ヨーロッパの大洪水を教訓に


2002年8月、ヨーロッパが大洪水に見舞われている。既に百人に上る人々が水の犠牲となり、今後その被害は、更に増えると見られている。日本各地でも今年は度々洪水が、起こったが、その原因のひとつは、やはり二酸化炭素の増大に伴う温暖化の影響がじわじわと地球環境を崩していることにあると見て間違いなさそうだ。どんどんと極にある氷が溶けて、大洋に流れ出し、南太平洋の島々は、水没の危機まであるという。

このほど、南太平洋の島々(ツバルなど六島)が、京都議定書を批准しないアメリカを名指して批判した声名を発表した。近くには、この問題を国際司法裁判所に提訴すべきとの意見も湧き上がっているそうだ。当然だろう。自分の国が、都市化と工業化により、消えかかっているのだ。騒がない方がおかしい。

地球温暖化がもたらす災害の一端が、ヨーロッパの大洪水にある。我々は今後の地球の至る所で、快適と思われていた地域でさえも、あのチェコのプラハやドイツのドレスデンなどの美しい町のように、いとも簡単に呑み込まれていく可能性があることを知るべきである。現在のヨーロッパの大洪水を自分の町のこと、あるいは自分の国のこととして、肝に銘ずるべきと思う。

怖い話がある。金星は、二酸化炭素に包まれた死の星だそうだ。何と地表の温度は400度を超えている。現在の地球が金星の二の舞を踏まないと誰が言えようか。段々に地球が温暖化をして、地表が二酸化炭素に包まれて、金星のような灼熱の星になるかもしれぬ。そうなると、今度は冷たい火星を二酸化炭素で暖めて、人間の住める星にでもするというのか・・・。佐藤

 


2002.8.16
 

義経伝説ホームへ

義経エッセイINDEXへ