ポケットコンピュータ

主に1980〜90年代に活躍したコンピュータ。
BASICでプログラミングが出来る関数電卓という位置付けで販売されていた。
ホビーパソコン(当時はマイコンと呼ばれていた)と違い、どこでも使用できるという点が最大のアドバンテージ。
ポケコンジャーナル(工学社)という専門誌が1988/4〜1996/5の間発行されて、ポケット通信というBBSも開設されていました。

2009年現在、学校技術教育用モデル(SHARP PC-G850VS)しか生き残っていません。
が、ヤフオクでは独立したカテゴリもあり、旧モデルが今でも高値で取引されています。

今時の携帯電話の方が遙かに高機能なのでこんなの使う人もいないでしょうが、手軽に計算するには非常に重宝するのです。
(まあ、Excel使えれば大半はそれで済むのですが)

ちゃんとした解説はRetroPC.NETシャープ博物館 ポケコン別館辺りを参照して頂くと良いかもしれません。


SHARP PC-E500

[E500]
発売年1988年
CPUESR-L (2.3MHz)
メモリ32KB
表示サイズ40桁x4行 / 240x32dot
サイズ200x100x14mm
重量250g
電源単4電池 4本
価格\28,800
1988/9購入。内蔵メモリを1MBに拡張済み。
ユーザによるハードウェアやソフトウェアの拡張により、メーカの想定以上の使われ方がされてきた。
このマシンのおかげで、コミュニティの中心近くに居た気がする(主にファイル転送周りを担当)。
シャープのコンピュータはそういう傾向に寄るイメージが強い。
このシリーズには特別な思い入れがあり、大量に所有しているため、専用ページを用意
→ PC-E500のページ

SHARP PC-G801

[G801]
発売年1988年
CPUZ80A互換 (3.58MHz)
メモリ8KB
表示サイズ24桁x4行
サイズ215x100x18mm
重量280g
電源単3電池 4本
価格\9,990(だったはず)
1988/4購入。
PC-E200の学校教育用モデル。
自分が初めて手に入れたコンピュータ。このマシンがその後の人生に与えた影響は非常に大きい。
他のポケコンとは異なり、CPUのシステムバスを引き出すコネクタが用意されていて、色々と遊べる。
しかも、独自CPUではなく、Z80互換のCPUを搭載し、マシン語モニタまで内蔵しているというのも特徴。

SHARP PC-1360K

[1360K]
発売年1986/6
CPUESR-H (768KHz)
メモリ8KB
表示サイズ24桁x4行(漢字:9桁x2行) / 150x32dot
サイズ182x72x16mm
重量220g
電源CR2032 2個
価格\36,800
1989/1購入。
漢字の表示ができる数少ないモデルの一つ。といっても9桁×2行くらい表示できても何にもできないが...。

SHARP PC-1251

[1251]
発売年1982/9
CPUESR-H (SC61860A02 576KHz)
メモリ4KB
表示サイズ24桁x1行
サイズ135x70x9.5mm
重量115g
電源CR2032 2個
価格\29,800
オークションで入手。
液晶が死んでるのでもう使えません。

SHARP PC-1262

[1262]
発売年1986/3
CPUESR-H (SC61860A11 768KHz)
メモリ10KB
表示サイズ24桁x2行
サイズ135x70x9.5mm
重量115g
電源CR2032 2個
価格\24,800
オークションで入手。
当時、欲しいなと思っていたけど、PC-1360Kを買ってしまった。
やっぱりこのサイズがポケコンだよなと思う。

もうちょっとキー間狭めて4行表示化とESR-L搭載されたものが発売されると良かったのに。
(E500系はポケットコンピュータと呼ぶにはちょっと大きい)

SHARP PC-1350

[1350]
発売年1984/6
CPUESR-H (SC61860A13 768KHz)
メモリ4KB
表示サイズ24桁x4行 / 150x32dot
サイズ182x72x16mm
重量190g
電源CR2032 2個
価格\36,800
オークションで入手。
PC-1360用のバイナリファイル転送ツールを作成した際、PC-1350版も欲しいという要望があり、
オーナーの方からPC-1350を借用して開発したことがあった。
ソースがあるのに手元に実機が無いのも心許ないので買ってしまった。
PC-1360はPC-1350の後継機種であり、かなり互換性は高い。
(ROM内ルーチンのアドレスさえ変えれば、ほぼそのまま使える)

SHARP PC-1470U

[1470U]
発売年1987/2
CPUESR-H (SC61860A38 768KHz)
メモリ8KB
表示サイズ24桁x2行
サイズ182x72x16mm
重量170g
電源CR2032 2個
価格\-----
オークションで入手。
PC-1475の大学生協モデル。旧SC(ESR-H)の最終版。
旧SCのPC-14系を持っていないなかったので買ってしまった。
関数電卓並みの関数搭載と倍精度がウリ。行列演算もできる。

SHARP PC-1501

[1501]
発売年1983/7
CPULH5801(2MHz)
メモリ8KB
表示サイズ24桁x2行
サイズ195x86x25.5mm
重量375g
電源単3電池 4本
価格\64,800
オークションで入手。CE-161(16KBメモリ)付き。
世界で100万台売れたPC-1500のマイナーチェンジ版。
買っただけで満足して使ってないんだけど。

CASIO FX-890P

[890P]
発売年1992/4
CPUIntel 80L188EB(3.865MHz)
メモリ64KB
表示サイズ32桁x4行 / 192x32dot
サイズ206x83x24.5mm
重量308g
電源単3電池 4本
価格\34,800
x86アーキテクチャ搭載のポケコン。
BASICインタプリタ以外に、CインタプリタとCASLシミュレータ、そしてアセンブラ搭載。
クロックが低いので実はあまり速くない。
メモリが64KBではあんまりなので、512KBに増設済み。
しかし、256KBまでは載せるだけで認識するが、512KBの場合はリセット後にワークメモリにパッチを当てないと認識しなかった。
256KB化の記事や情報はあったが、512KB化の話はほとんど聞かなかったのはこのためだと思う。
※当時、この議論をしたのは自分と「こたちゃん氏」だけだったのか???

CASIO PB-110

[PB110]
発売年1992/4
CPUHD61913A01
メモリ1.3KB(544ステップ)
表示サイズ12桁x1行
サイズ165x71x9.8mm
重量119g
電源CR2032 2個
価格\34,800
知人から頂いたもの。
名作PB-100シリーズ。
マニュアルが「取扱説明書」ではなくて「PB-110<入門書>」というちょっと風変わりなもの。
BASIC覚えるんだぞ〜という感じ。