河童の三平 妖怪大作戦

河童の三平 妖怪大作戦



<写真解説>

本作品は、本来、モノクロで、幽霊は登場しないのですが、 試しに、大蔵映画っぽい幽霊と、三平を組み合わせて、カラーで表現してみました。


あの曲




原作である水木しげる氏の漫画では、不気味ではあるが、どことなく ほのぼのとした作品世界が描かれている。だが、これが、テレビドラマとして再構築されたとき、 そこには、怨念と情念の世界に楽天的な明るさの混じった、奇妙な世界が出来上がった。
本作品は、昭和40年代の前半に映像化された、傑作と言ってよい作品であるが、 モノクロであることなどにより、現在では再放送のされることも珍しくなった。


1998 年 7 月某日、出演者の金子様からメールをいただきました。放映後、長い年月を経ても 作品のファンがいることを喜ばれるとともに、これからも応援してください...ということでした。

  • なぜ、三平は旅に出たのか?

    河原家は、静岡の、とある町に代々続く名家である。将来は64代目の当主となるべき 三平は、友達と自宅で遊ぶうちに、先祖の封じた闇の入り口へ落ち込んでしまう。
    そこは、河原家の初代が食い物にして財をなすきっかけとした ”河童”の世界であり、 三平は、先祖の犯した罪を問われて、”尻小玉の刑”に処されそうになる。と、突然、 地面が割れ、河童の世界の敵である、巨大な妖怪が現れた。三平は、妖怪に恐れおののく 河童たちを目にし、彼らのために、火をつかって戦うことを決意する。河童の長老達の 不安をよそに、彼は1度家にもどると、マッチを手にして再び河童の国を訪れ、河童の六兵衛 と共に敵を倒すが、無事、家に戻ると、母がゆくえ不明になっていた。
    なんと、妖怪退治のために河童の長老から妖力を授かったことが、物の怪のたたりを 招いたのであった。
    こうして、三平は、記憶喪失になってさまよう母を求め、あてどもない旅に出てゆくのであった。

  • 昭和40年代の奇妙な空間

    作品世界は、昭和40年代の日本である。そのような時代背景の説明は、どこにもないが、 きっとそうであろう。
    番組の冒頭に現れる、三平の母親は、馬車に乗って闇に消えてゆく。
    山の奥には、集落があって、人々が、いまだに妖怪やたたりを恐れながらひっそりと暮らしている。
    ある村では、毎年、決まって人身御供が行われている。
    くりかえすが、時代は昭和、しかも、40年代である。
    カラーテレビが普及しはじめて、カラー番組が珍しくなかった当時、この状況は、きわめて不自然 であった。だが、われわれの脳裏にある三平は、モノクロの世界の住民でなければならないのだ。


  • なぜか、妖怪は女性ばかり

    作品に登場する妖怪のほとんどは、女性である。番組は、悪魔くんの路線を踏襲したものであるが、 予算は限られており、悪魔くんにみられるような派手な特撮はできなかったようである。 かぶりものでない”メイク”で実現された妖怪は、”幽霊”風であり、女性の情念が肉体までを かえてしまった、”怖さ”を十分堪能させてくれた。


  • なぜモノクロ?

    時期的に、”カラー”であってもおかしくなかった作品だが、これは、モノクロの 表現力が、この分野に適していると判断されたからであるらしい。


  • 作品リスト

    放映時タイトル
    登場した妖怪

    放映日
    1 妖怪水鬼 水鬼、河童
    S43,10/4
    2 人喰いマンション 死なず娘、ぬれ髑髏
    10/11
    3 吸血自動車 血なめ
    10/18
    4 黒髪魔女 濡れ女、妖女
    10/25
    5 恐怖城 魔王サタン、魔女パンドラ
    11/1
    6 蜘蛛女 蜘蛛女、ただれ
    11/8
    7 死神小僧 死神、死神小僧
    11/15
    8 呪いの泥人形 蛇老婆
    11/22
    9 最後の吸血鬼 吸血鬼、吸血女
    11/29
    10 地獄の写真家 写真鬼
    12/6
    11 鬼女の子守歌 鬼女
    12/13
    12 悪魔病院 心ぬすみ
    12/20
    13 山うばの呪い 山うば
    12/27
    14 あやつり坊主の怪 あやつり坊主
    S44,1/3
    15 妖怪猫道人 猫道人
    1/10
    16 妖怪血ぞめの蝙蝠 魂ぬすみ
    1/17
    17 妖怪顔なし 顔なし
    1/24
    18 妖怪こだまがえし こだま、こずえ
    1/31
    19 妖怪村の復讐鬼 一眼鬼、二眼鬼、三眼鬼
    2/7
    20 妖怪盲魔 盲魔、鬼美
    2/14
    21 妖怪獄卒 獄卒
    2/21
    22 妖怪逆怨鬼 逆さ柱
    2/28
    23 妖怪雪女 雪女
    3/7
    24 怪異半獣仙人 半獣仙人、百姓鬼
    3/14
    25 地獄ころがし(前) 地獄ころがし、鬼女
    3/21
    26 地獄ころがし(後) 地獄ころがし、鬼女
    3/28


  • ストーリー解説


  • 登場人物

    • 河原三平(金子吉延氏)

      主人公。ふとしたことから河童の国へ迷い込み、妖力を身につける、 たたりにあって行方不明になった母親を求め、さすらいの旅に出る。

    • 河原好江(山辺潤氏)

      三平の母親。物の怪のたたりで記憶を奪われ、さまよう。

    • 甲羅の六兵衛(牧冬吉氏)

      河童の国のカン子のお守り役。三平の旅に同行するカン子に付き添って 人間社会へ来た。カン子が河童の国へ帰ってからも、なお三平に同行した。

    • カン子(松井八知栄氏)

      河童の国の跡取り娘で、長老の孫である。三平の身を案じて、三平の 旅に同行したが、長老の危急に際し、河童の国へ戻った。

    • 長老(浮田左武郎氏)

      河童の国の長老で、河原家の人間に対して憎悪の気持ちを強く持っていたが、 三平の責任感ある態度により、次第に三平を信じるようになった。だが、 彼が好意で三平に妖力を与えたことが、この物語の発端になった。

    • いたち男(潮健児氏)

      人間社会で暮らす妖怪で、河童のような能力には欠けるが、人間的な駆け引きを 好み、三平たちには、あるときは敵として、またあるときは味方として接する。

    • 砂かけのおばば(武知豊子氏)

      人間世界に暮らす妖怪全般をよく知る妖怪で、六兵衛の昔馴染みである、態度は 憎々しげであるが、三平が母を捜すことに、協力的である。

    • 蟇令嬢

      人間社会に暮らす妖怪で、いたち男同様、ずるく立ち回ることがおおい。



時間割 特撮 悪魔くん ローカル特撮 WWW サーバーをさがす
(C) Copyright 1997-2003 val All rights reserved.

ご意見、ご希望をどうぞ val