ジャイアントロボ

ジャイアントロボ

東映お得意の”巨大ロボットもの”の原点が、ここにある。

勇敢な少年、草間大作は、船旅の途中で、謎の青年南十郎と出会った。 ある晩、彼らの乗る船を怪獣が襲い、彼らは無人島に漂着する。が、そこは、悪の組織BF団の 基地で、彼らはすぐに捕らえられてしまった。やがて、彼らはなんとか脱走したが、2人の前に姿を現わしたのは、巨大なロボット であった。









怪獣

下の放映作品リストからもわかることだが、この作品の怪獣は、徹底的につかいまわされている。 それが作品の出来にどのような影響を与えたかわからないが、少なくとも、当時の私にはまったく 不自然にはみえなかった。何しろ、デザインがユニークなのである。人間の特定の部分を巨大化し た怪獣、大きくしなければ、妖怪であろうようなもの、一般の怪獣として納得のいきやすい 恐竜型のものと、デザインの傾向はさまざまであるが、おもしろいのは、たいていのものが、 人間型のジャイアントロボと、戦いにくい形状であることである。さすがに、操演だけで 処理されたものはなかったようであるが......このあたりの理由はわからないが、おそらく、 ロボの動きがゆったりしているため、相手を同タイプの怪獣にすることに、ためらいがあったので はないかと思う。後年の実写版ロボット達が、妙に重量感のない造形であっただけに、この ロボのゆったりした動きが逆に”らしさ”につながっていたのは、皮肉な限りである。


ファッション

ユニコーンの隊員服のデザインは、非常にスマートである。レモンイエローの上下に、 ブラウンのアクセントがはいり、ヘルメットはオレンジ色。 ほかのどんな特撮番組の隊員服よりもスマートかもしれない。 しかし、”戦う”というイメージからは、かけ離れていたのは確かである。


何もしない強敵

最近、観直していないので、記憶がさだかでないが、国際的なパワーバランスを考慮して 強引な要求のもとに作られたロボのコピー、”カラミティ”。これは、デザインそのもの がロボとうりふたつで、胸のマークだけがオリジナリティを主張していた、しょうもない ロボットだった。だが、とてつもなく強い。何もしないのに、相手の攻撃をそのままはね かえすことができるのである。ロボの持つスーパーウェポンが、自らを滅ぼすことになり、 ついに、ロボは、自らの武器に敗れることになった。このあとどうなったかは、ビデオで も観て確認してほしい。

この話で気になるのは、リアリティのあまり感じられないロボの作品の中で、急に国際 的な政治(もっとも、こんなことが起こるかどうかは別だが)に関わる問題が、話題の 発端になっていることである。子供のときは、素直に観ていてなんとも思わなかったが、 脚本をかかれた方が、”ただの子供番組に終わらせたくない”と思われた結果ではないかと、 ふと、後から思った次第。


放映作品リスト

放映順 放映時タイトル 登場した怪獣、宇宙人 放映日
1 大海獣ダコラー ダコラー S42,10/11
2 大魔球グローバー グローバー 10/18
3 宇宙植物サタンローズ サタンローズ 10/25
4 妖獣ライゴン ライゴン 11/1
5 巨腕ガンガー ガンガー 11/8
6 忍者怪獣ドロゴン ドロゴン 11/15
7 敵は怪獣イカゲラス イカゲラス 11/22
8 両面怪獣ダブリオンの挑戦 ダブリオン 11/29
9 電流怪獣スパーキィ スパーキィ 12/6
10 改造人間 ライゴンII 12/13
11 恐怖の人喰い砂 ダコラーII 12/20
12 合成怪獣アンバラン アンバラン 12/27
13 悪魔の眼ガンモンス ガンモンス S43,1/3
14 怪獣鉄の牙 アイアンパワー 1/10
15 冷凍怪獣アイスラー アイスラー 1/17
16 怪ロボットGR2 GR2 1/24
17 赤富士ダムを破壊せよ サタンローズII 1/29
18 謎の諜報員X7 ガンガーII 2/5
19 アンドロメダ宇宙人メトロスリー GR2 II 2/12
20 SOSジャイアントロボ グローバーII 2/19
21 ミイラ怪人 ドロゴンII 2/26
22 殺人兵器カラミティ カラミティ、スパーキィII 3/4
23 宇宙妖怪博士ゲルマ 人造人間U7 3/11
24 細菌虫ヒドラゾーン ヒドラゾーン、アイスラーII 3/18
25 宇宙吸血鬼 吸血鬼 3/25
26 ギロチン最後の日 ガンモンスII、イカゲラスII、アイスラーIII 4/1

登場人物

  • ユニコーン隊員
    • 草間大作(U7)(金子光伸氏)

      船旅の途中で南十郎と出会い、偶然から、ジャイアントロボの操縦者となる。通常は 小学生としての生活をしているが、ユニコーンのU7として、大人の隊員顔負けの 活躍を繰り広げる。一方では、素直な心優しい少年であり、機械であるはずのロボと、 いつしか心を通わせるようになる。(金子光伸氏)

    • 南十郎(U3)(伊東昭夫氏)

      ユニコーンで活躍する、意気盛んな隊員であるとともに、大作の兄貴分でもある。 そそっかしさから、失敗も多いが、人情家で、隊員の信頼があつい。(阿東昭夫氏)
      なお、この役は、当初、小林稔侍氏が演じることになっていたらしい。

    • 東支部長(伊達正三郎氏)

      本部から外に出ることはまれだが、常に的確な判断でユニコーンをリードした。 ロボを擁するユニコーンにおいては、常にバイプレーヤー的な立場であるが、 U3やU7を現場で強力にサポートすることも多く。頼りになる存在である。 (伊達正三郎氏)

    • 西野美津子(片山由実子氏)

      ユニコーンにおいて、通信を担当。マリーや大作に対して、優しいお姉さん的な 態度で接することが多いが、現場での活躍は、外の隊員と比較してもひけをとらない。 (片山由美子氏)

    • マリー花村(桑原友美氏)

      語学の天才として、肉体派のU3,U7よりは、内勤が多い。通常は目立たない存在では あるが、機械であるロボに願いをかけてU3たちの行方を探し当てたり、また、小型 の音波発生装置をU3に持たせて催眠を破るなど、意外な活躍が多い。 (桑原友美氏)

  • BF団(Big Fire)
    • ギロチン帝王

      アンドロメダ星雲からやってきた宇宙人で、高度な科学力を持っている。体が原子力(?) の固まりである。BF団の首領。

    • ドクトル・オーヴァー(安藤三男氏)

      BF団最高幹部の1人で、超能力を持っている。非常に再生しやすい手足を持っている。

    • スパイダー

      BF団初代日本支部長。おそらく、地球人であろう。

    • ブラックダイヤ

      2代目日本支部長。最初に日本に現れたとき、BF団にねらわれていると偽って ユニコーン機関をだました。

    • レッドコブラ(三重街恒二氏)

      3代目日本支部長。義足がマシンガンになっている。

    • ナレーター(千葉耕市氏)


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