ビル・ゲーツの悪あがき

マイクロソフト神話の崩壊!?


マイクロソフトという会社も、時代の流れには抗しきれず風前の灯火だ、と言ったら言い過ぎだろうか。

もはやパソコンの時代は終わった気がする。明らかに時代は変化しつつある。もうウィンドウズなどの時代ではない。パソコンが開くまで時間のかかり過ぎる馬鹿重いOSは時代錯誤も甚だしい。また今どき、ピアニストでもあるまいし、キーボードをパチパチ打つなんて、何か変である。これからは音声認識の時代に入るかもしれない。

たとえば入力装置は、ワイアレスマイクか、性能のいい指向性マイクが、パームトップ(手のひらサイズという意味=ザウルス)型コンピューターに仕込まれて、話せばそのまま言語化される時代が来るかもしれない。

また携帯電話が入力装置となって、自分のHP(ホームページ)にそのまま書き込まれるという仕組みになるかもしれない。確かにドコモのiモードは思ったより使える・・・。だからそうなるとワードなどという重たいワープロも必要なくなる。携帯そのものが入力装置で記憶装置は、自分のHPの中ということになる。だから今後携帯電話の進歩からは目が離せないのだ。

時代の急速な変化に一番驚いているのは、他ならぬビルゲーツ自身のはずだ。彼は、ソニーの「プレステ2」に対抗するゲーム機を今月10日にも発表する予定だという。そのゲーム機の名前は「Xボックス」。自社のウィンドウズなどを組み込んだ形式でホームパソコン的な仕様を考えているようだが、この発想自身が既に時代遅れである。

おそらくこのプランは挫折するであろう。これまでのソフト資産を維持仕様とする事自体が悪あがき以外の何モノでもない。いつの世でも、時代の節目に現れる画期的な製品は、それまでの常識を破るものである。

ビルゲーツの「Xボックス」の発想は実に保守的発想の商品のように見えて仕方ない。自分のこれまでの時代遅れの財産をとにかく守りたいというような商品が、新しい時代に受け入れられるはずがない。私が思うに彼は既に歴史的役割を果たし終えた人間で、これから何かを創る人物ではない。できるとすれば、新しい才能豊かな人物を発掘し、資金的な面で支援してあげることだ。彼が発想の段階まで口を出すようであれば、今回の「Xボックス」のように惨めな結果を必ずや招くはずである。

新しいモノや発想とは、ある日突然嵐のようにやってくる。ビルゲーツにとって、PS2はまさにそのような商品だった。ひとつの時代が、終わり別の時代が始まろうとしている。新しい突然涌いた泉が、ある日全ての流れを吸収して、大河となってしまうこともある。逆に大河が急に枯渇してしまうこともある。「ビルゲーツ、ソニーに対抗し「Xボックス」を発表」という記事を見ながら、大概の人は、さすがわビルゲーツはすごいと思うに違いない。しかし内実はそうではない。ビルゲーツは時代の急速な変化に怯えて悪あがきをしているに過ぎないのである。佐藤
 


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2000.3.8