勇者なき戦い

勇者なき戦い



ウルトラマンとウルトラセブンは、常に比類なき強さを誇り、 人類を脅かす敵にとっては大きな脅威でした。 しかし、数多くの戦いのなかで、彼らにも、自分が勝者 であることを確信できぬまま戦いを終えていたことが あったのです。


零下140度の対決:


ダンは、ポインターで基地に戻る途中、突然の寒波にあう。 そして、アンヌの励ましの声に勇気を得るが、 ウルトラアイを落とす失態を演じて雪原をさまよう。 いつも、我々に圧倒的な強さを見せてくれるセブンで あるが、実は寒さに対して人間以上にもろい存在だったのである。
一方、ダンの留守中に、防衛軍基地が怪獣に襲われ、隊員は、 次々に寒さに倒れていく。ここでは、常にセブンの庇護の もとにおかれていた人類が、外敵ではなく、困難から逃れようとする "自分" との戦いに追い込まれたのである。 が、隊員達のの不屈の闘志は、やがて危機を追いやった。 そう、ここで、基地の要員、つまり、セブンを欠いたままの人類が、 "自分" に克ったのである。
怪獣は、やがて、カプセル怪獣、そしてセブンに倒された。 しかし、その、寒波の 張本人たるポール星人は、セブンとの対決のないまま、 セブンの前から姿を消してゆく。空では、寒波をもたらした 雲が晴れていくが、セブンは、戦う相手を失ったまま その場に立ち尽くすのだった。 自分達は、人間の心、使命感に負けたのであって、セブン に負けたわけではないのだ.....というポール星人の言葉はセブンにとって重かった。

人間讃歌とでもいうべきこの作品ですが、まだご覧になっていない 方がありましたら、是非、ビデオや LD でご覧ください。 ウルトラセブンのよさがしみじみと感じられる "30 分の大作" です。
この写真は、市販のウルトラセブンのクネクネ ? 人形に、切り紙で作ったポール星人 の写真をを合成したものです。背景の微妙な色は、減色したときに偶然現われたものです。


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