カリンの香り

2006-1-04(Wed)

風呂に入ろうと後ろ髪を解くとふわっとほのかにカリンの香りがした。

4歳になったばかりの姪と遊んでたことを思い出し、ほくそえむ。

嫁の実家に年始のご挨拶にいくと義弟一家もきていた。

最初は姪に「おじちゃんきらいきらい」とか言われたが、直ぐに馴染み、炬燵にあたる私の膝に自ら乗ってくる程に懐いた。

皆で楽しく食事をし、義弟と呑んで寛いでいると姪が玩具を持ち込んでいろいろ遊んでいる。

何時しか姪は美容師さんになっていた。

私は髪を肩程度まで伸ばし、普段は後ろでポニーテール状に束ねている。ゴムが緩んだかなんかで落武者状態になっていたら姪は幼くとも女の子、なんとかしたいと思ったのだろう。

普段ママがやってるのを見ているのか妙にリアルに美容師さんの真似事をする。時々男である自分にはよくわからないお化粧の動作まで含めて。

「もっとにおいつけまーす」とかいいながら部屋に飾ってあるカリンの実に玩具を擦りつけて私の髪を撫でてくれる。カリンの香りがして本心から快い。

いつまでたっても終わらないが時間も時間で義弟が半ば強制的に撤收する。それに合わせて私たち夫婦も帰宅。

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