ、片寄君の声が持っている深さ、3人の音楽に対する
潔さ、それらが積み重なり、なんか鮮やかな“great3マウンテン(?)”を
作っていて、その晴れ間から見える頂上を見せられた感じがしました。

3ピースってすごい!ていうか彼等great3がすごいのか。
私はいつも思っていて今回も桝田さん小出さんが作っているHPの中の
渋公の感想でもちょっと触れたのですが、
「各々が突出してきたとこでできあがっていくバランス」が本当に鮮やかだと
思っています。特に今日のような全くの3ピースだとそれが
手にとるように伝わってきて、うん、「音を聴いている」という気持ちに
させてくれる。
とにかくかっこよくて楽しくて泣けて抱きつきたくなる!(片寄に?)
ようなライブでした。

1.Oh Babyから相変わらず弦を切り捲っている片寄君。
ケンちゃんは普通のスティックじゃなくて、あれ何なのでしょう、
太いスリコギ(?)のようなバチで叩いていました。(ほんとに何あれ?)
キヨシは終始一貫友達レヴェルのトークでやはり先日の
ボーリング大会のことをネタに出し
「ボーリングだけじゃ何やっている人かわからなかったと
思うけど、こう見えてもバンドやっているんですよ。」と。

2.R.I.Pは私が今一番心待ちにしている曲です。
片寄君のアコースティックギター一本で出だし歌われる『R.I.P』。
キヨシのベースが入ってきて
<こんがらがった人生...>からドラムがドーンと入ってきてうわーって音が
グチャグチャになって....、と思ったら...、ならない..。
音数があまりにも少なすぎる...。しかもケンちゃんスリコギだから
タカタンっていかないで結構一音一音がきちんと押さえられる感じで。
でも何故かそれがやたら新鮮に聞こえる。
決してスカスカした感じでは無く各々の音がきちんと成り立っているのがわかる感じ。
、で片寄君の声がほんっっとうにイイ!!最小限の音の中できちんと聞こえてきて
なんというか「うれしかった」。

本当にこの曲が好きでCDでも何度も聴いていて、でもライヴで聴くのは
渋公のあの一度きりなので『R.I.P』を聴いた比率[1:100]([ライヴ:CD])
しかも後者は果てしなく増える一方で。とほほ。

3.影は「『影』で泣く!」って人がまわりにも結構いて、
私は「なんで?」って思っていたのですが、ごめんなさい、すばらしいです。
簡単に言っちゃうと泣きました。

、で4.エデン特急は置いておいて、

5.マイクロ・マシーン6.Night Rally このへん最近のライヴ使用率高いですね。
この日(たぶん予定していたとは思うのですが)一曲ごとに
ステージ上で「次何演る?」と3人で小声で打ち合わせを繰り返し、
その度にキヨシが良いひとりフォローをしていました。
「10月のライヴはもうちょっと段取りいいから。ってこれライヴハウスでやられたら
たまんない。」とか。「打ち合わせしてるんだからこっち見ないで!」とか..。
(これって持ちネタ?)

『Night Rally』はやはり“ケンちゃんのドラム!”です。いいです。
ちょうど一年前の夏、観なかった6月のBLITZでこれを演って観に行った日比谷で
演らなかったのをすごく記憶しているのです。だからこれを演ってくれると
特別この曲自体に思い入れがあるわけじゃないのにそれを還してくれたみたいで
うれしいです。

、で特別思い入れががありすぎる4.エデン特急はというと

今まで観た中で間違いなくベストに近い!
というか、私が思っている『エデン』!でした。

それは初めてgreat3の存在を知った
SSTV『YO-HO』のスタジオライヴで演奏された『エデン』。
そのあと変なスノーボード場で客10人程度の前で演ったのを観た時
以来の3ピースの3ピースらしい『エデン』。
キヨシのベースにケンちゃんのドラムが重なり片寄君のアコギが重なっていく。
ただそれだけの音の重なりなのに身体が持っていかれる。
そしてそのせつなさをあざ笑うかのように入ってくる片寄君の裏声。

これって「山」なんですよね。さっき言った「great3マウンテン」。
ひとつひとつが何処かに吸収されないで
積み重なってできた「great3マウンテン」。
私の中で聳(そび)え立って悠々しくあるもの。
で、<悲しみも願いも>で後ろにもバーンって山脈が連なってる
のが見えて何処までも行ける感じがする。
でもそれはただ意気揚々と行けるってのじゃもちろんなくて
きちんと痛みや諦めも引きつれて行こうという潔さ。

本当に本当に私はこの曲が好きです。
この曲だけで そう、ごはん何杯も食べれるくらい!好きですね。





3人だけで、
以前よりづっと色々なものをひっくり返したようなアルバムを作っておきながら、
こんなにシンプルにその曲自体の良さを見せびらかして、
全然違ういい曲になったものもあれば、
冷静にみるとしょぼくなったものもありか?とも思わせといて、
「それでもいいです、だってかっこいいです、THERE IS NOTHING MORE TO SAY、
もう他に言うことは何もないです、」
と思わせてしまう演奏を演ったgreat3の3人。

いや、まいった。






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