各位
ペンギン会議事務局
報道などでご存じとは思いますが、あのコウテイペンギン「フジ」をはじめペンギンの飼育で有名な長崎水族館が経営難を理由に3月で会社解散(閉館)を決定しました。
ペンギン会議は設立以来6年間動物園・水族館から技術者が多く参加し、深いつながりを持ってきました。当然長崎水族館の職員の方々にも機会あるごとに協力をしていただきました。
動物園・水族館は、レクリエーション・娯楽施設としてだけでなく社会教育施設・自然保護施設としての役割ももっています。そして今日、社会的にも役割のいっそうの充実を求められています。これは、民営・公営といった経営形態に左右されるものではなく、動物園・水族館のもつ博物館としての普遍的な使命です。
長崎水族館は、民営ですがその設立には長崎市も少なからず出資をしている第三セクターです。経営が困難になったからといって、長崎県民・市民にとって大切な施設を簡単に閉館させるわけにはいきません。
皆様におかれましては、ぜひ署名の趣旨にご賛同いただきご協力をお願い致します。
あのコウテイペンギンの「フジ」で有名な長崎水族館が閉館の危機に直面しています。
この水族館は、ペンギンの飼育に関して飼育種数、羽数そして技術において全国的にも有名で、九州での中心的な役割はもとより、長く日本の水族館・動物園をリードして来ました。
環境の保全が大きな社会的関心ごとである今日、水族館や動物園は単なるレクリエーション施設から、自然保護施設、社会教育施設としての役割を担ってきました。長崎市民へ憩いの場所と社会教育・自然保護施設を保証してゆくことは、行政の大切な役割のひとつと考えます。
私たち全国の水族館、動物園そしてペンギンを愛する仲間たちは、貴職がこの施設の重要性を理解し、平和都市長崎にふさわしい存続の在り方を検討していただけるよう要望致します。
平成9年9月
取り扱い団体 ペンギン会議
長崎県知事 高田 勇様
長崎市長 伊藤 一長様
(知事あてと市長あては、別の用紙です)