「週刊SPA! 5/3・10号」―中森文化新聞―(2000.5.10)


君が代が鳴り「天皇陛下万歳!」と叫んで唄い始める右翼パンクバンド・維新赤誠塾の女性ボーカルにしてバリバリの民族派構成員、キャバクラ勤めのミニスカ右翼ギャル=雨宮処凛を主演とするドキュメンタリー映画『新しい神様』が要注目!反天皇制監督・土屋豊と赤誠塾代表・伊藤秀人との対峙、元赤軍派・塩見孝也との北朝鮮行と、よど号メンバーや一水会・木村三浩代表など右から左まで総出演の中、激しいイジメ体験・常習自殺未遂・人形作り・ビジュアル系バンド追っかけの果てに靖国神社に漂着した超右翼ギャルの日常を『電波少年』や『ASAYAN』ばりのポストモダンな映像で生き生きと描く今夏公開の超快作だ!!
(中森明夫)



[中森明夫石丸元章吉田チホ対談]

中森 オイ石丸、なんで世も末お花見に無断欠席したんだよ?

石丸 ウッ、それは・・・(無言)。

吉田 すっごい楽しかったのよー、◯◯と◯◯は脱いで全裸になるし、◯◯と◯◯は同性愛キスするし!

石丸 ワッ、世も末ー!?

吉田 だけどこの右翼ギャル映画ってすっごいスねぇー。いきなり竹下通りのド真ん中で声明文を読んじゃう。罰ゲームみたい
   (笑)。

中森 ビジュアル系の追っかけから右翼行ったミニスカ右翼だって!?

吉田 そういやYOSHIKIも天皇陛下の前で演奏したし、もしかしてビジュアル系って右寄 り?

石丸 基本的にはビジュアル系ってヤンキーでしょ?ヤンキーが右翼へ行くって構図じゃないかな。

中森 だけど右翼は「ヤンキー・ゴー・ホーム!」って言う(笑)。

吉田 単なるヤンキーじゃないですよ、この雨宮処凛ちゃんって。小さい頃の写真カワイーし。

石丸 カワイーといえば、幻のアイドルを追った大労作本『あの人に逢いたい』の姫乃樹リカ!俺、彼女が名古屋で釣りアイドル、   釣りドルやってた頃、一緒にメシ食ったことあるんだ。懐かしいなー、姫乃樹チャン・・・ウッ(と号泣!)。

中森 思えば雨宮処凛さんも初の右翼アイドルになるかもしれないな。

吉田 イジメられっ子で自殺未遂でライブハウスでパンク演って。

中森 ちょっと吉田サンとカブるんじゃない。もしかして君も右翼になってたかもしれないよ。

吉田 えーっ、右翼にぃ・・・。

石丸 ウッ、ウッ、ウッ(と号泣)。

吉田 どーしたんすか石丸さん!?

中森 自分の頭の中に咲いた桜を見て感激してる(笑)。ところで処凛チャンは国家(クニ)を敬うけど吉田サンは故郷(クニ)へ   帰っちゃうんでしょ?

吉田 そうなんですよ、故郷の秩父へ帰って斎藤一人のCD聴いて富豪になって戻ってきます。

中森 なるほど右翼は桜と散るけど、吉田サンは華やかなミヤコおちってわけか、と「オチ」がついたところで2000年後半も・    ・・、

一同 合言葉は、世も末ッ!!


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