長崎水族館の閉館を承認 経営会社が臨時株主総会
日本最多の七種類のペンギンなどを飼育する長崎水族館(長崎市)の経営主体、長崎観光開発(高比良耕治社長)は十八日、同市内で臨時株主総会を開き、来年三月末の会社解散と水族館閉館を承認した。
水族館については、市が設けた懇話会が「教育的見地から新しい水族館が必要」との結論を出したが、伊藤一長市長は「県と協議を進めるが(新水族館のオープンは)閉館後すぐには難しい」としており、場所などもまだ決まっていない。ペンギンやラッコなどは当分の間、清算会社が飼育する。会見した高比良社長は「経営に行き詰まり仕方なかった。貴重な生物の飼育ノウハウはぜひ残してほしい」と話し、市が新水族館を建てる場合はペンギンなどを無償譲渡したいとの考えを示した。
また長崎市を一望する観光地、稲佐山の同社のロープウエーは、無償譲渡される市が営業を引き継ぐ。 |